- マイルについて知ろう
- マイルとマイレージとは
- 魅力的な用途が多数
- カードは貯まりやすさや換えやすさで選ぶ
- マイルカードの作り方
- マイレージプログラムを選ぶ
- 提携クレジットカードへの申し込み
- 審査と受け取り
- ANAカードのおすすめ
- 一般カードなら ソラチカ一般カード
- 付帯保険充実のANA JCB ワイドゴールドカード
- 高還元で優待も魅力的 ANA VISAプラチナ プレミアムカード
- JALカードのおすすめ
- WAONユーザーなら JALカード TOKYU POINT ClubQ
- ショッピングでお得 JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード
- JALカードの最高位 JALプラチナカード
- 高還元率カードのおすすめ
- マイルが無期限利用可 アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
- 40社以上と提携 スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード
- ユナイテッド航空なら MileagePlusセゾンカード
- 年会費無料カードのおすすめ
- ポイントに特化 JCB CARD W
- 入会後半年はポイント2倍 Orico Card THE POINT
- 楽天ユーザーなら 楽天カード
- マイル活用のポイント
- ANA SKYコインは1マイルから交換可能
- e JALポイントは交換するたびに有効期限が延びる
- まとめ
マイルについて知ろう
航空会社のマイレージ会員になると、フライトの利用のたびにマイルが貯まります。マイルとは何を指し、どのような用途に使えるのでしょうか?
マイルとマイレージとは
「マイレージ」は、航空会社独自のポイントポイントプログラムのことです。「マイル」は、ポイントプログラムによって付与されるポイントを指します。
海外ではこのシステムをマイレージとは呼ばず「フリークエントフライヤープログラム(Frequent Flyer Program)」と呼ぶことも覚えておきましょう。 注意したいのが、マイレージやマイルは航空会社独自のもので互換性がない点です。
JALで貯めたマイルをANAで利用したり、統合したりすることはできません。 ただし、同じ「アライアンス(航空連合)」に所属する航空会社やマイレージ提携をしている航空会社の間であれば、他社便に搭乗した際でも希望のマイルが獲得できます。
魅力的な用途が多数
貯まったマイルはさまざまな用途に使えます。代表的なのが「特典航空券との交換」です。特典航空券は有償ではなく、マイルによって獲得する航空券を指します。 利用できる区間や時期、座席クラスに厳密な規定がありますが、マイルの価値を最大限に高められる用途の一つです。
航空券を購入済みの場合、座席クラスをワンランク上に変更する「座席のアップグレード」にもマイルが使えます。アップグレード時の条件は、航空会社によってさまざまです。
フライト以外のマイルの使い道としては、ショッピングサイトでの買い物や商品・ギフト券との交換があげられます。普段の生活でマイルを消費したい場合は、汎用性の高い他社ポイントや電子マネーに交換するのもよいでしょう。
カードは貯まりやすさや換えやすさで選ぶ
マイルを効率よく貯めるには、クレジットカードが不可欠です。通常のクレジットカードは、カード利用でカード会社ごとに扱っているポイントが貯まります。
マイルへの「移行手数料」やマイルとポイントの「交換比率」の確認が必要です。 航空会社とクレジットカード会社が提携した「マイル系クレジットカード」は決済のたびにマイルが貯まるうえ、フライトによるボーナスマイルも期待できます。
カードを選ぶときは「マイル還元率」「フライト時のボーナスマイル積算率」「特典の充実度」を重視しましょう。 マイルではなくポイントが貯まるクレジットカードも、交換手数料なしの「ドットマネー(.money)」などのポイント交換サイトを使えばお得に交換できます。
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マイルカードの作り方
マイルを貯めるには航空会社のマイレージプログラムに入会し、会員番号が記載された「マイルカード」を入手する必要があります。フライトの予約時や搭乗時に会員番号を登録すると、マイルが積算される仕組みです。
マイレージプログラムを選ぶ
最初のステップは「どの航空会社のマイレージプログラムに入るか」を決めることです。特典やマイル積算率が魅力的でも、利用頻度が低い航空会社ではなかなかマイルは貯まりません。
航空会社が「どのアライアンスに属しているか」にも、目を向けてみましょう。世界には「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」という三大アライアンスがあります。同じアライアンスの提携航空会社であれば、自由にマイルを貯めたり使ったりできるのがルールです。
たとえば、ANAはユナイテッド航空と同じスターアライアンスのため、ユナイテッド航空の利用でもANAのマイルが貯められます。それぞれの特徴をふまえながら、自分が最も利用しやすい航空会社を選んでみましょう。
提携クレジットカードへの申し込み
航空会社が決定したら、マイレージプログラムへの入会手続きを行います。クレジット機能のない「マイルカード」の申し込みも可能ですが、マイルを効率よく貯めるのであれば「マイレージ機能付きのクレジットカード(マイル系カード)」を選びましょう。
カードは空港のカウンターや郵便、インターネットで申し込みができます。ネットでの申し込みは発行までの時間が短いのがメリットです。 ボーナスポイントが付く「入会キャンペーン」を開催していることがあるため、申し込み前に確認しておきましょう。
審査と受け取り
クレジットカードには審査があります。審査時間はカード会社によって異なりますが2週間~1カ月程度かかるとみておきましょう。
クレジットカードは、利用者が使ったお金をカード会社が一時的に立て替える仕組みです。審査の基準や方法は公開されていませんが「正しく本人確認ができること」や「勤務先に在籍確認ができること」などに加え「信用に問題がないかどうか」がチェックされるでしょう。
審査に無事通過した後は、作成期間を経てカードが郵送されます。「本人限定受け取り郵便」扱いで、受け取りの際は本人確認書類の提示が必要です。 ANAはJALは、マイレージ登録日に「お客様番号(お得意様番号)」を発行してくれます。登録時に決めたパスワードと一緒に入力して、会員サイトにログイン可能です。カードが手元に届くまでの間であっても、マイレージの利用ができます。
ANAカードのおすすめ
ANAカードは、マイルではなく各カード会社のポイントが貯まります。ポイントからANAマイルに移行する手続きが必要なため、カードを選ぶ際は手数料や交換レートもチェックしておきましょう。
一般カードなら ソラチカ一般カード
ソラチカカードのソラは「空」、チカは「地下」を意味します。交通ICカードの「PASMO」と航空会社のANA、カード会社のJCBが提携したクレジットカードで、この1枚でメトロポイント・ANAマイル・Oki Dokiポイントの三つが付与されるのが特徴です。
ショッピングでは1000円(税込)で1ポイントの「Oki Dokiポイント」が貯まります。「1ポイント=10マイル」で移行する場合は「マイル自動移行コース」か「マルチポイントコース」への入会が必要です。 それぞれ年間5500円(税込)の手数料がかかる点に注意しましょう。ANAの搭乗ボーナスマイル積算率は10%で、入会時と毎年継続時に1000ポイントのボーナスマイルが付与されるのにも注目です。
付帯保険充実のANA JCB ワイドゴールドカード
ANAマイレージカード・「楽天Edy」・JCBクレジットカードの三つの機能を備えたクレジットカードです。
ショッピングポイントは1000円(税込)につき1ポイントで「普通カード」と変わりませんが、ANAへのマイル移行料(年間5500円)が無料になります。
さらに、搭乗時のボーナスマイル積算率はフライトマイル+25%で、入会時は5000・毎年初回搭乗時に継続ボーナスとして2000マイルが付与される特典付きです。 自動付帯保険の補償も手厚く、海外旅行傷害保険は最高1億円、国内航空傷害保険と国内旅行傷害保険はそれぞれ最高5000万円です。
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高還元で優待も魅力的 ANA VISAプラチナ プレミアムカード
「ANA VISAカード」の中では最上位にあたるカードで、年会費は8万8000円(税込)です。通常のANA VISAカードでは、1ポイントあたり5~10マイルに交換できます。
「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」は「1ポイント=15マイル」と業界最高水準です。手数料がかからないため、好きなとき好きなだけマイルの移行ができるでしょう。
搭乗時のボーナスマイル積算率は「区間基本マイレージ×運賃倍率×50%」と高く、入会時・継続時にそれぞれ1万マイルが付与されます。 航空券購入や機内販売でカード決済すると、通常100円につき1マイルのところ、100円につき2マイルが自動積算されるのもうれしいポイントでしょう。同条件の家族カードがわずか4400円(税込)で発行できるのも見逃せません。
JALカードのおすすめ
JALカードは、クレジット決済するたびにポイントではなくマイルが貯まります。ポイントからマイルに移行する手間がかかりません。電子マネーや交通系ICカードが付帯したカードなら、さらに利便性が高まります。
WAONユーザーなら JALカード TOKYU POINT ClubQ
年会費無料の「JMB WAONカード」と本カードを2枚一緒に登録すると、クレジットカードから電子マネーWAONへのチャージが可能になり、チャージによるポイントが貯まります。
さらに、ショッピングマイルが200円で1マイル貯まるため、WAONユーザーにはメリットが大きいでしょう。また、全国の「TOKYU POINT加盟店」ではショッピングマイルのほかに「TOKYU POINT」が付与されます。
PASMOへのオートチャージサービス機能が付いており、チャージ金額に応じたTOKYU POINTが貯まるのも魅力です。 ポイントは「2000ポイント=1000マイル」のレートでJALマイルに交換できます。飛行機に乗らなくてもマイルがザクザク貯まるため、陸マイラーにぴったりでしょう。
ショッピングでお得 JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード
JALカードと「JR東日本」の「Suica」の一体型で、マイルとJRE POINTの両方を貯められるのが特徴です。通常のカード利用ではマイル、JR東日本のチャージやショッピングではJRE POINTが貯まります。
ポイントは 1500ポイント=1000マイルとして、Suicaへのオートチャージが可能です。CLUB-Aゴールドカードの特典として、入会搭乗ボーナスが5000マイル・毎年初回搭乗ボーナスが2000マイル付与されます。 年会費3300円の「ショッピングマイル・プレミアム」に無料で自動入会となり、100円の買い物で1マイルが貯まるのもうれしいポイントでしょう。
JALカードの最高位 JALプラチナカード
搭乗時のボーナスマイル積算率とショッピングマイルはCLUB-Aゴールドカードと同じですが、世界中にある提携会社の会員専用空港ラウンジが無料で利用できる特典が付帯しています。
レストランの予約や緊急時の支援をサポートする「プラチナ・コンシェルジュサービス」も利用可能です。海外渡航が多い人にとっては心強いでしょう。 JALグループ国内線・国際線航空券などの対象商品を購入すると、通常のショッピングマイルのほかに100円につき2マイルが貯まる「アドオンマイル」という特典もあります。
高還元率カードのおすすめ
クレジットカードの一般的なポイント還元率は0.5%で、高還元率カードとは1%以上のものを指します。ボーナスポイントや特典の多さも比較しながら選びましょう。
マイルが無期限利用可 アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
「アメリカン・エキスプレスカード」の通常のポイント還元率は1%ですが、こちらのカードは「スカイ・トラベラー3倍ボーナス」が享受できます。対象航空会社や旅行代理店で利用すると、還元率が3%にアップする特典です。
入会時に「ファーストトラベル・ボーナスポイント」として、5000ポイントが付与されるのも見逃せません。ショッピングなどで付与されたポイントはすべて有効期限がないため、特典航空券との交換を目指して地道にマイルを貯めたい人にはぴったりでしょう。
ポイントはANAマイルとの交換が可能ですが、年会費6600円(税込)を追加し「ポイント移行コース」に入会する必要があります。移行レートは「1000ポイント=1000マイル」で、最少1000ポイント~交換可能です。
40社以上と提携 スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード
本カードに入会するとマリオネットホテルの「Marriott Bonvoy」の「ゴールドエリート」という会員資格が取得できます。
通常は、年間25泊以上の宿泊を達成した場合に付与されるものです。 カード所持者は対象ホテルにおいて客室のグレードアップやポイントアップなどのさまざまな特典が受けられます。カード継続するたびに「無料宿泊特典」が付いてくるため、毎年楽しみが増えるでしょう。
カード利用100円につき3ポイントの「Marriott Bonvoyポイント」が付与され、ポイントは40以上の航空会社のマイルと交換ができます。
ユナイテッド航空なら MileagePlusセゾンカード
ユナイテッド航空と「セゾンカード(SAISON CARD)」が提携したクレジットカードで、年会費は1650円(税込)とリーズナブルです。 通常は1000円の利用につき5マイルが付与されますが、追加年会費5500円(税込)の「マイルアップメンバーズ」に登録すれば、3万マイルを超えるまでは1000円につき15マイルが付与されます。
ユナイテッド航空はANAと同じスターアライアンスに所属しており、ユナイテッド航空のマイルでANAの特典航空券を予約することも可能です。マイルは無期限のため、目標を立てて計画的に貯めましょう。
年会費無料カードのおすすめ
クレジットカードは、ステイタスや特典によって年会費がさまざまです。「年会費無料のカードはメリットが少ない」と感じる人もいますが、なかには高還元率でサービスが充実したカードも存在します。
ポイントに特化 JCB CARD W
「ジェーシービー(JCB)」が発行する年会費無料のクレジットカードで、18~39歳までの入会制限があります。 通常のJCBカードは、1000円(税込)ごとに1ポイントが付与されますが、「JCB CARD W」は1000円ごとに2ポイント貯まるのが特徴です。
さらに「JCBオリジナルシリーズパートナー」の加盟店で利用すればポイントが2倍以上にアップします。 「セブンイレブン(7-Eleven)」では3倍、「スターバックス(Starbucks)」のオンライン入金では10倍にもなるため、普段の生活でもポイントがザクザク貯まるでしょう。 貯まったポイントは500ポイント以上~1マイル単位でANAマイルに交換ができます。交換率は「1ポイント=3マイル」で手数料は無料です。
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入会後半年はポイント2倍 Orico Card THE POINT
通常のポイント還元率は1%ですが、入会後6カ月間は還元率が2%にアップします。 ポイントアップサイト「オリコモール」を経由してショッピングをすると、さらに0.5%のポイントが特別加算されるのが魅力です。
ネットショッピングをする人にはメリットが大きいでしょう。 「iD」と「QUICPay」の2種類の電子マネーが搭載されており、コンビニでのちょっとした買い物でもポイントが貯められます。
ポイントは、ANAとJALのマイルに交換が可能です。 ANAでは「1000ポイント=600マイル」、JALは「1000ポイント=500マイル」の換算で、手数料はかかりません。
ポイント高還元率のクレジットカード Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)|クレジットカ
楽天ユーザーなら 楽天カード
「楽天(Rakuten)」には、グループサービスを追加するごとに「楽天市場」でのポイントの付与率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」が用意されています。
楽天市場で楽天カード決済をするとポイントが「+2倍」、「楽天モバイル」の契約者は「+1倍」、「楽天証券」の利用者は「+1倍」と段階的に増えていき、人によっては最大16倍までアップする可能性があるでしょう。
街中でのショッピングでも100円につき1ポイントが貯まります。貯まった楽天ポイントは50ポイント以上2ポイント単位でANAマイルとの交換が可能です。交換比率は「2ポイント=1マイル」で、交換まで約1週間を要します。
マイル活用のポイント
デルタ航空やユナイテッド航空のマイルは無期限ですが、ANAやJALのマイルには36カ月の有効期限があります。
1マイルも無駄にせず、有効期限内に使い切るにはどうすればよいのでしょうか?マイル活用のヒントを紹介します。
ANA SKYコインは1マイルから交換可能
ANAマイルは「ANA SKYコイン」という電子クーポンに、1マイル~交換できます。航空券の支払いや旅行商品の購入に10コイン(10円)単位で充当でき、貯めたマイルを無駄なく使えるのがメリットです。
1万マイル以上の交換では、会員のステイタスやカードの種類によって、1マイルあたりの価値が最大1.7倍にもアップします。コインの有効期限は「積算月から起算して12カ月後の月末」までです。必要に応じて、その都度交換するのがよいでしょう。
特典航空券は繁忙期の予約が制限されていますが、コインには利用制限期間が設定されていません。マイルからの特典航空券では取りにくい人気路線や大型連休時のチケット予約時に活用しましょう。対象は「ANA便」または「コードシェア便のANA便名」です。
e JALポイントは交換するたびに有効期限が延びる
「e JALポイント」は、航空券やツアーの支払いなどに利用できるJAL独自のポイントです。「5000マイル=5000ポイント」または「1万マイル=1万5000ポイント」で交換ができ「1ポイント=1円」として利用できます。
有効期限は1年間ですが、マイルからe JALポイントに交換するたびに残高の有効期限が更新されます。定期的にポイントを交換し続ければ実質無期限になるため、有効期限が間近なマイルの交換先としてもぴったりでしょう。
ただし、一度交換したe JALポイントは未使用であっても、マイル口座には戻せません。
まとめ
飛行機をよく利用する人にとって、マイルが貯まりやすいクレジットカードは不可欠です。クレジットカードごとに特典や年会費が異なるため、自分のライフスタイルに合った1枚を選びましょう。
海外旅行や出張が多い人はフライトマイル積算率が高く、かつコンシェルジュサービスが付帯したものが理想です。日常のなかでポイントやマイルを貯めたい人は、電子マネーやSuicaとの一体型を選ぶのがよいでしょう。