- 三井住友ETCカードとは
- 三井住友カードのETC専用追加カード
- 一体型のカードはないの?
- 年に1度以上の利用で年会費無料
- Vポイント付与の対象
- 三井住友ETCカードの発行方法
- Vpassにログインして申し込む
- 電話で書類を請求、申込書送付で申し込む
- まだ三井住友カードを持っていない場合
- ETCカード追加可能なカードを選ぶ
- 入会申し込み時にチェックを入れる
- 三井住友ETCカードを使ってみよう
- 「ETCマイレージサービス」に登録
- 車載器に入れて利用する
- 利用明細はどうやって確認するの?
- Vpassで金額が確認できる
- 通行区間の履歴確認は「ETC利用照会サービス」
- 三井住友ETCカードの各種手続き方法
- 紛失や盗難があった場合
- 三井住友ETCカードのみ解約したい場合
- まとめ
三井住友ETCカードとは
多くのカード会社では、主契約のクレジットカードに付随して「ETCカード」が追加発行できます。「三井住友ETCカード」は、三井住友カードのカード会員が発行できるETC専用カードです。カードを持つメリットやポイントの付き方について確認しましょう。
三井住友カードのETC専用追加カード
三井住友カードでは、有料道路をキャッシュレスで通過するための「ETCカード」が発行できます。
ETC(Electronic Toll Collection)とは、有料道路の料金所のアンテナと車載器との間で通信を行い、料金の徴収を自動的に行うシステムのことです。
システムを利用するには、「ETCカード」と「車載器」を準備する必要があります。ETCカードには大きく分けて「クレジットカード付帯のカード」と「ETCパーソナルカード」の2種類があり、三井住友カードで発行できるのは前者です。
クレジットカード付帯のカードの特徴は、ETCサービス利用料金が毎月のクレジットカードの利用分に合算されることです。
三井住友カードの場合、ETCカードのみの単独発行は行っておらず、VisaまたはMastercardのクレジットカードを保有する会員のみが申し込めます。
ETCカードのお申し込み|クレジットカードの三井住友VISAカード
一体型のカードはないの?
三井住友カードのETCカードは、クレジットカードとETCカードが別々に発行されます。
以前は多くのクレジットカード会社で「クレカ一体型」が発行されていましたが、2018年6月1日に「割賦販売法の一部を改正する法律」が改正されたことで、クレカ一体型の安全性が見直されることになりました。
クレジット機能が搭載されている場合、車上荒らしによる盗難によって、カードが不正利用されるリスクが高まります。現在、カード会社で新たに発行されるETCカードはすべて「分離型」となっており、三井住友カードでも一体型は発行していません。
ETCシステムにおける一体型ETCクレジットカードの取扱い見直しについて | ドラぷら(NEXCO東日本)
年に1度以上の利用で年会費無料
三井住友カードのETCカードには550円(税込)の年会費がかかります。ただし、年に1回以上カードを利用すれば、翌年度の年会費が免除されます。プラチナ会員(三井住友カード プラチナプリファードは除く)に限っては、前年度の利用の有無にかかわらず年会費はかかりません。
他社で発行するETCカードの年会費も500~1000円が相場で、一部のカードは無料または条件付き無料で発行されています。アメックスの場合、年会費は無料ですが、新規発行手数料として935円(税込)が必要です。
Vポイント付与の対象
三井住友カードのポイントプログラムは「Vポイント」と呼ばれます。
クレジットカードの毎月の利用合計200円(税込)ごとに1ポイントのVポイントが付与され、「1ポイント=1円相当」として、毎月の支払いに充当したり、Vポイントアプリ(プリペイド)にチャージしたりできます。
ETCカードの利用分もポイント付与の対象です。毎月のショッピング利用代金と合算されるため、効率よくポイントが貯まるでしょう。
三井住友ETCカードの発行方法
三井住友カードを保有している人は、手持ちのカードの「追加カード」としてETCカードが申し込めます。申し込み方法は「オンライン」と「書面(郵送)」の2パターンです。
Vpassにログインして申し込む
「Vpass」は、カード会員専用のWebサービスです。カードを発行した際に「Vpass登録」を行うと、月々の利用明細の照会やポイントの確認、各種変更などがオンラインで簡単にできるようになります。
ETCカードの申し込みもVpassから行えます(法人カード会員を除く)。ログイン後、カードの有効期限やセキュリティコードを入力する画面が表示されるため、画面の案内に従いましょう。
なお、「バーチャルカード」や「一部の提携カード」ではETCカードの発行はできません。1枚のクレジットカードに付き、1枚のみしか発行できない点にも注意しましょう。
電話で書類を請求、申込書送付で申し込む
書面で申し込む場合は、電話で「申込書」を請求し、必要事項を記載した上で返送(郵送)します。
各種資料請求の受付ダイヤル「VJスマートダイヤル24(0120-919-324)」にダイヤル後、自動音声に従って「会員番号(16桁のクレジットカード番号)」及び「資料番号(9136)」を入力しましょう。受付ダイヤルは24時間対応です。
申込書は1週間程度で、明細書送付先の住所に郵送されます。ETCカードは申し込み完了後、約2週間で発行されます。書面申し込みは郵送に日数を要するため、早めの発行を希望する人はオンラインがおすすめです。
まだ三井住友カードを持っていない場合
三井住友カードを持っていない人は、カードの新規申し込みと一緒にETCカードの申し込みも行います。ETCカードはクレジットカードに付随するため、入会審査に落ちれば、発行されないことになります。
ETCカード追加可能なカードを選ぶ
ETCカードが追加できるカードは、三井住友カードが発行するVisaまたはMastercardのクレジットカードです。バーチャルカードや一部の提携カードは対象外のため、申し込み前に「ETCカードの追加が可能かどうか」を確認しましょう。
Webサイトにある各クレジットカードの詳細ページの概要欄(追加カード・電子マネー)に「ETCのアイコン」が付いていれば申し込みができます。検索時は、「クレジットカードの一覧」より「条件を指定して検索」を開き、「ETCカード発行可」にチェックを入れましょう。
・三井住友カード(一般)では、以下のカードが対象です(金額は年会費)。
・三井住友カード(NL):無料
・三井住友カード:1375円(税込)
・三井住友カード(学生):在学中無料
・三井住友カードデビュープラス:1375円(税込)
・三井住友カード RevoStyle:無料
入会申し込み時にチェックを入れる
オンラインで入会申し込みをする場合、追加カードの「ETC専用カード」にチェックを入れましょう。申し込みフォームを送信すると、カードの入会審査が開始されます。
審査状況にもよりますが、オンラインで支払い口座の設定をした場合は、2~4営業日でクレジットカードが発送され、申し込み完了から約1週間でカードが手元に届きます。
ETCカードはクレジットカードとは別送となり、申し込み完了から約2週間で到着します。
三井住友ETCカードを使ってみよう
車載器が車に装着されていれば、カードが手元に届いたその日から、ETCサービス料金の支払いに使えます。事前に「ETCマイレージサービス」に登録すると、クレジットカードのポイントのほかに、利用料金に応じた「ETCマイレージサービスのポイント」も貯まります。
「ETCマイレージサービス」に登録
カードが手元に届いたら、「ETCマイレージサービス」に登録しましょう。本サービスは三井住友カードではなく、東日本高速道路株式会社をはじめとする複数の道路業者によって運営されています。
サービス登録後は、利用金額に応じた「ポイント」が付き、貯まったポイントは「無料通行分(還元額)」として「通行料金の支払い」に充当できます。
ポイントの付き方は道路業者によって異なるため、ETCマイレージサービスのWebサイト(ポイントの付き方)で詳細を確認しておきましょう。還元額は、利用月の翌月20日に付与されます。
また、サービス登録後は各道路業者が行う「平日朝夕割引」が適用になります。平日の決まった時間帯に利用すると、回数に応じて30%または50%のポイントが還元されるため、通勤や仕事で有料道路を利用する人にはとてもお得です。
車載器に入れて利用する
車載器とカードの組み合わせに決まりはなく、他人の車を借りる際でも「自分のETCカード」が使えます。車の所有者とお金のやりとりが発生しないのは、大きなメリットでしょう。
また、三井住友カードのETCカードの所有権は「三井住友カード」にあります。くれぐれも他人に貸したり、譲渡したりしないようにしましょう。クレジットカードと違い、カード裏面に自分のサインをする必要はありません。
車載器への挿入は、必ず車を停めた状態で行いましょう。カードが正しく挿入されていないままレーンを通過しようとすると、開閉バーが上がらないので注意が必要です。
一部の高速道路では料金所が近くなると、「信号音」や「音声」によって、カードの未挿入や挿し込み不良を知らせてくれます。
利用明細はどうやって確認するの?
ETCカードの利用明細は、カード会員Webサービスの「Vpass」で確認ができます。通行区間の履歴をチェックしたい場合は、「ETC利用紹介サービス」を利用しましょう。
Vpassで金額が確認できる
ETCカードの利用料金はクレジットカードに請求されるため、「毎月のカードの利用明細書」を確認すれば、金額がすぐに分かります。
Vpassにログイン後、「WEB明細書」に進みましょう。ETCカードの「利用日」と「利用した高速道路会社の利用金額」が確認できます。「お支払い月」を選択して「照会」をクリックすると、指定した月の明細が表示されます。
クレジットカード付帯のETCカードのメリットは、いつ・どこで・いくら使ったが明細書にきちんと記載されることです。明細書がそのまま家計簿になるため、領収書を取っておいたり、後で計算したりする必要がありません。
Web明細書では最大過去15カ月分の明細が確認できます。必要に応じてデータの保存や印刷を行いましょう。
通行区間の履歴確認は「ETC利用照会サービス」
利用した「通行区間」の履歴は、三井住友カードのVpassでは確認ができません。高速道路会社6社が運営する「ETC利用照会サービス」を利用しましょう。サービスの新規利用登録には以下が必要です。
・ETCカード(過去15カ月以内にETC無線通行の高速道路で使用していること)
・メールアドレス
・ETCカードで高速道路を利用した際の「車載器管理番号(19桁)」「車両番号(ナンバープレートの4桁の番号)」「利用年月日」
クレジットカード付帯のETCカードの場合、過去15カ月以内に1回以上利用している必要があります。15カ月以内に利用のないカードは登録ができません。
三井住友ETCカードの各種手続き方法
「ETCカードをなくしたとき」「ETCカードを解約したいとき」の手続き方法を確認しましょう。電話での手続きも可能ですが、Vpassの利用がおすすめです。待ち時間がなく、手続きがスムーズに行えます。
紛失や盗難があった場合
ETCカードを車に挿入したまま車外に出ると、盗難や紛失のリスクが高まります。
クレジットとの一体型ではないため、ショッピングやキャッシングによる不正利用はありませんが、ETCカードを第三者に利用されてしまい、身に覚えのない請求がくる可能性は十分にあり得ます。
紛失に気づいたら、三井住友カードの「紛失・盗難受付デスク」に連絡をするか、Vpassでカードの利用停止手続きを行いましょう。
三井住友カードには、カードの紛失・盗難に伴う「会員保障」があり、きちんと届け出をすれば60日前にさかのぼって損害を補償してもらえます。ただし、カード利用者の「過失」によって引き起こされた損害は例外です。
車内に置いたままにして紛失や盗難にあった場合は、1円の補償も受けられません。また、「ETCマイレージサービス」のポイントで無料通行されないように、ETCマイレージサービス事務局にも連絡をして、サービスの利用を停止しておきましょう。
三井住友ETCカードのみ解約したい場合
ETCカードのみを解約したい場合は、「付帯カードの解約」の手続きを行います。Vpassにログインし、画面の案内に従って手続きを完了させましょう。
Vpassの画面にETCカードが表示されない場合は、「ETCカードが付帯されていない別のクレジットカード」の手続き画面が表示されている可能性があります。「Myページ」にて、操作中のカードを「ETCの支払いカード」に切り替えましょう。
なお、本会員がクレジットカードを退会すると、付帯するETCカードも退会となります。年会費の「取り消し」や「月割り返金」もできません。
まとめ
三井住友カードでは、550円(税込)という手頃な年会費でETCカードが発行できます。年1回のETCカード利用があれば、次年度の年会費が免除されるため、ほとんどコストをかけずに維持できるでしょう。
カードを利用するにあたり、「ETCマイレージサービス」に登録するとポイント付与や割引が受けられてお得です。
高速道路のETCレーンでは、カードの挿入不良や未挿入により、立ち往生する人が後を絶たないようです。カードの挿入方法は車載器によって異なるため、必ず説明書を確認しましょう。