楽天プレミアムカードの主なメリット。旅行をする人にはおすすめ

楽天プレミアムカードとは

楽天の上位カードである「楽天プレミアムカード」はどのようなカードなのでしょうか？まずは他の楽天系列カードとの違いや、楽天カードに共通する基本的なメリットを紹介します。

楽天カードの上位カード

楽天カードには「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」と、ハイクラスカードが3種類用意されています。ブラックカードは招待制のため、自分から申し込みができるカードの中では、プレミアムカードが最上位です。

国際ブランドはVisa・JCB・MasterCard・American Expressから選べます。

楽天プレミアムカードは年会費1万1000円（税込）です。コスト的には他社のゴールドカードと似通っています。特典が豊富で、楽天サービスを利用する人にはメリットが大きいでしょう。

なお、2021年12月1日に終了する有料会員サービス「楽天プレミアム」とは異なるものです。クレジットカードの発行・利用で、楽天をもっとお得に使えます。

楽天カード共通のメリット

楽天プレミアムカードを発行すると、楽天カード共通のメリットを得られます。通常利用時のポイント還元率は1％です。100円につき、楽天ポイントが1ポイント還元されます。

また、楽天ポイントクラブの最上位ランク「ダイヤモンドランク」は、楽天カード会員であることが条件です。楽天プレミアムカード保有者は、ポイント獲得に応じて最上位ランクに上がれます。

ランクが上がると、さまざまな特典が付与されます。特別なセールへの招待や、誕生月のポイントプレゼントなど、特典内容は豊富です。

その他、楽天カード会員向けの「旅行特典」も魅力的です。レンタカー10％オフ、手荷物宅配割引など、カード共通の特典が使えます。

楽天ポイントは、2ポイント=1マイルとして50ポイントからANAマイルにも交換できます。旅行の際、ANA系列の飛行機を利用するなら、効率よくポイントが使えるでしょう。

楽天プレミアムカードの特徴

楽天プレミアムカードには、他のカードにはない特徴があります。利用限度額や付帯保険、選べる特典の内容を見ていきましょう。楽天系列カードの中でも、利用限度額や補償を重視する人に最適です。

利用可能額が最大300万円に

楽天カードの利用可能上限は、カード種別によって変化します。ノーマルカードは100万円、ゴールドカードは200万円、プレミアムカードは300万円です。

プレミアムカードを発行すると、利用可能額が高くなる可能性があります。海外旅行や冠婚葬祭など、支払いが大きいイベントがあるときも無理なく使えるでしょう。

ただし、クレジットカードの利用上限は個々の審査で決まります。誰でも300万円使えるわけではありません。

年収や社会的立場、信用情報などによる総合的な判断により利用可能額が設定されます。返済能力が高いと判断されれば、今利用しているカードよりも利用可能額が上がるでしょう。

できるだけ利用可能額を上げたいと考えるなら、上位カードの発行がおすすめです。

楽天プレミアムカード｜楽天カード

最高300万円の動産総合保険が付帯

楽天プレミアムカードには、「動産総合保険」が付帯しています。他社の「ショッピング保険」のようなもので、プレミアムカードで購入した商品の破損・盗難に対して補償されるサービスです。

楽天プレミアムカードで1個1万円以上の商品を購入した場合に、自動的に補償がつきます。購入から90日以内に破損・盗難・火災などの偶然の事故が起きた際、使える保険です。

補償金額は最高300万円です。1回の利用につき3000円の自己負担がありますが、火災や盗難に備える保険が欲しいときは役立つでしょう。

自分に合った特典を選べる

楽天プレミアムカードには、「選べる優待」が付帯しています。選べるコースは、「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」の3種類です。

楽天市場コースは、楽天市場で買い物をするとポイント還元率がアップします。トラベルコースは、楽天トラベルでポイント還元率がアップするコースです。手荷物宅配サービスも付帯します。

エンタメコースは、Rakuten TV・楽天ブックスでポイント還元率が+1倍です。各コースは、カード申し込み後に楽天e-NAVIで選択できます。

選択しない場合は自動的に楽天市場コースが適用されるため、別のコースを利用したいときはチェックしておきましょう。コース選択後、6カ月経過後以降に別のコースに変更が可能です。

楽天市場ではどれくらいお得なの？

楽天プレミアムカードを楽天市場で使うと、ポイント還元率がアップします。どのくらいのポイントがもらえるのでしょうか？基本的な還元率や、さらにポイントアップが狙える独自特典も紹介します。

楽天市場の買い物はポイント5倍

楽天プレミアムカードを楽天市場で利用すると、通常の+4倍のポイントが還元されます。ポイント還元率は5％です。

楽天カード・楽天ゴールドカードは+2倍で、3％還元です。過去には楽天ゴールドカードのポイント還元率は5倍でしたが、3倍に変更されています。

還元の内訳は、楽天市場利用ポイント1％、楽天カード利用ポイント1％、楽天プレミアムカード特典ポイント3％です。プレミアムカード特典ポイントは、期間限定ポイントで付与されます。

楽天市場ではSPU（スーパーポイントアッププログラム）が適用され、楽天のサービス利用に応じてポイントがアップする仕組みです。

SPUには楽天カードの利用でポイントがアップする特典があり、プレミアムカードで支払うだけで獲得ポイントが増加します。

誕生月は6倍にアップ

楽天プレミアムカードには、「お誕生月サービス」があります。楽天カード登録時に設定した誕生月に「楽天市場」「楽天ブックス」で買い物をすると、ポイント還元が+1倍です。お誕生月サービスは、設定やエントリー不要で使えます。

SPUや楽天市場コースとも併用でき、誕生月に該当サービスを利用するだけで還元率が6〜7倍になります。

ポイント還元率を重視するなら、誕生月のまとめ買いも検討しましょう。少ないコストで年会費の元を取りたいときは、ポイント還元率がアップする時期の買い物が最適です。

楽天市場コースを選ぶと火曜、木曜も6倍

プレミアムカードの選べる特典で「楽天市場コース」を選ぶと、楽天市場のポイント還元率がアップします。毎週火曜・木曜の「プレミアムカードデー」に買い物をすると、+1倍のポイント還元です。

楽天プレミアムカードの5倍ポイントと合わせて、6倍になります。プレミアムカードデー加算ポイントは通常ポイントで還元され、上限は月1万ポイントです。

楽天カード利用特典ポイント3倍は、期間限定ポイントで加算されます。期間限定ポイントの獲得上限は月1万5000ポイントとなっています。

旅行が好きな人にはメリット絶大

楽天プレミアムカードには、旅行に適した特典が多数付帯しています。特に「プライオリティ・パス」は、年会費の元を取りたい人にもおすすめのサービスです。旅行保険やトラベルデスクを活用するのもよいでしょう。

プライオリティ・パスを無料で

楽天プレミアムカードには「プライオリティ・パス」の会員に無料で申し込める特典が付帯しています。プライオリティ・パスは、148カ国の海外空港ラウンジを利用できるサービスです。

いくつかのプランがありますが、楽天プレミアムカードに付帯しているのは年会費429USドルの「プレステージ」に該当します。会員はラウンジを無料で利用でき、同伴者は3000円の別料金がかかるタイプです。

申し込みは、楽天e-NAVIから手続きしましょう。2週間ほどでプライオリティ・パスが届きます。

なお、楽天カードに付帯している「カードラウンジ」利用サービスも、併用して使えます。国内旅行・海外旅行どちらでも役立つでしょう。

手厚い旅行保険付き

楽天プレミアムカードには、海外・国内旅行傷害保険が付帯しています。カバーする項目が多様で、死亡補償以外も手厚いのが魅力です。

海外旅行傷害保険は、最高5000万円の補償です。自動付帯4000万円、利用付帯1000万円と、旅行代金の支払いがなくてもある程度の補償が得られます。

疾病・傷害治療費用は1事故につき各300万円、賠償責任保険は最高3000万円です。救援者費用200万円、携行品損害50万円も付帯し、総合的な補償が期待できます。

国内旅行傷害保険は自動付帯で、最高5000万円です。入院・手術・通院の保険も付帯し、万が一の事故に備えられます。

楽天プレミアムカードトラベルデスク

楽天の上位カードに付帯する「トラベルデスク」は、海外旅行・出張をサポートしてくれる特典です。

ヨーロッパ・北米・南米・オセアニア・アジアにある世界38拠点で、現地情報の提供や各種予約を代行してもらえます。現地でレストランやオプショナルツアーを予約したいときも、日本語での案内が可能です。

ブラックカードとプレミアムカードは、共通のコールセンターで各種サービスを利用できます。利用料金は原則無料です。ただし、状況によっては実費・手数料がかかるサービスもあります。

特別な旅をお得にする

楽天プレミアムカードの「トラベルコース」は、楽天トラベルを利用する人に最適な特典です。もう一つの魅力的な特典も紹介します。また、海外で使えるレンタカー割引サービスも知っておきましょう。

トラベルコースを選ぶと二つの特典がある

楽天プレミアムカードの選べるコース、「トラベルコース」には2種類の特典が付帯しています。

まずは、楽天トラベルのポイント還元率が+1倍になり、合計3倍の楽天ポイントが獲得できる特典です。楽天トラベルで旅行予約をするだけで、多くのポイント還元が期待できます。

また年に2回、手荷物無料宅配サービスも利用できます。成田国際空港・羽田空港国際線・関西国際空港・中部国際空港への荷物宅配、または空港から自宅への宅配も可能です。

空港から自宅まで、手ぶらで旅行を楽しみたいときに利用してみましょう。

ハーツレンタカーでの割引が受けられる

「ハーツレンタカー」は、世界145カ国以上で使えるレンタカー会社です。新型コロナウイルスの影響により経営母体が打撃を受けていますが、今後の再編が予定されています。

海外のレンタカーサービスは予約が難しい印象がありますが、ハーツレンタカーの予約サイトは日本語対応です。利用するには、旅行前に日本での予約が必要です。

現地で楽天プレミアムカードを提示し、カードでレンタカー料金を支払うと割引が適用されます。サービス利用には、プレミアムカードのほかに予約確認書・国際運転免許証・日本の運転免許証が求められるため、準備しておきましょう。

使いこなせるのはどんな人？

年会費を支払って、楽天プレミアムカードを利用した方がよいのはどのような人なのでしょうか？特典やポイント還元で元を取ろうと考えるなら、楽天市場の利用や旅行向け特典の活用がおすすめです。

旅行や出張の機会が多い

楽天プレミアムカードは、空港で使えるサービスが豊富です。特に「プライオリティ・パス」の年会費は、楽天プレミアムカードの年会費を上回っています。

プライオリティ・パス公式サイトから入会すると、32USドルを毎回支払ってラウンジを利用する「スタンダード」プランでも年会費は99USドルです。1回ラウンジを利用しするだけで、プレミアムカードの年会費は元が取れます。

プライオリティ・パスのプレステージが付帯しているカードは、年会費の高いカードが大半です。年会費10万円を超えるカードにも付帯しています。

楽天プレミアムカードは、できるだけコストをかけずにプライオリティ・パスを利用したい人におすすめです。

毎月楽天市場でたくさん買い物をする

楽天プレミアムカードは、「楽天カード」「楽天ゴールドカード」と比べると楽天市場でのポイント還元率が有利です。通常還元率は+2倍になっています。

年会費分のコストを考慮して、プレミアムカードの還元が上回るのは「年間55万円以上」の利用です。2％加算で55万円買い物すると、1万1000円相当のポイントが還元されます。

さらにポイント還元率を上げたい場合は、「お買い物マラソン」や「5と0のつく日」などのキャンペーンを活用しましょう。お買い物マラソンでは最大10倍、5と0のつく日では5倍のポイントが獲得できます。

ポイントサイトを活用するのもおすすめです。例えば「moppy（モッピー）」では、広告を経由するだけで1％分のポイントが獲得できます。

楽天プレミアムカードの入会方法

楽天プレミアムカードに加入するには、どのような手続きをすればよいのでしょうか。申し込み条件や、下位カードからの切り替え方法を紹介します。特典やポイント還元率に魅力を感じる人は、検討してみましょう。

20歳以上で安定収入があれば申し込める

楽天プレミアムカードの申し込み条件は、「原則20歳以上で安定収入があること」です。年収要件は記載されておらず、安定収入がある場合は誰でも申し込みができます。

ランクとしてはゴールドカード相当のため、ある程度の社会的立場や年収は必要となるでしょう。社員として働いている人や、返済能力のある人は審査にも通りやすいはずです。

年収は自己申告ですが、クレジットカードに申し込む際には勤務先も記入します。雇用形態と勤務先を見るだけでも、年収はある程度推測できるでしょう。

概算の収入で問題はありませんが、審査担当者に違和感を与えないよう、きちんと年収を確認した上で申し込むのがおすすめです。なお、審査は楽天プレミアムカード独自のもので、楽天カードとは異なります。

楽天カードからの切り替えは簡単

楽天プレミアムカードは、楽天カードからの切り替えもできます。切り替え手続きは楽天e-NAVIまたはプレミアムカードの切り替え専用ページから行いましょう。

楽天カードからの切り替えは、楽天ポイントももらえます。切り替えで3000ポイントプレゼントなど、ポイントを一気に獲得するチャンスです。

なお、カードの切り替えに伴い、カード番号、有効期限などが変わります。必要に応じて、継続支払いの支払い元変更も必要です。旧カードは新しいカードが届くと使えなくなるため、Edy残高があるときは移行してから破棄しましょう。

まとめ

楽天プレミアムカードは、旅行特典などのメリットが大きいカードです。プライオリティ・パスを使いたい人、楽天市場を利用する機会が多い人は発行を検討しましょう。

新規申し込みだけでなく、楽天カードからの切り替えも受け付けています。ハイクラスカードを保有したい人は、下位カードから切り替えてみてもよいでしょう。