R-styleカードはどんなカード?
「欲しいものがあるけれど、家計が心配…」というときに役立つのが「リボ払い」です。「R-styleカード」は、ショッピング利用がすべてリボ払いになるカードで、毎月無理なく支払いができるのがメリットです。
リボ払い専用のクレジットカード
「R-styleカード」は、日本の大手信販会社「JACCS(ジャックス)」が発行するリボ払い専用のクレジットカードです。
「リボ払い」とは、支払い回数や金額に関係なく、毎月の支払いがほぼ一定になる方法です。収支のバランスが取りやすいため、大きな出費があっても無理なく返済ができます。
一般的なクレジットカードは、ショッピング時に1回払い・2回払い・分割払い・リボ払いなどが選択できますが、リボ専用カードはすべての支払いが自動的にリボ払いになるのが特徴です。
リボ払いに対応していない店舗でもリボ払いができることや、店頭で「リボ払いでお願いします」と伝えずに済むことなどがメリットとして挙げられます。ただし、支払い1回ごとに「手数料」が上乗せされるため、計画的に使う必要があるでしょう。
実質年会費が無料で海外旅行傷害保険を付帯
R-styleカードの年会費は1375円(税込)ですが、初年度は無料で、翌年以降からは年1回のショッピング利用で年会費が免除されます。年会費無料のハードルは低く、コストをかけずにカードを持ちたいという人には最適でしょう。
本カードには、「海外旅行傷害保険」が付帯しています。「自動付帯」のため、旅行代金をカードで支払ったり、加入申し込みをしたりする必要はありません。最高補償額は1000万円で、1回の旅行につき「最長90日間(日本出発から帰国まで)」が保険期間です。
年会費がリーズナブルな上に、旅行傷害保険もしっかり付帯しているのは、さすが大手信販会社です。持っていて損のない「コスパの高い1枚」といえるでしょう。
手数料の仕組み
「リボ払いは返済が大変」という話を耳にしたことはないでしょうか?リボ払いには手数料がかかるため、1回払いよりも総支払い額が大きくなります。手数料の仕組みを理解した上でカードを上手に使いましょう。
リボ払い手数料は実質年率9.90%
リボ払いでは、元金に手数料を上乗せした金額を支払います。R-styleカードの場合、毎月のカードショッピングの手数料は、毎月末日のリボルビング利用残高に対して「0.825%」です。
これは、借入金額に諸費用を加算した「実質年率」に換算すると「9.9%」となります。他社のリボ専用カードは実質年率が15%~なのに対し、R-styleカードは5%以上低いのが特徴です。
一般的に、リボ払いの支払い方式は「毎月の返済額に手数料が入るかどうか」で大きく二つに分かれます。
・元利定額方式:「元金+手数料」を一定に固定する方法
・元金定額方式:「一定の元金」に手数料を上乗せする方法
R-styleカードの支払い方法は「元利定額方式」です。さらに、リボ残高に応じて月々の返済金額が変動する「残高スライド方式」を採用しています。
設定金額以下で一括払いでも手数料は発生
R-styleカードのリボ払いでは、5000円コースから3万円コースまでの「支払いコース」が設定できます。支払い額は締切日における「リボ利用残高」によって変動します。
例えば、1万円コースで利用残高が10万円の場合、手数料は10万円×0.825%=825円です。元利定額方式のため、支払い額は9175円(1万円-825円)となります。
注意したいのが、月々の支払いが「支払いコース以下」に収まっていても手数料が発生してしまう点です。手数料をできるだけ節約したい人は、dカードの「こえたらリボ」のように、「支払いコースを超えた部分だけ」がリボ払いになるカードを選ぶのがよいでしょう。
高還元のポイントが魅力
リボ専用カードは、通常のクレジットカードよりもポイント還元率が高い傾向があります。R-styleカードの場合、毎月の支払いで必ず手数料が発生しますが、ポイント還元やお得なプログラムを活用すれば、手数料分がいくらか相殺できるでしょう。
200円=2ポイント以上貯まる
JACCSのカードで貯まるポイントは「ラブリィポイント」と呼ばれます。通常は毎月のカード利用額100円につき1ポイントが貯まりますが、R-styleカードでは、通常の2倍の「200円で2ポイント」です。
さらに、毎年12月は「特別月」で、ポイントが通常の5倍になります。クリスマスや年末年始などで出費がかさむ時期にポイントが多く貯まるのはかなりお得でしょう。
ポイントの有効期限は獲得月から起算して2年後の月末です。1カ月単位で順次失効してしまうため、明細書で期限を確認しておきましょう。
利用金額に応じてポイントアップ
JACCSカードには、1年間(1月1日~12月31日)のカード利用額合計に応じて、翌年(翌年2月~翌々年1月)のポイントアップ率が決まる「ラブリィ☆アップステージ」が用意されています。
ポイントアップ率は50~100%で、使えば使うほどお得さが実感できるでしょう。入会初年度はラブリィ☆アップステージの適用はありません。
・50万円以上の利用:50%
・100万円以上の利用:70%
・150万円以上の利用:80%
・200万円以上の利用:90%
・300万円以上の利用:100%
年間50万円の利用を月々に換算すると4万2000円程度です。生活費や公共料金、電話代などを含めれば、あっという間でしょう。
対象の店舗で還元率アップ
オンラインショッピングのときは、JACCSモールを経由しましょう。モールを経由して各ショップで買い物をすると、カード決済による通常ポイントのほかに、「モール利用によるポイント」が上乗せされます。
さらに、楽天ポイントやTポイントなど、「ショップ独自のポイント」も通常通り獲得できるため、「ポイントの3重取り」がかなうでしょう。モールには大手総合通販・旅行サイト・コスメショップなどさまざまなジャンルの店舗が参加しています。
JACCSモールで事前にエントリーして買い物をすれば、「リアル店舗」でもポイント獲得が可能です。
「サンドラッグ」や「ヤマダ電機」ではカード利用で0.5%、「コナカ」や「杏林堂スーパードラッグストア」では1%が上乗せされます。エントリー後は、必ず「エントリー有効期間内」に買い物をしましょう。
ポイントの交換先
ラブリィポイントは景品や他社ポイント、Jデポなどに交換ができます。1ポイントあたりの価値はポイントの交換先によって変動するため、よりお得な使い道を探してみましょう。
Jデポへの交換がお得
JACCSカードには、「Jデポ」と呼ばれる「値引きシステム」があります。毎月のカードのショッピング請求金額から、Jデポ(デポジット金額)を「1Jデポ=1円分」として値引くサービスです。
JACCSのカード会員専用Webサービス「インターコムクラブ」に登録した会員は、ラブリィポイントとJデポの引き換えができます。「ラブリィポイント1000ポイント=Jデポ1050円分」に換算されるため、1ポイントの価値は1.05円です。
この場合、R-styleカードの還元率(200円で2ポイント)は1%以上となります。数ある交換先の中ではもっともお得で実用的でしょう。
他社ポイント、景品などに交換も可能
ラブリィポイントは「商品カタログ」の中にある景品と交換が可能です。
景品のジャンルは、人気家電・グルメ・生活用品など多岐にわたります。クオカードやジェフグルメカードなどの「ギフト券」に交換して、普段の生活で消費するのもよいでしょう。Amazonギフト券をはじめとする「デジタルギフト券」の交換先も豊富です。
Web会員サービス「インターコムクラブ」では、他社ポイントやマイルへの移行も受け付けています。以下は交換先と交換率の一例です。
・ANAマイル:1ポイント→0.6マイル
・JALマイル:1ポイント→0.5マイル
・dポイント:1ポイント→1ポイント
・楽天ポイント:1ポイント→0.7ポイント
・Tポイント:1ポイント→0.9ポイント
ANAのマイレージクラブ会員は、航空券やツアー代金に使える「ANAコイン」に交換するのもよいでしょう。「3000ポイント→3000コイン」の等価交換で、ANAでは10コイン単位(=10円)で利用ができます。
R-styleカードの入会申し込みについて
R-styleカードはリボ専用カードですが、申し込み方法は通常のクレジットカードとほぼ変わりません。申し込み後「入会審査」が行われ、審査に通過するとカードが発行されます。
申し込み資格と審査
R-styleカードの申し込み条件は、「(高校生を除く)18歳以上」「電話連絡が可能なこと」の二つです。カードで現金の借り入れができる「キャッシング機能」を付帯する場合は、「年齢20歳以上65歳以下」「本人に安定収入があること」の条件が加わります。
クレジットカードは発行元によって、「銀行系」「流通系」「交通系」などに大別されます。銀行が発行元の銀行系と並び、信販会社のカード審査の難易度はやや高めです。審査では、「返済能力があるか」「支払いの延滞や滞納がないか」などが厳しくチェックされるでしょう。
申し込みからカード到着までの流れ
「Web申し込み」と「郵送による申し込み」の2パターンがあります。郵送の場合、入会申込書を取り寄せる必要があり、発行までにやや時間がかかります。ネットが利用できる人であれば、Web申し込みを選択しましょう。
「R-styleカード」の「今すぐ申し込む」にアクセスし、会員規約に同意した上で「お客様情報」を入力します。手続き完了後、案内に従い「本人確認書類」や「収入証明書類」を提出しましょう。
証明収入書は、「今回を含めた他社でのキャッシング枠が50万円を超える場合」「キャッシング枠と他社融資残高が100万円を超える場合」のみ必要です。また、場合によっては、「本人限定受取郵便の方法」で本人確認を行うこともあります。
資料の提出後は「入会審査」が行われ、審査に通過した場合に限り、カードが手元に届きます。
まとめ
R-styleカードはリボ払い専用のカードで、リボ払い以外の支払い方法が選択できません。設定した支払い額を下回る場合でも、毎回リボ手数料が上乗せされるため、総支払い額は多くなります。
ただし、ほかのリボ払い専用カードに比べて実質年率が安く、手数料もそれほど高くならないのがメリットです。ポイントがお得に貯まるプログラムやサービスも充実しており、数あるリボ専用カードの中では使いやすいといえるでしょう。