- 年会費無料で使い勝手抜群
- Booking.comとは
- 国際ブランドはVisaのみ
- 年1回以上利用でETCカードも年会費無料
- Booking.comカードはポイントが特徴的
- キャッシュバックポイントがつく
- ポイント還元率は1~6%
- 旅行好きにうれしい特典
- 先着5万人限定でGenius特典を利用できる
- 旅行傷害保険が付帯
- Booking.comカードの入会方法
- 三井住友カードのホームページから
- 3000円キャッシュバックキャンペーン
- カード発行の審査内容は?
- ポイントサイトの掲載はある?
- 便利な使い方でもっと活用しよう
- 各種電子マネー、決済サービスに対応
- Visaのためお得なKyashでも使える
- Booking.comカードのデメリット
- ほかのカードの還元率が高い場合もある
- 電子マネーのチャージはポイント付与対象外
- ショッピング補償は条件あり
- まとめ
年会費無料で使い勝手抜群
「Booking.com」は、国内外の宿泊施設がお得な価格で予約できる人気のサイトです。年会費無料のクレジットカード「Booking.comカード」を使うと、さらに多くの特典が享受できるのをご存じでしょうか?カードの基本情報と付帯する便利なサービスについて解説します。
Booking.comとは
Booking.comは、世界最大規模を誇る「旅行予約サイト」です。1996年にオランダのアムステルダムでスタートした当時は小さなスタートアップ企業でしたが、約25年の歳月を経て世界70カ国以上に198の支社を持つグローバル企業に成長しています。
Booking.comの強みは、宿泊施設や航空券の予約はもちろん、レンタカーやアクティビティの手配までがすべて一つのサイトで行える点です。キャンセルや変更もワンクリックでできるため、言葉の通じない海外旅行では便利さが実感できるでしょう。
登録されている2800万件の施設のうち、620万件以上はホテルや旅館、民泊などの「宿泊施設」です。「安さ」にも定評があり、セールを行っている場合は専用ページから検索すると半額以下のお得な宿も見つかります。
Booking.com: ホテル・旅館・別荘など、世界最大級のラインアップ
国際ブランドはVisaのみ
Booking.comユーザーにおすすめしたいのが、三井住友カードから発行される「Booking.comカード」です。年会費無料のクレジットカードですが、海外旅行保険やレンタカー割引などのさまざまな特典が付帯しています。
現金としてキャッシュバックできる「ポイント」も貯まり、旅好きにはメリットが大きい1枚といえるでしょう。Booking.comカードの国際ブランドはVisa一択で、MastercardやJCBなどのほかのブランドは選択できません。
クレジットカードの国際ブランド別シェア率は、Visaが50%以上を占めています。VisaやMastercardだけしか使えない店舗もあるため、Booking.comカードを作っておいて損はないでしょう。
ただし、Booking.comカードの新規入会受付は2021年9月をもって終了しています。
Booking.comカード|クレジットカードの三井住友VISAカード
年1回以上利用でETCカードも年会費無料
ドライブが好きな人は、「クレジットカード付帯のETCカード」が当たり前になっているのではないでしょうか?「ETC(Electronic TollCollection System)」とは、無線通信を使って有料道路の料金収受を自動で行うシステムのことです。
ETCカードを挿入した「ETC車載器」を設置してセットアップを完了させると、料金所をノンストップで通過できるようになります。利用料金は主契約のクレジットカード利用代金と一緒に請求されるため、「現金が足りない…」と慌てることがなくなるでしょう。
Booking.comカードに付帯するETCカードの年会費は550円(税込)ですが、前年度に1回以上ETCカードの利用があれば、年会費が免除されます。
なお、Booking.comカードには「家族会員カード」がありません。カードを持ちたい場合は、それぞれが個別で申し込みをする必要があります。
Booking.comカードはポイントが特徴的
Booking.comカードは、Booking.comでの予約や支払いに使ってこそ真価を発揮します。ポイントの最大還元率は6%で、上手にカードを使えばポイントはあっという間に貯まるでしょう。
キャッシュバックポイントがつく
通常、三井住友カードではカード決済のたびに「Vポイント」が貯まりますが、Booking.comカードの場合は、Vポイントではなく「キャッシュバックポイント」が付くのが特徴です。
カード決済をすると利用金額に応じた「ポイント」が貯まり、「引き落とし後の翌月の支払い日」にポイント分(1ポイント=1円)が自動的にキャッシュバックされる仕組みです。
たとえば、1000ポイントを保有している人が4月にカードを利用した場合、6月の請求金額から1000円が差し引かれます。請求がない場合は、支払い口座に1000円が振り込まれる仕組みです。
継続的にカードを利用していれば自動的にポイント分が充当されるため、有効期限を気にする必要がありません。ポイントの使い道はキャッシュバックのみで、商品や他社ポイントには交換ができない点に注意しましょう。
なお、Booking.comカードの新規発行終了に伴い、自動キャッシュバックも終了する予定です。会員にはVpasss内のマイページに「【重要なお知らせ】キャッシュバックポイント終了のご案内」が届いているはずです。
どのような変更になるかはそちらで確認しましょう。
ポイント還元率は1~6%
Booking.comカードの標準還元率は1%で、カード利用代金「100円(税込)につき1ポイント(1円相当)」が還元されます。クレジットカードの平均的な還元率は0.5%前後のため、1%のポイントが付くBooking.comカードは「高還元」カードです。
さらに、「Booking.comカード専用予約サイト」で予約し、「現地でカード払い」をすると、宿泊額「100円(税込)につき5ポイント」が付与されます。「通常のカード利用(1%)+予約サイト利用(5%)」で、還元率は業界最高レベルの6%に到達する計算です。
旅行好きにうれしい特典
Booking.comカードは、旅行関連の特典が充実しています。旅先では、カードに付帯するさまざまな特典や優待が享受できるため、旅が一層充実したものになるでしょう。
先着5万人限定でGenius特典を利用できる
Booking.comには「Genius」という上級会員制度があります。会員になるには一定の宿泊日数をクリアする必要がありますが、本カードにはGeniusに無料でアップグレードできる「入会特典」が付帯しています。カード同封の「シリアルコード」を画面上で入力し、会員手続きを行いましょう。
Genius会員のメリットは、宿泊施設の割引サービス(10%)・レイトチェックアウト・無料空港送迎・ウェルカムドリンクなどの特典が享受できることです。
Geniusに参加する宿泊施設側には「口コミ平均スコアが7.5以上」という条件が付されているのにも注目しましょう。Genius会員は、一定の評価を得た「優良ホテル」に割引価格で宿泊できるのです。
該当ホテルがセール対象であれば二重の割引が受けられるため、旅のコストが抑えられます。カードの Genius特典が受けられるのは「入会先着5万人」です。チャンスを見逃さないよう、早めに申し込みを行いましょう(2021年9月末をもって新規入会の受付は終了)。
旅行傷害保険が付帯
Booking.comカードの大きな特徴は無料カードでありながら、最高補償額2500万円の「旅行傷害保険」が付いている点です。「海外旅行傷害保険」には以下の内容が「自動付帯」しており、カードを所有しているだけで補償が適用になります。
・賠償責任:最高補償額2500万円
・傷害治療費用:100万円
・疾病治療費用:100万円
・携行品損害:20万円
・救援者費用:150万円
このほかに、最高補償額2000万円の「傷害死亡・後遺障害」も付帯していますが、「自動付帯分」と「利用付帯分」が混在している点に注意が必要です(国内・海外共通)。
・自動付帯:300万円
・利用付帯:1700万円
1700万円の傷害死亡・後遺障害補償を受けるには、旅行代金(宿泊費・交通費)をBooking.comカードで決済する必要があります。
Booking.comカードの入会方法
Booking.comカードは、オンライン上で簡単に申し込みができました。しかし、現在は新規発行の受付が終了しています。
三井住友カードのホームページから
※2022年3月現在、新規申し込み受け付けは終了
Booking.comカードの申し込みは、三井住友カードの公式Webサイトで行います。手元に「運転免許証(運転経歴証明書でも可)」と「金融機関の口座番号」を用意しておきましょう。
「カードを申し込む」をクリックすると「Booking.comカード 会員規約」が表示されるため、内容を確認後「同意のうえ、入力画面へ進む」をクリックします。
カード発行までの大まかな流れは「申し込み内容の入力」→「支払い口座の設定」→「入会審査」→「カード発行」です。申し込みからカード発行までは「最短3日」ですが、状況によっては3日以上の日数がかかります。
3000円キャッシュバックキャンペーン
多くのクレジットカードには、魅力的な「入会キャンペーン」があります。Booking.comカードでは期間限定の「キャッシュバックキャンペーン」が行われたことがありました。
過去には、利用期間の合計が8万円(税込)を超える会員に3000円がキャッシュバックされるキャンペーンなども行われています。
なお、三井住友カードが実施する複数のキャンペーンに同時に応募した場合、キャンペーンの特典を重複して享受できないことがあります。応募前に詳細を確認しましょう。
カード発行の審査内容は?
カードを発行するにあたり、カード会社の「入会審査」をクリアする必要があります。Booking.comカードの入会資格は「高校生を除く18歳以上」で、収入や職業などの条件は記載されていません。
入会審査では、主に「本人の属性」と「信用情報」がチェックされます。
・本人の属性:カード利用料金の支払い能力に関わる情報(職業・年収・勤務先・住居形態・家族構成など)
・信用情報:クレジットやローンなどの契約内容・支払状況・残高など
勤続年数や年収は審査の判断材料にはなりますが、「年収が多い=審査に通る」というわけではありません。いくら年収がよくても、過去に「支払いの滞納」や「カードの強制解約」があった場合は審査に通りにくくなるでしょう。
ポイントサイトの掲載はある?
「ポイントサイト」とは、サイトを経由してサービス利用や商品購入を行うと、一定のポイントが付与される「お小遣い稼ぎサイト」を指します。
「クレジットカード発行」「口座開設」「FX取引」などの案件は還元率が高く、一度で5000ポイント以上が獲得できるケースも少なくありません。ポイントは現金同様の価値があり、他社ポイントやギフト券、現金などに交換が可能です。
公式サイトでカードを申し込む前に、「モッピー」や「ハピタス」などのポイントサイトにBooking.comカード関連の案件が掲載されていないかをチェックしましょう。
便利な使い方でもっと活用しよう
Booking.comカードは、工夫次第で利便性がアップします。電子マネーと紐づけたり、プリペイドカードのチャージ元に登録したりして、カードをどんどん活用しましょう。ポイントを2重取りする裏技も要チェックです。
各種電子マネー、決済サービスに対応
クレジットカードを申し込む際、現在使用中の「電子マネー」にカードが対応しているかを気にする人は多いでしょう。Booking.comカードは、複数の決済サービスに対応しています。
・Apple Pay
・Google Pay
・iD(携帯型・専用カード)
・三井住友カードWAON
・PiTaPaカード
「iD(アイディ)」は、三井住友カードとNTTドコモが共同で提供する非接触決済サービスです。クレジットカードをiDに紐付けておくと、iD加盟店ではリーダーにカードやスマホをかざすだけの「サインレス決済」が可能になります。
iD払いをするたびに、クレジットカードのポイントも貯まるため、利用する価値は大きいでしょう。
Visaのためお得なKyashでも使える
Visaのプリペイドカード「Kyash」のチャージ元にBooking.comカードを紐づけると、ポイントの2重取りが叶います。
・Booking.comカードからKyashへのチャージ:1%(Booking.comキャッシュバックポイント)
・Kyash残高での支払い:0.2%(Kyashポイント)
以前はKyashでの支払いで0.5~1%のポイントが還元されましたが、2020年2月10日にルールが変更となりました。
支払いに使える「Kyash残高」は「Kyahバリュー」と「Kyashマネー」に大別され、それぞれに異なる還元率が設定されています。
≪Kyash Cardの場合≫
・決済のみに利用できる残高「Kyashバリュー」:0.2%(上限100ポイント)
・決済・送金・出金可能な残高「Kyashマネー」:1%(1200ポイント)
≪Kyash Card Lite/Kyash Card Virtualの場合≫
・決済のみに利用できる残高「Kyashバリュー」:0.2%(100ポイント)
・決済・送金・出金可能な残高「Kyashマネー」:0.5%(600ポイント)
Booking.comカードのデメリット
Booking.comカードは最大6%という還元率の高さがウリですが、ほかのカードを使った方がより多くのメリットが得られる場合もあります。
カードの特典には、さまざまな「条件」が課されている点にも注意が必要でしょう。Booking.comカードの三つのデメリットについて解説します。
ほかのカードの還元率が高い場合もある
Booking.comで予約をして現地でカード払いをした場合、ポイント還元率は最大で6%です。年会費無料のカードとしては十分に高い還元率ですが、Booking.comカードのさらに上を行く高還元率カードも存在します。
株式会社リクルートが発行する年会費無料の「リクルートカード」は、標準還元率が1.2%です。Booking.comカードよりも0.2%高いため、普段使いをするならリクルートカードに軍配が上がるでしょう。
また、「ポイントサイト」を経由してBooking.comで予約をした場合、ポイントサイトのポイントが5%以上付くケースがあります。
リクルートカード決済で得られるポイント(1.2%)と合計すると、Booking.comカードの6%をわずかに上回るのです。ライフスタイルを考慮して、自分に合った1枚を選択しましょう。
電子マネーのチャージはポイント付与対象外
多くのクレジットカードは「電子マネーチャージ」がポイント付与対象外です。Booking.comカードも例外ではなく、「モバイルSuica」「モバイルPASMO」「楽天Edy」「WAON」「nanaco」「SMART ICOCA」などにチャージをしてもポイントは付きません。
一方で、還元率1.2%の「リクルートカード」や年会費無料の「エポスカード」は、一部の電子マネーチャージでポイントが貯まります。
たとえば、Visaブランドのリクルートカードの場合、nanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCAがポイント付与の対象です(上限は月間3万円。nanacoは新規登録不可)。毎月3万円をチャージした場合、1カ月では360ポイント、1年では4320ポイントが獲得できる計算になります。
電子マネーをよく利用する人はチャージポイントが稼げないBooking.comカードよりも、ほかのカードを検討した方がよいでしょう。
ショッピング補償は条件あり
Booking.comカードには、三井住友カードの「ショッピング補償(お買物安心保険)」が付帯しています。当該カードで購入した商品が破損したり、盗まれたりした際は代金の一部を補償してもらえるため、海外旅行でも安心して買い物ができるでしょう。
ただし、対象となる利用は「リボ払い」及び「3回以上の分割払い」のみで、1回払いは対象外です。ショッピング補償を受けたい場合は、利息がかかる支払い方法を選択しなければならない点はデメリットと言わざるを得ません。
対象期間は「購入日及び購入日の翌日から200日間」です。配送後に商品の破損などがわかった場合は、到着日を確認するため「受領証」の提出が必要となります。
まとめ
Booking.comカードは旅行や出張が多い人に有利な1枚です。標準還元率は1%ですが、専用サイトで宿泊施設を予約して現地でカード払いをすると、最大で6%のポイントが獲得できます。保険や補償も充実しており、「持っていて損のないカード」といえるでしょう。
一方で、「電子マネーチャージでポイントが付かない」「ショッピング補償に条件がある」などのデメリットも存在します。