アメックスのポイントについて知ろう
「アメックス(アメリカン・エキスプレス)」の各種クレジットカードを使うと、利用金額に応じてポイントが付与されます。
ポイントの貯まり方や、お得な還元プログラムの情報をチェックしましょう。
ポイントの貯め方
アメックス(AMEX)のポイントプログラムは「1回ごとのカード利用金額」に応じてポイントが貯まる仕組みです。 カード利用後、アメックスが加盟店から利用データを受け付けた時点でポイントが付与されます。
カードの引き落とし日などを待たずに、比較的早い段階でポイントが使えるのが利点です。 百貨店でのショッピングはもちろん、コンビニでの買い物や公共料金の支払いなど、普段の現金払いをカード払いに変えるだけで、ポイントがどんどん加算されていくでしょう。
また、本会員のカードとは別に「家族カード」という「追加のカード」が作成できます。対象は、カード契約者の配偶者・両親・18歳以上の子どもです。
家族が追加カードを使うと、本会員のカードにポイントが合算されていきます。家族みんなでポイントを貯めることも可能です。
ポイント還元プログラムを実施することも
通常のポイントの還元とは別に「ポイント還元プログラム」を実施することがあります。
過去には、事前に対象カードを登録した上で「キャンペーン期間中」に対象店舗でカードを使うと、都度20%が還元される「キャッシュバックキャンペーン」が開催されました。
キャッシュバック上限は1枚のカードにつき2000円で、株式会社クレディセゾンや三菱UFJニコス株式会社などが発行したアメックスカードも対象です。
本キャンペーンは約1カ月間で終了しましたが、今後も同様のキャンペーンが開催される可能性があります。開催中のキャンペーン及び特典は「アメリカン・エキスプレス・コネクト」でチェックしましょう。
セゾンなど提携カードは別
アメックスカードと混同しやすいのが「セゾン・アメックス(セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード)」でしょう。
セゾン・アメックスはアメックスとセゾンの「提携カード」で、発行元は「セゾン(SAISON)」です。 サービスにおいての共通点はありますが、発行元が異なるため、年会費・入会審査・ポイントの制度・特典などが異なります。
例えば、アメックスはポイントに有効期限があるのに対し、セゾン・アメックスは期限がない「永久不滅ポイント」です。利用額1000円に対して、1ポイントが付与されます。
セゾンポイントモールや、セゾン独自のキャンペーンなどでポイントを貯めましょう。
ポイントプログラムについて
各クレジットカード会社には、独自のポイント制度があります。
「メンバーシップ・リワード」と「メンバーシップ・リワード・プラス」の二つが、アメックスで押さえておきたいポイントプログラムです。
メンバーシップ・リワードの概要
「メンバーシップ・リワード」は、カードの利用金額に応じてポイントが貯まるアメックスの基本のポイントプログラムです。
ポイントは基本的に「利用額100円=1ポイント」として換算され、マイルや提携ポイントに移行したり、各種支払いに充てたりできます。
「NHK(日本放送協会)」受信料の支払いや電子マネーのチャージ、寄付団体への寄付は「ポイント付与の対象外」です。
一方、公共料金や税金・公金の支払いは「利用額200円=1ポイント」として換算される点に注意しましょう。
メンバーシップ・リワード・プラスの概要
「メンバーシップ・リワード・プラス」は、獲得したポイントの価値をアップさせるプログラムです。3300円(税込)の年間参加費を支払うと、ポイントの有効期限が「無期限」になるほか、「ボーナスポイントプログラム」への無料登録が可能になります。
「iTunes Store/App Store」「Yahoo!JAPAN」「JAL(日本航空)」などの対象加盟店では「利用額100円=3ポイント」として換算されるため、より多くのポイントが獲得できるでしょう。
さらに、登録後は「マイルへの移行レート」が変わります。例えば、ANAマイルの場合、未登録は「2000ポイント→1000マイル」ですが、登録後は「1000ポイント→1000マイル」にレートがアップします。
なお、ANAマイルに交換する際は、「メンバーシップ・リワード ANAコース」への参加が必要です。別途年間参加費が必要ですが、プラチナカード会員とビジネスプラチナカード会員であれば無料で登録できます。
ポイント交換のおすすめはマイル
アメックスのポイントは、さまざまなアイテムに交換が可能ですが、交換するアイテムやサービスによって「ポイントの交換レート」が異なります。なかでも、おすすめなのが「マイルへの移行」です。
ANAマイルへの交換がお得
アメックスの交換先は数多くありますが、ANAマイルへの交換がお得です。
通常、メンバーシップ・リワード・プラスの登録者が、ANA以外の提携航空のポイントプログラムに交換する場合、交換レートは「1250ポイント=1000マイル」です。JALマイルは「2500ポイント=1000マイル」で、それほどお得とはいえません。
ANAマイルの場合、年間参加費5500円(税込)の「メンバーシップ・リワード ANAコース」に加入する必要がありますが、「1000ポイント=1000マイル」での交換が可能です。
ポイントを現金として使うときの交換比率が「1ポイント=0.5~1円」のため、少しでも損をしたくない人はANAマイルに移行するのが賢明でしょう。
ANAマイルは「楽天Edy」などの電子マネーに「1万マイル=1万円」で交換でき、航空機を利用しない人にもメリットは大きい方法です。
2020年10月よりJALマイルへの移行が可能に
これまでは、アメックスポイントでJALの航空券を獲得したい場合、JALの提携航空会社である「ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)」のマイルに交換した上で、JALの特典航空券を予約するのが一般的でした。
2020年10月13日以降は、アメックスの提携先にJALが加わり、アメックスポイントからJALマイルへの「直接交換」が可能となっています。
初回のポイント移行には最大2週間の日数を要しますが、2回目以降は同日中に移行が完了するため、旅の計画に合わせて自由にポイントが使えます。
・メンバーシップ・リワード・プラスに未登録:3000ポイント=1000マイル
・メンバーシップ・リワード・プラスに登録済:2500ポイント=1000マイル
ANA SKY コインもおすすめ
アメックスポイントは「ANA SKY コイン」というANA独自の電子コインにも交換が可能です。
ANAマイルは5000マイル以上から特典航空券に交換できるのに対し、ANA SKYコインは「10円単位」で利用できます。
1コインは1円相当の価値があり、航空券はもちろん、旅行商品の支払いなどに使えるのが特徴です。
ANA SKY コインはメンバーシップ・リワード・プラスに登録していると「1000ポイント=1000コイン」、未登録者は「3000ポイント=1000コイン」で交換できます。
コインの有効期限は受け取り月から12カ月間後の末日と短いため、早めに使い切ることが前提です。
その他アメックスポイントの豊富な交換先
アメックスの交換先は、航空会社だけではありません。商品購入の代金に充当できるほか、他社ポイントへの交換も可能です。使い道をイメージしながらポイントを貯めていきましょう。
提携ホテルのポイントに交換
アメックスのポイントは、提携ホテルや提携会社のポイントに交換ができます。現時点での提携先は、全世界にホテルやリゾートを展開する「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ(Hilton Hotels)」と「マリオットホテル(Marriott Bonvoy)」です。
「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録の有無で適用レートが変わる点に注目しましょう。
「ヒルトン・オナーズポイント」に交換する場合、未登録では「2000ポイント=1250ポイント」の換算ですが、登録後は「1000ポイント=1250ポイント」にアップします。
「Marriott Bonvoy」に交換する場合、未登録は「2000ポイント=900ポイント」、登録後は「1000ポイント=990ポイント」です。
楽天やTポイントへの交換
生活圏内でポイントを使いたい人は、コンビニやネット通販、飲食店などで幅広く使える「楽天ポイント」や「Tポイント」に交換するのもよいでしょう。
移行レートは、登録者は「3000ポイント = 1500ポイント(他社ポイント)」、未登録者は「3000ポイント = 1000ポイント(他社ポイント)」です。
さらに、「.money(ドットマネー)」を使えば、dポイントやnanacoポイント、楽天Edyなど、さまざまなポイントや電子マネーにポイントを交換できます。
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アイテムや商品券への交換
アメックスには「メンバーシップ・リワードカタログサイト」という会員専用のオンラインサイトがあります。獲得したポイントとカタログ内の好きなアイテムを交換できるシステムです。
掲載商品は500点以上で、日用品や雑貨はもちろん、お食事や宿泊など「体験」をテーマにした商品も取り扱っています。
有効期限が設定された商品がある上に、場合によっては到着まで2週間~1カ月の期間を要するため申し込みのタイミングに注意しましょう。
全国の百貨店で使える「商品券」や、コンビニやオンラインショップで使える「Eクーポン」への交換も可能です。
体験イベントに参加
アメックスと他社カードの大きな違いは、会員限定の「オリジナルの体験イベント」が多いことです。
スポーツ・カルチャー・グルメ・エンターテイメントなどイベントの種類は多岐にわたります。個人では企画が難しい、大規模なものが多いのが特徴です。
これまでには「世界遺産の清水寺で貸し切りの夜間特別拝観」や「COTTON CLUBで会員限定で開催するライブイベント」「世界の青木功プロとまわる夢のラウンドプレー」などが開催されています。
花火やマラソン、ライブなど、年齢や性別を問わずに参加できるイベントも多いため、公式HPをチェックしてみましょう。
アイテムや体験に交換する | アメリカン・エキスプレス・カード
支払いへの充当も可能
買い物やレストラン、公共料金の支払いをカードで行う際、ポイントを支払いに充当することもできます。
例えば、商品総額1万円だった場合、5000円をカードで決済し、残りの5000円分をポイントで支払える仕組みです。
メンバーシップ・リワード・プラスの登録者は「1ポイント=0.5~1円」、未登録者は「1ポイント=0.3円」に換算されます。カード利用後に会員サイトで利用するポイントを決め、翌月の請求に反映させる形です。
提携店である「高島屋」と「ヨドバシカメラ」の一部店舗に限っては、ポイントを窓口で商品券に交換し、店頭ですぐに使えます。
オンラインショップについては「American Express SafeKey」という本人認証サービスの参加加盟店のみで、ポイントでの支払いが可能です
なお、ショッピングや支払いの充当では1回の交換時における「最少ポイント」が設定されている点に注意しましょう。
有効期限と確認方法
アメックスのポイントには有効期限が設定されています。有効期限を無期限にする方法もありますが、一度失効すると戻ってきません。こまめに明細を確認しましょう。
基本期限は3年
ポイントの最大有効期限は「3年間」です。
月間のカード利用合計金額ではなく「カード利用1件ごとの金額」で付与されます。「ポイントごとに有効期限の年月日が異なる」のが特徴です。
ただし、アメックスには独自のルールがあり、年間参加費を支払い「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録するか、ポイントを一度でもほかのアイテムに交換すると、3年間の有効期限が「無期限」になります。
つまり、ポイントをほったらかしにしなければ、ポイントは永続的に使えるサービスです。カードを退会すると、貯まっていたポイントは無効になります。
アプリや明細で確認しよう
ポイントの有効期限や失効したポイント数は、Webサイト・アプリ・明細書で確認しましょう。
Webサイトの場合、オンライン・サービスにログインすると「現在のポイント数」及び「有効期限」が画面右上に表示されます。
スマホでこまめに明細を確認したい人は、会員向け公式アプリ「Amex Japan」をダウンロードするのがおすすめです。ポイントの獲得状況がひと目でわかるほか、キャッシュバックなどのお得なキャンペーン情報もタイムリーに得られるでしょう。
カード利用明細書の「郵送」を選択している場合は「メンバーシップ・リワード・ポイント・インフォメーション」の上部に現在のポイントが記載されています。
・アプリ名: Amex Japan
・価格:無料
・App Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード
まとめ
アメックスのカードは年会費が1万円以上かかりますが、その分特典が多くポイントの交換先も多岐にわたります。
マイルや他者のポイントへの移行もスムーズなため、幅広い用途で活用したい人にはぴったりでしょう。 ワンランク上の体験イベントへの参加など、アメックスにしかないサービスも盛りだくさんです。
ポイントの有効期限は、お得なランクアップシステムで無期限になります。ポイントをコツコツ貯めて、自分の好きなものに交換しましょう。
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