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クレジットカードに有効期限がある理由。新カードが届いたらすること

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2021.08.11
by ドットマネー編集部

クレジットカードの有効期限

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どのクレジットカードにも有効期限があります。カードが手元に届いたら、期限がいつに設定されているのかを確認しておきましょう。当然ながら、期限切れのカードでは決済ができません。

有効期限の年数

クレジットカードの有効期限は一律ではありません。カード会社ごとに決められており、発行するカードの種類によっても左右されます。一般的な期限は3~5年で、10年を超えるケースはないといってよいでしょう。

JCBカードでは、2018年11月下旬以降に発行する新規入会カード及び更新カードより、5年から7年に順次変更を行っています。有効期限は個人の信用によっても変わるため、全てのカードが7年になるわけではありません。人によっては2年や3年に設定される場合もあるでしょう。

期限の見方

有効期限はカード券面に記載されています。カードを郵送で受け取った際の「台紙」にも記されているため、必ず確認をしておきましょう。近年は、カード券面に名前や番号を記載しないナンバーレスカードも発行されていますが、多くのカードは券面に以下の情報が記載されています。

・名義人
・有効期限
・カード番号
・セキュリティコード(裏面)
・署名欄(裏面)

表面の「カード番号の下」に有効期限が記載されるケースがほとんどです。「MONTH(月)/YEAR(年)」の順序で、左側の2桁が「月」、右側の2桁が「西暦」です。「01/24」と記載があるカードは、2024年の1月末日まで有効となります。

「01-24」「01/’24」のように表示するカード会社もありますが、見方は変わりません。

期限切れのカードは使えない

期限が過ぎるとカード決済ができなくなります。ただし、ほとんどの場合は期限が切れる前に新しいカードが郵送されるため、支払いに困ることはないでしょう。原則、利用者が自分で更新手続きを行う必要はありません。

自動更新後もカード番号と名義人はこれまでと同じですが、「有効期限」と「セキュリティコード」の2点が変更されます。更新に伴い、オンライン通販サイトや継続的な支払いを行っている契約先では「カード情報の変更」が必要です。

有効期限を設ける三つの理由

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「カード番号が変わらないのに有効期限があるのはなぜ?」と疑問を感じる人は多いでしょう。有効期限を設ける理由は「劣化防止」「安全性の向上」「カード利用者の再審査」が主な理由です。

カードの劣化防止のため

クレジットカードは硬質塩化ビニルと呼ばれるプラスチックの一種でつくられています。水に強く、ある程度の硬さがありますが、長年使っていると傷が付いたり汚れたりして経年劣化が進むでしょう。

特に、「ICチップ」や「磁気テープ」はカードのもっとも重要な部分です。この部分に劣化や破損が生じると、店舗での決済ができなくなります。カード会社では定期的な更新によってカードを新しいものと交換し、劣化によるトラブルを防止しているのです。

セキュリティ対策のため

カードをめぐる不正利用や犯罪は年々増加傾向にあり、その手口も巧妙化しています。

オンライン決済では、券面のセキュリティコードとカード番号を入力すれば、オンライン上で決済ができてしまいます。カードが盗まれたことに気付かない場合、第三者の不正利用が続く可能性もあるでしょう。

有効期限があると、古いカードは自動的に利用不可となります。不正利用を完全に防ぐことは難しいですが、定期的な更新で「犯罪リスク」が軽減されるのです。

カードの磁気テープやICチップには、決済に関する情報が格納されています。以前は磁気テープが主流でしたが、安全性の高い「ICチップ」へと切り替えが進んでいるのが現状です。

磁気テープのみのカードを持っている場合、更新時にICチップカードへの切り替えが行われます。

定期的な再審査のため

クレジットカードの新規発行時は「入会審査」が行われます。審査では、「申し込み者に返済能力があるかどうか」を見極めるために、個人の属性や信用情報などの調査を行うのが一般的です。

カード会社の審査は、入会時だけではありません。カード利用中に審査を行うことを「途上与信」といいます。カードの更新時は、「利用・返済履歴」や「個人情報の変更の有無」がチェックされ、問題がないと認められた場合にカード発行が行われるのです。

再審査の結果によっては、カードの更新が見送られるケースもあります。

新しいカードが届いたらすべきこと

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カード会社にもよりますが、有効期限が近づくとカード更新の連絡が届き、有効期限が切れる1~2カ月前に新しいカードが郵送されます。手元に届いたら契約内容を必ず確認し、すぐにサインをしましょう。

契約内容を確認

カードが貼り付けられている台紙には「契約内容」が記載されています。カード更新時の再審査によって、「有効期限の長さ」や「カードの利用可能枠」が変更されているケースがあるためです。

カードの利用可能枠とは、そのカードで利用できる上限枠のことで、「ショッピング枠」と「キャッシング枠」に大別されます。

・ショッピング利用可能枠:クレジットカードで買い物ができる上限額
・ショッピング割賦枠:ショッピング利用可能枠のうち、分割払いやリボ払いに使える金額
・キャッシング利用可能枠:クレジットカードでキャッシングができる上限額

クレジットカードやローンの利用履歴やそれに基づく信用は「クレジットヒストリー(クレヒス)」と呼ばれます。クレヒスに問題がある場合、利用可能枠が下がるケースがあるようです。

カード裏面の署名欄にサイン

名前のスペルに間違いがないことを確認したら、油性ペンで署名欄にサインをしましょう。サインはカードが利用者本人であることを証明するものです。サインがないカードで支払いをしようとしても、店舗側に拒否される可能性があります。

カードの盗難や紛失で不正利用をされた場合、カードにサインがないと、「カード会社の補償」が受けられず、被害額が自己負担となってしまいます。

サインの表記は漢字・ローマ字のどちらでも構いません。ニックネームや下の名前のみでもOKですが、海外でのカード利用が多い人は「漢字のフルネーム」がよいでしょう。真似されにくく、不正利用の防止にもなります。

古いカードを処分する

古いカードはハサミを入れて処分します。磁気テープやICチップの部分には個人情報が入っているため、再現できないくらいまで細かくするのがポイントです。カード番号・名義人・セキュリティコードなどの個人情報も細かく裁断しましょう。

裁断したカードが復元されないように、ゴミ箱に捨てるときは「複数回」に分けます。ごみの処理区分は自治体のHPで確認しましょう。ほとんどの自治体では可燃ごみとして処理できますが、不燃ごみやプラスチックごみに指定するところもあります。

カード払い設定の情報を更新

更新後は「セキュリティコード」と「有効期限」が変わります。Amazonや楽天などに支払い用のクレジットカードを登録している場合は、情報の変更を行いましょう。

セキュリティコードとはカード裏面に記載されている3桁または4桁の番号です。インターネットショッピングの際、「実物のカードが利用者の手元にあるかどうか」を確認するためにコードを入力します。コードが分からない、または誤りがある場合は支払いが行われません。

公共料金や携帯電話料金などの継続的な支払いにカードを登録している場合も、各契約先で登録内容の変更を行いましょう。

新しいカードが届かない理由とは?

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カードの更新は自動的に行われるため、電話連絡やWebでの申し込みは必要がありません。「有効期限が過ぎてもカードが届かない」という場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?

不在通知の見落とし

更新されたクレジットカードは「簡易書留」で郵送されるのが一般的です。簡易書留は普通郵便と違って、ポストには投函されません。本人または家族が自宅にいない場合は、「不在連絡票」または「本人限定受取郵便物の到着のお知らせ」が投函されます。

不在通知があった場合、郵便局に連絡をして「再配達」を依頼します。通知を見逃してしまうと、「期限を過ぎてもカードが届かない」ということもあり得るでしょう。

転居後に住所変更していない

引越しをした場合は、カード会社に連絡をし「住所の変更」を行うのがルールです。住所変更を忘れたままカードが更新されてしまうと、カードが受け取れなくなってしまいます。

「郵便局に転送届や転居届を出しているから大丈夫」と思う人もいますが、カードやカードの明細書は「転送不要」の郵便物にされるケースが多いようです。

転送不要は、「この住所に住んでいない場合は返還してほしい」という差出人による意思表示で、転居届があっても転送は行われません。まずはカード会社に連絡をしましょう。

更新されないこともある?

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利用者の状況によっては、更新自体が見送られるケースがあります。カード会社は独自の判断基準によって審査をしており、「更新されない理由」を必ずしも教えてくれるとは限りません。考えられるのは以下の二つです。

再審査に通らなかった場合

更新時の再審査で「審査落ち」してしまった場合、新たなカードは発行されません。審査に通らない理由はさまざまですが、カード名義人の「信用情報」に関係しているケースが多いようです。

たとえば、リストラに遭って「無職」になってしまった場合、「支払い能力がない」と見なされてカードの更新が見送られることがあります。

クレジットカードは個人の「信用」に基づいて発行されるため、支払いの遅延や滞納が続くと「信用に問題あり」とされ、カードが発行されません。

個人の信用情報は「信用情報機関」に登録され、複数のカード会社で共有されています。ほかのカード会社のクレヒスやローンの返済状況が影響し、カードが発行されないことも少なくありません。

カードを使っていなかった場合

カード会社の収入源はカード年会費や支払いにおける金利、カード加盟店からの手数料などです。カード利用がない会員を維持していくメリットはないため、自動更新の対象から外すことがあります。

特に注意したいのが、「年会費無料のカード」です。「海外旅行のためにとりあえずつくっておこう」「入会キャンペーンがお得」などの理由で発行をした人は、カードの利用が極端に少なくなる傾向があります。

カードを持ち続けたい人は、無理のない範囲でカードの利用回数を増やしましょう。

まとめ

カードに有効期限があるのは、セキュリティ面の向上や劣化防止などが主な理由です。途上与信で信用面に問題があると見なされると、カードの更新が見送られるケースもあります。

キャッシュレス化が進む現代、「クレジットカードがないと不便」と感じる人は多いでしょう。長くカードを使い続けるためにも、良好なクレヒスを積むことが大切です。

カードが更新された後は、契約内容を確認し、忘れずにサインをしましょう。

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