- 三井住友カード プラチナの特徴
- 年会費や利用可能枠など基本情報
- 審査難易度と入会方法
- 優れたサービス
- 手厚い補償が魅力の付帯保険
- メンバーズセレクション
- 休憩や待ち合わせに便利なラウンジ利用
- 24時間コンシェルジュサービス付き
- グルメ系の特典が充実、エンタメ系も
- プラチナグルメクーポン、割引クーポン
- Mastercardカード会員はダイニング by 招待日和
- 宝塚歌劇優先販売やUSJの優先券など
- 利用額に応じたポイント、ギフトカード
- 通常ポイント還元率は0.5%
- ボーナスポイント、ポイントアップも
- 一定額以上の利用でギフトカード進呈
- 三井住友カード プラチナプリファードとは
- 利用額が多く、ポイントを貯めたい人向け
- プラチナカードとしての機能は?
- まとめ
三井住友カード プラチナの特徴
「三井住友カード プラチナ」は三井住友銀行のグループ会社である「三井住友カード」が発行するクレジットカードです。個人が発行できるカードの中ではもっともランクが高く、一流のサービスや特典が付帯しています。
年会費や利用可能枠など基本情報
三井住友カード プラチナは、三井住友カードの最高峰です。年会費は5万5000円(税込)で、下位カードの「三井住友カード ゴールド(1万1000円)」よりも4万円以上高い設定です。
利用可能枠は、総利用枠が300万円~、ショッピング枠が300万円~、キャッシング枠が0~100万円となっています。ほかのカードよりも限度額が高く、高額な出費でも余裕をもって支払いができます。
コンシェルジュサービスやグルメクーポンなど、高い年会費に見合うだけの特典が付いており、日常でも旅先でも一流のもてなしが体験できるでしょう。
クレジットカードは発行元によって、「銀行系」「流通系」「交通系」などに分類されます。とりわけ、銀行系カードは社会的信用度が高く、セキュリティ面も万全です。銀行系カードのプラチナランクであれば、周囲に社会的地位や信用性を示すことができるでしょう。
国際ブランドはVisa・Mastercardで、券面デザインは2種類から選べます。
プラチナカードなら三井住友カード プラチナがおすすめ|クレジットカードの三井住友VISAカード
審査難易度と入会方法
銀行系カードは元々審査難易度が高いとされていますが、最高ランクのプラチナであれば、ハードルはさらに上がります。5万円以上の年会費を支払えるだけの経済力がある人でなければ、クリアすることは難しいでしょう。
申し込み対象は、「満30歳以上」で「本人に安定継続収入のある人」です。プラチナカードの中には、カード会社からのインビテーション(招待)がなければ申し込みができないものもありますが、三井住友カード プラチナはインビテーションが不要です。Webサイトより申し込みをしましょう。
30歳以下であれば、満20歳以上が申し込める「三井住友カード プラチナプリファード」に申し込むのがおすすめです。
優れたサービス
プラチナカードには下位カードの特典に加え、「コンシェルジュサービス」や「メンバーズセレクション」などプラチナならではのサービスが付帯しています。多彩な特典が使いこなせる人であれば、5万円5000円の年会費は決して高くありません。
手厚い補償が魅力の付帯保険
三井住友カード プラチナには以下の保険が付帯しています。
・海外旅行傷害保険:最高補償額1億円
・国内旅行傷害保険:最高補償額1億円
・家族特約(海外旅行傷害保険):最高補償額1億円
・航空便遅延保険(国内・海外):最高補償額4万円
・お買物安心保険(動産総合保険):最高補償額500万円
「航空便遅延保険(国内)」以外は、カードを持っているだけで自動的に保険が適用となる「自動付帯」です。
さらに、海外旅行では、カード会員と生計を共にする家族にも最高1億円の「家族特約」が付きます。病気やケガの治療はもちろん、携行品損害や賠償責任にも幅広く対応しているため、短期の滞在であればカード付帯保険でも十分まかなえるでしょう。
ゴールド・プラチナ会員は、健康相談ダイヤル「ドクターコール24(国内)」が無料で利用できます。医師・保健師・看護師が年中無休・24時間体制で相談に乗ってくれるので、いざというときも安心です。
メンバーズセレクション
プラチナ会員は年に1回、カタログギフト形式の特典「メンバーズセレクション」が享受できます。各地の名産品やプレミアムなアイテムのほか、世界最大級の空港ラウンジサービス「プライオリティ・パス」や「セカンドオピニオン手配サービス」も用意されています。
ゴールドカード以上には「空港ラウンジサービス」が付帯していますが、利用できるのは国内の主要空港と、海外においてはハワイの「ダニエル・K・イノウエ国際空港」のみです。海外渡航が多い人にとっては、あまり実用的とはいえないでしょう。
メンバーズセレクションで「プライオリティ・パス」を選択すると、世界1300カ所以上のラウンジが利用できるようになります。
病気やケガで治療中の人は、「セカンドオピニオン手配サービス」を選択するのもよいでしょう。主治医以外の医師から、診断や治療法についての「第2の意見」が聞けます。
休憩や待ち合わせに便利なラウンジ利用
プラチナ会員は、国内3カ所にある専用ラウンジが無料で利用できます。
・D'sラウンジトーキョー(大丸東京店)
・SMBCパーク 栄 プライベートラウンジ(愛知県名古屋市)
・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府大阪市)
ラウンジ内にはフリードリンクコーナーや書籍コーナーなどが設置されています。入場は一部のカード会員や同伴者に限られるため、一般的なカフェやバーのように混雑することはありません。利用時間や利用回数については、各ラウンジの利用規約を確認しましょう。
基本的に予約は不要ですが、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のラウンジだけは事前の申し込みが必要です。
24時間コンシェルジュサービス付き
「コンシェルジュサービス」はプラチナカードの看板特典です。ホテルの支配人のように、カード利用者の要望に24時間体制で応えてくれるサービスで、利用料は年会費に含まれています。
旅行の際はカード会員に代わり、航空券やホテルの予約、レンタカーの手配などを行ってくれます。プラチナ優待特典と併せたプランの提案も行っているため、よりお得で快適な旅が満喫できるでしょう。現地でトラブルが起きた際も、コンシェルジュが全面的にサポートしてくれます。
日常生活では、「商談に適したラウンジを探してほしい」「観劇のチケットを早めに確保したい」「記念日にふさわしいレストランはどこか」といった相談ができます。24時間体制なので、急な来客時も頼りになるはずです。
グルメ系の特典が充実、エンタメ系も
プラチナカードはグルメ系・エンタメ系の特典が充実しています。グルメクーポンや割引クーポンを使えば、一流のレストランがよりお得に利用できるでしょう。国際ブランドVisa・Mastercardごとのカード特典にも注目です。
プラチナグルメクーポン、割引クーポン
「プラチナグルメクーポン」は、2名以上のコース料理を予約すると、1名分が無料になる優待サービスです。1人3万円のコースを1年間に2回利用すれば、プラチナカードの年会費5万5000円の元が取れてしまいます。
グルメクーポンだけのプランや、期間限定・席数限定のお得なプランも充実しており、「いつもよりもちょっと贅沢したい日」にぴったりです。
対象店舗は、東京・大阪を中心としたレストラン約100店舗です。三井住友カードが厳選した一流店ばかりなので、記念日や接待のときにも重宝するでしょう。
Visaカード会員には、一流レストランやホテルのダイニングで利用できる割引クーポン(3000円・5000円相当)が進呈されます。「Visaプラチナ ラグジュアリーダイニング」で使える割引クーポンは5000円相当で、2万円以上の利用で使えます(プラチナグルメクーポンとの併用不可)。
Mastercardカード会員はダイニング by 招待日和
Mastercardカード会員は、Mastercardのグルメ特典「ダイニング by 招待日和」が享受できます。2名以上のコース料理を注文すると会員本人分のコース料理が無料になるサービスで、1カ月につき2回まで利用可能です。
プラチナグルメクーポンと違い、東京や大阪以外のエリアにも対象レストランがあるため、大切な人にごちそうしたいときはもちろん、「旅先で美味しいものを食べたい」というときにも使えます。
予約は専用Webサイトで、3営業日前(土日祝日は除く)までに済ませましょう。現地レストランでは対象Mastercardカードで支払いをするのがルールです。
ダイニング by 招待日和 | Mastercard® T&E Savings | Mastercard®
宝塚歌劇優先販売やUSJの優先券など
三井住友カードでは、「宝塚歌劇の三井住友カード貸し切り公演」を行っています。本公演において、プラチナ会員はSS席が優先的に予約できるのがメリットです。申し込み多数の場合は抽選となりますが、優先的に予約ができる分、一般枠よりも席は確保しやすいでしょう。
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」では、人気のアトラクションに優先搭乗できる「ユニバーサル・エクスプレス・パス」が配布されます。外出時はプラチナカードを忘れずに携帯しましょう。パスはプラチナ会員1名につき1日1枚で、同伴者最大4名も特典が享受できます。
ゴルフ好きにたまらないのが、「三井住友VISA太平洋マスターズ」の特典です。Visa・Mastercardのプラチナ会員は、国内男子プロゴルフトーナメントのペア観戦入場券がもらえる上、来場時は「食事券」「飲み物券」「大会記念品」のプレゼントもあります。
利用額に応じたポイント、ギフトカード
三井住友カードのポイントプログラムは「Vポイント」と呼ばれ、カード利用をするたびに「Vポイント」が付与されます。プラチナカードで受けられる各種ポイント特典を確認しましょう。
通常ポイント還元率は0.5%
ショッピング利用では、利用金額合計200円(税込)につき1ポイントが付与されます。貯まったポイントは、1ポイント=1円としてカードの支払いにキャッシュバック(充当)できるため、還元率は0.5%です。
基本還元率は一般カードもプラチナカードも同じです。基本還元率だけを見れば、プラチナカードに優位性はありませんが、ポイントの有効期限はもっとも長い4年間となります。ポイントが失効しにくく、大きく貯めて大きく使えます。
・一般カード:獲得月より2年
・ゴールドカード:獲得月より3年
・プラチナリファード・プラチナカード:獲得月より4年
ボーナスポイント、ポイントアップも
三井住友カードでは、毎月5万円(税込)以上の利用があった会員に対し、「ボーナスポイント」を進呈しています。プライムゴールド・ゴールド・プラチナ会員のボーナスポイント付与率は「一般カードの2倍」です。
・5万円以上:100ポイント(一般カード50ポイント)
・10万以上:200ポイント(一般カード100ポイント)
・以降5万円ごと:200ポイント(一般カード100ポイント)
また、普段の買い物では、「いつものお店でポイント+2%還元!」「選んだお店でポイント+0.5%還元!」の二つの特典が享受できます(対象カード共通)。
「いつものお店でポイント+2%還元!」は、コンビニ3社とマクドナルドで+2%の還元が受けられるサービスです。事前登録は不要で、Apple PayやiDなどの非接触決済もポイント還元の対象となります。
「選んだお店でポイント+0.5%還元」は、事前登録した対象店舗で買い物をすると、通常ポイントに0.5%分のポイントが上乗せされるサービスです。
一定額以上の利用でギフトカード進呈
6カ月間のカード利用合計が50万円以上になると、6カ月間の利用額合計の0.5%相当額(最高3万円まで)の「三井住友カードVJAギフトカード」が進呈されます。進呈時期は11月下旬と5月下旬の年2回です。
6カ月間で50万円というと、1カ月あたり8万4000円程度の利用が必要になる計算です。生活費や固定費、交際費を全て1枚のカードで支払えば、クリアするのはそう難しくはないでしょう。
三井住友カードVJAギフトカードは、全国50万店舗以上のデパートや大手スーパー、レストランなどで使える「全国共通商品券」です。有効期限がなく、自分の好きなタイミングで利用できます。
三井住友カード プラチナプリファードとは
三井住友カード プラチナプリファードは「ポイント還元率特化型」のプラチナカードです。申し込み対象は「20歳以上の安定継続収入のある人」で、年会費は3万3000円(税込)です。プラチナカードとの違いやメリットを比べてみましょう。
利用額が多く、ポイントを貯めたい人向け
三井住友カード プラチナプリファードは、特典の充実度よりも、「ポイントの貯まりやすさ」を重視する人に向いています。プラチナカードの還元率が0.5%なのに対し、本カードは0.5%高い1%です。そのほか、以下の「スペシャルリワード」が付帯しています。
・入会月の3カ月後末までに40万円(税込)以上の利用があれば4万ポイント進呈
・前年100万円の利用ごとに1万ポイントを進呈(上限4万ポイント)
・海外ショッピング利用100円(税込)ごとに+2ポイントを進呈
・プリファードストアでは利用金額100円(税込)ごとに+1~9ポイントを進呈
ほかのカードよりもポイントは貯まりやすいですが、プラチナカードのようなグルメ特典やプライオリティ・パスは付帯していません。年間のカード利用が多い人でなければ、年会費の元を取るのは難しいでしょう。
プラチナプリファード 三井住友カードのポイント特化型プラチナカード | クレジットカードの三井住友VISAカード
プラチナカードとしての機能は?
三井住友カード プラチナプリファードは、プラチナランクの位置付けではありますが、三井住友カード プラチナとは特典やサービスが大きく異なります。
「メンバーズセレクション」「プラチナグルメクーポン」「コンシェルジュサービス」といった、プラチナならではの特典は付いておらず、使い勝手は下位カードのゴールドとあまり変わりません。
「ドクターコール24」「いつもの利用でポイント+2%還元!」「選んだお店でポイント+0.5%還元!」が付帯していないため、人によっては年会費が手頃なゴールドカードの方がよいと感じるでしょう。
三井住友カード プラチナプリファードは、「年間のカード利用額が多い人」「プラチナ特典が不要な人」「20代のうちにプラチナカードを持ちたい人」に向いています。
まとめ
三井住友カード プラチナは高いステータス性と銀行系カードならではの信頼性を兼ね備えた1枚です。カード会社からのインビテーションが不要なため、30歳以上であれば誰にでも申し込みのチャンスがあります。
ほかのカードよりも審査基準は厳しくなるため、下位カードでコツコツと実績を積むのが堅実です。カード発行後は、日常でも旅先でも一流のサービスと安心の補償が受けられます。