楽天カード アカデミーとは
楽天カード アカデミーは、高校生を除く学生が発行できます。年齢制限もありますが、基本的には学生であることが重要です。高校生の場合はどのカードを発行すればよいかも解説していきましょう。
学生が申し込めるクレジットカード
楽天カード アカデミーの「アカデミー」には、「学校」「学園」という意味があります。カード申し込み対象者は、18〜28歳の学生です。高校生を除く、大学生・短大生・専門学校生・大学院生などが申し込みできます。
「学生で収入がないけれどクレジットカードを作りたい」という人にも最適です。収入要件はなく、アルバイトの有無を問わず申し込みができます。
早いうちにクレジットカードを作って、学校を卒業するまでに「クレジットヒストリー(カードの利用実績)」を積んでおきたいと考えるなら、楽天カード アカデミーのような「学生専用カード」がおすすめです。
高校生は楽天銀行デビットカード
楽天が発行するカードで、高校生向けのカードは「楽天銀行デビットカード」です。クレジットカードではありませんが、カード付帯の国際ブランド加盟店で使えます。
申し込みの対象は、16歳以上で楽天銀行口座を保有している人、または口座を作る意思がある人です。
デビットカードの利用金額は、楽天銀行口座の残高から即時で引き落とされます。クレジットカードのような後払いシステムはありませんが、普段の買い物をキャッシュレスで支払いたいと考える人にぴったりです。
楽天カード アカデミーでもらえるポイント
楽天カード アカデミーを使うと、ポイントが還元されます。アカデミー以外の楽天カードとは入会特典が異なるため、もらえるポイント数や受け取り方も確認しておきましょう。
基本ポイントは100円=1ポイント
楽天カード アカデミーのポイント還元率は、他の楽天カードと同様に1%です。100円の利用につき、楽天ポイントが1ポイント還元されます。
現金で支払うよりもポイント還元の分お得になり、ショッピングや毎月のスマホ料金の支払いでポイントが戻ってきます。
ただし、一部ポイント還元対象外のサービスもあります。モバイルSuica・SMART ICOCAなどの交通系電子マネーはポイントが還元されません。
そのほかの電子マネーのチャージを検討している場合も、ポイント還元の対象となっているか確認しましょう。
入会特典は5555ポイント
楽天カード アカデミーは、一般の楽天カードと入会特典が異なります。基本的に、常時楽天ポイントが5555ポイントもらえる仕組みです。
このうち2000ポイントは、カード入会だけでもらえます。カード到着後に会員サイト「楽天e-NAVI」で、受け取り手続きが必要です。
受け取りの期限は発行から半年のため、早めにポイント受け取り手続きを済ませておきましょう。
楽天カード アカデミーを申し込み日の翌月末までに利用し、翌々月末までにカード会社へ利用の通知が届くと3000ポイントがもらえます。残りの555ポイントは、申し込み日の翌月末までに「楽天市場」でカードを利用すると付与の対象です。
楽天カードは入会特典が豪華
原則入会特典が固定となっている楽天カード アカデミーに比べて、楽天カードの入会特典は変動しています。5000〜8000ポイントの間で変動することが多く、楽天カードの方がたくさんのポイントをもらえる可能性があるでしょう。
楽天カード アカデミーを発行すると、楽天カードの入会特典は獲得できなくなります。卒業後は自動的に楽天カードに切り替わるためです。
もらえるポイント数にこだわるなら、最初から楽天カードが向いています。また、広告を掲載してポイントを還元する「ポイントサイト」でも、楽天カードが有利です。
学生のみが対象となる楽天カード アカデミーは広告が少なく、入会特典とのポイント二重取りが難しくなっています。
自動で楽天学割メンバーに登録
楽天カード アカデミーを発行すると、自動的に「楽天学割」のメンバーとして登録されます。カードを発行しなくてもメンバーにはなれますが、登録や本人確認の手間が省けるでしょう。
送料無料や割引クーポンが使える
楽天学割メンバーは、「初回のみ」「定期」「常時」などいくつかの特典が利用できます。
例えば登録後、初回のみ利用できる特典は「楽天市場送料無料特典」や「Rakuten TVの作品(550円相当)が1本無料」などです。1回使うと特典は終了しますが、利用する人にとってはとてもお得です。
定期的に利用できる特典は、「Rakuten Fashionの500円割引クーポン」や「ぐるなびサーティワンアイスクリームギフト券の抽選権」があります。楽天や提携サービスをお得に使いたいなら、学割特典を積極的に利用しましょう。
もらえるポイントがアップするサービスも
楽天学割には、ポイントアップサービスもあります。例えば、はじめての登録から一定期間は「楽天市場・楽天ブックスの買い物でもらえるポイントが10倍」です。
ポイント10倍を適用するには、登録後に「エントリー」を行いましょう。対象月の買い物がポイントアップします。さらに、10倍適用期間終了後もポイント3倍が続きます。
そのほか、「Rakuten Fashion」や「楽天ブックスダウンロード版」では、常時ポイントが2倍です。
楽天カード アカデミーがおすすめの人
楽天カード アカデミーが向いているのは、どんな人なのでしょうか?一般カードとは利用可能枠の上限が異なります。また、アカデミー固有の特典を利用するのか、考えておきましょう。
使いすぎが怖い
楽天カード アカデミーは学生専用カードということもあり、利用可能枠は最高30万円です。一般カードよりも限度額の上限が低く設定されており、カードの使いすぎが心配な人にも向いています。
学生の場合は収入も少なく、最高額より低く設定される場合も多いでしょう。もし30万円の枠が付与されたときでも、自分で減額の設定ができます。
他社と比べると、利用可能枠の設定方法はスムーズです。三井住友カードで減額申請をする場合、電話での申し込みを行い手続きを進めてもらう必要があります。しかし、楽天カード アカデミーなら自分で設定が可能です。
楽天市場、楽天ブックスなどをよく使う
楽天カード アカデミーには、楽天系列のサービスでポイントアップが狙える特典が付帯しています。
楽天市場では、他の楽天カードと同様にポイント3倍です。もちろん、楽天カード アカデミー特有の特典もあります。楽天ブックスでは入会初年度の特典として、常時ポイントが4倍です。
楽天ブックスにはコンビニ受取や送料無料サービスがあり、本を気軽に購入したい人に向いています。
ただし、楽天系列のサービスや高速バス予約を使わない人の場合、メリットは薄いでしょう。普段使っているオンライン書籍サイトがある場合は、ポイントアップサービスを使うのか考えてみましょう。
楽天カード アカデミーの発行方法
楽天カード アカデミーの入会手続きは、楽天カードと大きな差はありません。学生証など「学生であること」を証明する書類は用意しておきましょう。主な手続きについて解説します。
ネットで引き落とし口座を設定して申し込み
楽天カード アカデミーは、ネットから簡単申し込みができます。公式の申し込みページから、手続きをしましょう。
楽天カードとは異なり、国際ブランドはVISAまたはJCBの2種類です。どちらか好きな方を選びましょう。
ネット申し込みでは、引き落とし口座を合わせて設定すると手続きがスムーズです。カードが届いてから振替口座の設定をする必要がなく、入会特典の獲得条件も満たせます。
発行の申し込みに親の同意は必要?
楽天カード アカデミーを申し込む場合、年齢によって親の同意が必要かが変わります。未成年は発行時に親の同意が必要となるため、連絡先の入力が必須です。
しかし、学生であっても20歳以上であれば自分の意思で申し込みができます。その場合は、個人の連絡先を入力しましょう。
なお、2022年には成人年齢の法律改正が行われ、未成年がクレジットカードを発行する際の要件が変わる可能性があります。親の同意が不要になるケースもあるでしょう。
カードの切り替えについて
楽天カード アカデミーは、楽天カードの中でも特殊なカードです。切り替えや卒業後の利用に関しては、固有のルールがあります。それぞれの切り替え方法についても、知っておきましょう。
楽天カードからアカデミーに切り替え可能?
楽天カードをすでに持っている場合、楽天カード アカデミーを作るにはどのような手続きが必要なのでしょうか?楽天カード アカデミーは楽天カード2枚持ちの対象外のため、楽天カードと同時に保有はできません。
また、切り替えの場合も、いったんカードを解約して2日後以降に新規申し込みを行う必要があります。しばらくカードが使えない期間が発生するので、注意しておきましょう。
他のカードから切り替えるときは、本当にカード付帯のサービスに必要なものがないか確認しておくのも大切です。
卒業後はどうなるの?
楽天カード アカデミーは、あらかじめ設定していた学校卒業時期になると「楽天カード」に切り替わります。アカデミー対象の特典は使えなくなるため注意しましょう。
卒業年の6月になると、新しい楽天カードが送られてくる仕組みです。切り替えの手続きは必要ありませんが、カード更新にあたり、審査が行われます。
楽天カード発行の審査に通過すれば、そのまま楽天カード会員としてカードを利用できます。楽天カード アカデミーは、卒業後も楽天カードを使い続けたい人におすすめです。
まとめ
楽天カード アカデミーは、学生専用のクレジットカードです。学生限定の特典もあり、楽天系列サービスを利用する人に向いています。
学生のうちにカードを持ちたいと考えるなら、学生専用カードも視野に入れておきましょう。