セゾンカードの解約方法は2つ
「株式会社クレディセゾン」が発行するクレジットカードは、「セゾンカード」と呼ばれます。カードの新規発行はWeb・郵送・店頭で行えますが、カードを解約する際は「セゾンカウンター(店頭窓口)」に足を運ぶか、「インフォメーションセンター」に電話をしなければなりません。
セゾンカウンターで手続きする
「セゾンカウンター」は、カードの総合案内を行う専用窓口です。東京都内の場合、「錦糸町パルコ」や「渋谷パルコ」「ダイバーシティ東京プラザ」などに設置されています。
ショッピングセンター内にあるケースが多いため、買い物のついでや仕事の帰りに立ち寄れるでしょう。カウンターでの解約手続き時は「必要な書類」を準備したうえで、カード会員が来店します。
・解約したいセゾンカード
・本人確認書類(運転免許証・保険証など)
公式Webサイトにある「セゾンカウンター検索」で、手続き予定のカウンターの営業時間を調べておきましょう。
インフォメーションセンターに電話する
セゾンカウンターが近くにない場合は、「インフォメーションセンター(オペレーター対応)」に連絡をしましょう。原則、代理での手続きは行っておらず、カード会員本人が電話をするのがルールです。
インフォメーションセンターの電話番号は、セゾンカードの裏面に記載されています。受付時間は9~17時で、1月1日以外は年中無休です。
電話では、氏名・電話番号・住所といった「本人確認情報」のほかに、解約する「カード番号」などをオペレーターに伝えます。自動音声ガイダンス「パーソナルアンサー」では解約手続きは行えません。
カードが手元にない場合
インフォメーションセンターの電話番号は、カードの種類によって異なります。カードが手元になく、電話番号がわからない場合は「インフォメーションセンター総合窓口(0570-064-133)」に問い合わせましょう。
自動音声対応で、カード番号や暗証番号の入力を求めるガイダンスが流れますが、不明の場合はそのまま待っているとオペレーターにつながります。自動音声は24時間対応で、オペレーター対応は9~17時です。
SAISON CARD Digitalはアプリ経由で電話解約
「SAISON CARD Digital(セゾンカードデジタル)」は、公式アプリ「セゾンPortal」で発行できるデジタルカードです。申し込みから発行まで最短5分で、アプリ上ですべてのデータを管理できるのが特徴です。
後日郵送されるプラスチックカードは、国内初の「ナンバーレスカード」です。他人にカード番号を盗み見られる心配がなく、不正防止に役立ちます。
SAISON CARD Digitalを解約する際は、セゾンPortalを経由してインフォメーションに連絡をします。セゾンPortalアプリのTOP画面を開き、右下の「設定」→その他「お問い合わせ」→「電話でお問い合わせ」の順にタップすればOKです。
連絡時は、「プラスチックカード裏面のお問い合わせナンバー」または「セゾンPortalに表示されるカード番号」を手元に用意しておきましょう。解約が完了すると、プラスチックカードとデジタルカードの両方が使えなくなります。
【公式】SAISON CARD Digitalの入会・お申込み
解約証明書の発行手続き
住宅ローンの審査では、クレジットカードの「解約証明書」を求められるケースがあります。セゾンカードでは、本人が希望した場合に限り「解約証明書」を発行しています。
解約済みのカードを手元に準備したうえで、カード裏面のインフォメーションセンターに連絡をしましょう。手間を省きたい人は、カード解約手続きと同時に発行手続きをするのがおすすめです。
解約証明書は、「カードが解約済」でなければ発行されません。手続き完了後、1週間~10日ほどで、登録住所宛に証明書が郵送されます。
紛失や本人死亡の場合は?
解約時は、「カード名義人」が連絡するのが原則です。もし、カードの名義人が亡くなっている場合、家族や知り合いによる「代理手続き」は可能なのでしょうか?カードを紛失してしまった場合は、「カードの無効手続き」を行いましょう。
紛失した場合
カード紛失時は「カード紛失の届け出」→「カードの停止」→「再発行」の順番で手続きを進めます。利用停止は、「一時停止」と「無効化(完全停止)」の2パターンです。
探しても見つからない場合は無効化するのがベストですが、「家の中をゆっくり探せば見つかるかもしれない」というときは「一時停止」を選択しましょう。
一時停止を申請すると、カード利用が24時間ストップされます。「無効化」を申請すると、完全停止となりカードが見つかっても利用はできません。手続きは会員Webサイト「セゾンカードNetアンサー」にて行います。
外出先で紛失したり盗難されたりした場合は、最寄の警察署に「紛失・盗難届」を出しましょう。提出後は、「セゾンカードの紛失・盗難連絡先(国内)」に電話で連絡をします。
有料:0570-064-107
フリーダイヤル:0120-107-242
IP電話の場合:03-6688-8000または06-7709-8086
海外で失くした場合
海外でカードを紛失した場合は、最寄りの警察署に「紛失・盗難届」を提出し、ただちに「セゾンカード紛失受付係」に連絡をしましょう。
連絡先の電話番号は滞在国によって異なります。外国から日本にかけた通話料金が自動的に着払いとなる「ワールドフリーフォン」を採用しているため、利用者は通話料を支払う必要はありません(一部地域を除く)。
ホテルの電話は、サービスチャージや電話代がかかるケースがあります。また、携帯電話からの連絡は「海外使用料」が請求される場合があるようです。
ワールドフリーフォンが使えない国や地域では、「コレクトコール(03-5992-8300)」を利用しましょう。接続料金は着信者、通話料金は受信者が負担します。
交換台のオペレーターに、電話をつないでもらうシステムです。ダイヤル後、「Overseas collect call to Tokyo, please.(東京にコレクトコールをお願いします)」と伝えましょう。
本人が死亡した場合
カードの解約はカード名義人が行うのが原則です。しかし、本人が亡くなっている場合は「親族」が代わりに手続きを行います。
手元にカードがある場合は、カード裏面に記載されたインフォメーションセンターに電話をしましょう。暗証番号やカード番号の入力は不要です。最初のガイダンス後、そのまま待ち続けるとオペレーターにつながります。
カードや利用明細書が手元にない場合は、「セゾンカード総合連絡先」に連絡をし、オペレーターの指示に従いましょう。
セゾンカードを解約する際の注意点
カードを解約すると、付帯する保険や特典、追加カードなどがすべて使えなくなります。手続きに進む前に「カードを解約して不便はないか?」を考えましょう。年会費がかかるカードを持っている場合は「入会月の月末まで」に解約手続きをするのがポイントです。
年会費を支払うタイミング
年会費はセゾンカードの「引き落とし口座」から自動的に引き落とされます。入会月の翌々月4日(土日・祝日の場合は翌営業日)が引き落とし日です。
次年度の年会費が引き落とされた後に解約しても、年会費は返金されません。日割りや月割りでの返金もないため、「年会費の請求が発生する前」に手続きを済ませましょう。
基本的に「入会月の月末まで」に手続きをすれば、年会費は発生しません(一部のカードを除く)。入会月は「カード台紙」で確認できます。
永久不滅ポイントは失効のおそれあり
セゾンカードの利用で貯めた「永久不滅ポイント」は、カード解約と同時に失効してしまいます。解約前に他社ポイントやギフト券などに交換しましょう。「チャリティ(寄付)」であれば、100ポイントからポイントが使えます。
解約予定のセゾンカード以外に「自分名義」のセゾンカードを所有している場合、解約カードのポイントはほかのカードに自動合算されます。また、家族カードのポイントは本会員カードに自動的に付与されるため、合算手続きは不要です。
なお、「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン」は同一名義でも自動的に合算がなされません。「Netアンサー」より合算手続きを行いましょう。
付帯サービスやオプションの保険
カードを解約すると、カードに付帯する保険や特典、各種機能が利用できなくなります。
・カード付帯の国内・海外旅行傷害保険
・カード付帯の優待特典
・Super Value Plus保険(セゾンカード会員限定保険)
・SAISON MILE CLUB(JALマイル移行サービス)
・カードに付帯する「楽天Edy」や「Suica」の残高
・セゾンiD・セゾンQUICPay・Apple Pay
「Super Value Plus」は、セゾンカード限定のオプション保険です。保険料は、「カード解約受付月の翌月4日」が最後の請求日となる点に注意しましょう。カード解約後、いつまで保険が適用になるかはインフォメーションセンターで確認する必要があります。
カード付帯の旅行傷害保険や空港ラウンジサービス、海外アシスタンスサービスなどは、カード解約と同時に使えなくなります。これまで旅行特典を多く使ってきた人は、急にカードがなくなると不便さを感じるかもしれません。海外旅行時は任意保険に忘れずに加入しましょう。
家族カードやETCカードの有無
「家族カード」や「ETCカード」は、本会員カードに紐づけて発行できる「追加カード」です。本会員カードが解約になれば、追加カードもすべて解約となります。
追加カードは本会員カードの口座から引き落としになる仕組みのため、本会員カードだけを解約し、追加カードを使い続けることはできません。
ETCカードが解約されたのに気付かない場合、高速道路の料金所でバーが上がらずに後続車に迷惑をかけてしまいます。他社のクレジットカードを保有している場合、追加カードとして無料で発行できる可能性もあるため解約前に確認しましょう。
クレジットカード解約時は毎回確認
カードの解約自体は簡単ですが、解約前にやるべきことはたくさんあります。未払い金が残った状態で支払い口座の残高がゼロになると、「滞納」のリスクが高まります。「継続的な支払い」にセゾンカードを使っていないかも、チェックしましょう。
未払い金の残高
解約前に「未払い金の残高」を確認しておきましょう。未払い金がある場合は、解約後も引き続き口座から引き落としが行われます。特に、ショッピングで「リボ払い」や「分割払い」を選択している人は、支払いが長引く傾向があるようです。
引き落とし口座に入金するのを忘れると、支払いが遅延します。場合によっては、「一括請求」される可能性もあるでしょう。
セゾンカードは解約時の一括請求はありませんが、解約後なるべく早く清算したした方が新しいカードの入会などもスムーズに行くはずです。
セゾンカードでは、未払い金の「早期返済」ができます。お金に余裕があれば、解約前に全額を返済してしまうのが理想です。「リボ払いの金額を増額」して、返済を解約に間に合わせる手もあります。
公共料金などの支払い方法
セゾンカードを「継続的な料金の支払い」に使っている人は、各契約先で「支払い先の変更」を行いましょう。変更手続きを忘れると、カード解約後もセゾンカードへの請求が続く可能性があります。
場合によっては、料金の引き落としができず、サービス会社からの催促の連絡が入るかもしれません。継続的な料金の支払いには、「公共料金」「携帯電話」「インターネットプロバイダー」「新聞の定期購読」「サイトの月会費」などが挙げられます。
また、「クレジットカードのみ支払い可能」な引き落としの場合、ほかにクレジットカードを持っていない状態でセゾンカードを解約してしまうと、引き落とし日までに新たなカードを用意する必要があります。
審査に手間取ると、発行までに数週間~1カ月かかるかもしれません。引き落とし日に間に合わない事態に陥らないようにするためにも、解約前に手続きを済ませるのが賢明です。
まとめ
セゾンカードの解約方法は「セゾンカウンター(店頭)」または「インフォメーションセンター(電話)」の2パターンです。カード会員の専用サイト「セゾンカードNetアンサー」では手続きが行えません。
盗難や紛失の際は、警察に届け出をしたうえで専用の番号に連絡をします。Webサイト上で「一時停止」や「無効化」の手続きも可能ですが、盗難時は不正利用のリスクがあるため、まずはただちに電話をしましょう。