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クレジットカードの増枠で審査落ちしないための対策。増枠方法も紹介

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2021.08.11
by ドットマネー編集部

クレジットカードの利用限度額とは?

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クレジットカードの利用限度額とは、何を指すのでしょうか?「利用可能枠」と「利用可能額」の違いや、利用枠の種類を知っておきましょう。限度額がどのように決まるのか、基本的な仕組みも解説します。

カードの総利用可能枠のこと

クレジットカードには、「利用限度額」が設けられています。利用限度額とは「カードで利用できる最大の金額」です。利用限度額(または総利用可能枠)が30万円と記載されていれば、30万円までショッピングなどに利用できます。

会員サイトのWeb明細などに表示される「利用可能額」は、「現時点で利用できる金額」です。限度額が30万円のカードを10万円分使うと、残りの利用可能額は20万円になります。

利用可能額は、支払いが完了した分だけが回復する仕組みです。月ごとの設定ではないため、支払日によっては回復するまで時間がかかる可能性も考えておきましょう。

利用枠には3種類ある

利用枠は3種類あり「ショッピング枠」「キャッシング枠」「割賦(かっぷ)枠」に分かれています。

ショッピング枠は名前の通り、カードショッピングに使える枠です。原則、総利用可能枠と同額が設定されています。キャッシング枠は、カードで現金を借りるための枠です。

割賦枠は、毎月一定額を支払うリボ払いを含め、ショッピング枠の中で分割払いができる金額を表します。キャッシング枠や割賦枠は、必ずしも付与されるわけではありません。

キャッシング枠が付与されている場合、ショッピング枠が減る可能性もあるため注意しましょう。ショッピング枠が50万円、キャッシング枠20万円の場合、総利用可能枠は50万円となります。キャッシング枠を使うと、その分ショッピング枠が減ってしまいます。

限度額はカード会社の審査で決まる

カードの利用限度額を決めるのは、カード会社です。会員の信用度によって、限度額が決まります。ショッピング枠は会員の希望を聞かれることはなく、カードの発行後に分かる仕組みです。

カードによっては、利用限度枠の上限が公開されているものもあります。ゴールドカードなどステータスが高いカードは、上限も高くなる傾向です。

希望通りに設定されるものではありませんが、年収や信用度が高く、100万円以上の利用可能枠を求める場合はハイクラスカードを検討しましょう。

キャッシング枠に関しては、カード申し込みの際に付与の有無や希望額を申告します。しかし、希望通りに付与されるとは限りません。

限度額の増やし方

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クレジットカード発行後、思っていた金額より限度額が少なかった場合も心配はありません。カード会社の信用を得ると、限度額は増やせます。増枠するにはどうすればよいのか、主な方法を紹介します。

カード会社に増枠申請する

カード会社の多くは、会員からの増枠申請を受け付けています。審査で決まった利用限度額は固定ではなく、信用度によって変化するのが基本です。

会員からの増枠申請は、会員サイトや電話で受け付けています。審査の結果、増枠がかなわないこともありますが、必要に応じて申し込みましょう。

増枠申請から審査結果通知までにかかる時間の目安は、カード会社によって変わります。三井住友カードは約1週間、Yahoo!カードは2~3日です。

「会社規定の上限に達している」「カード会社が継続的な増枠申請を受け付けていない」など、増枠申請ができないときは別のクレジットカードを検討するのも一つの方法です。

申請できない期間がある

増枠申請を受け付けている会社でも、社内規定によって申請できない期間があります。増枠申請を受けるとカード会社は改めて会員の情報を審査しますが、審査をしても同じ結果になる可能性が高いときは対応が難しいのです。

主に「入会から6カ月以内」または、「前回の申請から6カ月以内」のケースでは、申請を受け付けてもらえないことが多いでしょう。

そのほか、キャッシング枠の増枠の場合、本人に年収がない期間は申し込み自体ができません。申請ができない期間に該当するときは、対応が可能になってから申請しましょう。

一時的な増枠申請も可能

日常的な利用で限度額に問題がないときは、一時的な増枠申請も可能です。継続的な増枠申請に比べると、審査も厳しくありません。

限度額が10万円の場合、高額な海外旅行費用や引っ越し代金の支払いには足りないでしょう。そんなときは、一時的な増枠申請が頼りになります。

ただし、必ず希望額通りに枠が付与されるとは限りません。使い道や、一時的に枠を引き上げても支払いができるかを審査されます。

増枠期間はカード会社によりますが、一般的に1~3カ月で増枠前の設定に戻ります。増枠の期間が短いため、1回払いでの支払いが基本です。継続的な増枠と同じように、前回の申し込みから6カ月の期間を必要とするケースもあります。

利用実績を積む

利用限度額は、会員自身の申請以外でも増枠されます。カード会社の定期的な審査により、増枠されるケースです。

基本的に、増枠されるのは「延滞なく支払いを行い利用実績を積む」か、「勤務先などの変更で年収や信用度が高まる」ケースです。学生の頃からカードを使っていて、就職した場合も当てはまるでしょう。

この場合、増枠は自動的に行われ、カード会社から通知が届きます。会社によっては会員サイト上の通知となり、会員サイトの利用限度額を見て気付くケースもあるでしょう。

なお、自動で増枠してほしくない場合は、コールセンターへの問い合わせで解決するケースがあります。

カードをアップグレードする

カードのアップグレードは、すでに利用可能枠の上限が近づいているときに役立ちます。アップグレードとは、保有しているカードをゴールド・プラチナカードなどのハイクラスカードに切り替える仕組みです。

三井住友カードの場合、一般カードの利用可能枠は10~100万円に設定されています。しかし、ゴールドカードは原則50~200万円、プラチナカードは原則150万円以上の利用枠が付与されるのです。

一般カードを持っていて利用可能枠が100万円に迫っている場合、増枠はほぼできません。ゴールドカードやプラチナカードに切り替えると下限が設定されていることもあり、利用可能枠が上がる可能性が高くなります。

一般カードより審査は厳しくなりますが、利用実績を積み信用を得ているとカード会社からアップグレードの提案がくることもあるでしょう。

増枠申請で審査落ちしないための対策

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増枠申請は、通らないこともあります。審査落ちするパターンを知って、審査に通過しやすい環境を作っておきましょう。ただし、年収面など支払い能力の問題で、一定以上の限度額が設定できないケースもあります。

支払いの遅延や延滞をしない

クレジットカードの利用は、カード会社が会員を信用しているからこそ成り立つものです。カードの利用代金は、カード会社が立て替えて加盟店に支払っています。会員が代金を支払ってくれない場合、カード会社は損をしてしまうのです。

支払いの遅延や延滞が多いと、カード会社の信用を得られません。特に、申請の時点で延滞している会員から増枠申請があった場合、「返せる当てがないものを借りようとしている」と判断される可能性は高いでしょう。

増枠申請の審査に落ちないためには、普段から遅延や延滞が起きないよう気をつけるのが大切です。

クレヒスを積んでおく

クレジットカードの利用履歴は、「クレジットヒストリー(クレヒス)」と呼ばれます。増枠申請を考えているなら、まずはクレヒスを積みましょう。良好なクレヒスを積むと、信用が高まり増枠申請にも有利に働きます。

金融機関やカード会社はCICやJICCなどの「信用情報機関」に加盟しており、カードの入会情報・支払い状況・金融事故などの履歴が共有されているのです。

支払い遅延や延滞の履歴、過去の金融事故があると、他社であっても増枠が認められない可能性は高くなります。利用限度額の増枠を考えている場合は、延滞や金融事故のないきれいなクレヒスを積むようにしましょう。

普段からカードを利用する

カードの利用が多い場合、カード会社の信用を得られる可能性が高くなります。カードを利用し、延滞なくきちんと支払っていることが前提です。

カード会社は支払い能力があり、金銭トラブルがない人であればできるだけカードを使ってもらいたいと考えています。カードの利用が多いほど手数料収入が多くなり、カード会社の利益につながるためです。

支払日にいつも限度額に近い利用代金を支払っている場合、支払い能力があると判断されるでしょう。増枠申請の審査に通りやすくなるだけでなく、優良顧客としてカードのアップグレードを打診される可能性もあります。

まとめ

クレジットカードの増枠申請には、継続的な増枠と一時的な増枠があります。どちらも審査があり、通過しなければ増枠はできません。

審査落ちを防ぐには、普段からカードを利用してカード会社の信頼を得ておくことが重要です。入会直後や前回の申請から間もないときは申請ができないため、タイミングを見て申し込みましょう。

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