- Amazonで使えるデビットカード
- 国際ブランド付きのカードのみ
- キャッシュカードのJ-Debit機能は使えない
- ポイント還元率が高いデビットカードを選ぼう
- Amazonでデビットカード決済するメリット
- 原則審査なしで高校生でも使える
- 預金残高の範囲で計画的に買い物できる
- スムーズな買い物、手数料もかからない
- デビットカードを使って買い物をする方法
- アカウントサービスのお支払い方法に追加
- Amazon Payの支払い方法にも対応
- デビットカードの支払いの仕組み
- 引き落としのタイミングは出荷準備開始時
- 二重引き落としの原因と返金が遅い理由
- デビットカードを使うときの注意点
- 残高不足にならないよう確認しておく
- 分割払いやリボ払いはできない
- クレジット、デビットカード以外のお得な決済方法
- チャージで最大2.5%還元のAmazonギフト券
- 国際ブランド付きプリペイドカード
- まとめ
Amazonで使えるデビットカード
Amazonでは、支払いに「デビットカード(Debit card)」が使えます。後払いのクレジットカードに対し、デビットカードは「即時払い」と呼ばれ、カード決済と同時に自分の預金口座から代金が引き落とされるのが特徴です。Amazonで使えるデビットカードにはいくつかの条件があります。
国際ブランド付きのカードのみ
Amazonでは、商品の購入及びAmazonプライム年会費の支払いにデビットカードが使えます。ただし、「国際ブランド付きのカード」のみで、国際ブランドと提携がないものは利用ができません。
「国際ブランド」とは、カード会社に決済機能やライセンスを提供している機関です。カード券面に、以下のブランドのロゴマークが付いているかを確認しましょう。
≪Amazonで使える国際ブランド≫
Visa
Mastercard
American Express
Diner's Club
JCB
中国でもっとも普及している国際ブランド「銀聯(ぎんれん)」は、クレジットカードのみが支払い対象です。
キャッシュカードのJ-Debit機能は使えない
日本で普及しているデビットカードは、「国際ブランドのデビットカード」と「ジェイデビットカード(J-Debit)」の二つに大別されます。
ジェイデビットカードは「日本電子決済推進機構」が提供するカードサービスの一種です。厳密にいえば、銀行のキャッシュカードに「J-Debit」というデビットサービスが付帯したものを指します。
三井住友銀行をはじめ、みずほ銀行・イオン銀行・ジャパンネット銀行・ゆうちょ銀行などのデビットカードで、それぞれJ-Debitサービスの利用が可能です。多くの地方銀行や第二地方銀行、信用金庫でも使えます。
「J-Debit加盟店」でカード決済をすると、預金口座から直接代金が引き落とされる仕組みです。しかしAmazonの支払いでは、J-Debitは利用できません。
なお、同じ三井住友銀行が発行するデビットカードでも、国際ブランドVisaと提携した「SMBCデビット(Visaデビット)」はAmazonで利用ができます。
ポイント還元率が高いデビットカードを選ぼう
クレジットカードを持っていない人は「ポイント還元の恩恵が受けられない…」と思ってしまいがちですが、一部のデビットカードでは、利用金額に応じた「カード会社のポイント」が付与されます。
これまで、Amazonでコンビニ払いや代引きを選択していた人は、この機会にデビットカードの発行を検討しましょう。還元率の高いカードを使えば、ポイントはより早く貯まります。
≪ポイントプログラムのあるデビットカード例≫
リクルートポイント付きVisaデビットカード:毎月1日~末日までの利用金額に対して0.8%のポイント付与
SMBCデビット:毎月1日~末日までの利用金額に対して0.5%のポイント付与または0.25%のキャッシュバック
楽天銀行デビットカード:利用金額100円につき1ポイント(還元率1%)
イオン銀行キャッシュ+デビット:利用金額200円(税込)につき1ポイント(還元率0.5%)
Amazonでデビットカード決済するメリット
支払いでポイント還元が受けられる以外に、Amazonでのデビットカード決済にはどんなメリットがあるのでしょうか?「クレカ払いは使いすぎが怖い」という人は、クレジットカードからデビットカードへ切り替えるのもよいでしょう。
原則審査なしで高校生でも使える
デビットカードは「預金口座の残高=利用可能額」となるため、カード会社は貸し倒れのリスクがありません。クレジットカードのような「与信審査」がなく、簡単な条件を満たせば、誰でも発行ができるのがメリットです。
カード会社によっても異なりますが、申し込みが可能な年齢は「満15歳以上(中学生除く)」または「16歳以上」に設定されています。クレジットカードが発行ができない学生や主婦(夫)でも、オンラインや実店舗で「カード払い」ができるようになるでしょう。
預金残高の範囲で計画的に買い物できる
Amazonでは、年間を通して「Amazonプライムデー」や「Amazonブラックフライデー」「Amazonタイムセール祭」などのお得なセールが行われています。「必要以上に物を買い込んでしまう…」という人も、多いのではないでしょうか?
カード利用額が翌月以降となるクレジットカードは、欲しいものがあると見境なく使ってしまう危険性がありますが、デビットカードは預金残高の範囲内でしかカードが利用できません。無駄遣いの心配が少なく、計画的に買い物ができるのは大きなメリットです。
多くのデビットカードは、会員サイトやアプリで「1カ月あたりの利用限度額」が細かく設定できます。利用した記録は明細に残るため、家計管理も簡単です。
スムーズな買い物、手数料もかからない
クレジットカードが発行できない人の場合、Amazonでは「コンビニ払い」や「代金引換」「ATM払い」などを選択せざるを得ません。デビットカードがあると、便利でお得な「カード払い」が選べます。
たとえば、Amazonで代引きをした場合、「商品1件につき330円(税込)」がかかります。コンビニ払いやATM払いでも、利用する収納機関や店舗によって異なりますが、手数料がかかる場合があるでしょう。
デビットカードを使うと、支払いに伴う「手数料」が節約できるうえ、コンビニやATMに都度足を運ぶ必要もありません。
Amazonは電子マネー支払いにも対応していますが、「おサイフケータイ対応端末」が対象の決済サービスや「専用機器やWebサイトでの登録が必要」なケースもあり、カード払いに比べると、それほど利便性は高くありません。コンビニでの電子マネー払いも不可です。
デビットカードを使って買い物をする方法
デビットカードの支払い方法は、クレジットカードの利用時とほぼ変わりません。カード情報をAmazonのアカウント情報に登録しておけば、次回からは入力が省けます。
「Amazon Pay」の支払元にもデビットカードが登録できるため、オンラインショッピングがより便利になるでしょう。
アカウントサービスのお支払い方法に追加
まずは、Amazonの「アカウントサービス」「お客様のお支払い方法」と進み、使用するデビットカードを登録しましょう。
「お支払い方法を追加」をタップして「クレジットカードまたはデビットカードを追加」に進みます。カード番号やカード名義人・有効期限などを、画面の案内に従って入力すれば追加は完了です。
ショッピングのときに注文確認画面で、指定した国際ブランドやカード情報が反映されているかどうかチェックしましょう。追加したデビットカードが反映されていれば問題なく追加できています。
決済できない場合は、登録したカード情報が間違っているかもしれません。もう一度アカウントサービスから、「お客様のお支払い方法」を確認しましょう。
Amazon Payの支払い方法にも対応
「Amazon Pay」の支払い元にも、デビットカードが登録できます。ショッピング同様、利用ができるのは「国際ブランドのデビットカード」のみです。J-Debitは使えない点に注意しましょう。
Amazon Payを使用すれば、Amazonアカウントに登録済みの住所やカード情報を使って「Amazon以外のサイト」でも決済ができるようになります。各ショッピングサイトに個人情報を入力する手間が省けるうえ、カード情報の流出リスクが減るのがメリットでしょう。
Amazonの支払いアカウントに手持ちのデビットカードを追加していれば、特別な登録手続きは必要ありません。Amazon Payの対応ショップでは、決済方法の画面で「Amazonアカウントでお支払い」を選びましょう。
続いてAmazonアカウントにログインし、Amazonに登録済みの「お届け先」と「支払い方法」を選択します。
デビットカードの支払いの仕組み
Amazonでデビットカード決済をした場合、どの時点で商品代金が引き落とされるのでしょうか?デビットカードの特性上、注文をキャンセルしたときに「二重引き落とし」がされてしまうケースもあります。
引き落としのタイミングは出荷準備開始時
デビットカードで決済をすると、ショップはカード会社に「取引情報(オーソリ電文)」を通知します。カード会社は、ショップからの取引情報を確認したうえで引き落としを行うのが原則です。
Amazonの場合、「出荷準備が始まった時点」でカード承認が行われ、代金がデビットカードの口座残高から引き落とされます。
出荷準備のタイミングはAmazon内のショップによって異なるため、残高不足にならないように多めに口座に入れておくのが賢明です。当日に出荷が行われるところもあれば、数日かかる場合もあるでしょう。
二重引き落としの原因と返金が遅い理由
デビットカード決済では、一時的に「二重引き落とし」が発生することがあるかもしれません。出荷準備時点でカード承認が行われますが、「出荷準備開始後」に商品のキャンセルを行うと、処理が間に合わずに口座引落しは実行されてしまいます。
商品のキャンセル後に新たな商品を注文した場合、「返金処理よりも先に新しく注文をした料金が引落しがされる」ため、一時的に二重引き落とし状態になるのです。
キャンセルした分はのちに返金処理が行われますが、Amazonの場合はカード発行元によっては「45~65日間程度」かかります。
ショップ側でキャンセルされた伝票を起票し、キャンセル情報をカード発行元に連絡するという手順をとっているため、返金までに日数を要してしまうのです。
デビットカードを使うときの注意点
デビットカードとクレジットカードの大きな違いは「預金がないと使えない」という点です。分割払いやリボ払いにも対応していないため、人によっては不便さを感じるかもしれません。
残高不足にならないよう確認しておく
デビットカードを利用する際は、預金残高が十分であるかを確認しておきましょう。クレジットカードと違い、残高を超えての支払いはできないのが原則です。
一部のカードは、預金残高を超えての取引が成立するケースがありますが、これはカード発行元が一時的に「立替払い」をしているためです。
未清算の状態が続くと、デビットカードの会員資格が取り消されたり、デビット機能に制限がかかったりするため早めに入金を行いましょう。
分割払いやリボ払いはできない
Amazonでは支払い時にクレジットカード払いを選択すると、オプションが表示され、一括払い以外の支払い方法が選べます。
2回払い:利用代金を2回に分けて支払う
分割払い:利用代金を3回以上に分けて支払う
リボ払い:利用代金に関係なく、毎月一定額ずつ支払う
ボーナス払い:ボーナスが入る月の翌月にまとめて支払う
しかし、デビットカードでは、「2回払い」「分割払い」「リボ払い」「ボーナス払い」は選択できません。支払いは「カード1回払い」のみのため、大きな買い物をする際は口座に十分なお金を用意しておきましょう。
クレジット、デビットカード以外のお得な決済方法
Amazonの魅力は、支払い方法が多彩なところです。どの方法が自分にとってメリットが大きいのかを比較してみましょう。ポイントの還元率を重視するなら、「Amazonギフト券」や「プリペイドカード」がおすすめです。
チャージで最大2.5%還元のAmazonギフト券
「Amazonギフト券」は、他人へのプレゼント用と思われやすいですが、自分のAmazonアカウントに金額をチャージして、「ギフト券の残高」で支払うという方法もあります。
Amazonギフト券は、カードタイプやEメールタイプなど形態を選べるのが特徴です。なかでも「チャージタイプ」のAmazonギフト券は、チャージ金額と会員の状況に応じて最大2.5%の「Amazonポイント」が付与されます。
たとえば、1回5000円以上のチャージをした際の還元率は、通常会員が「0.5%」、プライム会員は「1%」です。「コンビニ」「ネットバンキング」「ATM」が対象で、クレジットカードやデビットカードではポイントが付与されません。
また、キャンセル時における「返金処理」がスピーディなのもメリットです。デビットカードは処理に45日以上の日数を要しますが、Amazonギフト券は「返品商品を受領してから1~2日程度」でギフト券残高に反映されます。
国際ブランド付きプリペイドカード
Amazonでは、「Visa プリペイドカード」「Vプリカ」「au WALLETプリペイドカード」などの国際ブランド付きのプリペイドカードが使えます。
プリペイドカードは、事前入金が必要な「前払い式」です。クレジットカードからチャージをすると、チャージポイントが稼げます。さらに、支払いでポイントが貯まるプリペイドカードであれば、ポイントの多重取りが叶うでしょう。
たとえば、Visaのプリペイドカードアプリ「Kyash(キャッシュ)」では、カードの種類によって「0.2~1%」のKyashポイントが付与されます。「au PAY プリペイドカード」でも、カード利用「200円(税込)につき1ポイント」のPontaポイントが貯まる仕組みです。
デビットカードは不正利用された場合、預金のすべてを失う恐れがあります。プリペイドカードならチャージした分しか使えないため、被害が少なくて済むのもメリットです。
まとめ
Amazonでは、国際ブランド付きのデビットカードが使えます。これまで、クレカ払いができなかった人は、カード払いの便利さが実感できるでしょう。手数料がかからないばかりか、ポイントが貯まるところも大きなメリットです。
使い方はクレジットカードとほぼ同じですが、リボ払いや分割払いはできません。カードの特性上、返金処理に時間がかかるため注文後のキャンセルはできるだけ控えるのが賢明です。
Amazonでは、さまざまな支払い方法が選択できます。利便性が高く、ポイントが貯まりやすい方法を探してみましょう。