マイレージプラスの特徴
マイレージプラスは、アメリカの大手航空会社「ユナイテッド航空」のマイレージプログラムです。プログラムへの入会は無料で、Webサイトで簡単に手続きが行えます。
マイラーに嬉しいマイル有効期限なし
ユナイテッド航空のマイルには有効期限がありません。航空会社によっては、マイルの獲得・利用のたびに期限が延長されるものもありますが、ユナイテッド航空では無条件に無期限です。
フライト利用が少ない人や特典航空券との交換を目指すマイラーにとっては、使い勝手がよいでしょう。
ユナイテッド航空は、ANAと同じ「スターアライアンス」に加盟しています。加盟航空会社(アライアンス)間では「マイレージの提携」を行っているため、マイレージプラスでANAの特典航空券の予約も行えるのがメリットです。
ANAのマイルの期限は「搭乗日から数えて36カ月後の月末」と短めです。特典交換に必要なマイルが貯まる前に、有効期限が切れる可能性もゼロではありません。
「マイレージプラスでじっくりとマイルを貯めANAの航空券に交換する」選択肢もあります。
マイレージプラスへのご加入でマイルを獲得 | ユナイテッド航空
クレジットカードで貯めやすい
提携カードは、4社からそれぞれ数種類のラインナップです。
セゾンカード:MileagePlusセゾンカード(3種)
三菱UFJ:MileagePlus MUFGカード(3種)
JCB:MileagePlus JCBカード(3種)
ダイナースクラブカード:MileagePlus ダイナースクラブカード(2種)
各社ともに、上位カードの還元率は最大1.5%と業界最高水準です。毎月の固定費をカード払いにすれば、あっという間に目標のマイル数に到達するでしょう。
MileagePlus セゾンカードは、1000円につき10マイルが上乗せされる「マイルアップメンバーズ」の有料オプションも付帯できます。
また、MUFGカード・ゴールドプレステージ・アメリカン・エキスプレス・カードは、リボ払いを選択するとショッピングマイルの還元率が2.0%にアップします。
ユナイテッド航空のチケット購入でマイルが倍づけされる特典や入会ボーナス特典が付いたカードもあります。
片道ごとに特典旅行の予約ができる
ユナイテッド航空では、マイルと交換する「特典旅行(特典航空券)」が「片道ずつ」予約できるのがメリットです。
マイレージプラスで貯めたマイルは、提携航空会社である「ANAの特典航空券」とも交換できます。
「ANAのマイレージクラブ(AMC)」では「国際線特典航空券の片道予約」ができないルールですが、マイレージプラス会員は片道ずつの予約が可能です。
さらに、ANAでは搭乗時期を「シーズン」で3区分しており、それぞれ必要マイル数が異なります。
国内最安の片道必要マイルは、「ローシーズン・~3000マイル区間」の5000マイルですが、通常期にあたる「レギュラーシーズン」は6000・繁忙期の「ハイシーズン」は7500マイルまで跳ね上がります。
その点、マイレージプラスなら、通年同マイルで利用可能です。ANAでは取れなかった国内の人気路線をユナイテッド航空からは予約できる可能性もあり、チャンスが増えるでしょう。
特典航空券に交換するには
ユナイテッド航空のマイルで利用できるのは、「ユナイテッド航空」及び「提携航空会社」のフライトです。Webサイトで、予約をする手順とルールを確認しましょう。
「特典旅行の予約」ボタンからフライト検索
特典航空券の検索及び予約は、ユナイテッド航空のWebサイトの「ご予約」カテゴリー→「特典旅行」から行えます。
フライト検索では「Osaka, JP (KIX)」「Osaka, JP (ITM)」などの「3レターコード」が採用されているため、利用する空港のコードを事前に確認しておきましょう。
今回の場合、「大阪」と打ち込んで検索すると、エラーが表示されます。レターコードは「国際民間航空機関(ICAO)」によって決められている共通の空港コードです。
スターアライアンスのフライトを検索する場合は「次の出発地のフライトを表示」項目の「すべてのスターアライアンス加盟航空会社」にチェックを入れます。
なお、Webサイト経由の予約には手数料がかかりませんが、「予約センター」で電話予約をした場合は「25米ドル」の発券手数料がかかります(一部の会員を除く)。
特典旅行とアップグレード特典は併用不可
「アップグレード特典」は、予約した航空券の座席クラスをワンランク上にアップできるサービスです。エコノミーならビジネス・ビジネスならファーストクラスと、1クラスずつグレードを上げられます。
マイレージプラスの会員は、「ユナイテッド航空」と「スターアライアンス加盟航空会社」のフライトで利用可能なサービスです。
注意したいのが、アップグレード特典は公式運賃の「有償航空券」に限定されている点です。特典旅行とアップグレード特典は併用ができません。
アップグレードは、航空券の「予約時」または「予約後」に行えます。予約と同時に申し込む場合は「詳細検索オプション」を選択し、フライト検索条件を入力した後「アップグレードの種類」項目で「マイレージプラス・アップグレード特典」を選びましょう。
交換時に知っておきたい三つのサービス
マイレージプラスには、特典旅行に付随したさまざまなサービスがあります。場合によっては片道特典が無料になることもあるため、お得に旅がしたい人は要チェックです。
条件を満たせば特典旅行が一部無料に
マイレージプラスでは、片道の特典旅行が「三つ以上ある旅程」を予約した場合、うち一つの片道特典が無料になる「エクスカーショニスト・パーク」サービスを用意しています。
サービスを受けるには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。たとえば、旅程は「出発地」と「帰着地」が同エリアの必要があります。
また、無料となる片道特典は、その前の片道特典と「同等」か「下のクラス」であることが条件です。詳細はWebサイトの「マイレージプラス特典旅行」で確認しましょう。
上級会員はプレミアアクセスや追加マイルで有利
マイレージプラスでは、搭乗回数と航空券の金額に応じて会員のステイタスが決まります。「プレミアステータス」に到達した会員は「プレミア会員」と呼ばれます。
プレミアシルバー・プレミアゴールド・プレミアプラチナ・プレミア1Kの4ランク制で、予約やフライト利用においてさまざまな優待が享受できるのが特徴です。
プレミア会員には「プレミアアクセス」という優先トラベルサービスが用意されています。
特定の正規運賃の予約においては、チケットが完売でも席が確保できる可能性が高いでしょう。空港ではチェックインや受託手荷物の受け取りなどが優先されるためスムーズに移動できます。
さらに、フライトでは運賃に「ボーナスマイル」が追加されます。プレミアシルバー会員の場合、「運賃の7倍(基本マイル5倍+ボーナスマイル2倍)」のマイルが獲得でき、一般会員に比べると格段に有利です。
なお、特典旅行に関しても予約やキャンセルの優先など複数の優待を利用できますが、ボーナスマイルは加算対象外です。
セーバー特典やエブリデイ特典は終了
以前は「セーバー特典」と「エブリデイ特典」という二つの特典体系がありましたが、現在は特典交換に必要なマイル数が空席などで変動する「変動制」が採用されています。
フライト検索をした際、特典旅行空席情報カレンダーに「セーバー特典」と表示される場合があります。これは特典ではなく、特定のフライトにおける「最安値」を意味します。最もお得な航空券を見つけるための基準として活用しましょう。
フライト以外のマイルの使い道
ユナイテッド航空のマイルの使い道は多彩です。旅行に行く機会がなかなかない人は、「他社ポイント」に交換して普段の生活でマイルを消費するのも有用でしょう。「ユニークな体験」に交換できるのも、ユナイテッド航空ならではです。
ホテルやレンタカーなど旅行に活用
旅行時は、「ホテルの予約」にマイルを活用しましょう。提携ホテルのランクは、バックパッカーにぴったりのリーズナブルなホテルから、バケーション向きの高級リゾートホテルまでさまざまです。
東京23区では、「パークハイアット東京」「帝国ホテル」「ザ・ペニンシュラ東京」などの有名ホテルとも提携があります。大切な記念日をラグジュアリーなホテルで過ごすのもよいでしょう。
旅先では「レンタカー特典」を活用して、自由なドライブを満喫してはいかがでしょうか?マイレージプラスには「専属レンタカー会社」があります。利用すると各社の基準の達成でマイルを獲得できる仕組みです。
たとえば、アメリカ大手の「エイビスレンタカー」や「バジェット・レンタカー」は、利用1回につき一般会員は1250マイル、プレミア会員はランクごとに1000~1250マイルが付与されます。
会員限定の非日常体験に交換
「非日常的な体験がしてみたい…」という人に人気なのが「MileagePlus Exclusives」です。マイルを「体験」に交換できるユニークなサービスで、オークション参加やスポーツパッケージなど、普段できないような体験が目白押しです。
過去には2019年11月に映画「スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」とコラボした際、ユナイテッド航空の主要就航都市でMileagePlus Exclusives向けに先行上映会が行われるなどのイベントが企画されています。
内容は毎日更新されるため、数ある体験の中から自分にぴったりのものを探しましょう。アメリカを訪れる機会があれば、「WICKED」や「ライオンキング」などで有名な「ブロードウェイ」のショーチケットをマイルで購入するのもおすすめです。
楽天ポイントに交換
旅行に行く機会がない人は、普段の買い物で利用できる「楽天ポイント」に交換しましょう。交換比率は「1000マイル→400ポイント」で、最少1000マイル~、1000マイル単位での交換です。
ポイントの移行には「楽天ポイント口座」が必要です。楽天会員は「ポイント実績」からログインし、自分の「楽天ポイント口座番号」を確認しておきましょう。
手続き完了後は「期間限定ポイント」が口座に振り込まれます。有効期限が「ポイント加算日から6カ月」と短いため、期間内に使い切れる分だけを交換するのが賢明です。なお、年間での交換上限額は10万マイルまでとなっています。
まとめ
マイレージプラスのよさは期限を気にせず、自分のペースでマイルが貯められるところです。特典航空券が片道ずつ予約できるうえ、「エクスカーショニスト・パーク」などのお得な特典がたくさんあるのも魅力でしょう。
マイレージプラスに入会したら、MileagePlus JCBカードやMileagePlus セゾンカードなどの提携クレジットカード発行がおすすめです。マイルが貯まるスピードが、格段にアップします。