リクルートカードの特徴
リクルートカードはクレジットカード業界きっての「高還元率カード」です。国際ブランドは「Mastercard」「Visa」「JCB」の3種類で、どれも年会費が永年無料です。リクルートカードを持つメリットとポイントの種類について解説します。
年会費無料でポイント高還元
クレジットカードの平均的なポイント還元率は0.5%前後といわれ、1%を超えると「高還元率カード」の部類に入ります。
リクルートカードの還元率は業界屈指の1.2%で、「じゃらん」や「ポンパレモール」などのリクルート参画サービスでは最大4.2%のポイントを獲得できるのが特徴です。
高還元率カードは年会費が高額になりがちですが、リクルートカードは発行手数料及び年会費が一切かかりません。
「カードを〇回使ったら、翌年の年会費が免除」「明細を郵送からWebに切り替えたら年会費が無料」などの条件もなく、コストをかけずに持ち続けられます。
また、「カード入会時」はポイントが大きく稼げるチャンスです。キャンペーン開催中であれば、新規入会+初めてのカード利用+携帯電話料金の支払いで、数千ポイントが獲得できることもあります。
【リクルートカード(Recruit Card)】新規入会+ご利用でポイントプレゼント
ポイントには2種類ある
リクルートカードやグループサービスの利用で付与されるリクルートポイントは、主に2種類です。
共通ポイント:クレカ利用やリクルートポイント参画サイトにおいて、利用金額に合わせて付与されるポイント
サイト限定ポイント:キャンペーンで付与され、利用期間や利用サイトが限定されているポイント
共通ポイントはサイトをまたいで利用できるのが特徴です。たとえば、ポンパレモールで付与された共通ポイントは、HotPepperBeautyでも使うことができます。一方、サイト限定ポイントは特定のサイト内で消費しなければなりません。
共通ポイントはさらに「通常ポイント」と「期間限定ポイント」に大別されます。ポイントを利用する際は、有効期限が短い期間限定ポイントから先に消費されるのがルールです。
リクルートカードでは、共通ポイントとして「リクルートポイント」が貯まり、キャンペーン時にはリクルートポイント(期間限定ポイント)やリクルートグループの他サイト限定ポイントが付与されます。
貯まったポイントの確認方法は?
リクルートポイントには有効期限があり、失効したら二度と元には戻りません。現在保有中のポイントと加算予定のポイントをこまめにチェックして、期限内に使い切るようにしましょう。
リクルートポイントの確認方法
リクルートポイントの保有状況は、「リクルート ID」のマイページやPonta Webの「ポイント通帳」で確認ができます。
どちらも、リクルートカードの新規申し込み時に登録した「リクルートID」を使ってログインをしましょう。
Ponta Webは共通ポイント「Ponta」のインターネット会員サイトです。「Pontaのサイトでリクルートポイントの確認をするのはなぜ?」と思う人も多いかもしれません。
リクルートホールディングスとPontaは提携関係にあり、ポイントの相互利用やIDの共通化などを行っています。ポイント通帳では、「Pontaポイント」と「リクルートポイント」の保有数及び有効期限が確認できます。
期間限定ポイントの確認方法
リクルートポイントの「期間限定ポイント」も、リクルート IDのマイページやPonta Webのポイント通帳で確認ができます。下記2種類の期間限定ポイントの詳細が表示されます。
リクルート期間限定ポイント
全サイトのサイト限定ポイント
「保有ポイントの内訳」として、「リクルート期間限定ポイントの総ポイント数」「各サイト限定ポイントのポイント数」「サイト毎で利用可能な合計ポイント数」が表示されます。ポイント数とともに表示される「有効期限」も確認しましょう。
期間限定ポイントを保有していない場合は「現在、期間限定ポイントはおもちではありません」と表示されます。
ポイント関連お知らせメールで確認
「サイトにわざわざログインして確認するのは面倒…」という人は「ポイント関連お知らせメール」をチェックしましょう。リクルートIDに紐づけたメールアドレスに以下の種類のメールが送信されます。
保有ポイントのお知らせ
ポイント加算のお知らせ
ポイント有効期限のお知らせ
通知されるポイント数は「今回加算されるポイントのみ」「有効期限が近づいているポイントのみ」など、メールの種類によって異なります。
なお、これらのメールは自動的に配信されるもので、自分で配信を停止することはできません。
リクルートの各サイト画面でも
「HOT PEPPER Beauty」や「ポンパレモール」「じゃらん」など、リクルートサービスの各サイト画面でもポイント数が確認できます。ただし、表示されるのは「当該サイトで使えるポイントの合計数」で、「他サイトの限定ポイント」は確認ができない点に注意が必要です。
たとえば、ポンパレモールのサイトでは「Pontaポイント」「リクルートポイント」「リクルート期間限定ポイント」「dポイント」「ポンパレモール限定ポイント」の5種類のポイントが表示されます。
「ホットペッパービューティー限定ポイント」や「じゃらん限定ポイント」のポイント数は表示されないため、各サイトまたはPonta Webやリクルート IDのマイペースで確認しましょう。
確定前のポイントもチェックできる
Ponta Webの「ポイント履歴」画面では、確定前のポイントもチェックできます。リクルートIDでログイン後、「ポイント通帳」→「ポイント履歴を見る」→「加算予定のポイント」のタブへと進みましょう。
加算予定のポイントは、リクルート IDのマイページからも閲覧可能です。ログイン後、「ポイント履歴」→「加算予定ポイントを見る」ボタンを押しましょう。1カ月単位で、13カ月分閲覧可能です。
どちらのサイトも、表示されるのはリクルートサービスの利用によるポイントのみで、キャンペーンで加算されるものは表示されません。
また、ポイント加算のタイミングはサービスごとに異なります。加算日を迎えると「加算予定のポイント」画面から「ポイント履歴」画面へとポイントが移動し、支払いに充当できるようになります。
ポイントを賢く貯めるなら
リクルートカードの標準還元率は1.2%ですが、リクルート系列のサービスではポイントが何倍にも跳ね上がります。公共料金や電子マネーへのチャージにもカード払いが使えるため、上手に活用すればポイントがザクザク貯まるでしょう。
リクルート系列のサービスでお得に
ポイントがもっとも効率よく貯まるのが、下記の「リクルートのネットサービス」の利用です。リクルートカードで決済を行うと、「カード利用のポイント(1.2%)」+「各サイト利用のポイント」がダブルで貯まります。
じゃらん
ポンパレモール
Hot Pepper Beauty
Hot Pepper グルメ
リクルートのネット通販「ポンパレモール」でショッピングをした場合、還元率は合計で4.2%です。
リクルートカード決済によるポイント:1.2%
ポンパレモール利用によるポイント:商品購入金額の3%
宿泊予約サイト「じゃらん」では「じゃらん利用によるポイント」が2%上乗せされ、合計で3.2%のポイントが獲得できます。「じゃらん限定ポイント」が別途加算されるキャンペーンを活用すれば、一度の旅行予約でかなりのポイント数が稼げるでしょう。
各サイトで上乗せされるポイントは、「Pontaポイント」「dポイント」「リクルートポイント」のいずれかです。
公共料金やスマホ代もカード払いに
用途に応じて複数のクレジットカードを使い分ける人もいますが、ポイントを効率よく貯めるコツは「支払いを1枚のカードにまとめること」です。ポイントが分散しないため、目標のポイント数にいち早く到達します。
日用品の購入はもちろん、公共料金・スマホ代・新聞購読料などの「固定費」もリクルートカード払いに切り替えましょう。月々1万円のスマホ代をリクルートカード払いにすると、年間では12万円×1.2%=1440ポイント(1ポイント=1円)が貯まります。
また、「電子マネーへのチャージ」がポイント付与対象外であるカードが多い中、リクルートカードはチャージポイントがしっかり獲得できます。カード利用金額の合算「月間3万円」が上限です。
≪対象の電子マネー≫
Mastercard・Visa:nanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA
JCB:nanaco・モバイルSuica
※nanacoへのチャージは、リクルートカードの新規登録が不可
ポイントの使い方
リクルートポイントは主に「リクルートの参画サービス」におけるネット予約やサービス利用時に使えます。日常生活の中でポイントを消費したい人は「Pontaポイント」への交換も検討しましょう。PontaポイントはJALマイルとも相互交換が可能です。
Pontaポイントに交換で使い道が増える
リクルートポイントはPontaポイントに交換が可能です。交換レートは「1ポイント→1ポイント(=1円相当)」の等価交換で、交換手数料はかかりません。
Pontaポイントに交換すると全国の「Pontaポイント提携店」で幅広く使えるようになります。ローソン・ケンタッキー・ココスなど、「生活圏にあるお店」でポイントが無駄なく消費できるのは大きなメリットでしょう。
Pontaポイントの有効期限は、Pontaの利用状況によって異なります。
Ponta会員:加算または利用した日の1年後の同日
Ponta会員以外:最終のポイント加算日から12カ月後の月末
マイル交換やOisixでも使える
JALマイレージバンク会員は「リクルートポイント→Pontaポイント→JALマイル」のルートでリクルートポイントをJALマイルに交換できます。
交換の際には、「JMBローソンPontaカードVisa」を保有するか「JMB×Ponta会員」登録が必要です。「PontaWeb会員情報」または「au ID」でログインし、規約に同意すると交換サービスを利用できるようになります。
リクルートポイント→Pontaポイント:1ポイント→1ポイント
Pontaポイント→JALマイル:1ポイント→0.5マイル(2ポイント以上・2ポイント単位)
また「1ポイント=1円」として、「Oisix(オイシックス)」に利用するのもおすすめです(送料・各種手数料を除く)。
Oisixは「オイシックス・ラ・大地株式会社」が提供する宅配サービスで、「食材」「オリジナルの加工食品」「料理キット」などを取り扱っています。
利用する際の注意点
リクルートポイントと一口にいっても、「通常ポイント」「期間限定ポイント」など複数の種類があります。ポイントごとに有効期限が異なるため、ポイント履歴を定期的にチェックしておかなければなりません。
有効期限に気を付けよう
リクルートポイントは「共通ポイント(通常ポイント・期間限定ポイント)」と「サイト限定ポイント」に大別されますが、それぞれ個別の有効期限が設定されています。
通常ポイント:最後に共通ポイントが付与された月の12カ月後の月末まで
期間限定ポイント:加算されたキャンペーン条件によって異なる
サイト限定ポイント:加算されたキャンペーン条件によって異なる
期間限定ポイントとサイト限定ポイントはこまめに有効期限をチェックして、失効前に使い切る必要があります。
期限切れを防ぐ方法
「通常ポイント」はポイントの変動があるたびに有効期限が更新されていきます。常にポイントを獲得・利用している人の場合、ポイントが失効する心配はありません。
年会費制や月額制サービスの支払いにリクルートカードを設定しておくと、少なくとも年に1回は自動的に支払いが行われ、ポイントが加算されます。加算のたびに有効期限が延長されるため、ポイントは「実質無期限」になるでしょう。
まとめ
高還元率のリクルートカードを使うと、ちょっとした買い物でもポイントがどんどん積算されていきます。リクルート参画サービスをうまく活用すれば、ポイントの加算スピードはさらに速くなるでしょう。
注意したいのが、ポイントの有効期限です。期間限定ポイントは通常ポイントよりも早く失効する可能性が高く、ポイントの貯めっぱなしは大損につながります。
Ponta Webやポイント関連お知らせメールで、ポイントの保有状況を定期的に確認しましょう。