- スマホを使った決済のメリットとは
- およそ8秒で決済できる
- 安全に決済できる
- iPhoneの非接触型決済
- 最大12枚まで登録できるApple Pay
- Webサイトやアプリ決済も便利に
- Android端末の非接触型決済
- 電子マネー対応のおサイフケータイ
- クレジットカードはGoogle Payで追加
- コード決済でクレジットカードを使う方法も
- 専用アプリをスマホに追加して登録する
- ポイント還元率が上がる
- どんなクレジットカードでも使えるの?
- 非接触型決済対応かはカード会社に確認を
- d払いや楽天ペイなどは他社カードも登録可能
- 支払い方法が限定されているスマホ決済
- 登録すればスマホだけで生活できる?
- バッテリー切れと現金のみ対応店舗に注意
- 必要最低限、スマートに持ち歩こう
- まとめ
スマホを使った決済のメリットとは
クレジットカードをスマホに登録すると、どんなメリットがあるのでしょうか?カードをそのまま使う場合と何が違うのか、主な特徴を解説します。
およそ8秒で決済できる
スマホ決済にクレジットカードを紐付けると、数秒で会計が終わります。端末にかざすタイプの場合、平均8秒とされています。
小銭を出して、お釣りを受け取るよりスムーズに決済ができるでしょう。現金での支払に比べると、1回の会計につき10〜20秒程度は時短になるはずです。
ただし、スマホ決済は現金に比べて複雑です。タッチ決済・iD・コード決済など、支払い方法を正確に伝えなくてはなりません。レジ担当者が決済の仕組みを把握していない場合、さらに時間がかかります。
端末の起動やスマホの設定に時間がかかるなど、状況や使い方によっては大幅な時短にならない可能性もあるでしょう。時短を意識する場合は、現金との使い分けも大切です。
安全に決済できる
スマホにクレジットカードを登録すると、カードを持ち歩く必要がありません。使える店舗は対応の電子マネーやコード決済が使えるところに限られますが、カードを安全に保管できるでしょう。
スマホには、生体認証やパスワードなど、ロックも設定できます。万が一紛失した場合には、遠隔操作でデバイスのロックや位置の検索も可能です。
オンライン決済では、クレジットカード情報を入力せずに決済ができます。カード番号の流出が気になる人も利用しやすいでしょう。
iPhoneの非接触型決済
iPhoneでは、主に「Apple Pay」を使って間接的にクレジットカード決済ができます。カードを登録すると電子マネーやタッチ決済として使えるのです。オンラインでも利用しやすいので、カードを持っているなら活用してみましょう。
最大12枚まで登録できるApple Pay
iPhoneでは、Apple Payに対応しているクレジットカードを登録できます。iPhone 8・iPhone 8 Plus以降の端末では、12枚まで登録が可能です。
カードの追加は端末内の「Wallet」アプリで行いましょう。「+ボタン」から案内に従って進めると、カードを追加できます。
カード情報やセキュリティコードを入力すると、カードがApple Payで使えるか確認が行われ、登録できる仕組みです。カード発行元が確認を終えたら、「次へ」をタップして登録を完了させましょう。
なお、複数枚のカードを登録したときは「メインカードの切り替え」で使うカードを変更できます。
Webサイトやアプリ決済も便利に
iPhoneを利用している場合、一部のWebサイトやアプリが「Apple Pay」での支払いに対応しています。
Appleのサイトはもちろん、「じゃらん」「マクドナルド」「ヤマダウェブコム」「ピザハット」などGoogle Payと比べると使えるサイトやアプリは多彩です。
例えば、ヤマダウェブコムでは支払い方法の中からApple Payを選び、生体認証である「Face ID」または「Touch ID」を使うと支払いができます。
また、Apple Pay以外に、直接クレジットカードを登録できるアプリもあります。マクドナルド公式アプリでは、会員登録するとカード情報登録が可能です。
Android端末の非接触型決済
Android端末には「おサイフケータイ対応端末」と「非対応端末」があります。クレジットカードをスマホで使いたいならば、おサイフケータイ対応の端末を用意しましょう。非対応端末の場合でも、一部コード決済サービスの利用は可能です。
電子マネー対応のおサイフケータイ
おサイフケータイ対応のAndroid端末では、「WAON」「nanaco」「iD」「QUICPay」「Suica」などの電子マネーが使えます。
おサイフケータイはあくまでも「電子マネー」が使えるアプリです。クレカ紐付けを前提としているポストペイ型を除くと、クレジットカードの紐付けはできません。
クレジットカードで決済したいときは、「クレカチャージ」を利用しましょう。クレジットカードからチャージした分を、それぞれの電子マネーで利用できます。
おサイフケータイ対応端末ではGoogle Payも利用できますが、おサイフケータイは「完全版」、Google Payは「簡易版」と考えておきましょう。両方を設定しておくと併用できるので、クレジットカードを活用したいときはあわせて使うのがおすすめです。
クレジットカードはGoogle Payで追加
Google Payは電子マネーだけでなく、クレジットカードを登録して「iD」「Visaタッチ」「QUICPay」として使えます。三井住友カードはiD、楽天カードはQUICPayとカードによって対応する電子マネーが変わるのが特徴です。
クレジットカード加盟店ではなく、「iD」として登録されるカードはiD加盟店、「QUICPay」として登録されるカードはQUICPay加盟店で使えます。自分が使いたい電子マネーが、店舗に対応しているか確認しておきましょう。
カードの登録はGoogle Payアプリ内のメニューから追加したいアカウントを選び、仮面下部の「支払い」を選択します。「+マーク」の追加アイコンから、「クレジット / デビット / プリペイド」を選択し、情報を入力していきましょう。
また、WAONや楽天Edyなどの電子マネーにも、チャージ用のクレジットカードが登録できます。
コード決済でクレジットカードを使う方法も
「d払い」などのコード決済でも、クレジットカードを登録して利用できます。サービスごとに使い勝手のよいカードは異なりますが、毎回の残高チャージが面倒な人にもおすすめです。
専用アプリをスマホに追加して登録する
コード決済サービスにクレジットカードを登録するには、まずコード決済サービスのアプリをインストールしましょう。
アプリ内の「カード追加」画面で、対応しているクレジットカードを登録できます。d払いや楽天ペイなど、多くのコード決済サービスは「3Dセキュア」設定済のカードが必要です。
3Dセキュアでは、本人認証のために独自のパスワードを設定します。登録していない場合は、カード側で手続きをしておきましょう。アプリにカードを登録すると、残高チャージをすることなくコード決済が使えます。
ポイント還元率が上がる
各コード決済サービスでは、対象のカードを登録するとポイント還元率がアップします。ポイントカード提示やコード決済サービス利用で貯まるポイント以外に、クレジットカードの利用ポイントが貯まるためです。
d払いの場合、「dカード」を登録するとクレカ利用ポイント1%、d払い利用ポイント0.5%、ポイントカード提示1%で、最大2.5%が貯まります。
なお、店舗によってカード提示の還元率は異なります。普段使っているお店でポイント還元率を上げたいときは、コード決済サービスを活用しましょう。
どんなクレジットカードでも使えるの?
スマホにクレジットカードを登録できるかどうかは、サービスや保有しているカードによって変わります。まずは、カード会社やサービス公式サイトを確認し、利用できるか調べてみましょう。
非接触型決済対応かはカード会社に確認を
Apple Payでカードが使えるか確認するには、まずWalletアプリから登録してみましょう。もし登録できないときは、カード会社に問い合わせると対応状況が分かります。
登録後、カード情報の画面に「Visa」「iD」「QUICPay」「MasterCardコンタクトレス」などのマークが表示されます。表示されているマークが、お店でApple Payを使う際に申し出る電子マネーです。
「Visa」と「iD」が表示されていれば、タッチ決済とiDがどちらでも使えます。一部スマホでのタッチ決済非対応のカードもあるので、使えないときはカード会社に確認しましょう。
基本的には「Apple Pay」は決済サービスの総称です。お店で使うときは、どの電子マネーとして使えるのか確認しておきましょう。ただし、オンライン決済では「Apple Pay」を選ぶと決済できるお店が多くなっています。
d払いや楽天ペイなどは他社カードも登録可能
コード決済は、サービスによって登録可能なカードが変わります。d払いや楽天ペイは、自社が発行するカード以外でも登録が可能です。
コード決済を使ってクレジットカードのポイントを貯めたいと考えるなら、普段使っているメインカードを登録してみましょう。
お得なポイント還元率になるのは基本的に自社発行カードですが、それ以外でもポイントの二重取り、三重取りが可能です。
なお、キャンペーンなどの対象となるには、自社カードや残高払いが必要になる場合もあるので、参加するキャンペーン条件を確認しておきましょう。
支払い方法が限定されているスマホ決済
コード決済サービスには、他社カードが基本的に登録できないものもあります。例えば「LINE Pay」では、「Visa LINE Payカード」を中心とした一部の三井住友カードが登録できます。
LINEポイント還元があるのは自社関連カードであるVisa LINE Payカードのみなので、注意しましょう。
また「メルペイ」では、クレジットカードの紐付けは非対応です。クレカチャージの代わりに、後払いサービスである「メルペイスマート払い」が利用できます。
クレジットカードを活用したいなら、持っているカードが使えるコード決済サービスを利用しましょう。
登録すればスマホだけで生活できる?
スマホ1台あれば現金不要のキャッシュレス生活は、クレカを登録することで成り立つのでしょうか?日本のスマホ決済普及率から見ると100%は難しいですが、スマホ決済をメインに利用できるケースを紹介します。
バッテリー切れと現金のみ対応店舗に注意
クレジットカードをスマホに登録した場合、各種電子マネー・コード決済・一部タッチ決済が使えます。
コンビニ・ドラッグストア・飲食チェーン店・大型店舗ではスマホ決済が普及しているので、行動範囲の店舗が当てはまれば生活はしていけるでしょう。
しかし、クレジットカード加盟店とスマホ決済対応店舗を比べると、カード加盟店の方が大幅に多い現実があります。現金とクレジットカードのみ利用できる店舗も多いため、ライフスタイルによってはスマホのみで生活するのは難しいはずです。
また、スマホのバッテリーが切れると使えなくなるサービスもあります。スマホだけで長時間移動するのはリスクがあるでしょう。
必要最低限、スマートに持ち歩こう
近所に出かけるだけならスマホだけでも問題はありませんが、端末のエラーやトラブルのことも考えていくつかの決済方法を準備しておきましょう。
クレジットカード1枚とキャッシュカード、多少の現金があれば困ることはありません。普段現金をほぼ使わないなら、お札を入れておくだけなのでスペースはほとんど取らないでしょう。
バスなど1万円札が使えない場所での利用も考えて、1000円札や小銭を少し持っておくと安心です。
まとめ
クレジットカードをスマホに登録すると、端末をかざすだけで決済できます。iPhoneとAndroidで使えるサービスは異なりますが、どちらも電子マネー・コード決済・タッチ決済の利用が可能です。
複数のカードを持っている人は、持ち歩くカードを減らすためにスマホ決済を活用するのもよいでしょう。店舗によって決済方法を使い分けると、スマホを使ってスマートに会計ができます。