- 楽天カードの家族カードを作るには
- 一般カードは年会費無料、簡単申し込み
- 引き落とし口座をまとめられるのがメリット
- 家族カードの一般的なデメリット
- 同じ利用可能枠を家族と共有することになる
- 家族が利用した内容が本会員に知られる
- 本会員のみクレヒスが育つ
- 本会員が解約すると家族カードも解約
- 楽天カードの家族カードのデメリット
- 楽天ETCカードが発行できない
- 家族がポイントを使うには移行が必要
- 入会でもらえるポイントが少ない
- デザイン、国際ブランドを選べない
- 家族カードも利用できる特典
- 楽天市場のキャンペーン、旅行傷害保険など
- 一部の特典、サービスは利用不可
- 家族カードを作る場合は上位カードがお得
- 楽天プレミアムカードの家族カード
- プライオリティ・パスなどの特典は使えない
- まとめ
楽天カードの家族カードを作るには
楽天カードの家族カードを発行するには、どんな手続きが必要なのでしょうか。発行の条件や手順、主なメリットを見ていきましょう。一般カードでは家族カードの発行・年会費が無料で、気軽に申し込みができます。
一般カードは年会費無料、簡単申し込み
楽天カードの一般カードは年会費無料です。家族カードも、年会費無料で発行できます。ただし、楽天カードの中でも「楽天銀行カード」「楽天カードアカデミー」「楽天ビジネスカード」は家族カードの発行対象外です。
本会員のカード1枚につき、2枚まで家族カードが発行できます。対象の家族は「本会員と生計をともにする18歳以上の配偶者・両親・子供」です。内縁関係や同性パートナーも含まれます。
家族カードの発行は、楽天e-NAVIから手続きしましょう。本カードの申し込みと同時でも手続きは可能です。簡単な審査の後、1週間程度でカードが届きます。
申し込み条件を満たしていれば、原則本会員の信用により発行されます。本人確認も不要です。
引き落とし口座をまとめられるのがメリット
家族カードの利用料金は、本会員の口座から引き落とされます。家族のカード利用分がすべて一つの口座にまとまり、家計管理がしやすくなるでしょう。
夫婦で共有の口座から生活費を出している場合など、状況によっては家族カードが有利です。クレジットカードの利用分がはっきりすると、家計簿をつける手間も省けます。
家族全員分なら、多くの生活費が把握できるはずです。家族が個別にカードを発行していると、利用明細も複数に分かれます。
子供が使っているお金を把握したいときにも、家族カードが役立つはずです。本会員は家族会員の利用料金や内訳をチェックできるため、家計を把握したい人が本会員になるとよいでしょう。
家族カードの一般的なデメリット
家族カードには、いくつかデメリットがあります。メリットと比較して、発行を検討しましょう。楽天カードを含む一般的なクレジットカードには、以下のようなデメリットがあります。
同じ利用可能枠を家族と共有することになる
家族カードの会員は、本会員の信用でカードを発行します。本会員の利用限度額が50万円の場合、家族カードの発行枚数にかかわらず利用限度額は合計50万円です。
本会員1人が50万円を使うのと、家族2人を含めた3人でカードを使うのでは1人あたりの金額が変わります。予想以上に利用可能枠を圧迫する可能性もあるでしょう。
それぞれがバラバラに使っていると、いつの間にか限度額を超えることも考えられます。限度額が足りないときは増額申請を検討するか、もう1枚カードを発行するのがおすすめです。
家族が利用した内容が本会員に知られる
家族の利用明細は、本会員も確認できます。それぞれ家族のアカウントは発行できますが、支払いをする本会員はすべての情報を確認できるようになっているのです。
本会員の権限はメリットでもありますが、知られたくない買い物があるときは家族カードが使えません。本会員がすべての利用明細をチェックすることで、家族間で見解の相違が発生する可能性もあります。
節約したい本会員と、自分のお小遣いを自由に使いたい家族では、カードの利用目的が変わります。本会員に知られたくないカード利用があるときは、本人名義で一般カードを発行する方がよいでしょう。
本会員のみクレヒスが育つ
クレジットカードの利用履歴である「クレヒス」は、名義ごとに設定されます。しかし、家族カードは本会員の信用のみで発行されるカードです。
家族のクレヒスは育たず、クレジットカードを保有していない状態と変わりません。支払いをすべて本会員が行うためです。
今後家族がクレジットカードを発行する予定がある場合、早めに本人名義のカードを発行した方がよいでしょう。長期間カードを持っていない状況が続くと、本人の信用力が判断できなくなってしまいます。
本会員が解約すると家族カードも解約
家族カードは、本会員のカードに紐付いた追加カードです。本会員がカードを解約するときは、家族カードも解約になります。
本会員の事情でカードが利用停止されたときも同じです。家族カードは、本会員のカードと基本的に同じ扱いになります。
なお、家族カードだけの解約は可能です。原則本会員が手続きを行います。本会員の意志だけでカードが解約されるのを防ぐためには、自分自身のカードを発行しましょう。家族カードは手続き面でも、本会員の許可が必要なケースがあります。
楽天カードの家族カードのデメリット
楽天カードには、家族カードを発行するときに固有のデメリットがあります。追加カードの発行や、ポイントの活用を考えている場合は別のカードを検討するのもありでしょう。入会時のキャンペーンも比較します。
楽天ETCカードが発行できない
楽天カードに紐付いた家族カードは、ETCカードの発行ができません。しかし、家族カードにETCカードが付帯できるカード会社もあります。
家族が車を利用していて、高速料金の支払いのためにETCカードが必要なときは楽天カード以外が候補になるでしょう。もしくは、本人名義でカードを発行する必要があります。
全国の高速道路では、ETCカードの利用でお得な割引が利用できます。カードで決済したいときは、クレジットカード付帯のものがおすすめです。楽天カードは基本的にETCカードの年会費がかかりますが、年会費無料で発行できる会社もあります。
家族がポイントを使うには移行が必要
家族カードの利用で貯まったポイントは、本会員の楽天IDに追加されます。楽天ポイントカード加盟店では楽天IDに貯まったポイントを使えますが、家族カードはカード利用でのポイントが原則貯まりません。
家族が楽天ポイントを使いたい場合、本会員の楽天IDでログインし、移行手続きが必要です。事前に「家族でポイントおまとめサービス」に加入しておきましょう。
移行できるポイントは「通常ポイント」です。カード利用で貯めたポイントであっても、期間限定ポイントは対象外になります。50ポイントから1ポイント単位で移行が可能です。月間上限は1万ポイントとなっています。
移行申請のときは、ポイント数とカードのセキュリティコードを入力しましょう。
入会でもらえるポイントが少ない
楽天カードに新規入会すると、5000~8000ポイントがキャンペーンでもらえます。カード入会と利用が条件です。しかし、家族カードは本会員向けのキャンペーンと内容が異なります。
家族カード入会で3000ポイントがもらえるキャンペーンなど、家族カード向けのキャンペーンを利用しましょう。
家族が別々にカードを発行できる場合、本カードを持つ方がもらえるポイントは多くなります。入会キャンペーンは大幅にポイントがもらえるチャンスです。
本カードに入会する場合、ポイントサイトも経由できます。家族カードの発行では二重取りが難しいですが、本カードなら公式サイトでもらえるポイントのほかに、ポイントサイトからの還元も期待できるでしょう。
デザイン、国際ブランドを選べない
家族カードのデザインと国際ブランドは、本カードと同じです。個別に選びたいときは、本カードを発行しましょう。
多くの家族カードは、基本的にデザインや国際ブランドが固定されています。本カードを変更すると、家族カードも変わります。
楽天カードには、さまざまなデザインがあります。機能や特典が異なるカードもあり、多くは年会費無料です。
国際ブランドは、Visa・Mastercard・JCB・AMEXがあります。本カードなら好きなブランドを設定でき、使い勝手も向上するでしょう。
国際ブランドによって使える加盟店は異なります。特に海外旅行を検討しているときは、VisaやMastercardなど世界シェアの高いカードが最適です。
家族カードも利用できる特典
家族カードは本カードと同等の機能がありますが、特典は利用できるものとそうでないものがあります。利用したい特典によっては、本カードの発行を検討しましょう。一般的なポイントアップキャンペーンや、付帯保険は基本的に利用できます。
楽天市場のキャンペーン、旅行傷害保険など
家族カードには、基本的に本カードと同じ特典が付帯しています。楽天市場のキャンペーンも対象です。
ショップ買いまわりなどのキャンペーンでは、楽天IDごとに回数がカウントされます。家族カードで購入した商品は、家族の管轄です。
楽天市場の「5と0のつく日にポイント5倍」のキャンペーンも、家族カードで利用できます。通常ポイント分は本カードに付与され、特典分は家族のIDへの付与です。
保険が付帯しているのも特徴です。海外旅行保険など付帯する補償は本カードと同じもので、同様に使えます。家族の分の補償を備えたいときは、家族カードを活用しましょう。
一部の特典、サービスは利用不可
楽天カードの特典の中でも、一部の特典は家族カードで利用できません。
別途申し込むタイプの保険商品や、「Edyオートチャージ」「いつでもEdyチャージ」などの機能は対象外です。楽天超かんたん保険やEdyの活用を考えている場合は、本会員としての入会を検討しましょう。
また、楽天e-NAVIの一部機能も利用できません。利用可能額の照会や家計簿サービス、リボ払いへの変更など機能は制限されています。
登録情報の変更ができるのも、本会員のみです。利用できない機能については、本会員の会員ページで確認するか、本会員が楽天カードコンタクトセンターに問い合わせしましょう。
家族カードを作る場合は上位カードがお得
楽天カードで家族カードを作るなら、上位カードが役立ちます。家族カードにも本カードと同等の特典が付帯し、安い年会費で魅力的な特典を利用できるでしょう。一部の特典は対象外ですが、ポイント還元率は有利になります。
楽天プレミアムカードの家族カード
楽天プレミアムカードにも、家族カードが付帯できます。付帯した家族カードにはプレミアムカードと同等の機能があり、楽天市場での還元率も有利です。
楽天市場では、通常の5倍のポイントが還元されます。家族が利用した分もポイントが貯まり、家族で高還元を狙えるでしょう。
海外・国内旅行傷害保険も充実しています。最高5000万円の補償がつくのが特徴です。家族カード会員の場合、本会員のカードで旅行代金を支払っても、家族が同伴者として適用されます。
個別にカードを発行している場合はそれぞれのカードで決済が必要になるため、手続きの手間を考えると家族カードが有利です。
ただし、1枚につき550円(税込)の年会費がかかります。家族カードにコストをかけたくないときは、一般カードで申し込みましょう。
プライオリティ・パスなどの特典は使えない
家族カードには、世界の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」の権利が付帯していません。利用したいときは、本会員が申し込みましょう。
楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスは、429USドル相当の「プレステージ」です。本会員がプライオリティ・パスを持っていると、同伴者は3000円の別料金を支払ってラウンジに入室できます。
家族がラウンジを無料で利用したいときは、カードラウンジを検討しましょう。プレミアムカードに付帯したラウンジサービスは、家族カードの提示でも使えます。
「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」の選べる特典も、家族カードは対象外です。プレミアムカード独自の特典を活用したいときは、本カードを検討しましょう。
まとめ
楽天カードは、家族カードを追加できます。家族で口座をまとめたいときや、本カードを作れないときに検討しましょう。
家族カードには、一部の特典が利用できないなどいくつかのデメリットがあります。デザインを選びたいときや入会キャンペーンを最大限に活用したいときなど、本会員になる方が有利なケースも多いでしょう。
上位カードを持っている場合は、家族カードの特典も豪華です。利用したい特典があるなら、発行を検討しましょう。