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ICOCAが使えないケースとは?利用エリア拡大などでもっと便利に

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2022.02.26
by ドットマネー編集部

ICOCAとは

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交通系ICカードは全国にありますが、関西地域で主に利用されているのが「ICOCA(イコカ)」です。ICOCAについて、特徴や利用エリアをチェックしましょう。

JR西日本発行の電子マネー

JR西日本が発行しているICOCAは、電車での利用はもちろんコンビニや飲食店といった加盟店でも使える電子マネーです。チャージすることで、運賃の支払いや店舗での買い物に繰り返し使えます。

キャッシュレス決済に使える便利さと同時に、ポイントが貯まるお得な面もあります。事前に利用登録することで、日々の電車の利用や対象加盟店での買い物によりポイントが貯まる仕組みです。

貯まったポイントはICOCAへのチャージに利用できます。

ほぼ全国で利用できる

大阪や京都、神戸といった関西圏を中心に利用されているICOCAは、交通系ICカードの全国相互利用サービスに加盟しています。そのため「全国」で電車・バス・加盟店での買い物に使えるのです。

ICOCAエリアはもちろん、Kitaca・PASMO・Suica・manaca・TOICA・PiTaPa・はやかけん・nimoca・SUGOCAの各エリアでの乗車に使えます。PiTaPa以外のエリアでは電子マネーの相互利用サービスも対象です。

電車で利用する際の注意点

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電車でICOCAを利用するときには、いくつかの注意点があります。関西エリアで使う場合にも、ケースによってはICOCAによる精算ができないことがあるのです。

関西エリアでも使えない路線がある

関西エリア内でもICOCAを使えない路線や駅がある点に注意しましょう。十分な残高がある場合でも、未対応の駅ではICOCAを使えません。例えば、下記の路線・駅がそれにあたります。

・山陰本線:下山~綾部方面の各駅・高津・石原・上川口~梁瀬・養父・国府・玄武洞
・舞鶴線:真倉~淵垣
・小浜線:西敦賀~松尾寺
・加古川線:新西脇~谷川方面の各駅
・播但線:長谷・新井・青倉
・姫新線:千本~佐用・津山方面の各駅

紹介した範囲内の駅はICOCA対象外のため、あらかじめきっぷを購入するとスムーズです。

一方で、後述する通り、ICOCAの利用が可能なエリアは順次広がりつつあります。自分が利用したい路線・駅の対応状況について、随時確認するとよいでしょう。

エリアまたぎでは降りる駅で使えない

全国のさまざまな交通系ICカードのエリアで使えるICOCAですが、エリアをまたいで利用する場合には精算できません。Suica・PASMOエリア間のように、エリアまたぎでの利用ができることもありますが、限定的です。

ほとんどのエリアでは、エリア内での乗車しか想定していません。例えばICOCAエリアで乗車しPiTaPaエリアで下車しようとすると、ICOCAでは支払えずきっぷが必要です。

営業キロで200kmを超える場合

エリア内での乗車であっても、営業キロが「200km」を超える場合には、下車駅でICOCAを使えません。営業キロは乗車駅から下車駅の最短経路で計算します。

例えば、大阪駅で乗車してJR神戸線・山陽本線を西方面へ進むケースでは、ICOCAで支払えるのは198.5km離れている新倉敷駅までです。隣の金光駅まで乗車すると、200kmを超えるためICOCAは使えません。

ただし、大阪近郊区間内相互発着の利用、大阪近郊区間内の駅とサンダーバード(大阪~金沢)・しらさぎ・くろしお・こうのとり・きのさき・はしだて・まいづる・はまかぜの停車駅相互間の利用、特急やくも号の停車駅相互間の利用は対象外です。

ICOCAの利便性は徐々に改善傾向

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エリア内でも使えない路線や駅があるICOCAですが、利便性はどんどん改善されつつあります。今後も、ICOCAの利用エリアは拡大していく予定です。

利用エリアの拡大

ICOCAの利用エリアは、順次拡大中です。今まで利用できなかった駅でも、改札タッチでICOCAが利用できるように変化しています。

関西エリアの多くの駅で利用できるICOCAは、持っておくと身近なエリアでの活用以外に旅行や出張でも役立ちます。電車利用が多いなら、ICOCAでスムーズな乗車を体験しましょう。

22年春には、山陽線の藤生~徳山もICOCAに対応する予定が立てられています。23年春には徳山~下関も対応予定で、山口県内でもICOCAが便利に利用できるようになるでしょう。

定期でのエリアまたぎが一部可能に

エリアまたぎに関しても、定期券において一部利用できるようになりつつあります。まず紹介するのは、他社線へ乗り換えをするICOCA連絡定期券のエリア拡大についてです。

Osaka MetroとJR西日本との連絡定期券の場合、Osaka Metro全線との接続が可能です。近鉄とOsaka Metroとの接続は、大阪難波・近鉄日本橋・大阪上本町・大阪阿部野橋・長田の各駅で乗り換える定期券の場合にのみ、エリアやルートを拡大しています。

近鉄と京阪の乗り換えをする定期券も、鶴橋~JR大阪環状線~京橋と近鉄丹波橋駅で乗り換える場合に限り、近鉄線奈良エリアを中心に大幅拡大です。また、新たに近鉄と南海との連絡定期券も販売されます。

2021年春からは、Suica・TOICAエリア間とTOICA・ICOCAエリア間をまたぐ区間の定期券も販売が始まっています。

まとめ

ICOCAは関西を中心に利用されている交通系ICカードです。ただし、エリア内でも対応していない路線や駅があることや、エリアをまたいでの利用ができないことで、使い勝手が悪い部分もあります。

しかし、利用できる路線や駅は随時拡大していますし、エリアをまたいでの利用も定期券で範囲が広がっています。徐々にサービスが改善しているため、今後もどんどん便利になっていくことが期待できるでしょう。

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