- 同棲中の支払いはカード決済が便利
- 明細書が作成されるので管理しやすい
- 生活費の支払いでポイントが貯まる
- カップルの家計管理術その1
- 代表者名義で生活費決済用のカードを作る
- 共同口座からの引き落としにする
- カードを貸し借りで共用はNG
- 家族カードは作れる?
- カップルの家計管理術その2
- 共通口座を持たず項目別に担当を決める
- 外食等で折半したいときはどうする?
- 同棲を機に新たにカードを発行する場合
- ポイント利用や家計管理のしやすさを重視
- 同一生計者や世帯年収の入力方法
- おすすめカード1 イオンカードセレクト
- 食費やデート、旅行代が節約できる
- 対象物件は家賃支払いでポイントが貯まる
- おすすめカード2 楽天カード
- 家具や日用品の買い物、旅行もお得に
- ポイントの使いやすさも文句なし
- おすすめカード3 Yahoo! JAPANカード
- Tポイント、PayPay派に
- LOHACOの買い物で3%還元
- まとめ
同棲中の支払いはカード決済が便利
同棲中のカップルは、生活費の支払いをどんなふうに行っているでしょうか?「共通の財布」を作って現金払いをする人も多いですが、支払いをクレジットカード決済にすると利用履歴が残り、管理がラクになります。
明細書が作成されるので管理しやすい
クレジットカードは、多くのカードで「郵送」または「Web明細」で毎月の支払い明細書がチェックできます。利用日・利用先・利用金額が一覧表示されるため、家計簿をつける手間が省けるのがメリットです。
カードに紐付けている各種電子マネー(iD・QUICPayなど)の明細もきちんと記載されるため、「何に使ったっけ?」と思い出しながら家計簿をつける必要がありません。
特に便利なのが「Web明細」です。カードによっては、請求が確定するとメールアドレスに「請求額確定通知メール」が送信されるため、支払い口座の残金が少ないときもスムーズに入金できるでしょう。
紙の明細書は紛失する可能性がありますが、Web明細はその心配がありません。ダウンロードして印刷すれば、紙の明細書としての保管も可能です。
カード会社によっては紙の明細書を発行せずにWeb明細のみとすることで、数百円程度年会費から割引してくれるサービスを提供しているところもあります。
生活費の支払いでポイントが貯まる
クレジットカードで支払いを行うたびに「カード会社のポイント」が還元されます。還元率はカード会社ごとに異なりますが、「0.5%前後(200円で1ポイント)」に設定されているケースが一般的です。
ポイントは毎月のカード支払いに充当したり、商品券や電子マネーに交換したりして現金と同じように使えます。食費・光熱費・新聞代などの生活費すべてをカード払いにするとポイントが効率よく貯まり、家計の節約につながります。
毎月15万円の出費をカード払いにする場合、還元率0.5%(1ポイント=1円)では750ポイントが貯まる計算です。年間では、9000円ほどが節約できるでしょう。
ただ、カード払い以外の支払い方法を使った方がお得なケースもあります。「東京都水道局」の場合、口座振替をすると月50円(年間600円)が割り引かれます。カード払いにこだわらず、「お得な支払い方法を選ぶ」というスタンスが理想です。
カップルの家計管理術その1
カップルの家計管理術の一つ目は、「共同の口座」や「生活費決済用のカード」を作って一緒に管理する方法です。カードの貸与や共同口座の開設は不可のため、うまく管理できるようなルールをつくる必要があります。
代表者名義で生活費決済用のカードを作る
「管理のしやすさ」と「ポイントの貯まりやすさ」の両方を重視するのであれば、代表者名義で「生活費決済用カード」を申し込みましょう。
どちらかの名義で「生活費決済用口座」を開設しておき、固定費や食費などの生活費は決まった口座やカードで決済するようにします。
生活費は基本的に生活費決済用口座1~2カ所からの支払いになるため、家計管理に手間がかかりません。銀行口座やクレジットカードと連動できる「家計簿アプリ」を活用すれば、記録のみならず収支分析も簡単に行えます。
共同口座からの引き落としにする
生活費決済用カードの支払い元は、「生活費決済用口座」に設定をします。日本では共同名義で口座開設ができません。どちらかの名義で口座を開設し、「毎月それぞれが口座に一定額を入金する」などのルールを決めておくのがベストです。
共同口座からの引き落としにするのは、食費や光熱費などの「当面の生活費」です。交際費や個人的な買い物、貯蓄は各自のカード及び口座で管理するようにしましょう。すべてを共同口座にまとめてしまうと、万が一別れたときにトラブルに発展するケースがあるためです。
カードを貸し借りで共用はNG
クレジットカードは、他人への貸し借りが禁じられています。同棲中のカップルはもちろん、夫婦や親子も同様です。
カード発行時は、「カード会社の入会審査」が行われます。個人の属性や収入、信用などが審査され、「支払い能力がある」と認められた場合のみ「審査に通過した人名義」のカードが発行されるのです。そのため、個人の信用に基づいて発行されたカードは、「本人のみ」しか利用ができません。
カード会社の約款には、貸与や譲渡を禁止する規約が記載されているため必ず確認しましょう。違反すると、カード会員契約が取り消されるケースがあります。また、貸与したカードが不正利用されても補償はなく、すべてカード会員の責任となる可能性が高いでしょう。
家族カードは作れる?
「家族カード」とは、本会員のクレジットカードに付帯できる追加カードです。「本会員と生計を共にする家族」が利用でき、家族カードの利用分は本会員の口座からまとめて支払われます。一つの口座でカードの管理ができるのは、カップルにとって大きな魅力でしょう。
残念ながら、単なる同棲の間柄では家族カードは発行できません。一部、事実婚(同性パートナーを含む)での発行を認めているカード会社もありますが、基本的には本会員の両親・配偶者・子ども(高校生を除く18歳以上)が対象です。
同棲と事実婚は、似ているようで異なります。事実婚は「婚姻の意思」があり、かつ「夫婦共同生活の実体」があることが前提です。
住民票には「妻(未届)」「夫(未届)」と記載したり、事実婚について法律の専門家である公証人の下で「公正証書」を作成したりと、内縁関係を証明できるようにしておく必要があります。
カップルの家計管理術その2
共通口座は生活費の残高がわかりやすいというメリットがあります。しかし、どちらかがカードや口座を管理しなければならなかったり、別れたときに口座のお金が名義人のものになってしまったりするのはデメリットです。
生活スタイルによっては、別々に家計管理をした方がよい場合もあります。
共通口座を持たず項目別に担当を決める
共通口座を持たない場合は、男性が家賃と光熱費、女性が食費と生活用品代といったように、「項目別」に支払いの担当を決めましょう。
それぞれが管理をすると収支が不透明になりやすいですが、「家計簿アプリ」を使って情報を共有することでお互いへの不安や不満がなくなります。
「共同で結婚資金を貯めたい」という場合も、共通口座を作る必要はありません。銀行口座に紐づけて使う「貯金アプリ」には「シェアできる貯金機能」が搭載されています。アプリ内で目標金額設定すれば、口座が別々でも一つの目標に向かって一緒に貯金ができるのです。
外食等で折半したいときはどうする?
自分の外食代は自分で払うのが基本のカップルは、「割り勘や送金ができるアプリ」を使うのが賢明です。どちらかのクレジットカードで支払う際にもその場でタイムリーに送金ができ、履歴もきちんと残ります。
「手持ちのお金がないから今度支払う」と曖昧にならないのもメリットでしょう。割り勘や送金ができるアプリにはさまざまなものがあります。
身近なものでは「LINE」が挙げられますが、家計管理に特化するのであれば、Visaの専用プリペイドカードとアプリが連携できる「Kyash(キャッシュ)」がおすすめです。
Kyashアカウント間の割り勘や送金は基本的に無料で、送金をすると数分後にアプリに反映されます。利用履歴は自動的にカテゴリー分けされ、お金の流れが把握しやすくなるでしょう。
「Zaim.(ザイム)」や「マネーフォワードME.」などの家計簿アプリとの連動すれば、支払いと支出管理が一度に行えます。
・アプリ名:Kyash(キャッシュ)-Visaカードが使えるスマホ決済
・価格:無料
・Apple Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード
同棲を機に新たにカードを発行する場合
「生活費決済用カード」としてカードの新規発行を検討している人は、どんな点に重視をしてカードを選べばよいのでしょうか?申し込み時は、「同一生計者」や「世帯収入」の項目もチェックしましょう。
ポイント利用や家計管理のしやすさを重視
「ポイントの貯まりやすさ」や「カードの使いやすさ」を重視すると、家計管理や節約がうまくいきます。
・ポイントの還元率
・ポイントの交換先は豊富か
・カードの年会費
・普段使う電子マネーに紐付けが可能かどうか
ポイント還元率は0.5%が平均的ですが、「1%以上の高還元率カードで、かつ年会費が無料のもの」も多くあります。還元率が0.5%違うだけでポイントの貯まり具合が大きく変わるため、必ずチェックするようにしましょう。
機能面や利便性においては、SuicaやPASMO、QUICPayといった「電子マネーとの連携が可能かどうか」も重要です。高額商品はクレジットで支払い、数百円のこまごまとした買い物は電子マネーを使うといった使い分けができます。
同一生計者や世帯年収の入力方法
カードの入会審査では、「申し込み者の支払い能力の有無」が審査されます。勤務先情報や職業、家族構成などの「本人の属性」のほかに、「同一生計者」や「世帯年収」の項目がありますが、何を記入すればよいのでしょうか?
同一生計者とは、「申し込み者が自身の収入で扶養している人」を指します。「一緒に住んでいる=同一生計者」ではありません。
親の仕送りで1人暮らししている子どもは同居していなくても同一生計者になります。一方で、シェアハウスに住んでいる人や恋人と同棲しているという人は、「同一生計者なし」として申し込みましょう。
「世帯」とは、住居及び生計を共にする者の集まりを指します。楽天カードの場合、「世帯年収」の対象は「本人の配偶者」「配偶者以外の同居人」「同一生計者」が当てはまりますが、「同一生計者以外の金額は含まない」のがルールです。
項目はカードによって異なります。申し込み時は詳細をしっかりと確認しましょう。
おすすめカード1 イオンカードセレクト
「イオンカードセレクト」は、イオン銀行キャッシュカード機能(イオン銀行)+クレジット機能+電子マネーWAON機能の三位一体型です。カード払いも電子マネー決済も「イオン銀行口座で管理したい」という人におすすめの1枚です。
食費やデート、旅行代が節約できる
イオンカードセレクトには、「イオンカード共通特典」が付帯しているのが特徴です。毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」に、全国のイオンやマックスバリュなどカードまたはWAONを利用すると「5%の割引」が受けられます(除外品あり)。
「イオンシネマ」の映画料金の割引優待も見逃せません。通常時は300円OFF、お客さま感謝デーは700円OFFの1100円(税込)で購入できます。
さらに、映画鑑賞の料金を安くしたい場合は、イオンカード(ミニオンズ・デザイン)もおすすめです。次のような特典があります(※)。
- 「ドリンク(Sサイズ)・ポップコーン(Sサイズ)セット引換券付きシネマチケット」1,400円(税込)(年間購入可能枚数18枚)
- 「特別鑑賞シネマチケット」1,000円(税込)(年間購入可能枚数12枚)
(※)沖縄県・西日本など一部のイオン商業施設内の他社映画館および、「割引対象外」表示がある特別興行等ではご利用いただけません。
(※)本特典は「暮らしのマネーサイト」ログイン後、「イオンシネマ優待」ページ内「販売サイト」にてシネマチケットをお買い上げのうえ、有効期限内にACチケット情報を登録された座席指定分のみ適用となります。窓口料金での購入による差額返金などはいたしかねます。
(※)お一人あたりの購入枚数には上限がございます。
(※)シネマチケットの購入は「本人認証(3Dセキュア)」登録済みのイオンカード(ミニオンズ・デザイン)・TGC CARDのクレジット払いに限らせていただきます。詳しくはこちら
対象物件は家賃支払いでポイントが貯まる
日々の支払いで、もっとも大きな割合を占めるのが「家賃」です。「家賃の支払いでポイントが貯められたらいいのに」と思っている人は多いでしょう。
イオンには、家賃の支払いでポイントが貯まる「イオンカード de 家賃」というサービスがあります。対象物件を契約したイオンカード会員が対象で、ポイント還元率は0.5%(200円につき1ポイント)です。家賃の引き落とし口座はイオンカードと別の口座に設定されますが、同じ口座に変更することもできます。
イオンカード払いができる物件を紹介する「イオンハウジング」を活用するのもよいでしょう。契約時にかかる初期費用(敷金・礼金など)と毎月の家賃のカード払いでポイントが貯まります。
おすすめカード2 楽天カード
「楽天カード」は、年会費永年無料のクレジットカードです。カード利用では共通ポイントの「楽天ポイント」が貯まり、1ポイント=1円として全国の提携店や楽天市場などで使えます。ポイントの貯まりやすさや使いやすさはダントツといえるでしょう。
家具や日用品の買い物、旅行もお得に
楽天カードのポイント標準還元率は1%で、「100円(税込)につき1ポイント」の「楽天ポイント」が貯まります。ポイントを効率よく貯めたい人は家具や日用品を「楽天市場」で購入しましょう。
楽天市場で楽天カードを使うと「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」により2倍のポイントが上乗せされ、計3%のポイントが獲得できます。
SPUは「楽天グループサービス」を契約するたびに楽天市場でのポイントが倍付けされていくため、この機会に電気料金を「楽天ひかり」、スマホ料金を「楽天モバイル」に切り替えていくのもおすすめです。
また、楽天のホテル予約サイト「楽天トラベル」で楽天カード決済をすると2%のポイントが貯まります。カード会員限定価格のリーズナブルなホテルを選べば、旅費が節約できるはずです。
ポイントの使いやすさも文句なし
楽天カードで貯まる楽天ポイントは、全国の楽天ポイント加盟店で幅広く使える「共通ポイント」です。加盟店は、飲食店・ガソリンスタンド・コンビニなど生活に密着した店舗が多く、いつもの生活で無駄なくポイントが消費できます。
貯まったポイントは「1ポイント=1円」として、電子マネー「楽天Edy」への移行が可能です。ポイントを電子マネーとしてチャージすれば、楽天Edyを導入する店舗でもポイントが使えるようになることも覚えておきましょう。
楽天のスマホ決済サービス「楽天ペイ」でも、「ポイント支払い」が選択できます。アプリ上で「すべてのポイントを使う」→「設定」→「すべて使う」にチェックを入れておくと、支払いで優先的にポイントが使われます。
おすすめカード3 Yahoo! JAPANカード
Yahoo! JAPANカード(ヤフーカード)は、共通ポイントの「Tポイント」が貯まる年会費無料のクレジットカードです。スマホ決済サービス「PayPay(ペイペイ)」との相性がよく、「クレカチャージがしたい」「効率よくポイントが貯めたい」という人にぴったりです。
Tポイント、PayPay派に
ヤフーカードで決済をすると、「100円(税込)につき1ポイント」の「Tポイント」が貯まります。還元率は1%で、年会費無料のクレジットカードとしては「高還元」といえるでしょう。
ヤフーカードは、スマホ決済サービスの「PayPay」へのチャージができる唯一のクレジットカードです。ただし、「PayPay残高チャージはTポイント還元の対象外」である点に注意しましょう。
PayPayでは、登録したクレジットカードから直接支払いを行う「クレジット払い」も選択が可能です。ヤフーカードを紐づけたPayPayで支払いをすると、0.5~1.5%の「PayPayボーナス」が付与されます。ヤフーカード以外のクレジットカードでのボーナス付与はありません。
Yahoo! JAPANのサービスをよりおトクに使えるクレジットカード!- Yahoo!カード
LOHACOの買い物で3%還元
「Yahooショッピング」や「LOHACO」でのヤフーカード決済では、毎日3%のポイントが還元されます。「100円につき3ポイント」の付与で、内訳は以下の通りです。
・3%=ヤフーカードによるクレジットポイント(1%)+Yahooショッピング・LOHACO利用特典(1%)+ストアポイント・LOHACOポイント(1%)
このうち、Yahooショッピング・LOHACO利用特典は「PayPayボーナス」で付与されます。1回の買い物で、TポイントとPayPayボーナスの両方が貯まると考えましょう。
「Yahooショッピング」は日用品・家電・コスメ・ファッションなどさまざまなジャンルのアイテムを扱う「総合通販ストア」です。「LOHACO」は、ヤフーとアスクルが共同で運営するショッピングサイトで、ティッシュや米、ミネラルウォーターなどの日用品が充実しています。
まとめ
同棲カップルの場合、共同口座を開設したり、家族カードを作ったりすることができないため「毎月の収支をどう管理していくか」が課題になります。
生活費の決済は、ポイントが貯まるクレジットカードがお得です。項目別に支払い担当を決めるか、生活費決済用のカードでまとめて決済するのがよいでしょう。家計簿アプリなどを上手に活用すれば、煩雑な家計管理がラクになります。