クレジットカードはそのまま捨ててよいの?
解約したクレジットカードや更新後の古いカードを、どのように処分していますか?そのまま捨ててしまうと、トラブルが起きる可能性もあります。カード会社が推奨する基本的な捨て方を知っておきましょう。
クレジットカードは適切な処分が必要
クレジットカードには「カード番号」「名前」「セキュリティコード」など、個人情報が記載されています。そのため、有効期限切れのカードでもそのまま捨てると、個人情報が漏れてしまう恐れがあるのです。
特に盗難・紛失以外のトラブルでカードが切り替わる場合、カード番号やセキュリティコードが変更されず、そのまま引き継がれるケースもあります。番号が同じ旧カードをそのまま捨ててしまうと、オンライン上で不正利用される可能性も出てくるでしょう。
また解約をする場合でも、残っている支払いやカード払いに設定している公共料金などは継続して請求があります。カード本体を処分するだけでなく、支払いもれが発生しないよう適切な手続きが必要です。
クレジットカードはどうやって捨てるの?
クレジットカードは不正利用などのトラブルを防ぐためにも、処分の前に必要な部分を切ってから捨てましょう。どのように切断すると悪用を防ぐことができるのか、詳しい方法を紹介します。
できるだけ細かくハサミで切る
カードは裁断して捨てるのが基本です。普通のハサミでも可能なので、できるだけ細かく切って捨てましょう。カード番号や名前の部分も解読できないように細かく切ります。磁気ストライプやICチップなどにもハサミを入れておきましょう。
より細かく切断したい場合は、電動シュレッダーも使えます。しかし、製品によって裁断できるものが異なるため、プラスチックカードに対応しているか確認した上で利用しましょう。
磁気ストライプとICチップはより細かく
クレジットカードの中でも、「磁気ストライプ」と「ICチップ」は重要な部分です。日本で発行されている多くのカードは磁気ストライプとICチップが併用されています。
磁気ストライプとは、カード裏面上側にある黒や銀の線のことです。ICチップはカード表面にあり、およそ1cm角のチップで金色や銀色のものが多くみられます。
磁気ストライプやICチップには、カード情報が詰まっています。切断すると使用できなくなることが多いですが、情報が壊れたかどうかは目には見えません。
万が一情報が読み取られるとカード番号・暗証番号などが流出する恐れがあるため、ほかの部分よりも念入りに細かく裁断しておきましょう。
少しずつ分けてゴミに出すと安心
処分するクレジットカードは、基本的に番号が無効となっているものが多いでしょう。しかし、有効期限の更新などでカードが切り替わった場合は、カード番号は引き継がれ、セキュリティコードのみが変更されるパターンもあります。
この場合、細かく切断して捨てたとしても、つなぎ合わせると番号や名前などの情報が判明するため、不正利用のリスクが高くなります。「裁断したクレジットカードは1度に捨てず」少しずつ分けて別の日にゴミに出しましょう。分けて捨てることで、破片をつなぎ合わせて不正使用されるリスクが低くなります。
また、ゴミの出し方は地域によって異なります。燃えるゴミではなくプラスチックゴミとしている地域もあるので、自治体が設定する分別の方法を確認して処分しましょう。
クレジットカードの紙明細の捨て方
カード本体だけでなく、利用明細やレシートを捨てるときにも注意が必要です。記載されている内容を見て、適切な捨て方を考えましょう。カードと同様に、裁断してから捨てる方が個人情報漏えいによるトラブルを防げます。
カード会社から送られる明細書の場合
カード会社からの明細書を捨てる場合も、書類に記載されている内容をよく読みましょう。名前のほか、引き落とし口座番号やカード番号の一部が記載されている明細もあります。
不正利用やトラブルの原因になる個人情報は、たとえ一部であっても捨て方に気をつけましょう。シュレッダーやハサミで裁断し、読み取れないようにしてから捨てるとより安全です。
また、Web明細を利用している場合でも、リボ払いや分割払いを利用すると明細書が届くことがあります。Web明細の表示や印刷は、15カ月程度と期間が限定されているため、万が一のときに備え印刷して保管する方もいるでしょう。
このように、Web明細の場合でも手元に個人情報が残ることはあります。どんな形でもクレジットカード明細の保管や処分は、細心の注意を払うことが大事なのです。
お店で受け取るレシートの場合
クレジットカード決済をすると、お店からレシートを渡されます。レシートの形態はさまざまですが、お店のレシートとカード決済の控えが一緒になった一体型と、2枚に分かれた分離型があります。
どちらの場合でも、カード決済の控えは必ず受け取り、個人情報などの内容を確認しましょう。
最近ではセキュリティ対策が徹底的に行われ、カード番号や名義などの情報は一部を除いて隠されていることがほとんどです。しかし、古い機械ではカード番号がすべて記載されていることもあります。
過去には拾ったレシートの情報で不正利用をしたケースもあるため、カード情報が載っているレシートは自宅に持ち帰り、裁断したり細かく破いたりして捨てましょう。
まとめ
クレジットカード本体や明細などの書類を捨てるときは、必要な部分を切断し不正利用対策を確実に行った上で処分しましょう。有効期限が切れているカードでも、新しいカードと番号が同じ場合もあるので注意が必要です。
クレジットカード関連の書類にも、カード番号の一部や名義が記載されています。書類を受け取ったときは書かれている内容を確認し、裁断してから捨てましょう。