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クレジットカードの限度額を下げるとどうなる?限度額変更の方法は?

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2021.08.11
by ドットマネー編集部

限度額が低いと不正利用されたとき安心?

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クレジットカードは、限度額まで利用することができます。限度額を低くしておくと、不正利用されたとき安心なのでしょうか?発行時に限度額がどうやって決まるのかも、知っておきたいポイントです。

そもそも限度額はどうやって決まるの?

クレジットカードの申し込みをすると、カード会社が審査を行います。その結果によって、限度額が決定するわけです。基本的には、年収・職業・家族構成など、申し込み内容によって利用枠が設定されます。

限度額はカードによって上限があり、その中で決まります。しかし一部のハイステータスカードなどは、一律の上限を設けていないものもあります。その場合は、個別に上限が定められる仕組みです。

なお、ATMから現金を引き出すことができる「キャッシング枠」は、本人の希望により0円で申し込みも可能です。買い物などに使える「ショッピング枠」はカード会社が決定し、なんらかの希望があるときは発行後の増額・減額が申請できます。

被害は最小限になるが、補償制度もある

限度額を下げると、不正利用があったときでも被害額が抑えられます。限度額の高いカードほど、上限まで不正利用された場合のダメージは大きいはずです。

しかし、カード本体や暗証番号をきちんと管理し、規約を守って利用していればカード会社の補償サービスが適用されます。

セゾンカードの場合、カード会社への連絡日を含めて61日前までの被害が補償されるルールです。セゾンカードの例では、2月10日〜3月10日までの利用分は、4月4日に引き落とされます。

たとえば、2月10日の不正利用が4月4日の引き落としで気づいた場合でも、数日以内に連絡すれば間に合うのです。

しかし、会員本人の過失や親族の利用などは対象外となり、すべての被害が補償されるわけではありません。カード会社の補償システムが不安な場合は、限度額を下げるのも自衛の手段となるでしょう。

限度額を下げるメリットは他にもある

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カードの限度額を下げると、どんなメリットがあるのでしょうか?使いすぎを防ぎたい人や、カードを複数枚持っている人は、支払い管理のために引き下げを検討してみましょう。

毎月必ず支払える範囲に設定できて安心

クレジットカードを使いすぎてしまう人は、限度額を下げると安心できます。設定した金額に達したら使えなくなるため、ブレーキをかけられるからです。

クレジットカードの利用枠は月ごとではなく、引き落とし日を基準にリセットされます。セゾンカードの場合、引き落としから2〜5営業日となり、利用限度額が回復するのは約60日ごとに1回です。

だいたい2カ月で使い切る金額を限度額に設定しておけば、支払いが思ったよりも多いというトラブルはなくなるでしょう。

ネットショッピングの場合、「エポスカード」のバーチャルカードを使うと個別に限度額を設定できて便利です。バーチャルカードとは、オンライン決済に使えるネット限定のカードのことです。

カード本体の利用限度額はそのままで、ネットショッピングの限度額のみ抑えることができます。

メインカードの利用限度額を上げやすい

メインカードのほかにサブカードを複数枚持っている場合、利用限度額を下げることでメインカードの増額がしやすくなります。カードの管理や使いすぎを考えても、使わないカードの限度額を下げて、メインカードを上げる方が使い勝手がよいでしょう。

特に、キャッシング枠や割賦払いと呼ばれる「2回払い以上の分割払い」は法律によって上限が定められています。キャッシング枠は年収の1/3以内、分割払いは「年収-クレジット債務-法律で定められた生活費」です。

上限に近づいている場合は、普段あまり使わないカードの限度額を下げることで、トータルの限度額を調節できます。

法律上の定めはありませんが、複数枚カードを持っていて、あまりにも利用枠が大きい場合は限度額の引き下げも検討しましょう。新規発行や増額申請に影響があるともいわれます。

限度額を下げるときに注意したいデメリット

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カードの限度額を下げると、デメリットもあります。引き下げの申請前に、本当に困ることはないのか再度検討しましょう。限度額を下げるときに審査はありませんが、上げるときには再審査が必要です。

いざというときに決済ができない

必要以上に限度額を下げると、突発的な支払いのときに困ります。電気・ガスの支払いなど季節によって変動があるもの、年に1~2回のレジャー費など、変動性の支払いはいろいろとあるはずです。普段からギリギリでは足りなくなる恐れもあるでしょう。

もし利用限度額を超えてしまうと、決済時にエラーが起こります。生活費に利用する場合は、ある程度余裕を持って設定する方が使いやすいでしょう。

ただし、ほとんど限度額を上回ることがない場合には「利用枠の一時引き上げ」や「繰り上げ返済」などで対応できます。

一時引き上げは海外旅行や電化製品の購入など、一時的に大きな出費があるときにカード会社に相談できるサービスです。審査に通れば、しばらくの間限度額が上がります。

繰り上げ返済は、引き落としを待たずにカード代金を支払うシステムです。早く支払うと、その分利用枠が復活するのも早くなります。

再度同じ限度額に上げられないこともある

一度限度額を下げると、再度増額を申請したときに審査が行われます。下げるのは簡単ですが、申請時の状況によっては以前と同じ限度額に戻るとは限りません。

カード申し込みのときと同じように、信用情報のチェックもあります。信用情報には延滞履歴やクレジットカードの契約状況などが登録され、悪い情報があると審査に影響が出る仕組みです。

申し込みのときと状況が同じでも、必ず審査に通過するとは限りません。審査はカード会社独自の基準で行われ、以前より低い限度額に設定される可能性もあります。

この先後悔しないためにも、よく考えてから限度額を引き下げましょう。

限度額を下げるには?

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限度額を下げるには、具体的に何をすればよいのでしょうか?減額申請の手順や、主な方法を紹介します。

まずは現在の利用可能枠を確認

限度額を下げる前に、現状の限度額を確認しましょう。カード発行時とは変わっている可能性もあります。

限度額は会員サイトや利用明細などで確認できます。「利用限度枠」と書かれているのが、設定されている限度額です。

クレジットカードの枠には「ショッピング枠」「キャッシング枠」などがあります。引き下げたい枠の金額を確認しておきましょう。

設定されている限度額によっては、それ以上の引き下げができないことも考えておきましょう。カード会社によって最低利用限度額は変化します。

ショッピング枠の下限は10万円が一般的ですが、セゾンカードなどは5万円の設定も可能です。

会員サイトや電話で申し込む

利用限度額の引き下げは、カード会社によって申し込み方法が異なります。楽天カードの場合は、会員サイトである「楽天e-NAVI」から手続きが可能です。JCBカードも、「My JCB」から手続きができます。

セゾンカードやエポスカードの場合は、電話で受け付けています。三井住友カードも電話窓口の「クレジットラインデスク」で受け付けていますが、引き下げの申請は平日10〜17時の対応です。

まとめ

クレジットカードの限度額が大きすぎると感じるときは、引き下げを検討しましょう。ただし、一度下げると元に戻すときにも審査が入ります。

使いすぎの予防やメインカードの増額を考えている場合は、限度額を下げるとメリットがあります。しかし、いざというときに使えないデメリットもあるので、自分に必要な金額を見極めることが大切です。

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