韓国に行く際はLINE Pay 外貨両替が使える
LINE Pay 外貨両替は、LINEと「SBJ銀行」が共同で行っている外貨の両替・宅配サービスです。LINE Payで外貨両替を申し込み、LINE Payやネットバンクで支払いをすると、両替所または自宅や職場などの指定場所に外貨が配達されます。
LINE Payを使って、日本円を韓国ウォンに両替してみましょう。
韓国ウォンをはじめ12通貨に対応
LINE Pay 外貨両替は、「日本円から外国通貨」への両替が基本です。対応する外国通貨は韓国ウォンをはじめとする全12通貨となります。
米ドル
中国人民元
韓国ウォン
ユーロ
英ポンド
香港ドル
台湾ドル
タイバーツ
ベトナムドン
シンガポールドル
オーストラリアドル
カナダドル
申込可能な「最低取扱金額」は、通貨ごとに規定があります。1日あたりに交換できるのは最低取扱金額~10万円以下(円換算相当額)で、1カ月では合計30万円までです。空港では、10万円以上の金額は受け取れません。
通常、外貨両替では「手数料」が発生しますが、LINE Pay 外貨両替では購入時点の為替レートに手数料が含まれる形となります。
受取場所は「自宅または勤め先」「空港内郵便局」「空港内のSBJ銀行両替所」から選択が可能です。SBJ銀行両替所以外を受取場所にした場合は、「配達料」がかかる点に注意しましょう。
3万円未満:600 円(税込)
3万円以上・5万円未満:300 円(税込)
5万円以上:無料
必要事項入力後、韓国ウォンを選択
外貨両替時は、LINE Payメニューの「外貨両替」から行います。注意事項と利用条件にチェックを入れた後、お客様情報や受取方法などを入力しましょう。
「通貨および金額」の画面では、希望の通貨と金額を選択します。韓国ウォンに両替する場合は、両替通貨のタブを「韓国ウォン」に合わせましょう。申し込みが完了すると、LINEメッセージに通知が届くはずです。
支払い方法は「LINE Payでの本人確認の有無」によって異なります。本人確認済みの「LINE Moneyアカウント」ではLINE Pay残高で支払いが行えますが、本人確認未完了の「LINE Cashアカウント」の場合はネットバンクの「Pay-easy」での支払いが必要です。
「いつでも、どこでも、ペイジー。」日本マルチペイメントネットワーク推進協議会
申し込み後の韓国ウォンの受取
外貨の受取方法は、「宅配(指定場所・空港内郵便局)」と「空港受取(空港内のSBJ銀行両替所)」のいずれかが選択できます。受取場所によっては本人確認書類が必要になるため、忘れずに用意しておきましょう。
最短翌営業日発送で自宅にて受け取れる
外貨の受取先を「自宅」や「職場」に指定した場合、「申込日の翌営業日」にSBJ銀行(東京都港区)から日本郵便へ外貨の引渡しが行われ、転送不要の簡易書留郵便として配達されます。自宅や職場で受け取る場合は、「本人確認書類」の提示は不要です。
配達日数は住んでいる地域によって異なり、日にちや時間の指定はできません。交通事情や天候で配達が遅れる場合もあるため、余裕をもって申し込みを行いましょう。
受取場所を「空港内郵便局」にした場合は、申込日の翌4営業日目以降から30日以内で受取日が指定できます。営業時間内に窓口に行き、LINE Pay 外貨両替サービス利用明細画面(バーコード)と、パスポートなどの顔写真付きの本人確認書類を提示しましょう。営業日は365日です。
≪受取可能な郵便局と営業時間≫
成田郵便局空港第1旅客ビル内分室:8:30~20:00
成田郵便局空港第2旅客ビル内分室:8:30~20:00
泉佐野郵便局関西空港分室:9:00~17:00
空港受取は4日以降
「空港受取」は、主要空港にある「SBJ銀行の両替所」にて外貨を受け取れるサービスです。LINE Pay 外貨両替の申込日の翌4日目以降から、30日以内に以下の両替所の窓口に足を運びましょう。どの両替所も365日営業していますが、それぞれ営業時間が異なります。
≪受取可能な両替所と営業時間≫
羽田空港第3ターミナル両替所:24時間営業
羽田空港第2ターミナル国内線両替所:9:00~19:00
羽田空港第2ターミナル国際線両替所:7:00~25:00
福岡空港国際線:7:45~20:00
受取時はLINE Pay 外貨両替の利用明細画面(バーコード)を提示します。本人確認書類の提示は不要です。ただし、バーコードの提示ができない場合は申込番号および顔写真付きの身分証で受け取ります。念のため申込番号の控えも持参しましょう。
アプリ上の送金機能を使うには?
友人と一緒に海外旅行に行く場合、外貨両替時や旅行の申し込み時の「お金の立て替え」や「食事の割り勘」も多くなるでしょう。LINE Payには「送金機能」があり、LINEユーザー間はアプリ上で簡単にお金のやりとりができるのがメリットです。
LINEアカウント、本人確認が必要
LINE Payでは、LINE友だちとのトーク画面から「送金」が無料で行えます。LINE Pay残高が使用できるため、銀行の口座番号を聞いたり教えたりする必要がありません。
送金機能を使うには、「本人確認」が必須です。スマホの操作だけで完了する「スマホでかんたん本人確認」を利用しましょう。まずはLINEのウォレットを開き、「LINE Payメインメニュー」→「設定」→「本人確認」と進みます。
運転免許証やマイナンバーカードなどの「本人確認書類」と自分の顔をスマホで撮影した後、画面の案内に従いアップロードを行います。
送金時は、友だちのトーク画面の「+」を開き「送金」→「送金する」の順番にタップしましょう。送金金額や相手に送りたい画像を選択後、「送金・送付」をタップすれば完了です。
受け取る側が出金や利用ができない可能性も
LINE Payでは、「登録済みの銀行口座」や「セブン銀行ATM」で受け取ったお金の出金が行えます。出金には手数料220円がかかります。ただし、出金機能が使えるのは「本人確認済み」のアカウントのみです。
送金先の相手が本人確認未完了の場合は出金ができません。相手に送金する前に、相手のアカウント状況を聞いておくのが賢明です。
LINE Payの個人間送金サービスを使えば「韓国に住むLINE Payユーザー」にも送金が行えますが、受け取ったお金の出金先に指定できるのは「一部の日本の銀行」のため、現地在住者には不便でしょう。
送金時にLINE Payに登録していないLINE友だちも「7日以内のLINE Payアカウント登録」で受け取れます。ただ、LINE Payアカウント開設には「日本の電話番号が登録されたLINEアカウント」が必要で、海外在住者にはハードルが高めです。
日本で「住信SBIネット銀行」を開設し「デビット付きキャッシュカード」を保有している場合、口座に送金されたお金を「現地のATM」で「現地通貨」として即時引き出せます。両替の手間はかからないものの、海外事務手数料2.5%(非課税)がかかるのがネックです。
韓国ATM両替は2020年3月で中止
以前まではLINE Payのユーザーが韓国を訪れた際は、韓国国内に設置されている「新韓銀行ATM」を使ってLINE Pay残高の出金が可能でした。
優遇為替レートが適用された現地通貨(ウォン)が24時間いつでも引き出せるのがメリットでしたが、残念ながらサービスは2020年3月17日を以て終了しています。
現在のところ、LINE Pay残高を出金せずに両替するには、「LINE Pay 外貨両替」を使うほかにありません。今後、韓国ATM両替の再開の可能性もあるため、公式Webサイトをこまめにチェックしておきましょう。
LINE Payを韓国で使う方法
韓国でLINE Payのサービスを利用したい場合は、LINE Payが発行するプリペイドカードやクレジットカードを使いましょう。大きな買い物をしたい人やLINEポイントを貯めたい人には、「Visa LINE Pay クレジットカード」がおすすめです。
LINE Pay カードで支払う
LINE Payにはプリペイド式の「LINE Pay カード」があります。オンラインショッピング専用の「バーチャルカード」と、実店舗でも使える「リアルカード(LINE Pay カード)」の2種類のラインナップです。
国際ブランドのJCBが発行しており、リアルカードはJCBのクレジットカードと同様、店頭での「JCBカード1回払い」が選択できます。
さらに、LINEで本人確認済みの「LINE Moneyアカウント」のユーザーは、韓国をはじめとする「海外のJCB加盟店(実店舗)」でもカード払いが可能です。ただし、海外での利用には4%の海外利用手数料がかかります。
なお、LINE Payカードの新規発行は2020年に終了していますが、現在持っている人は有効期限までは利用可能です。
LINE Payのプリペイドカードとしては現在「Visa LINE Payプリペイドカード」が発行されており、Apple PayやGoogle Payに登録すれば海外の実店舗でも利用できます。ただし、韓国ではApple PayやGoogle Payが使えないため、Visa LINE Payプリペイドカードも利用できません。
クレジットカードで支払う
国内外のVisa加盟店では、三井住友カードとLINE Payが提携して発行する「Visa LINE Pay クレジットカード」が利用可能です。LINE Payアカウントにクレジットカード登録をすると、2022年4月30日までは2%のLINEポイントが還元されます。以降の還元率は未定です。
ポイント付与の上限がないため、海外旅行ではポイントが大きく稼げるでしょう。外貨建て決済が行われた場合、100ドル(=為替1ドル100円換算)につき税込2.2%の手数料が上乗せされます。
Visa LINE Pay クレジットカードはスタンダードタイプ(プラスチックカード)とカードレスタイプ(バーチャルカード)がありますが、韓国の実店舗で利用するにはスタンダードタイプが必要です。
Visa LINE Payクレジットカード|クレジットカードの三井住友VISAカード
韓国にLINE Payのようなサービスはある?
世界の先進国に比べると日本はまだまだ「キャッシュレス後進国」です。韓国のキャッシュレス普及率は90%を超えており、自分に合ったさまざまなサービスが選択できます。韓国を訪れる日本人旅行者が利用しやすいのは、どのような決済手段でしょうか?
韓国で使われているコード決済とは
韓国にはさまざまなキャッシュレス手段がありますが、なかでも普及率が50%を超えているのが、「Naver Corporation」が開発したスマホ決済サービス「Naver Pay」です。
19年6月からはLINE Payとの連携がスタートしており、Naver Payのユーザーは韓国のNaver Pay加盟店と日本のLINE Pay加盟店の両方で決済ができるのが特徴です。
基本的にはLINE Pay同様、レジで「QRコード」を読み取るだけのため、初めてでも操作はしやすいでしょう。初回利用時は、アプリまたはNaver Payの公式サイトから「会員登録」を行います。
この際、基本は韓国の電話番号で登録します。日本の電話番号からも登録できるものの、備考欄で運営側にメッセージを送ったりなどやや手間がかかるため、ハードルが高いかもしれません。
アプリ名:네이버 - NAVER
価格:無料
App Store:ダウンロード
Google Play:ダウンロード
日本人が使いやすい支払い方法
韓国のスマホ決済手段の多くは韓国の電話番号が必要なため、旅行者には利用が難しいのが現状です。旅行中の買い物では、「国際ブランドが付帯されたクレジットカードやデビットカード、プリペイドカード」が主流になるでしょう。
韓国では、外国人旅行者専用の「コリアツアーカード」が使えます。「Tmoney交通カード」にさまざまな割引特典を付加したお得度の高い1枚で、残高にウォンを都度チャージして使うのが特徴です。
全国の主なコンビニや駅構内のTmoneyサービスセンターで払い戻しもできるため、使い切れなかったウォンが無駄になりません。
基本のカードの販売額は4000ウォンで、現地のセブン-イレブンやイーマート24などのコンビニ、ウリ銀行、新韓銀行などの銀行などで販売されています。
Android端末に限り、専用アプリ「モバイルコリアツアーカード」のインストールも可能です。
まとめ
LINEユーザーは、海外旅行時「LINE Pay 外貨両替サービス」が利用できます。配達先に自宅や職場を指定すれば、忙しい時間の合間を縫って銀行に足を運ぶ必要がありません。
ただ、韓国ではキャッシュレス化が進んでおり、現金払いよりもキャッシュレス決済のほうが便利です。韓国の携帯電話番号の登録が必要なスマホ決済は、外国人旅行者にとってハードルが高いため、クレジットカードや外国人専用のプリペイドカードを検討してもよいでしょう。