使いすぎたときに、dカードのあとから分割
NTTドコモのクレジットカード「dカード」には、1回払いなどで支払った利用額を分割払いに変更できる「あとから分割」というサービスがあります。
分割払いは手数料がかかりますが、自分が決めた回数で無理なく支払えるため、月々の支払い負担が軽減されるでしょう。
分割払いへの変更を申し込める
カードの1回払いで支払いをしたものの、「予想外の出費が重なって家計が苦しくなった」という経験はありませんか?ショッピングの利用金額が大きくなりすぎたときは、dカードの「あとから分割」が便利です。
ショッピング1回払いなどで決済した支払いをあとから分割払いに変更できるサービスで、1回の利用金額が一定額以上の場合に利用ができます。
分割払いをすると「手数料」が毎回上乗せされますが、毎月の支払い負担が減るため、支払い遅延や滞納といった最悪の事態を免れます。
サービス利用時は、「支払い口座ごとの申し込み期限」を確認した上で、期限前までに「dカードサイト」または「dカードセンター」で申し込みをしましょう。
お買物あんしん保険は付帯する?
dカードでは、クレジットカードには「お買物あんしん保険」が付帯しています。dカードで購入した商品が購入日から90日以内に紛失や盗難の被害に遭った際、保険金の支払いによって損失が補償される内容です。
・海外利用:すべての支払い方法に適用
・国内利用:3回以上の分割払いやリボ払いをした場合に適用
国内で1回払いで購入した商品は保険の対象外ですが、「事故発生前」にあとから分割で分割払いに変更し、かつドコモの承認が得られた場合は保険が適用となります。
あとから分割の利用条件は?
あとから分割には「利用条件」があります。あとから分割の対象は、「dカード」と「iD払い」を利用した1回払い・2回払い・ボーナス一括払いです。
サービスが利用できるのは、1回の利用額が「5万円以上」の場合で、5万円に満たない支払いには使えません。
申し込み後は、ショッピング利用代金の支払い総額を指定回数(3~36回)で割った金額を均等分割して支払います。
dカードは「15日締め・翌月10日支払い(土日祝日の場合は翌営業)」のため、10日よりも前に口座に入金しておきましょう。
クレジットカードには「割賦枠(かっぷわく)」があります。分割払い・リボ払い・ボーナス払いの利用可能上限額のことで、割賦販売法に基づき利用者ごとに異なる限度額が設定されています。
割賦枠がない場合は1回払いでの支払いとなります。事前に利用代金明細書で割賦枠を確認しておきましょう。
あとから分割の注意点
あとから分割は月々の支払い負担が減らせる便利なサービスですが、分割払いを利用すると、元金よりも支払い総額が大きくなります。申し込み期限があるため、「請求額が大きくなりそう」と思ったら、できるだけ早めに申し込みをしましょう。
手数料がかかる
あとから分割を選択すると、店頭で分割払いを指定したときと同じように、実質年率12~14.75%の手数料がかかります。分割払い1回ごとに上乗せされるため、実際の商品代金よりも総支払い額は大きくなります。
以下は、利用代金100円あたりの分割払い手数料の一例です。加盟店によっては回数が指定できない場合もあります。
・支払い回数3回(実質年率12%):2.01円
・支払い回数5回(13.25%):3.35円
・支払い回数10回(14.25%):6.7円
・支払い回数15回(14.75%):10.05円
・支払い回数30回(14.75%):20.1円
・支払い回数36回(14.5%):24.12円
利用代金5万円をあとから分割で「10回払い」にした場合、分割払い手数料は3350円(5万円÷100円×6.7円)です。支払い総額は5万3350円(5万円+3350円)で、月々の支払い額は5335円(5万3350円÷10回)になります。
金融機関ごとに申し込み期限が異なる
あとから分割を使用する際は、「申し込み期限」までに申し込みをする必要があります。期限を過ぎてからの変更はできません。
申し込み期限は、支払い口座に指定している金融機関ごとに異なります。dカードの引き落とし日は毎月10日のため、申し込み期限は「前月29日~当月4日」前後に設定されるケースがほとんどです。
具体的な日程はdカードの公式Webサイトに掲載されています。毎月更新されるため、必ず確認する必要があります。
まとめ
dカードのあとから分割は、カードを利用しすぎたときや急な出費が増えたときに重宝します。支払い回数が自分で指定できるため、リボ払いと比べて返済の目途がつきやすいでしょう。
3回以上の分割払いでは「分割手数料」が生じます。あとから分割があるからといって、カードを無計画に使うのは禁物です。サービス利用時は「金融機関ごとの申し込み期限」を忘れずにチェックしましょう。