クレジットカードがロックされる主な原因
クレジットカードがロックされる原因は、いくつかあります。特に多い原因は、暗証番号の間違いやカードの支払い関係のトラブルです。急にカードが使えなくなった場合は、ロックされる原因に心当たりがないかチェックしてみましょう。
暗証番号を複数回間違える
発行時に設定した4桁の暗証番号は、ショッピングやキャッシングの際に入力を求められます。このとき、番号の入力ミスや記憶違いで複数回間違えると、カードにロックがかかる仕組みです。
日本の場合、ロックがかかるまでの回数はセキュリティの問題から公開されていません。しかし、2~3回入力してカードが使えなくなってしまった場合は、暗証番号の間違いを疑いましょう。
暗証番号の間違いによってロックがかかると、基本的に再発行手続きや暗証番号の変更が必要です。カード会社によっては、再発行手数料がかかります。
暗証番号を忘れてもサインによる決済ができますが、番号が分からないままにしておくと暗証番号が必要な手続きができません。ロックがかかっても暗証番号による取り引き以外はできることが多いですが、早めに照会をしておきましょう。
利用限度額オーバー
クレジットカードに設定された利用限度額を超えてしまうと、カードが使えなくなります。自分の利用限度額は、カードが届いたときに同封されている台紙や会員サイトで確認しましょう。
10万円が限度額とすると、1カ月の間に使ったのが5万円でも、翌~翌々月の支払日までに残りの利用可能額を使い切った場合はクレジットカードが停止されます。
現在の利用可能額も、会員サイトのWeb明細などで確認できます。カードを使いすぎているときは、支払いが終わって枠が空けば再び使えるようになるでしょう。
支払い遅延
支払い遅延はクレジットカードがロックされるだけでなく、期間によっては強制退会の可能性もあります。早めの対処が大切です。
引き落としができず、カード会社に連絡が入った時点でクレジットカードが一時停止されます。口座残高を確認し、引き落としが行われているか確認してみましょう。
特にクレジットカードを発行した直後は、口座引き落としの設定ができていないこともあります。振り込みで支払う必要がある場合は、請求書をチェックしておきましょう。
不正利用検知システムのアラート
カード会社の多くは、不正利用の対策をしています。その一つが「不正利用検知システム」です。
過去の不正利用と似た傾向がある、または本人の利用ではないと認識される決済があるとアラートが作動します。国内でカードを使った直後に海外でも決済されるなど、不正利用が疑われる取り引きはシステムによって監視されているのです。
あくまでも機械による自動検知であり、本当に不正利用が起きているかは分かりません。不正利用検知アラートによる停止の場合は、カード会社から確認の連絡が入る可能性があります。
カードをロックされた場合の対処法
カードがロックされたときは、原因によって対処法が異なります。まずは原因を突き止めましょう。共通の対処法もありますが、それぞれの対策を解説します。
まずはカード会社に連絡し、原因を確認しよう
カードが使えなくなった場合は、カード会社に連絡しましょう。エラーやシステムトラブルで使えなくなっている可能性もあり、状況を確認するのが先決です。
カード会社に連絡すると、カードがロックされている原因が分かります。カード裏面の問い合わせ窓口に電話をして、状態を確認しましょう。
カード会社でロックが確認できず、システムトラブルも考えにくい場合は、カードの破損も考えられます。店舗限定のトラブルも考えられるため、まずは相談して指示を仰ぎましょう。
暗証番号入力ミスの場合
暗証番号の入力間違いの場合は、カード会社によってロック解除の手続き方法が異なります。主な方法は「暗証番号変更届けによるロック解除」と「カード再発行手続き」です。
どちらを採用しているかは、カード会社によって異なります。au PAYカードの場合、暗証番号間違いでロックがかかると暗証番号変更の手続きでロック解除ができます。まずは、コールセンターへ連絡しましょう。
三井住友カードやYahoo!カードは、再発行手続きが必要です。再発行手続きは電話対応の会社もありますが、Yahoo!カードや楽天カードなど、会員サイトから手続きできるケースもあります。
暗証番号を間違ってもサイン取り引きなど暗証番号不要の取り引きはできますが、再発行手続きをすると基本的に旧カードが使えなくなるため注意しましょう。カードが届くまでの1~2週間は使えなくなります。
ロックされる前に暗証番号を確認する方法
暗証番号を間違ったときは、連続して入力せずに正しい番号を確認しましょう。ロックされる前に暗証番号が確認できれば、ロック解除や再発行手続きは不要です。
暗証番号の確認方法は、主に「会員サイトでの照会」「暗証番号通知書の郵送」などがあります。
イオンカードでは会員サイト「暮らしのマネーサイト」での照会や、暗証番号通知文書の請求が可能です。
三井住友カードやDCカードは、会員サイトや自動音声で照会手続きをすると、後日、暗証番号の通知書が郵送で届きます。
利用限度額を超えた場合
クレジットカードは原則、利用限度額を超えると使えません。対策としては「限度額の一時引き上げ」「限度額の継続引き上げ」「繰り上げ返済」があります。
限度額の一時引き上げは一般的に、海外旅行や高額商品の購入など現時点の限度額を超える支払いをするときに利用できます。利用予定日の前にカード会社に連絡し、用途を説明して審査を受けましょう。
限度額の継続引き上げは、再審査により今後の利用限度額を増やしてもらう手続きです。一時引き上げに比べると、審査難易度は上がります。
限度額の引き上げができない場合は、カード引き落とし日の前に利用額の支払いを済ませる、繰り上げ返済を利用するのも一案です。締日や支払い方法はカード会社によって異なるため、まずはカード会社に相談しましょう。
引き落としされなかった場合
クレジットカードは、本人に信用があるからこそ使えるカードです。支払いが滞ると、それ以降の利用は停止されます。
引き落とし口座にお金を入れるのを忘れていた場合は、カードごとの対応策を確認しましょう。基本的には、「再引き落とし日までに口座へ入金する」か「指定の振り込み先に期日までに振り込む」のが対処法です。
紐付けている口座や、カードによっても再引き落としの設定や振り込み先が変わるため、カード会社のよくある質問やコールセンターで確認しましょう。
不正利用検知システムが作動した場合
不正利用検知システムの作動による場合は、原因によっていくつかの対処法があります。自分でできる対処法は、カード会社に連絡を入れることです。
不正利用が疑われるときは、カード会社から電話やメールで連絡が入ります。カード会社からの連絡を待ってもよいですが、自分から先に連絡すると早く解決できる可能性もあるでしょう。
カード会社が本人の利用であると確認すれば、カードはすぐに使えるようになります。しかし、不正利用と判断された場合は補償やカード番号変更の提案があるはずです。
不正利用が起きていたときは、今後のトラブルを防ぐためにもカード会社の案内に従ってカードを再発行しましょう。
まとめ
クレジットカードは、暗証番号間違いや支払い遅延によってロックがかかります。特に注意したいのは、カードの再発行が必要になりやすい「暗証番号の入力間違い」です。間違った時点で暗証番号を照会し、カードが使えなくなるのを防ぎましょう。
利用限度額オーバーや支払い遅延の場合は、料金の支払いなどで対処ができます。