- 楽天ゴールドカードの特徴
- 低コストでゴールドカードが持てる
- 一般の楽天カードにはないお誕生月サービス
- 楽天ゴールドカードに切り替えるメリット
- 限度額が最高200万円に上がる
- 対象の空港ラウンジ利用が年2回まで無料
- トラベルデスクの利用が無料
- 楽天トラベルのクーポンを毎月GET
- 楽天ゴールドカードへ切り替える方法
- 楽天e-NAVIで切り替えを申し込む
- 切り替え審査がある
- 切り替え特典は基本2000ポイント
- 楽天ゴールドカードはいつから使える?
- 通常は1週間~10日ほどでカードが届く
- 楽天市場の支払い設定は自動切り替えがある
- 前のカードで楽天Edyを使っていた場合
- Edy機能付き楽天カードの残高を使い切る
- もしくは残高を移行する
- すべて手続きを終えたら前のカードは破棄
- ETCカードや家族カードはどうなるの?
- ETCカードは引き続き使用でき、年会費無料に
- 家族カードは新たに申し込みが必要
- まとめ
楽天ゴールドカードの特徴
一般ランクの「楽天カード」は楽天が発行する年会費無料のクレジットカードです。カード利用で「楽天ポイント」が貯まるのが魅力ですが、「もう少しステータスの高いカードを持ちたい」と思う人も多いのではないでしょうか?
低コストでゴールドカードが持てる
楽天カードの上位カードには「楽天ゴールドカード」があります。年会費は2200円(税込)で、カード利用で「楽天ポイント」が付与されます。
一般的に、ゴールドカードの年会費は5000円~3万5000円前後が相場です。楽天ゴールドカードは、「お金をかけずにステータスカードを保有したい」という人に適した1枚といえるでしょう。
カードの対象年齢は「20歳以上」で、未成年は親権者の同意があっても申し込みはできません。カードの国際ブランドはVisa・Mastercard・JCBから選択が可能です。
ポイント還元率は1%(100円につき1ポイント)です。ゴールドにランクアップしても、ポイント還元の面では大きな変化はないものと考えましょう。
一般の楽天カードにはないお誕生月サービス
誕生月に「楽天ブックス」や「楽天市場」でカード決済をすると、通常のポイントのほかに、1倍のポイントが付与されます。楽天市場で買い物をした場合のポイント倍率をみてみましょう。
・楽天会員の通常ポイント:1倍(100円で1ポイント)
・楽天カード及びゴールドカード利用によるポイント(SPU):2倍
・お誕生月サービス:1倍
楽天市場には、楽天グループサービスを使うごとにポイント倍率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」があり、楽天カードまたは楽天ゴールドカードの利用者はポイント倍率が+2倍になります。
ゴールドカード会員は「お誕生月サービスポイント」が上乗せされ、計4倍のポイントが獲得できる計算です。
楽天ゴールドカードに切り替えるメリット
ゴールドカードの標準還元率や、楽天市場でのSPUは楽天カードと同じです。ポイント還元での大きなメリットは期待できませんが、ゴールドカードには楽天カードにはない「旅行関連のサービス」が付帯しています。
限度額が最高200万円に上がる
楽天ゴールドカードと楽天カードは「カード利用限度額」が100万円ほど異なります。利用限度額とは、カードでショッピングやキャッシングができる上限のことで、一般カードよりもゴールドカードの方が高めに設定されているのが一般的です。
利用限度額が上がれば、「限度額がいっぱいでカード払いができない」ということがなくなります。航空券の予約やエステの契約、国民年金保険料の支払いなど、「高額な支払い」にも対応できるでしょう。
注意したいのが、楽天カードの利用限度額は「審査によって個別に決まる」ということです。利用限度額が200万円のゴールドカードでも、人によっては100万円以下になるケースもあるでしょう。
対象の空港ラウンジ利用が年2回まで無料
ゴールドカードには「空港ラウンジサービス」が付帯しています。「空港ラウンジ」とは、フライト前に利用できる「待合室」のようなもので、一部のカード会員が入室できる「カードラウンジ」と、航空会社の上級会員が入室できる「航空会社ラウンジ」に大別されます。
ラウンジ内には、フリードリンクコーナーや雑誌コーナー、ソファなどがあり、フライトまでの時間がのんびり過ごせるのがメリットです。楽天ゴールドカード会員が使用できる空港のカードラウンジは以下の通りです。
・国内主要空港(33カ所)
・ハワイ/ダニエル・K・イノウエ国際空港
・韓国/仁川国際空港
9月1日~翌年8月31日の期間中、2回までが無料で、3回目以降は各ラウンジの一般料金がかかります。
トラベルデスクの利用が無料
初めての海外旅行では「言葉が通じなくてお店の予約ができない」「財布を紛失してしまった」「観光地に行こうとして道に迷った」などのトラブルがつきものです。
ゴールドカードには「トラベルデスク」が付帯しており、現地デスクのオペレーターが会員の海外滞在をしっかりとサポートしてくれます。
観光情報・現地情報の案内
緊急時の対応(パスポート・カードの紛失や盗難・病気・ケガ)
レストランやオプショナルツアーの予約・手配
デスクは上海やパリ、ニューヨークなど、世界38カ所にあります。トラベルデスクの利用料は基本的に無料ですが、「デスク所在地以外でのサービス提供」には実費がかかる点に注意しましょう。相談内容によっては、サービスが提供できないデスクもあります。
楽天トラベルのクーポンを毎月GET
「楽天トラベル」では、ゴールド会員限定で、国内宿泊施設の「2000円割引クーポン」を毎月配布しています。
「国内旅行が多い人ほどゴールドカードの恩恵が大きい」といってもよいでしょう。クーポンを使って宿の割引を1回受けるだけで、ゴールドカードの年会費の元が取れる計算です。
「宿泊施設クーポン」や「自治体発行クーポン」と併用すれば、旅費が大きく節約できます。
クーポンは毎月先着5000名で、1人1枚まで利用が可能です。「クーポン利用予約期間」や「利用条件」をあらかじめ確認しておきましょう。
クーポンを獲得するには「楽天IDによるログイン」が必要です。該当ページで、クーポンをクリックすると、「クーポン獲得済みページ」が表示されます。予約時は、宿の予約画面で使用するクーポンを選択すると、合計金額からクーポン分が差し引かれます。
楽天ゴールドカードへ切り替える方法
楽天カードを現在使用中の人は、会員サイトにて「切り替えの申し込み」を行います。申し込み後は、「切り替え審査」が行われ、審査にクリアした場合のみカードが発行されます。
楽天e-NAVIで切り替えを申し込む
楽天カード会員がゴールドカードを申し込む場合は、カード会員専用サイト「楽天e-NAVI」で手続きを行います。「楽天カード」と「運転免許証番号(ある人のみ)」を手元に準備しておくとスムーズです。
ログイン後、「カードの追加・切り替え」をクリックし、「楽天ゴールドカード」を選択しましょう。
国際ブランドは、Visa・Mastercard・JCBの3種類です。楽天カードや楽天プレミアムカードは「アメックス」も選択可能ですが、ゴールドカードはアメックスに対応していません。
カード発行後は国際ブランドの変更ができないため、ブランド選びは慎重に行う必要があります。
切り替え審査がある
ゴールドカードの申し込み対象は「20歳以上の安定収入のある人」です。楽天カードと違い、学生や主婦(夫)などの「安定した収入がない人」は申し込みができません。
審査基準は非公開ですが、ゴールドカードは、利用可能額が一般カードよりも100万円ほど上がるため、「返済能力の有無」や「個人の属性」がより厳しくチェックされるとみてよいでしょう。
楽天から「ゴールドカードのインビテーション(招待状)」が届いたからといって、審査に受かると限らないのも実情です。
ただし、銀行や航空会社、国際ブランドなどが発行するゴールドカードに比べると、審査のハードルはそれほど高くないと予想されます。安定した継続収入があり、支払いの滞納がない人であれば、審査に受かる可能性は十分あるでしょう。
切り替え特典は基本2000ポイント
楽天カードというと、「豪華な入会キャンペーン」が有名です。ゴールドに切り替えをした場合は、2000ポイントの「期間限定ポイント」がもれなく進呈されます。
進呈予定日は「カード申し込み日の翌々月の25日頃」で、ポイントの有効期限は「進呈日の翌月末まで」です。
期間限定ポイントはカード利用で付与される「通常ポイント」と違い、期限が短いのがデメリットです。ポイント進呈の約1カ月後には失効してしまうため、早めに使い切るようにしましょう。
「楽天ポイント加盟店」や「楽天市場」でのショッピングに使うのがおすすめです。通常ポイントと期間限定ポイントを両方保有している場合は、期間限定ポイントの使用が優先されます。
楽天ゴールドカードはいつから使える?
切り替え手続き後、カードが手元に届くのはいつ頃でしょうか?あらゆる買い物をカード払いにしている人にとって、「ゴールドカードがいつから使えるか」「カードが使えない期間があるのか」は重要な問題です。
通常は1週間~10日ほどでカードが届く
切り替えの手続き後、通常は1週間~10日ほどでカードが手元に郵送されます。ゴールデンウィークや年末年始などの休業期間を挟めば、さらに日数がかかるでしょう。
新カード(楽天ゴールドカード)は、手元に届いたその日から支払いに利用できます。新カードを受け取ったら、以下のことを行いましょう。
・旧カードの破棄
・新カードへのサイン
・各種支払い先の登録情報の変更
「旧カード(楽天カード)」は使用不可となるため、ハサミで細かく裁断して破棄します。
旧カードを公共料金や携帯電話代の支払いに設定していた場合は、各契約先で支払い情報を変更しましょう(一部の支払い先は自動変更)。変更を忘れると、毎月の利用料金が決済されず「滞納」になってしまいます。
旧カードに「未清算残高」がある場合は、切り替え後のカードに残高が自動移行されます。
楽天市場の支払い設定は自動切り替えがある
カードの切り替え後は、各支払い先で支払い情報の変更を行うのが通常ですが、「楽天市場」では、旧カードが「買い物で通常使うカード」に設定されていた場合に限り、自動的に更新されます。
「買い物で通常使うカード」とは、楽天市場で優先的に支払いに使用されるクレジットカードのことです。カード発行時に届く「カード発行手続き完了のお知らせのメール」に詳細が記載されているため、必ずチェックしておきましょう。
現在、楽天市場で登録されているカード情報は「会員情報の管理画面」→「クレジットカード情報の確認・変更・削除」で確認ができます。
前のカードで楽天Edyを使っていた場合
前のカードが「Edy機能付き楽天カード」だった場合、カードを破棄する前にEdy残高を使い切る必要があります。使い切らずにカードを破棄してしまうと、せっかくチャージした残高がすべて無駄になってしまいます。
Edy機能付き楽天カードの残高を使い切る
楽天Edyの残高は新カードには自動的に引き継がれず、それぞれのカードに蓄積されます。「残高の移行」も可能ですが、それほど残高が多くなければ、買い物で使い切ってしまう方が簡単です。
店舗にもよりますが、楽天Edyは「現金との併用」が可能です。楽天Edy支払いで残高が不足すると、レジの端末にかざした際に「残高不足音」が鳴ります。店員さんに差額を現金で支払うことを伝えましょう。
楽天Edyでは、残高が設定金額以下になったときに自動的にチャージされる「オートチャージ」が設定できます。オートチャージが設定されていると、いつまで経っても残高が使い切れないため、買い物の3日前には「オートチャージの解除」をしておきましょう。
オートチャージの解除は「Famiポート」「Android用 楽天Edyアプリ」「専用端末(パソリ)」を使って行います。
もしくは残高を移行する
カードの切り替え時に、Edy残高を新カードに移行することも可能です。移行方法は以下の3パターンです。
・楽天Edyアプリ(Androidのおサイフケータイのみ)
・Famiポート
・専用端末(楽天EdyリーダーまたはFeliCaポート/パソリ)
専用端末を持っていない人やAndroidのおサイフケータイ以外の人は、ファミリーマートにある「Famiポート」を使いましょう。移行手続きには、旧カードと新カードの両方が必要です。
Famiポートのメニューで「金融サービス/国際送金 ファミマTカード/楽天Edy/WAON/スマートピット」より「楽天Edy」を選び、「Edy機能付き楽天カード向けサービス(オートチャージ・残高移行)」→「残高移行(旧カード→新カード)」へと進みます。
すべて手続きを終えたら前のカードは破棄
旧カードにEdy残高がないことを確認したら、自分でカードを破棄します。
カードのICチップや磁気テープには個人情報が格納されているため、ハサミやシュレッダーでできる限り細かくカットしましょう。捨てる際は一つの袋にまとめずに、何回かに分けるのがベターです。
「ハサミを入れれば大丈夫」と思っている人もいますが、切り方が甘いと簡単に情報が復元されてしまいます。個人情報の漏洩や不正利用に使われる可能性もあるため、念には念を入れましょう。
プラスチック製のクレジットカードは、「可燃ゴミ」として処理するのが一般的ですが、自治体によってはプラスチックを分別するところもあるようです。
ETCカードや家族カードはどうなるの?
「ETCカード」や「家族カード」は、本会員の楽天カードに紐づけて発行される「追加カード」です。本会員のカードが新しくなった場合、どのような手続きが必要なのでしょうか?
ETCカードは引き続き使用でき、年会費無料に
「楽天のETCカード」の年会費は550円(税込み)ですが、ゴールドカードに切り替えると年会費が完全に無料となります。切り替えの手続きは特に必要なく、そのまま利用が可能です。
楽天カードでETCカードを付帯していなかった人は、ゴールドに切り替えたこの機会に「ETCカードの追加」を検討するのもよいでしょう。ETCカードの利用分も楽天ポイントが付きます。
申し込みは、「楽天e-NAVI」または「自動音声専用ダイヤル」で行えます。クレジットカード1枚につき1枚の発行で、家族カードにはETCカードが付帯できません。
家族カードは新たに申し込みが必要
本会員のカードが切り替わると、家族カードは使用ができなくなります。ゴールドカードが手元に届いたら、「楽天e-NAVI」にて新たに家族カードの申し込みを行いましょう。
楽天ゴールドカードの家族カード年会費は550円(税込)です。コストはかかるものの、わずか550円で「空港ラウンジサービス」などが利用できるのはお得でしょう。
旧家族カードを携帯電話料金やプロバイダーの支払いに使っていた場合は、新カード到着後、各契約先で支払い方法の変更を行う必要があります。
まとめ
ポイント還元や楽天市場のSPUにおいて、楽天ゴールドカードのメリットはそれほど感じられませんが、「旅行の機会が多い人」「ETCカードを利用する人」「カードにステータス性を求める人」にとっては価値のある1枚となるはずです。
カード切り替え後、旧カードを破棄する際は「Edy残高」を確認しましょう。使い切らずに破棄した場合は、返金されません。
切り替えの申し込み自体は簡単ですが、「契約先での支払い方法の変更」や「家族カードの再申し込み」など、切り替えに伴うさまざまな手続きが発生するため、やるべきことをリストアップしておきましょう。