ムジラー必須のMUJI Card
無印良品をこよなく愛する「ムジラー」に欠かせないクレジットカードといえば「MUJI Card」です。日本のカード会社「クレディセゾン」と「無印良品」の提携カードで、ショッピングでは還元率が大きくアップします。カードの特徴とメリットを確認しましょう。
MUJI Cardとは
本カードは、「無印良品」の利用頻度が高い人に有利な1枚といわれています。無印良品は1980年代に日本で誕生した雑貨ブランドで、「印の無い良い商品」がネーミングの由来です。
元々は西友スーパーのプライベートブランドでしたが、のちに独立し、今やアメリカや中国にも進出する一大企業に成長しています。
取り扱い商品は食品・衣類・雑貨・家具・化粧品と幅広く、アイテムはどれもシンプルで品質が高いのが特徴です。生産プロセスを徹底して合理化することで、「求めやすい価格」を実現しています。
MUJI Cardは、無印良品での買い物がお得で便利になるクレジットカードです。カード利用でポイントが貯まるほか、年数回実施される「無印良品週間」にカードを利用すると10%の割引が受けられます。ムジラーにとっては、手放せない1枚といえるでしょう。
無印良品でのお買い物で還元率1.8%も
本カードでは、クレディセゾンの「永久不滅ポイント」が貯まります。ポイント還元率は0.5%で、カード利用「1000円につき1ポイント」が付与されます。(1ポイント=約5円相当)
標準還元率はセゾンカード全般と同じですが、本カードの最大の特徴は「無印良品での買い物で還元率が1.5%にアップすること」です。カード利用では、通常の3倍の「1000円につき3ポイント」が貯まります。
さらに、MUJI Card会員は永久不滅ポイントを「MUJIショッピングポイント」に交換可能です。交換レートは「200ポイント→1200ポイント(1200円相当)」で、1ポイントあたりの価値は6円となります。
還元率は1.8%にまでアップするため、永久不滅ポイントの交換先としてはかなりお得でしょう。MUJIショッピングポイントは、無印良品の店舗では「10ポイント=10円」、ネットストアでは「1ポイント=1円」として支払いに充当できます。
無印良品のマイルも貯まる
無印良品には、「MUJIマイルサービス」という独自のマイルサービスがあります。MUJI Card会員の場合、「MUJI Cardの提示」または「ネットストアでのショッピング」で、購入金額「1円につき1マイル」が付与される仕組みです。
貯まったマイルは直接買い物には使えませんが、一定数を獲得すると「MUJIショッピングポイント」が進呈されます。マイル数が多くなればなるほどステージが上がり、より多くのショッピングポイントがもらえるでしょう。
ベーシック(0~1万9000マイル):なし
シルバー(2万マイル以上):200ポイント
ゴールド(5万マイル以上):300ポイント
プラチナ(10万マイル以上):500ポイント
ダイヤモンド(20万マイル以上):10万マイル到達ごとに1000ポイント
MUJIショッピングポイントの有効期限は「ステージ到達より1カ月間」です。マイルとランクは、「毎年2月末」にリセットされます。
セゾンカードならではのメリット
MUJI Cardのもう一つのメリットは、発行元である「セゾンカード」の特典やサービスが享受できることです。全国の西友・リヴィン・サニーでは、毎月の「セゾン感謝デー」にMUJI Cardを含むセゾンカードを利用すると、食品や衣料品、家電などが5%オフで購入できます(一部店舗・商品を除く)。
ほかにも「セゾンカードの優待店」では、レストランやレジャー施設、ホテルなどが優待価格で利用できるため、外出時は忘れずにカードを携帯しましょう。
また、同一名義のセゾンカードやUCカードを複数所有している人は、各カードで貯めた永久不滅ポイントを合算できます。MUJI Cardを新たに発行しても、ポイントが分散しないのは大きなメリットでしょう。
MUJIショッピングポイント進呈が強み
MUJIショッピングポイントは、主に「MUJIマイル」の積算に応じて進呈されるポイントです。ただし、年に数回、ポイントがタダで進呈される月があります。誕生日月はポイント進呈とマイルアップの両方が狙えるため、大きな買い物をするチャンスです。
毎年5月と12月に各500ポイント
MUJI Cardを発行すると、新規入会時に「1000ポイント」のMUJIショッピングポイントがプレゼントされます。さらに、MUJI Card会員限定の特典として、毎年5月と12月にも「各500ポイント」が進呈されるのがメリットです。
MUJIショッピングポイントは、1ポイント=1円の価値があります。買い物に充当するのもよし、お菓子やエコバッグなどの500円以内の商品を購入するのもよし、使い道は多彩です。
5・12月のポイントプレゼント付与日は「該当月の初旬」で、「付与月の前月末日までにMUJI Cardを発行した人」が対象となります。
誕生月には500ポイント、マイル2倍
MUJIショッピングポイントが進呈されるのは、年2回だけではありません。誕生月には「誕生日特典」として、無印良品メンバー会員に500ポイントのMUJIショッピングポイントがプレゼントされます。
さらに、誕生月は通常の2倍がMUJIマイルが貯まるため、無印良品でまとめ買いをするチャンスです。誕生日特典を受けるには、主に二つの条件があります。
まず、「誕生日月中までに自分の誕生日を登録すること」です。誕生日の登録は「1端末または1ID」かつ「1年間に1回のみ」で、一度登録すると変更はできません。登録方法はいずれかになります。
・MUJI passportアプリの「マイページ」→「ユーザー設定」で誕生日を登録
・「MUJI.netメンバーアカウント(ネットストア)」または「MUJI Card」とMUJI passportアプリで連携
アプリから誕生日を登録する前にMUJI.netメンバーアカウントまたはMUJI Cardと連携すると、いずれかの誕生日がアプリに自動登録されます。以後、アプリからの設定はできません。
先にアプリで誕生日を登録していた場合、会員情報連携を行った時点で誕生日の情報は更新されます。後日連携の解除を行ったとしても、アプリに残るのは「連携時点で登録された会員情報」です。
もう一つの条件として、誕生日を登録後「誕生月中に買い物をする」と翌月4日ごろにポイントが進呈されます。MUJI Cardを保有している場合は、「カード払い」または「支払い時のカードの提示」が必要です。
アプリ連携で最大1万2000マイルGET
MUJI Cardの発行後は、会員アプリ「MUJI passportアプリ」との連携を行いましょう。MUJI Cardに付与されるMUJIショッピングポイントやMUJIマイル、購入履歴などが1カ所に統合され、アプリ上で簡単に確認できるようになります。
「MUJI.netメンバーアカウント」「LINEアカウント」「外部アカウント(Facebook・Twitter・AppleID・Googleアカウント)」をすでに持っている人も、アプリとの連携を行うのがおすすめです。
MUJI passportアプリと他の会員情報を連携すると一つのアカウントに対し、3000マイル(最大1万2000マイル)が進呈されるという会員特典があります。
たとえば、MUJI passportアプリとMUJI.netメンバーアカウント+MUJI Cardを連携すると、合計6000マイル(3000マイル+3000マイル)が付与されます。
アプリ名:MUJI passport
価格:無料
Apple Store:ダウンロード
Google Play:ダウンロード
MUJI Cardへの入会
MUJI Cardは、クレディセゾンのWebサイト上で申し込みを行いましょう。ポイントサイトを経由してポイントを稼ぐ裏技や、年会費を節約するコツについて解説します。
ポイントサイトからの申し込みが便利
MUJI Cardはオンラインで申し込みをすると、「最短3営業日」で発行されます。MUJI Cardの公式Webサイトに直接アクセスをするのもよいですが、ポイントを賢く貯めるなら、モッピーなどの「ポイントサイト」からの申し込みがおすすめです。
サイト経由で公式Webサイトから申し込みをすると、「ポイントサイトのポイント」が数千ポイント追加で獲得できます。
「新規カード発行後、翌月末までに1万円以上のショッピング利用をする」などの付与条件があるため、内容にはしっかり目を通しましょう。
MUJIカードのWebサイトでは、新規入会特典としてもれなく1000ポイントのMUJIショッピングポイントが進呈されます。
さらに、過去には通常特典最大2500円相当に加えて、最大2000円相当のMUJI ショッピングポイントがもらえる「入会・紐付けキャンペーン」が行われているため、キャンペーンページをこまめにチェックしておきましょう。
年会費無料で利用する場合はVisaを選ぼう
カードの国際ブランドは、「Visa」と「セゾン・アメリカン・エキスプレス」のいずれかより選択できます。
Visa:年会費永年無料
セゾン・アメリカン・エキスプレス:年会費3300円(税込)
セゾンアメックスには、最高3000万円までの海外・国内旅行傷害保険が利用付帯しています。「利用付帯」とは、航空券やツアーの代金をカード払いにした際に適用される保険のことです。
実際のところ、高額な旅費を標準還元率0.5%のMUJI Cardで支払うのはあまりお得とはいえません。ここではVisaカードを発行して、旅行の保険はほかのクレジットカードの自動付帯でまかなうか、任意保険に加入するのがよいでしょう。
MUJI Cardのデメリット
ムジラーにとっては利用価値の高いMUJI Cardですが、店舗や時期によってはほかのクレジットカードの方がお得度が高い場合があります。
「特典ポイントの有効期限が短い」というデメリットもあるため、MUJI Cardはあくまでもサブとして持っておくのが賢明です。
店舗や時期によってはほかのカードがお得
無印良品週間にMUJI Cardで決済をすると、10%割引の優待が受けられます。しかし、ルミネやマルイなど無印良品の店舗が入っているお店では、MUJI Card以外のカードでもお得な割引が受けられるため、MUJI Cardは必ずしも必要ではありません。
たとえば、「株式会社ビューカード」が発行するSuica一体型の「ルミネカード」は、ルミネ及びニュウマンでいつでも5%の割引が受けられるほか、年に数回10%オフのキャンペーンを行っています。
エポスカードには、マルイの「マルコとマルオの7日間」で10%オフの割引が受けられる優待特典が付帯しており、マルイ内の無印良品も対象です。
また、無印良品週間は、ネットストアで取得できるクーポンやMUJI passportアプリの提示でも10%の割引が適用になります。割引目的であれば、MUJI Cardを発行するまでもないでしょう。
特典ポイントの有効期限が短い
MUJIショッピングポイントは有効期限が短いのがデメリットです。特に、5月・12月・誕生日に付与される特典ポイントの有効期限は、わずか1カ月しかありません。店舗では、現金やクレジットカード、商品券と併用ができるため、早めに使い切りましょう。
MUJI Card新規入会時のポイント:6カ月
ステージ到達時・そのほかの特典ポイント:1カ月
返品時に返還されたポイント:2カ月
「近くに無印良品の店舗がない」「忙しくて買い物にいけない」という人は、ネットストアでポイントを消費することも可能です。ただし、「配送料」が最低でも500円かかってしまうのがネックでしょう。ポイントは「商品代金」に対してのみ利用できます。
また、支払い方法に「d払い」を使用した場合は、ポイントが利用できない点にも注意が必要です。
まとめ
MUJI Cardはムジラーにとっては利用価値が高いカードですが、無印良品での買い物以外においてはメリットがそれほど多くありません。人によっては、ルミネやマルイなどで割引が享受できる他社のクレジットカードを検討した方がよいでしょう。
また、MUJIショッピングポイントの有効期限も短く、無印良品を利用しない人の場合はポイントを失効させる可能性が高めです。ただ、VisaブランドのMUJI Cardは年会費が永年無料のため、1枚持っておくぶんには損はないでしょう。