クレジットカードの受け取り方法
クレジットカードの受け取り方法は、カード会社や申し込み時の指定によって変化します。受け取り方法の種類や、それぞれの特徴を見てみましょう。
受け取り方法は2パターンある
クレジットカードの受け取り方法は、大まかに分類すると「郵送」と「店頭受け取り」です。
ただし、店頭受け取りは「カウンターを持つカード会社」や「提携店舗での受け取りができるカード」に限ります。申し込み時に店頭受け取りの指定ができるか、確認しておきましょう。
どちらの方法でも、基本的に本人のみが受け取りできます。店頭に受け取りに行く場合は、運転免許証やマイナンバーカードなどの公的証明書を持っていきましょう。
郵送の場合ごくまれにポスト投函されるものがありますが、対面受け取りが基本です。郵便物の盗難や事故を防ぐため、カード会社で対策が行われています。
原則受け取り方法の指定はできないため、長期不在の期間を避けて申し込みましょう。
三つの郵送方法
クレジットカードは基本的に、「本人限定受取郵便」「簡易書留」「受取人確認サポート」のいずれかで配達されます。カード会社の契約先や申し込み時の本人確認の有無、地域によって自動的に選択されるのが一般的です。
受け取りは本人のみ「本人限定受取郵便」
「本人限定受取郵便」は、郵便局から届きます。クレジットカードは3タイプあるうちの「特定事項伝達型」で配達されることが多く、受け取りには写真付き公的証明書が必要です。
まずは郵便局から普通郵便で「到着通知書」が届き、郵便局窓口での受け取りか自宅への配達日時を指定します。
どちらの方法で受け取る場合も、受け取り時に本人確認を行うための「運転免許証」「マイナンバーカード」などを用意しておきましょう。パスポートは、住所が記載されている「所持人記入欄」があるものに限ります。「印鑑」または「サイン」も必要です。
郵便局での保管期限は、約10日となっています。配達日時を指定する場合は、到着通知書に記載されている期限までに設定しましょう。
家族の受け取りOK「簡易書留」
振替口座設定などの本人確認を済ませている場合、カード会社によっては「簡易書留」でカードが届きます。基本的には対面配達となりますが、家族でも受け取りが可能です。本人が不在がちでも、受け取りやすいでしょう。
保管期限は一般の郵便物と同様、7日間です。不在票が入ったときは、早めに再配達の指定をしましょう。2017年6月からは、戸建て住宅の宅配ボックスへの配達にも対応しています。
受け取りは本人のみ「受取人確認サポート」
カード会社が佐川急便と契約している場合、本人のみ受け取りができる「受取人確認サポート」でクレジットカードが届きます。本人限定郵便と併用している会社もあり、基本的に指定はできないようです。
カード会社が受け取り方法として設定しているのは、公的証明書による確認です。申し込み時に登録した氏名・住所・生年月日と同じものが記載された、「運転免許証」「マイナンバーカード」などを用意しておきましょう。
パスポートも利用できますが、住所記載欄がない場合は「公共料金の請求書」などで住所確認が行われます。保管期限は初回配達日から7日です。不在票が入った場合は早めに再配達の手続きをしましょう。
受け取りにおける注意ポイント
クレジットカードを申し込む前に、不在の場合はどのような流れになるのか知っておきましょう。1~2回不在でも大きな問題はありませんが、自宅での受け取りができないときは窓口でも受け取りできます。
不在時は再配送になる
クレジットカードの受け取りは原則対面配達となり、不在時には受け取りができません。複数回再配達されることが多いですが、不在票を確認して受け取りできる日時を指定すると確実です。
保管期限を過ぎてしまった場合は、カード会社に返送されます。その後の手続きはカード会社ごとに変わりますが、念のため連絡を入れておきましょう。会社によっては保管期限が過ぎて返送された場合、一定の期間をおいて再配送されることもあります。
窓口に受け取りに行く方法も
郵便や佐川急便の荷物は、窓口でも受け取れます。
本人限定受取郵便は到着通知書が届いたときに、郵便局での受け取りを指定しましょう。簡易書留や佐川急便の本人確認サポートも窓口受け取りができますが、不在票が入ってからの「事前連絡」が基本です。
配達員が再配達のために配達物を持ち出していると、窓口での受け取りが難しくなります。入れ違いにならないためにも、あらかじめ窓口受け取りを指定しておきましょう。
郵便局での受け取りには「写真付き公的証明書」「印鑑」を持って行きます。「到着通知書」または「不在票」も準備しましょう。佐川急便では、「写真付き公的証明書」「不在票」が必要です。
カードが発行されるまでの期間に注意
クレジットカードは申し込んでから発行されるまでに、しばらく時間がかかります。カード会社や審査の進み具合によりますが、店舗での即日発行や1カ月後など状況によってさまざまです。
カードお届けまでの目安期間を記載しているところもあり、ある程度の判断はできるでしょう。海外出張や旅行など、長期で不在になる前の申し込みを避けると受け取りがスムーズです。
一般的な郵便物と異なり、本人確認が必要な郵便物は転送不要となっています。職場や旅行先での受け取りができないため、自宅か指定の窓口で受け取りできる日程を考えておきましょう。
転居時は直ちに住所変更しよう
クレジットカードは基本的に「転送不要」の荷物です。郵便局や運送会社の転送サービスの対象とならず、本人が引っ越している場合はカード会社に返送されます。
カード会社に引っ越しの連絡を入れると新住所に発送してもらえるケースもありますが、本人確認書類の変更手続きは済ませておきましょう。
本人確認を伴う場合、クレジットカード申し込み時の登録住所・現住所・本人確認書類の住所が異なると受け取りができません。
基本的には、引っ越しが迫っているときにクレジットカードを申し込むのは避け、引っ越し後に本人確認書類の住所変更を済ませてから申し込みましょう。
受け取り後にすべきこと
カードを受け取った後は、早めに開封して中身を確認しましょう。間違いがあった場合は、カード会社に連絡が必要です。また、返送書類があれば合わせて見ておきましょう。
契約内容を確認後カードにサイン
クレジットカードが届いたら、まずは同封されている台紙やカード本体をチェックしましょう。台紙には利用限度額や会員情報など、重要な情報が記載されています。
そのほか、カード本体の印字も確認が必要です。名前の印字ミスや、申し込んだものと同じ種類のカードが届いているか、見ておきましょう。
確認が終わったら「クレジットカード裏面の署名欄にサイン」をします。サインのルールは決まっていませんが、基本的には自分の名前を漢字で記載するのが一般的です。カード利用時には、署名欄に記入したものと同じサインをします。
返送が必要な書類がないか確認
クレジットカードには、返送が必要な書類が同封されていることがあります。特に注意しておきたいのが「振替口座設定」の用紙です。
「オンラインで引き落とし口座の設定ができていない場合」には、同封の書類に引き落とし口座を記入して返送しましょう。書類を返送しないままでいると利用代金の引き落としができず、支払い滞納にもつながります。早めに手続きを済ませましょう。
まとめ
クレジットカードの受け取りは、簡易書留や一般郵便を除くと本人確認が必要です。自宅以外で受け取りをしたい場合は、到着通知書や不在票が入るのを待ち、窓口に受け取りにいきましょう。
本人確認には、顔写真付きの公的証明書を求められます。家族が代理で受け取りたい場合は、オンラインで本人確認を済ませておき、カード会社に郵送方法を確認しておきましょう。