- 楽天カードの申し込み基準
- 18歳以上であれば申し込める
- 未成年者や学生が申し込む場合
- 楽天カードの審査基準
- 審査の内容は非公開
- 一般的に上位ランクのカードは厳しい
- 審査に落ちる原因1 仕事について
- 無職で収入がない
- 在籍確認ができなかった
- 審査に落ちる原因2 金融事故情報
- 支払いの延滞や債務整理など
- 信用情報機関とは
- ホワイトである
- 審査に落ちる原因3 総量規制
- 他社を含め借り入れが多い
- キャッシング枠を希望した
- 審査に落ちる原因4 申し込み方法
- 入力した情報に誤りがあった
- 同時期に複数のカード入会を申し込んだ
- もう一度楽天カードに挑戦する場合
- 再申し込みは最低6カ月あける
- ブラックの情報が消えるのを待つ
- クレヒスを積む
- 楽天サービスを積極的に利用する
- まとめ
楽天カードの申し込み基準
「楽天カード」は、楽天が発行する年会費永年無料のクレジットカードです。テレビのCMなどから、「ポイントが貯まりやすい」「入会特典が豪華」というイメージを抱く人は多いはずです。楽天カードはどんな人が申し込めるのでしょうか?
18歳以上であれば申し込める
「楽天カード(一般)」の申し込み条件はシンプルです。「(高校生を除く)18歳以上」のみで、収入に関する条件は記載がありません。
多くのクレジットカードは、本人に「安定継続収入があること」が前提ですが、楽天の申し込みフォームには「お勤めされていない方」という項目があります。
楽天カードの場合、大学生やアルバイト、専業主婦(夫)でも申し込みが可能です。他社に比べて間口が広く、積極的にカード会員を募集していることがうかがえます。
未成年者や学生が申し込む場合
18歳以上20歳未満の未成年が申し込む場合は、「親権者の同意」が必要です。カード会社では、申し込み後に電話で「同意確認」を行い、親権者の同意が得られた場合のみ手続きを行います。20歳未満は、事前に親に相談しておきましょう。
18~28歳の学生であれば、「楽天カードアカデミー」に申し込むのがおすすめです。収入の少ない学生に特化したカードのため、楽天カードよりも審査がスムーズに進む可能性があります。
楽天カードの利用可能枠は100万円ですが、楽天カードアカデミーは30万円と低めです。キャッシング枠がなく、無駄遣いの心配がないのもメリットでしょう。
楽天カードの審査基準
「楽天カード」は、学生や専業主婦(夫)でも申し込めるため、「審査のハードルは低い」と感じている人は多いようです。実際のところは、審査の難易度はランクや希望する利用可能枠などによって変わります。
審査の内容は非公開
楽天カードの審査基準は公開されていません。楽天に限らず、どのクレジットカードでも審査内容は非公開としています。ただ、クレジットカードやローン、割賦販売などの信用取引は、申し込み者の「信用情報」が重視されることはほぼ間違いないようです。
信用情報とは「個人の信用取引に関する客観的な事実」のことで、具体的には、カードやローンの契約内容や支払い状況、延滞情報などを指します。
カード会社では審査の際、申し込み者の個人情報や信用情報を基に点数をつける「スコアリング」というシステムを採用しているようです。
「審査に受かる可能性」を知りたいときは、SBIホールディングスが提供する「マイスコア」で自分の信用力をチェックしてみましょう。クレジットスコアにより、審査のおおよその見当がつきます。
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一般的に上位ランクのカードは厳しい
カードのランクが上がれば上がるほど入会条件が厳しくなり、審査にクリアするのも難しくなるのが通常です。
カード会社にもよりますが、ゴールドカード以上になると、申し込み対象の年齢が「20歳以上」に引き上げられます。「本人に安定継続収入があること」の条件も加わり、学生やアルバイト、専業主婦(夫)は申し込みができないケースがほとんどです。
上位カードになると、クレジットカードの利用限度額が引き上げられます。「返済能力の高い人」でなければ貸し倒れのリスクがあるため、審査基準が厳しくなるのです。
楽天カード:18歳以上(利用可能枠100万円)
楽天ゴールドカード:20歳以上(利用可能枠200万円)
楽天プレミアムカード:20歳以上で安定収入のある人(利用可能枠300万円)
審査に落ちる原因1 仕事について
審査でチェックされる項目には、大きく「個人の属性」と「信用情報」があります。このうち、個人の属性は、年齢・居住地・勤務先・年収などの「社会的背景」及び「経済状況」を指します。無職や転職を繰り返している人は、審査落ちしやすい傾向があるようです。
無職で収入がない
無職で収入がゼロの人は審査に落ちる可能性があります。ただし、主婦(夫)や学生の場合、配偶者や親などの「同居している家族」がいれば、世帯収入が審査材料になるケースがあるようです。
世帯年収が一定以上で「返済能力の問題なし」と判断されれば、本人に収入がなくてもカードが発行されるかもしれません。クレジットカードの申し込み書に世帯主や配偶者の収入を書く項目があれば、忘れずに記入しましょう。
一方、本人が無職で、かつ同居している家族もいなければ、「返済能力に不安あり」と見なされ、審査に不利になります。
在籍確認ができなかった
「在籍確認」とは、申し込み者が申告した「勤務先」や「自宅」に、本人が在籍しているかを電話で確認することです。
無職の人が自分の勤務先や職業を偽って虚偽の申告をすれば、カード会社はお金が回収できなくなってしまいます。在籍確認をすることで、「安定した収入がある」「返済能力がある」という裏付けをとっているのです。
会社員であれば、会社の代表電話ではなく「自分が所属する部署の番号」を書きましょう。自分または自分を知っている人が、電話に出られるかどうかがポイントです。
もし、本人が電話に出ず在籍確認が取れない場合は、カードが発行されない可能性があります。他人が出て「外出中です」と答えた場合は、在籍確認は取れたと見なされるようです。
審査に落ちる原因2 金融事故情報
カードの審査でもっとも重要視される項目の一つが「信用情報」です。過去のローンやカードの利用情報は「信用情報機関」に保管され、複数のカード会社に共有されています。「金融事故情報」があると、審査落ちする確率は高いでしょう。
支払いの延滞や債務整理など
カード会社は審査の際、信用情報機関に申し込み人の信用情報を照会します。クレジットやローンの利用履歴は「クレジットヒストリー」と呼ばれ、審査の重要な材料になるのです。
過去に「支払いの遅延・滞納」「債務整理」「代位弁済」「貸し倒れ」「強制解約」などの金融事故があった人は、カード審査に落ちる可能性が高いでしょう。
業界用語では「異動情報」といい、信用情報機関に異動情報が記録されている間は、新たな借り入れやカードの申し込みが承認されにくいといわれています。
機関によっても異なりますが、CICやJICCの場合、クレジットの利用状況や契約内容が保管される期間は、「契約期間中及び契約終了後5年以内」です。
信用情報機関とは
「信用情報機関」とは、個人の信用情報を管理・提供する機関です。クレジット会社や金融機関などの企業を「会員」とし、会員から個人信用情報を収集しています。
日本には以下の三つの信用機関があり、それぞれ「CRIN(クリン)」と呼ばれるネットワークで情報共有を行っています。
・CIC(株式会社シー・アイ・シー)
・JICC(株式会社日本信用情報機構)
・KSC(全国銀行個人信用情報センター)
クレジットカード会社はCICまたはJICC、銀行や信用金庫はKSCが加盟先です。
ホワイトである
「ホワイト」とは、信用情報機関に過去の信用情報が登録されていない状態を指します。厳密にいえば、ホワイトは「ホワイト」と「スーパーホワイト」の2種類に分かれます。
「スーパーホワイト」は、過去にカードやローンを1度も使ったことがない、いわゆる「現金主義」の人です。
「ホワイト」は、過去に金融事故を起こしたことで、一定期間カードやローンが利用できなかった人です。信用情報機関の情報は一定期間を過ぎると削除されるため、情報が全くない状態(白紙)になります。
ホワイトやスーパーホワイトの場合、「過去に金融事故があった可能性あり」とカード会社に判断されます。現金主義のスーパーホワイトは信用に問題があるわけではないものの、ホワイトと見分けがつかないため、審査に落ちるケースがあるようです。
審査に落ちる原因3 総量規制
カード申し込み時に見落としがちなのが「総量規制」です。貸金業者からの「借入総額の上限」を規制するルールのことで、クレジットカードの審査時には「総量規制に抵触していないか」も厳しくチェックされます。
他社を含め借り入れが多い
貸金業法の「総量規制」では、「借り入れは年収の3分の1まで」と決められています。例えば、年収300万円の人の上限は100万円で、100万円を超えての借り入れはできません。
他社を含めた「借入総額」が多い人は要注意です。借金は「返済能力の有無」に大きく関係するため、審査でマイナスの評価をされてしまう場合があります。
クレジットカードのリボ払いやキャッシング、消費者金融からのローンなど、複数から借り入れがある人は、まさに「多重債務状態」です。
年収や職業などから考慮して、借金のために借金をする「自転車操業」に近いと判断されれば、審査には通りません。現在の借金を全て返済してから新規カードを申し込みましょう。
キャッシング枠を希望した
クレジットカードにはカードで現金が引き出せる「キャッシング枠」と、カードを使って買い物ができる「ショッピング枠」があります。このうち、キャッシング枠は総量規制の対象です。
他社での借り入れが年収の3分の1に達している場合、キャッシングの希望が通ることはありません。さらに、「総量規制を超えるキャッシング枠を申請した=お金に困っている」と見なされ、審査で不利になってしまうのです。
一般的に、キャッシング利用可能枠を高額に設定すると、審査の難易度が上がります。審査に通過したいのであれば、キャッシング枠をゼロにして申し込みましょう。
参考:お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)【貸金業界の状況】 | 日本貸金業協会
審査に落ちる原因4 申し込み方法
総量規制や信用に問題がないのにもかかわらず審査落ちしてしまった場合は、「申し込み方法」に誤りがなかったかを確認してみましょう。「多重申し込み」が審査に及ぼす影響についても解説します。
入力した情報に誤りがあった
申し込み内容に不備や誤りがあると、審査に通過しないことがあります。不備や誤りに気づいたら速やかにカード会社に連絡をし、修正を行いましょう。
身分証明書の記載住所と申請書の住所が一致しない
電話番号(勤務先・自宅・携帯)に誤りがある
銀行の届出印が違う
他社からの借り入れ残高が違う
カード会社が警戒しているのは、第三者による「不正申告」や「虚偽の申告」です。ただの不注意によるミスであっても、カード会社では故意かどうかの判断がつきません。
また、勤務先・年収・現在の借り入れ状況などは「信用情報機関」に登録されているため、嘘の申告をすればすぐにばれてしまいます。
同時期に複数のカード入会を申し込んだ
短期間に複数のカード入会を申し込む行為は「多重申し込み」と呼ばれています。申し込みをしている本人は、単なる「入会キャンペーン狙い」かもしれません。しかし、カード会社には「お金に困っている」「収入面に問題がある」と警戒されてしまいます。
クレジットやローンの新規申し込みがあると、カード会社は「信用情報機関」にアクセスし、本人の支払い状況などを照会します。「カード会社が照会した事実」は照会日より6カ月間保管されるため、照会履歴の多さで多重申し込みをしていることが分かってしまうのです。
また、カード契約の事実がないのに、多くの照会履歴がある人は「複数のカード会社の審査に落ちている」とも疑われてしまうでしょう。
もう一度楽天カードに挑戦する場合
「審査に落ちたけど、再挑戦したい」というときは、「申し込みのタイミング」に注意が必要です。審査落ちした直後の申し込みは避け、まずは良好なクレヒスを積み上げることを意識しましょう。「楽天デビットカード」や「楽天銀行」を活用する手もあります。
再申し込みは最低6カ月あける
審査に落ちた後、すぐに再申し込みをするのは避けましょう。カード会社の中には「再チャレンジをしてきた人は審査に落とす」という、厳しい基準を設けているところもあるようです。
再申し込みは少なくとも6カ月以上の期間を空けるのがベターです。6カ月が経過すると、信用情報機関に記録されている「カード会社が照会した事実」が消え、審査に通りやすくなります。
再チャレンジする前には「なぜ落ちたのか」の原因を探りましょう。原因が分からないままむやみに申し込みをすると、信用情報機関の照会履歴が増えて、ますます審査にマイナスの影響を及ぼします。
ブラックの情報が消えるのを待つ
過去に金融事故を起こしたことがある人は、信用情報機関から「異動情報」が消えるのを待ちましょう。
CICやJICCでは、異動情報が最長で5年間保管されます。KSCでは、官報情報の保管される期間が「破産手続開始決定等を受けた日から10年を超えない期間」と定められています。「自己破産」をした人は、その事実が10年ほど残ると考えた方がよさそうです。
自分のクレジットヒストリーは各信用情報機関で確認ができます。新規申し込み前や審査に落ちた際は、登録内容を一度チェックしてみるとよいでしょう。
クレヒスを積む
クレジットカードを適切に利用すると、良好なクレジットヒストリーが積み上がり、カード会社からの信頼が厚くなります。
信頼が得られると、「新規カードの審査にスムーズに通る」「利用可能枠の増額が可能になる」「上位カードに切り替えがしやすくなる」といったメリットにつながります。
クレヒスが全くないホワイトやスーパーホワイトは、「審査に通りやすいカード」を1枚つくり、実績を残すことが肝要です。
例えば、株式会社ライフカードが発行する「デポジット型クレジットカード」は独自の審査基準を設けており、過去にネガティブな情報があった人でも発行してもらえる可能性があります。
また、携帯電話や家電などを買うときは、「割賦購入(分割購入)」を利用するのもおすすめです。きちんと返済をすれば、良好な返済履歴が残ります。
楽天サービスを積極的に利用する
楽天サービスを積極的に利用し、楽天とのコネクションを築いておくと、楽天カードの申し込みがスムーズにいくかもしれません。
おすすめは「楽天銀行」での口座開設です。楽天銀行と楽天カードは同じグループ会社のため、ある程度の預金を積んでおけば、カードの審査時に有利になる可能性があります。
信用情報に問題がある人は、楽天カードではなく「楽天銀行デビットカード」の発行を検討しましょう。
楽天銀行の預金口座から即時払いされる仕組みのため、クレジットカードのような与信審査は行われません。利用時は、楽天カードと同じ1%の「楽天ポイント」が還元されます。
信用情報機関から異動情報が消えたら、楽天カードにチャレンジしましょう。
まとめ
数あるクレジットカードの中でも、楽天カードは「申し込みのハードル」が低いとされています。
ただし、審査に通るかどうかは別問題です。いくらハードルが低いといっても、信用情報に問題がある人や多重申し込みが疑われる人、虚偽の申請を行った人は審査落ちする可能性が高いでしょう。
楽天カードの審査に受からなかった場合は、再チャレンジする前に「なぜ落ちたのか」を考えることが重要です。「借り入れが多い」「返済が滞っている」という人は、信用の回復が最優先でしょう。