ガソリン代をSuicaで支払うメリット
手軽に使える交通系ICマネーは、普段のサービス利用時にも役立ちます。ガソリン代をSuicaで支払う場合、どんなメリットがあるのでしょうか?ほかの支払い方法との違いを知っておきましょう。
チャージでポイントが貯まる
Suicaにクレジットカードでチャージすると、ポイント還元対象の場合に限りクレカポイントが貯まります。カードタイプのSuicaへのチャージには、JR東日本発行の「ビューカード」が必要です。それ以外のクレジットカードを使いたい場合は、「モバイルSuica」を利用しましょう。
ビューカードは、Suicaカード・モバイルSuicaどちらも使えてチャージの還元率は1.5%です。モバイルSuicaでのポイント還元に対応しているクレジットカードには、リクルートカード・エポスカードなどがあります。
リクルートカードは月3万円まで1.2%還元、エポスカードは0.5%還元です。Suicaチャージの還元率のみ考えると、ビューカードが有利でしょう。
なお、アメックスカードのようにSuicaチャージがポイント還元の対象外となるカードも多いため、選ぶときは注意が必要です。
・アプリ名:Suica
・価格:無料
・Apple Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード
ビューカードはSuica経由がお得
Suicaが使えてポイントも貯まるビューカードは「クレカ払い」と「Suica払い」でポイントの還元率が変化します。Suicaが使えるENEOSでは、ビューカードが「特別提携カード」となっており、クレカポイントが2倍になるのがメリットです。
しかし、ビューカードからSuicaにチャージすると「VIEWプラス対象商品」となり、クレカポイントが3倍還元になります。ENEOSで直接クレカ払いを選択するより、利用額をビューカードでチャージしてSuica払いする方がお得です。
ビューカードは通常、「1000円(税込)につき5ポイント」が還元されます。月に1万円程度ガソリンスタンドで利用する場合、ビューカードの直接利用なら100ポイントですが、Suica経由なら150ポイント貯まるのです。
ただし、ENEOSでビューカードを利用すると、キャンペーンの対象になることもあります。過去にはJREポイントが抽選で当たるキャンペーンも行われており、当選すれば大幅なポイントアップが叶うかもしれません。
「ゴールドカード所有なら当選確率が5倍」など、有利な条件に当てはまるならキャンペーン狙いも検討しましょう。
ビューカードはSuicaを便利に使えるJR東日本グループのクレジットカード
タッチで完了、現金支払いの煩わしさがない
ガソリンスタンドで現金を出し、お釣りをもらうには手間がかかります。Suicaを使えばタッチのみで支払いは完了です。スムーズに支払いをしたいなら、活用してみましょう。
接客スタッフがいる店舗では現金でも手間はそれほどかかりませんが、セルフスタンドの場合は自分でお釣りを受け取るのが通常です。
レシートを受け取り、別途精算機でお釣りを受け取るタイプのセルフスタンドも存在します。Suicaの場合はアプリやカード内で処理が完了し、受け取りの手間が省けるでしょう。
カードだけでなくおサイフケータイやApple Pay対応のスマホも利用でき、財布を出すことなく支払いが完了するのも魅力です。
なお、ガソリンスタンドでモバイル決済を行う場合は、支払い時以外はスマホの電源をOFFにしておきましょう。おサイフケータイやENEOSの公式サイトにも記載されているように、電磁波の影響による引火を防ぐ目的です。
Suicaが使えるガソリンスタンドは?
Suicaが使えるガソリンスタンドの数は、それほど多くありません。細かい内容はそれぞれの店舗で確認が必要ですが、公式サイトで利用可能となっているガソリンスタンドを2種類紹介します。
ENEOS
ガソリンスタンドだけでなく、都市ガスや「ENEOSでんき」など多くのサービスを展開する「ENEOS」は、全国にサービスステーションがあります。過去に運営されていたエッソ・モービル・ゼネラルなどのブランドは、2019年にENEOSに統合されています。
利用できる電子マネーの数も多く、Suica以外にnanaco・楽天Edy・QUICPay・Apple Pay・iD・交通系ICと多くの電子マネーが対応です。電子マネーを利用したい人に最適なガソリンスタンドといえるでしょう。
セルフスタンドでは給油機で支払い方法を確認し、「電子マネー」を選びます。一覧の中から利用したい支払い方法を選択し、カードやスマホをかざしましょう。ガソリンの給油方法の選択画面が表示されます。後は指示に従って、給油を行うだけです。お釣りも発生せず、会計も先に完了しています。
出光SS
出光SSでは「交通系ICマネー対応」となっている店舗に限りますが、Suicaが使えます。利用可能な店舗は、公式サイトの「サービスステーション検索」でチェックしましょう。
Suicaを含む交通系ICマネーが使える出光SSは、電子マネーのチャージにも対応していることが特徴です。残高がないときでも、店舗でチャージしてから使えます。
Apple Payにも対応しており、iPhoneでSuicaを利用している人も使いやすいでしょう。ENEOSと同様に全国展開しており、近くの店舗も探しやすいはずです。
経営元の「出光昭和シェル」は出光SSのほかに「シェルSS」も展開しています。ただし、交通系電子マネーが使えるのは出光SSのみです。
Suica支払いでポイントは貯まる?
買い物や支払いでJRE POINTが貯まるのが、Suicaのメリットです。駅の店舗などで利用する人も多いでしょう。ガソリンスタンドでは、ポイントは貯まるのでしょうか?
Suicaの利用で貯まる「JRE POINT」だけでなく、各ガソリンスタンドの共通ポイントについても見ていきましょう。
JRE POINTは貯まらない
Suicaが使えるガソリンスタンドは、JRE POINTの加盟店ではありません。Suicaの利用でポイントが貯まる加盟店は限定されており、JR東日本運営のグループ店舗が大半です。
イトーヨーカドー・ANA・ヤマト運輸など一部の加盟店ではポイントが貯まりますが、ガソリンスタンドで貯められるのは「チャージの際に貯まるクレカポイント」となります。
ビューカードを利用している場合でも、ほかのクレカと同様に「チャージ分」のみがポイント還元の対象です。ポイントの二重取りや三重取りができない点は注意しておきましょう。
登録したSuicaのご利用でポイントが貯まるお店 JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
共通ポイントも貯められない
コンビニやドラッグストアなどで、ポイントカードとQRコード決済の二重取りを経験した人も多いでしょう。しかし、Suicaとガソリンスタンドの共通ポイントは併用できません。
ENEOSでは「ENEOS Tカード」を発行しており、現金支払いや一般提携カードとの併用で0.5%分の「Tポイント」が貯まります。ただし、Suicaやビューカードは併用の対象外です。
また、出光SSでは、「楽天ポイント」と提携しています。しかし、ポイントカードと併用できる支払い方法は現金・キャッシュプリカ・出光カード・一般提携クレジットカードです。
Suicaを含む交通系ICマネーとの併用はできません。共通ポイントを貯めたい場合は、Suicaではなく現金や一般カードを検討しましょう。
まとめ
一部のガソリンスタンドでは、Suica決済が使えます。タッチ決済でスムーズに会計ができ、チャージでポイントも貯まるなど魅力的な決済方法です。
ただし、使えるガソリンスタンドが限られることや、チャージポイント以外のポイントが貯まらないことは理解しておきましょう。ポイント還元率重視の場合は、ビューカードからのチャージが最適です。
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