- dカード GOLDの基本スペック
- 年会費
- dポイントの還元率
- dポイントとは
- キャリアユーザーにメリットが大きい
- ドコモ携帯利用料金など10%ポイント還元
- ahamoはデータ容量+5GB
- 安心のケータイ補償
- ゴールドカードならではのメリットも
- 年間利用額特典がもらえる
- 付帯保険やサービスが充実
- 家族カードを年会費無料で発行可能
- デメリットもある?
- 10%ポイント還元の対象に注意
- 1000円未満は切り捨てられる
- ドコモ利用者以外のメリットがあまりない
- 申し込みから利用までの流れ
- 用意するもの
- Web申し込みの流れ
- カードが届いたら忘れずに署名しよう
- そのほかの手続き
- dカードからアップグレードするには?
- アップグレードする手順
- 家族カードは別途申し込み要
- アップグレードする際の注意点
- カード番号が変更になる
- dカードのdポイント機能が使えない
- まとめ
dカード GOLDの基本スペック
「dカード GOLD」は、「NTTドコモ」が発行するゴールドカードです。年会費無料の「dカード」の上位カードにあたり、ドコモユーザーにお得な特典が多く付帯しています。年会費やポイント還元率などの基本スペックを比較してみましょう。
年会費
dカード GOLDの年会費は1万1000円(税込)です。年会費無料のdカードと比べるとだいぶ高額ですが、ゴールドカードとしては平均的な金額でしょう。
年会費が1万円前後のゴールドカードには、「JCBゴールド」「au PAY ゴールドカード」「三井住友カード ゴールド」「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」などが挙げられます。
「初年度は年会費無料」「Web明細の切り替えで年会費割引」など年会費が優待されるカードもありますが、dカードは初年度から1万1000円の年会費がかかります。
dポイントの還元率
dカード GOLDで決済をすると、利用金額100円(税込)につき1ポイントの「dポイント」が付与されます。ポイント還元率は1%で、貯まったポイントは「1ポイント=1円」として買い物やドコモの支払いに充当できます。
下位カードのdカードと標準還元率が同じため、普段のショッピングにおいてゴールドのお得さはあまり感じられないかもしれません。
カードには「ポイントカード機能」が搭載されています。「dポイント加盟店」でカードを提示して買い物をすると、決済によるポイントのほかに店舗ごとの還元率に基づいた「dポイントカード提示によるポイント」が付与されるのが特徴です。
dポイントクラブ[dPOINT CLUB/dポイントカード]| NTTドコモ
dポイントとは
ドコモのポイントプログラムは「dポイントクラブ」と呼ばれます。dポイントはドコモ関連の店舗だけでなく、さまざまな場所で貯めて使えるのが特徴です。
≪dポイントが貯まるシーンの一例≫
・dポイント加盟店での買い物
・dカード特約店での買い物
・dカード決済
・d払い・iD払い
・ETCカードや家族カードの利用
・「dカードポイントUPモール」の利用
・「こえたらリボ」の利用
カード利用などで付与される「通常ポイント」と、キャンペーンなどで付与される「期間・用途限定ポイント」に大別されます。それぞれ有効期限が異なる点に注意しましょう。
・通常ポイント:48カ月後の月末
・期間・用途限定ポイント:ポイントごとに異なる
通常ポイントはdポイントが使える全サービスで利用できるのに対し、期間・用途限定ポイントは用途が限定されています。
キャリアユーザーにメリットが大きい
ポイントの標準還元率は一般カードと同じですが、ドコモのケータイやドコモ光の利用者は毎月10%の還元が受けられるのがメリットです。スマホが盗難・破損したときの「ケータイ補償」も付いており、キャリアユーザーに有利なカードといえるでしょう。
ドコモ携帯利用料金など10%ポイント還元
ゴールドカードを利用すると、毎月のドコモのケータイ・ネットの利用料金が10%還元されます。ポイント付与の内訳は「dポイントクラブ会員のポイント(1%)+dカード GOLD特典のポイント(9%)」です。
利用料金「1000円(税抜)につき100ポイント」が付与されるため、毎月1万円(税抜)の利用がある人は1カ月で1000ポイント、1年で1万2000ポイントが貯まる計算です。カード年会費の1万1000円分が相殺できるでしょう。
ahamoはデータ容量+5GB
「ahamo(アハモ)」は、ドコモが提案するスマホの新料金プランです。プランは20GBで2970円(税込)の一択で、「5分間の国内無料通話」と「20GBまでの海外ローミング」が無料付帯しています。
本サービスは2021年3月26日より順次提供が開始されますが、今後はdカード及びdカード GOLD会員に対する「dカード特典」も加わる予定です。
≪dカード特典≫
・dカードボーナスパケット特典:dカード GOLDに登録すると毎月+5GB増量(21年9月より提供)
・dカード GOLD利用額10%還元特典:dカード GOLDに登録すると利用金額「100円(税込)につき10%のポイント還元(上限300ポイント)」
「dカード GOLDをすでに保有している」または「これから申し込みの予定がある」人は、この機会にキャリア利用も検討してみましょう。
安心のケータイ補償
ゴールドカードには、購入後3年以内の「ケータイ補償」が付帯しています。対象となるケータイが「紛失」「盗難」「修理不能(全損)」で使えなくなった場合、新端末の購入金額・頭金及び事務手数料のうち「最大10万円」が返金されるサービスです。
年会費無料のdカードにもケータイ補償は付帯していますが、補償期間は1年間で、補償額は最大1万円です。高額なスマホを使っている人は、ゴールドの補償が頼りになるでしょう。
補償の対象となるのは、「同一機種・同一カラー」のケータイ(スマホ)をdカード GOLDで購入した場合です。ドコモショップで修理が可能と認められた場合、修理代は負担されない点に注意しましょう。
ゴールドカードならではのメリットも
dカード GOLDはドコモユーザーにお得な印象がありますが、ドコモを利用していない人にも多くのメリットがあります。特に、「カードの年間利用額が大きい人」や「旅行の機会が多い人」に有利な1枚となるでしょう。
年間利用額特典がもらえる
「dカード GOLD年間ご利用額特典」は、前年のカード利用額累計に応じて付与されるdカード GOLD限定特典です。前年の年間利用額が100万円以上では「1万1000円」相当、200万円以上では「2万2000円」相当の「選べる特典」が進呈されます(内容・金額は変更される場合あり)。
特典は、ドコモの各サービスで使える「クーポン券」で、以下のコースから選択が可能です。
・ケータイ購入割引クーポン
・d fashionクーポン
・d トラベルクーポン
・dショッピングクーポン
・dミールキットクーポン
・メルカリクーポン
特典進呈対象となる利用者には、「6月半ばごろ」にダイレクトメールが届きます。クーポンには申し込み期限や使用期限があるため、事前に詳細を確認しておきましょう。
付帯保険やサービスが充実
ゴールドカードには、一般カードにはない特典が多く付帯しています。特に、「旅行関連」の保険やサービスが充実しているため、いつもの旅がより快適になるでしょう。
≪ゴールドのみ付帯サービス例≫
・空港ラウンジ特典
・最高補償額5000万円の国内旅行傷害保険
・最高補償額1億円の海外旅行傷害保険
「空港ラウンジ特典」はゴールドのみの限定特典です。国内・ハワイの主要空港のラウンジでカードと搭乗券を提示すると、有料ラウンジが無料で利用できます。
旅行傷害保険は国内が「利用付帯」、海外が「自動付帯」です。国内旅行は、dカード GOLDで旅行費用や交通費を支払うことが適用条件です。海外旅行傷害保険には家族特約があり、カード会員の家族も補償が受けられます。
このほかに、dカード・dカードゴールドともに付帯しているサービスもあります。
・海外緊急サービス(無料)
・VJデスク
・お買い物安心保険(ゴールドは補償額アップ)
・海外レンタカー
「VJデスク」は海外旅行の際、日本語ができる現地デスクのオペレーターが旅のサポートをしてくれるサービスです。情報提供・予約代行・緊急対応などが含まれており、初めての土地でも安心して滞在ができるでしょう。
「お買い物安心保険」は、一般カードは年間100万円、ゴールドは「年間300万円」と盗難・破損時の補償額が大きく変わります。
家族カードを年会費無料で発行可能
「家族カード」とは、主契約のdカード GOLDに紐づけて発行できる追加カードです。利用できるのは、本会員と生計を共にする満18歳以上の家族で、カードの利用代金は本会員の口座にまとめて請求されます。
家族カードの利用で付与されるポイントは本会員に集約され、本会員のみが使用できるルールです。家族カードの年会費は1枚につき1100円(税込)ですが、カード1枚目に限り年会費が免除されます。ゴールドランクの特典が無料で享受できるのは、大きなメリットでしょう。
「dカード GOLD年間ご利用額特典」を除いては、基本的にすべての特典が適用になります。ドコモのケータイを利用していれば、本会員同様の「10%ポイント還元」も受けられます。
デメリットもある?
dカード GOLDの大きな特徴は、ドコモユーザーに特化した特典が多いことです。見方を変えれば、ドコモユーザー以外にはメリットが少ないともいえるでしょう。「10%ポイント還元」では、1000円未満が切り捨てになるのも残念な点です。
10%ポイント還元の対象に注意
ドコモ利用料金が10%還元される限定特典は、ポイント還元対象が限定的です。対象は「基本料金」「通話料」「通信料」「付加機能使用料」「ユニバーサルサービス料」「ドコモの月額課金サービス」で、以下の金額はポイント還元に含まれません。
・端末の購入代金
・分割支払金・分割払金
・各種手数料・工事料・消費税
・電報料・コンテンツ使用料・iモード情報料・コレクトコール通話料
・d払い・ドコモ払い(一部を除く)・ドコモ口座による利用代金
・「ケータイ補償サービス」「ケータイ補償 お届けサービス」の自己負担分
・dミュージックやdゲームなど一部の月額課金サービス
1000円未満は切り捨てられる
10%還元では、1000円(税抜)につき100ポイントが付与されますが、1000円未満は切り捨てられます。料金が9999円だった場合、999円はポイント還元の対象外となってしまうのです。年間で換算すれば、かなりの損といえるでしょう。
実は、dカードやdカード GOLDのショッピング決済も、100円未満は切り捨てでポイント還元はありません。199円の商品を購入した場合、99円にはポイントが付かず、たった1ポイントしか貯まりません。
ドコモ利用者以外のメリットがあまりない
dカード GOLDは、ドコモユーザーに特化したカードといっても過言ではありません。旅行傷害保険や空港ラウンジサービスが付いているのはお得ですが、旅行の機会が少ない人にとっては利用価値は少ないでしょう。
ドコモユーザーでなければ、「10%ポイント還元」や「ケータイ補償」は受けらないため、年会費1万1000円の価値はほとんどないといえます。
ドコモユーザー以外は、年会費無料のdカードを検討しましょう。カード決済の標準還元率はゴールドと同じであるうえ、「dカード特約店」や「dカードポイントUPモール」でのポイント倍付も問題なく享受できます。
申し込みから利用までの流れ
dカード発行の大まかな流れは、「申し込み」→「受け付けメール受信」→「入会審査」→「カード発行」です。ドコモユーザー以外は、申し込み前に「dアカウント」を取得しておきましょう。
用意するもの
カードの申し込みに必要な書類は、「本人確認書類」と「支払い口座に指定する金融機関の情報」です。申し込みフォームでは、住所や電話番号のほかに、「勤め先情報」を記入する欄があるため、勤め先の連絡先や所在地も紙に控えておきましょう。
本人確認書類は以下から2点を提出します。「現住所」が記載されているかどうかを確認しましょう。
・運転免許証または運転経歴証明書
・日本国パスポート
・在留カード
・健康保険証
・個人番号カード
・住民票の写し
現住所記載の書類が1点しかない場合は、「補完書類」として、公共料金や社会保険料の領収書を併せて提出することが必要です。
本人確認書類のすべてに現住所の記載がない場合は、「本人確認書類+補完書類2点」の計3点の書類の提出が求められます。
Web申し込みの流れ
dカードは「入会申請書」による郵送での申し込みも可能ですが、資料請求や申込書の返送に日数を要します。インターネットが使える人は、Web申し込みを選択しましょう。
公式Webサイトのdカードゴールドのページにアクセスし、「お申込み」をクリックします。申し込み時は「dアカウント」でのログインが必要なため、事前に取得しておきましょう。
ログイン後、画面の案内に従い「基本情報」を入力します。フォームを提出すると、登録したメールアドレスに「受付メール」が届くはずです。
dカードゴールドの入会条件は、「学生を除く20歳以上で安定した収入があること」「個人名義かつ本人口座を支払い口座として登録すること」です。
入会審査では、併せて「本人確認」「申込み意思の確認」「在籍確認」などが行われます。審査が終了するとメールで結果が通知され、手元にカードが郵送されます。
申し込みからカードが届くまでの期間は、「2~4週間」とみておきましょう。公式には最短5日と記載がありますが、個人の審査状況に左右されるようです。
カードが届いたら忘れずに署名しよう
カードが手元に届いたら、「カード番号」「有効期限」「会員氏名」を確認し、裏面の署名欄に自筆のサインをしましょう。サインを忘れると、「店舗でカードが利用できない」「不正利用時の補償が受けられない」という二つのリスクがあります。
dカードには不正利用による会員補償制度「お買い物あんしん保険」があります。紛失・盗難時に届出をすると「90日前の利用」から遡ってゴールドカードで購入した商品の損害額を補償してもらえますが、サインなしのカードが被害にあった場合、補償の対象外になる可能性が高いです。
また、カード加盟店にはサインなしカードの利用を拒否する権利があります。サインのないカードは、基本的に利用ができないと考えましょう。
そのほかの手続き
カードが到着したら、dカードを安全かつ便利に使うための設定を行いましょう。
・dポイントの利用開始手続き
・電子マネー「iD」の設定
・dカードサイトへのログイン(利用携帯電話番号の登録)
・メール配信サービスの設定
dカードはポイントカード機能を有していますが、そのままでは貯めたポイントを使うことができません。dアカウントにログインし、「利用携帯電話番号」と「dポイント利用者情報」を登録しましょう。
「クレジットカード番号」が未登録であれば、dカードの番号を入力します。また、dカードには「iD」が搭載されています。おサイフケータイで利用する場合は、カード情報の設定が必要です。
dカードからアップグレードするには?
すでにdカードを持っている人は、ゴールドカードへの「アップグレード」が可能です。入会審査は必要ですが、dカードで良好なクレジットヒストリーを築いてきた人であれば、比較的スムーズに切り替えができるでしょう。
アップグレードする手順
アップグレードの申し込みはWebサイト上で行えます。「dカード GOLDへアップグレード」をクリックし、dアカウントでログインをしましょう。画面の案内に従い、手続きを完了させます。
アップグレードに手数料はかかりません。アップグレード後は、dカード GOLDの年会費1万1000円(税込)が口座より毎年引き落とされます。
家族カードは別途申し込み要
家族カードをゴールドにアップグレードする場合は、個別に申し込みが必要です。本会員カードに付随して、自動的にアップグレードされるわけではありません。
dカードの家族カードは年会費が永年無料ですが、dカード GOLDは1枚目が無料、2枚目からは1100円(税込)です。1枚の本会員カードにつき、最大3枚までの申し込みができます。
ETCカードを持っている場合は、アップグレードに際しての切り替えはいりません。ゴールドを発行してからも、そのまま利用が可能です。
アップグレードする際の注意点
アップグレードをすると、ポイントカードの機能が使えなくなります。カード到着後は、各支払い先でカード番号を変更するのを忘れないようにしましょう。「既存のdカードはいつまで使えるのか?」の疑問にも答えます。
カード番号が変更になる
アップグレード後は「クレジットカード番号」が変更されます。ネットショッピングや公共料金の支払いにdカードを使っていた人は、番号の変更を行いましょう。
変更を忘れると切り替え前のカードから引き落とされる料金の支払いができず、滞納してしまうおそれがあります。
ドコモの携帯電話利用料金を「dカード払い」にしている場合は、アップグレードに伴う変更は不要です。電子マネー「iD」の再設定も行う必要はありません。
dカードのdポイント機能が使えない
dカードには「dポイントカード機能」が付帯しています。アップグレードした場合、新カードが手元に届くまで既存のdカードのポイント機能は利用ができません。
街中のdポイント加盟店でポイントを貯めたり使ったりする場合は、「dポイントカード」または「モバイルdポイントカード」を使いましょう。
ポイント機能は使えませんが、dカード GOLDが手元に届くまではdカードでのクレジット決済が可能です。新しいカードが届いたら、dカードにハサミを入れて処分しましょう。
まとめ
dカードをゴールドにアップグレードすると、ドコモユーザーは毎月のスマホ・ネット料金の「10%ポイント還元」が受けられます。スマホが全損したときは、最大10万円のケータイ補償が適用になるため、安心感があるでしょう。
dカード GOLDに向いているのは、ドコモユーザーで毎月の利用額が1万円を超える人です。旅行関連の特典や保険が充実しているため、旅行の機会が多い人にもメリットがあります。一方で、ドコモユーザー以外や付帯保険をあまり利用しない人は、年会費無料のdカードで十分かもしれません。