楽天カードのポイント還元率
数あるクレジットカードの中でも、「高還元率カード」として多くの人に支持されているのが「楽天カード」です。オンラインショッピングとの相性もよく、楽天市場では3倍のポイントアップが見込めます。
いつもの買い物で1%還元される
楽天カードは「クレジットカード」に「楽天ポイントカード機能」が付いた便利な1枚です。
ショッピングでのカード決済では、利用金額100円につき1ポイント(=1円相当)の「楽天ポイント」が貯まります。一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%前後であるため、1%の楽天カードは「高還元率カード」といえるでしょう。
全国の「楽天ポイントカード加盟店」で楽天カードを提示して買い物をすると、加盟店ごとの付与率に基づいた「楽天ポイントカード提示による楽天ポイント」が付与されます。
楽天ポイントカード加盟店である「マクドナルド」を例に挙げると、1回の買い物で下記の通り最大2%のポイントが貯まることになります。
・楽天カード決済によるポイント:100円につき1ポイント(1%)
・楽天ポイントカード提示によるポイント:100円につき1ポイント(1%)
公共料金や税金は0.2%
楽天カードでは、公共料金や税金の支払いでも楽天ポイントが貯まります。以下はポイント付与対象となる支払いの一例です。
・公共料金(水道・ガス・電気)
・自動車税
・住民税
・国民年金保険料
・Yahoo!公金払い
2021年6月以前は、公共料金・税金の支払いでも1%のポイントが付与されていましたが、ルールの改定により、現在は500円(税込)につき1ポイントの付与です(還元率0.2%)。
他社カードと比べると、公共料金・税金のポイント還元率は「低い」といわざるを得ません。例えば、NTTドコモが発行する「dカード」は、公共料金や税金の支払いでも1%のポイントが付与されます。
毎月1万8000円の光熱費をカードで支払った場合を比べてみましょう。0.2%の楽天カードでは1カ月で36ポイント、年間では432ポイントしか貯まらないのに対し、1%のdカードでは1カ月で180ポイント、年間で2160ポイントが貯まります。
nanacoなどへのチャージは対象外
楽天カードは、一部の電子マネーチャージがポイント付与対象外となっています。
・nanaco
・モバイルSuica(Apple Pay・Google Pay・楽天ペイを含む)
・スマートICOCA
・モバイルPASMOチャージ
特定の電子マネーをよく利用する人は、「チャージポイントが貯まるクレジットカード」を使うのが賢明です。
「セブンカード」「セブンカード・プラス」はnanacoにチャージができる唯一のカードで、0.5%のチャージポイントが付与されます。
Suicaチャージをしたい人は、JR東日本の子会社が発行する「ビューカード」を活用しましょう。モバイルSuicaへのチャージ・オートチャージでは1.5%のポイントが貯まります。
Suicaチャージで楽天ポイントを貯めたい人は、「楽天ペイのSuica」に楽天カードからチャージするのがおすすめです。チャージの翌日に0.5%の楽天ポイントが還元されます。
楽天市場で最大3倍の内訳
楽天市場でショッピングをすると、支払い方法に関係なく1%(100円につき1ポイント)の楽天ポイントが貯まります。
楽天カードを利用した場合、楽天会員の通常ポイントに2倍のポイントが上乗せされ、合計3倍(3%)の楽天ポイントが獲得できます。内訳を見てみましょう。
・楽天会員の通常ポイント付与:1倍
・楽天カード利用よるポイント付与:2倍(楽天カード利用ポイント+楽天カード利用特典ポイント)
楽天市場には、楽天のグループサービスを使うごとに、ポイントの倍率がアップしていく「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」が用意されています。
楽天カードで決済すると、「クレジットポイント」と「楽天カード利用特典ポイント」がプラスされるため、合計で3倍のポイントが獲得できるのです。
SPU(スーパーポイントアッププログラム) | 楽天カードご利用で+2倍
SPUを理解して高還元を目指そう
楽天市場のSPUでは、楽天のグループサービスを使えば使うほどポイント倍率がアップします。「楽天ひかり」や「楽天モバイル」など、この機会に楽天サービスへの変更を検討するのもよいでしょう。
公式アプリでの買い物でプラス0.5倍
「楽天市場アプリ」を使って買い物をすると、0.5倍の楽天ポイントが上乗せされます。楽天カード会員の場合は、合計3.5倍のポイントが獲得できる計算です。
楽天市場アプリは、PC版の楽天市場と違い、「バーコード検索」「音声検索」の二つの検索機能も搭載されているのが特徴です。
街で見つけた商品のバーコードをスマホでスキャンすると「楽天市場での最安値」が分かるため、よりお得に買い物ができるでしょう。
楽天市場アプリを新規ダウンロードして、5000円以上の買い物をすると1000ポイントが進呈されるキャンペーンも実施中です。
・アプリ名:楽天市場
・価格:無料
・App Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード
楽天銀行からの引き落としでプラス1倍
楽天カードの引き落とし先に「楽天銀行」を設定すると、楽天市場でのポイント付与率がプラス1倍になります。ポイント倍率は、楽天会員(1倍)+楽天カード(2倍)+楽天銀行(1倍)で、計4倍です。
「エントリー&楽天カードの引き落とし口座設定」でポイントが進呈されるキャンペーンが開催されることがあるので、公式Webサイトをこまめにチェックしておきましょう。
楽天銀行の優遇プログラム「ハッピープログラム」にエントリーをすれば、自動引き落とし1件ごとに、会員ステージに応じた楽天ポイントが貯まります。
楽天カードの引き落とし|口座振替設定ご検討中のお客さま|楽天銀行
楽天モバイルなどの利用で還元率アップ
アプリ利用や楽天銀行口座の設定以外にも、ポイントが倍付けされるサービスは多数あります。楽天市場の利用頻度が高いユーザーは、携帯電話やインターネットプロバイダーなどを楽天グループのサービスで統一するのもよいでしょう。
・楽天モバイル:+1倍
・楽天ひかり:+1倍
・楽天の保険+楽天カード:+1倍
・楽天証券:+1倍
・楽天トラベル:+1倍
・楽天ブックス:+0.5倍
楽天証券でポイントを使って投資信託を購入する「ポイント投資」を行うと、楽天市場でのポイント倍率がプラス1倍になります。
また、楽天ブックスで当月1回1000円(税込)以上の買い物をした場合、その月の楽天市場での買い物でプラス0.5倍のポイントが上乗せされます。
還元率が上がる日
楽天市場では、月に数回「還元率が上がる日」があります。ポイントがどんどん貯まる「お買い物マラソン」「毎月5と0のつく日は5倍」「ワンダフルデー」の詳細についてチェックしましょう。
お買い物マラソンで最大10倍
楽天市場の「お買い物マラソン」とは、事前エントリーをした上で、各ショップで1000円(税込)以上の買い物をすると、ショップ数がそのままポイント倍率として採用されるサービスです。
例えば、3ショップで買い物をした場合の倍率は「3倍」、5ショップの場合は「5倍」となります。ポイントを使った購入もキャンペーン対象となるため、貯めたポイントを消費する絶好の機会でしょう。
倍率上限は10倍、ポイント上限は1万ポイントです。お買い物マラソンとは別に、他のキャンペーンに参加した際の特典ポイントも同時に付与されます。
毎月5と0のつく日は5倍
5と0のつく日に楽天市場で買い物をすると、ポイント倍率が合計5倍になります。対象日にエントリーをした上で、楽天カードで支払いを行いましょう。特典ポイントの上限は3000ポイントです。
・楽天会員の通常ポイント付与:1倍
・楽天カード利用よるポイント付与(SPU):2倍
・5と0のつく日によるポイント付与:2倍
特典ポイントは、「購買月の翌月15日頃」または「購買月の翌々月15日頃」に付与される予定です。
【楽天市場】毎月5と0のつく日は楽天カード利用でポイント5倍
ワンダフルデーは3倍など
毎月1日は楽天市場の「ワンダフルデー」です。「エントリーでポイント3倍」「エントリー&リピート購入でポイント2倍」などの、お得なキャンペーンが実施されるほか、対象ショップでは「最大1000円OFF」のクーポンも発行されます。
「エントリー&リピート購入でポイント2倍」は、「過去の対象期間に購入した商品」がキャンペーンの対象です。コンタクトレンズやお米などの「継続的に必要な商品」は、毎月1日に購入するとよいでしょう。
【楽天市場】エントリーで全ショップポイント3倍!ワンダフルデー
楽天市場以外でポイント還元率を上げる方法
楽天カード利用者の中には「楽天市場をたまにしか利用しない」という人もいます。カード利用では常に1%のポイントが還元されますが、工夫次第では、実店舗でも楽天市場と同じくらいの高還元率が狙えるのをご存じでしょうか?
街での利用分がポイント2倍
楽天市場で合計2万円以上の楽天カード利用があると、実店舗における当月分のポイント付与が2倍にアップします(上限1000ポイント)。
「楽天市場で2万円以上のカード利用」には、「楽天ふるさと納税」も含まれるため、楽天市場であまり買い物をしない人にもポイントアップのチャンスがあります。
ポイント2倍の対象は「楽天グループサービス」「公共料金」「ネットショッピング」を除くカード利用です。ドラッグストアやスーパーなどの普段よく行くお店で買い物をすれば、無駄遣いなくポイ活ができるでしょう。
事前エントリーを忘れるとキャンペーンが適用されないため、キャンペーンページをこまめに開いてエントリーするのを習慣にしましょう。
楽天市場で楽天カードをご利用で街でのご利用分がポイントが2倍
楽天ペイにチャージ後、利用で1.5%
「楽天ペイ」は、楽天が提供する「スマホ決済アプリ」です。楽天ペイの導入店舗では、スマホアプリのQRコードやバーコードをお店の端末で読み込むことで決済を行います。
楽天ペイ決済では100円につき1%の楽天ポイントが貯まるため、現金払いよりもずっとお得です。
楽天ペイの主な支払い方法は、登録したクレジットカードで決済を行う「カード払い」と、事前チャージした残高で支払いを行う「楽天キャッシュ支払い」の2種類です。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージをした場合、チャージ金額200円につき1ポイントの「チャージポイント」が貯まるため、「チャージ(0.5%)+楽天ペイの利用(1%)」では合計1.5%の楽天ポイントが獲得できます。
楽天ペイによる「カード払い(楽天カードを使用)」では1%分のポイントしか還元されません。ポイントを少しでも多く貯めたい人は「楽天カードからのチャージ」を選択しましょう。
楽天ペイ - 街もネットも簡単お支払い!期間限定ポイント使える!
ポイントの使い方
楽天ポイントは、カード利用で貯まる「通常ポイント」と、キャンペーンで付与される「期間限定ポイント」の2種類に大別されます。期間限定ポイントには個別の有効期限があるため、楽天市場や楽天ペイでの支払いで早めに使い切りましょう。
楽天市場で使う場合は18日に
楽天市場では、「1ポイント=1円」としてショッピングにポイントが充当できます。ポイントを使うときは、毎月18日に開催される「ご愛顧感謝デー」を狙いましょう。
事前にエントリーをした上で買い物をすると、「楽天会員のランク」に応じたポイントが最大4倍貯まります。保有ポイントでの支払いもポイントアップの対象となるため、貯まったポイントを大きく使うチャンスでしょう。
一方で、「毎月5と0のつく日は5倍」では、ポイント利用分を差し引いた分に対して楽天ポイントが付与されます。ポイントで全額を支払った場合、キャンペーンポイントは獲得ができません。
楽天ペイの瞬間ポイントチャージを活用
楽天ポイント加盟店では、「1ポイント=1円」として支払いに楽天ポイントが使えます。楽天ペイに搭載されたポイントカードを使用すれば、カードを持ち歩く必要がありません。
さらに、楽天ペイ上で「ポイント払い 瞬間チャージ」を設定しておくと、ポイントやキャッシュ残高が足りないときに、自動で楽天キャッシュがチャージされ、スムーズに買い物ができます。ポイント払いがメインとなるため、「期間限定ポイント」の使い忘れも防げるでしょう。
設定は簡単で、楽天ペイアプリの「ポイントカード」→「瞬間チャージ」と進み、「瞬間チャージ」をオンにすればOKです。
なお、「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の両方がある場合、期間限定ポイントの利用が優先されます。
まとめ
楽天カードは還元率1%の「高還元率カード」ですが、使い方次第ではポイント倍率がさらに高くなります。
楽天市場を頻繁に利用する人は、「SPU」と「各種キャンペーン」でのポイントアップを狙いましょう。街での買い物では、楽天カードと楽天ペイの併用がおすすめです。
ただ、楽天カードには「公共料金や税金の還元率が低い」というデメリットがあります。わずか0.2%分のポイントしか貯まらないため、還元率の高い他社カードを使うことも検討しましょう。