- ANA アメリカン・エキスプレス・カードとは
- 年会費
- ポイント還元率
- 利用するメリット
- 入会特典が充実
- 貯めたポイントをマイルに移行できる
- 実質無期限でマイルが貯まる
- ボーナスマイルがもらえる
- 空港ラウンジは同伴者1名まで無料
- 家族特約付きの利用付帯
- 豊富な会員向けのイベントやキャンペーン
- デメリット
- 年会費がかかる
- ポイント移行の手数料が有料
- 保険が利用付帯
- ポイントが半減する場合も
- ポイントを上手に貯める方法
- 支払いをANAアメックスにまとめる
- 特約店やANAグループでポイント3倍
- ボーナスポイント・パートナーズを活用
- ポイントの使い道
- ANAマイルに交換
- 交換にはポイント移行コースへの登録要
- アイテムや商品券などと交換
- ポイント払いする
- ANAアメックスの申込方法
- 申し込みから受け取りまでの流れ
- カードの受け取り方法
- まとめ
ANA アメリカン・エキスプレス・カードとは
「ANA アメリカン・エキスプレス・カード(ANAアメックス)」は、航空会社の「ANA」と、クレジットカード発行会社の「アメリカン・エキスプレス」が提携して発行するカードです。まずは、年会費やポイント還元率など、発行前に知っておきたい概要を紹介します。
年会費
ANAアメックスの年会費は「7700円(税込)」です。家族カードを発行すると、1枚につき「2750円(税込)」かかります。
アメックスの一般カードに該当する「グリーンカード」は、年会費1万3200円(税込)です。家族カードは1枚6600円(税込)となっており、ANA提携カードの方がリーズナブルに使えます。
ただし、ポイントをANAマイルに移行するには、追加コースへの登録が必要です。年間参加費として6600円(税込)がかかるため、本会員のみの利用では実質グリーンカードと同じようなコストがかかると考えておきましょう。
ポイント還元率
ANAアメックスのポイントプログラムは、「メンバーシップ・リワード」です。「100円につき1ポイント」が還元されます。ANAマイルへの交換レートは、等価交換です。実質、マイル還元率は「1%」になります。
上位カードである「ANAアメックス ゴールド」も、基本のポイント還元率は同じです。ただし、ゴールドカードは、ANAグループ利用時のボーナスポイントやフライトマイルの還元が多くなります。どちらを選ぶかは、コストの差やANAの利用頻度で検討しましょう。
利用するメリット
ANAアメックスは、どんな人におすすめのカードなのでしょうか?入会特典や付帯サービスなど、主な特徴を紹介します。マイルを貯めることを考えたとき、メリットの多いカードです。
入会特典が充実
カード入会や利用で「ボーナスマイル」や「ボーナスポイント」が獲得できるのは、ANAアメックスの特徴です。キャンペーンは時期によって変化する可能性もありますが、一例を紹介しましょう。
入会特典として1000マイルが付与され、3カ月以内のカード利用特典として最大2万3000ポイントが獲得できる大型キャンペーンも開催されています。
最大ポイントが獲得できるのは、60万円分カードを利用した場合です。このとき獲得できる通常還元6000ポイントを加えると、合計で最大3万マイルが貯まる計算です。
貯めたポイントをマイルに移行できる
メンバーシップ・リワードで貯めたポイントは、「ポイント移行コース(有料)」に登録することで「1000ポイント=1000マイル」に交換できます。交換は1000ポイント単位になりますが、ポイントが貯まり次第自由にマイルへ交換できるのが特徴です。
基本のポイント還元率は1%となっており、10万円の利用で1000ポイントが貯まります。ANAグループの利用など、「還元率がアップする加盟店」ではさらにポイントが貯めやすくなるでしょう。
ポイント移行は「1日1回まで」と制限はありますが、1回の利用につき99万9000ポイントまで交換が可能です。初回の交換には2週間ほどかかるため、余裕をもって申し込みましょう。
実質無期限でマイルが貯まる
ANAマイルへの交換に必要となる「ポイント移行コース」に登録していると、ポイントの期限は無期限です。本来、メンバーシップリワードでのポイント有効期限は「最大3年間」ですが、ポイントが無期限となることでゆっくりマイルを貯められます。
また、ANAマイルの有効期限は「獲得月から36カ月の月末まで」ですが、アメックスのポイントとして保有していれば期限を気にする必要はないでしょう。特典に交換できるマイルが貯まってから交換するなど、自分で交換するタイミングを好きに決められます。
ボーナスマイルがもらえる
ANAアメックスは、ボーナスマイルがもらえるタイミングが豊富です。入会特典だけでなく、さまざまなシーンでマイルが獲得できます。
ANA便を利用するとフライトマイルが付与されますが、ANAアメックスでは「区間基本マイレージの10%」分のボーナスマイルが割り増しで加算される仕組みです。
そのほか、カードを1年継続するごとに1000マイルが付与されます。入会特典と継続ボーナスはカード利用時の還元ポイントに換算すると10万円相当です。ボーナスマイルによって、貯まるマイルが大幅にアップするでしょう。
空港ラウンジは同伴者1名まで無料
アメックスカードは全般的に空港で使える特典が豊富ですが、ANAアメックスでも「アメリカン・エキスプレス提携の空港ラウンジ」が無料で利用できます。
国内外29カ所の空港に専用ラウンジがあり、同伴者も1名まで無料です。ラウンジの利用の際は、カードと搭乗券を提示しましょう。
なお、「ANAのラウンジ」は特定のカードや利用券を持つ人の利用に限られており、ANAアメックスは対象外です。
家族特約付きの利用付帯
ANAアメックスには、利用付帯の旅行保険がついています。大きなメリットは「家族特約」です。家族特約は、カード会員以外の「生計を同一にする親族」が対象になります。親族の範囲は、「6親等以内(配偶者の親族は3親等)」です。
たとえば、家族カードを持っていない配偶者や18歳未満の子どもなどは、カードで旅行代金を支払うだけで保険の対象になります。対象の範囲が広く、同一生計の祖父母や孫なども利用できる特約です。
豊富な会員向けのイベントやキャンペーン
ANAアメックスを保有していると、対象のイベントやキャンペーンに応募できます。ANAアメックスが対象になっているかはどうかは、イベント応募ページを確認しましょう。
「ANAカード限定イベント」は、ANAアメックスの一般カードも基本的に対象です。カード券面に「ANA CARD」と記載のあるカードが「ANAカード」にあたります。
また、「アメックスカード全般が対象のキャンペーン」にも応募可能です。ホテルの割引や家族カード入会キャンペーンなどを利用して、ポイント還元やキャッシュバックを狙いましょう。
なお、アメックスでは、特定のカード会員限定のイベントも多数開催しています。「ANAアメックスプレミアムカード」など、上位カードでは限定イベントの数も豊富です。
デメリット
ANAアメックスを持つことで、デメリットはあるのでしょうか?維持コストやマイルへの移行予定など、目的によっては不向きなケースもあります。向き不向きを判断するためにも、デメリットを知っておきましょう。
年会費がかかる
アメックスカードは、全般的に年会費がかかります。ANA提携のカードには年会費無料で使えるものもあり、7700円(税込)の会費が高いと感じる人もいるでしょう。クレジットカードにコストをかけたくないと感じる人には、ANAアメックスは不向きです。
クレジットカードの還元率は、一般的に0.5%程度です。ANAマイルの還元率が1%と高いことを考えると、「カード利用が多い人」に適しているといえます。
年間300万円利用する場合、3万マイルが獲得できる計算です。還元率が0.5%のカードでは1万5000マイルの還元となり、獲得できるマイルは大幅に変動します。
ポイント移行の手数料が有料
ポイントからマイルに移行する際の手数料は、「年間6600円(税込)」です。移行手数料がかからないカードもあることを考えると、割高に感じる人もいるでしょう。
コースの年会費は、2年目以降自動更新です。「マイルへの交換がない年もポイント移行手数料はかかる」ため、ほとんどマイルに交換しない人にとってはコストが高くなります。
年間参加費は年会費の一部と割り切るか、節約したい場合は使わないときの解約も検討しましょう。ポイント交換がない年は、電話連絡で解約も可能です。
ただし、ポイントの有効期限は3年間に戻ります。無期限でマイルを貯めるには、コースの再開手続きが必要です。
保険が利用付帯
カードの付帯保険は、「国内旅行傷害保険」と「海外旅行傷害保険」です。どちらも「カードで旅行代金を支払う」と保険が適用されます。
国内は「最高2000万円」、海外は「最高3000万円」で、本人だけでなく家族カード会員も同等の補償内容です。
家族特約が付くのは魅力ですが、同じくらいの年会費のカードの中には保有しているだけで保険が適用になる「自動付帯」のものも多くあります。利用付帯の同カードは、適用条件の確認が必要です。
たとえば、海外旅行保険の場合、ツアーやパッケージ旅行の代金は「出国前の決済」が対象になります。出国前の決済がない場合、「渡航先で公共交通機関の代金を支払う」と保険適用の対象です。
ポイントが半減する場合も
アメックスカード全般のデメリットですが、一部のサービスはポイント還元の対象外・または減額対象です。完全に付与対象外のサービスは「NHK」や「一部の電子マネー」などで、数は多くありません。
しかし、1%の還元とならない加盟店もあります。「公共料金」「税金」「病院の支払い」「一部のコード決済サービス」への入金は、「0.5%」のポイント還元です。
ほかのクレジットカードではポイント還元の対象となっているケースが多く、還元率を重視する場合は不利でしょう。
加算対象外・100円=1ポイントとして換算されない加盟店 |アメリカン・エキスプレス®(アメックス)
ポイントを上手に貯める方法
ANAアメックスでポイントを貯めるには、カードの使い方が重要です。できるだけカード払いの金額を増やすのも一つの方法ですが、ポイントアップが狙えるサービスは積極的に利用しましょう。
支払いをANAアメックスにまとめる
クレジットカードで支払いができるサービスは豊富です。普段の生活で使うお金をカード支払いにまとめると、ポイントが貯まるのも早くなります。
コンビニの買い物やカフェの利用など、少額決済になりやすい場所でも積極的にカードを使いましょう。電話料金やインターネット利用料などの月額料金も、カードにまとめられます。
還元率1%のANAアメックスカードでの支払いと現金払いを比べると、年間100万円の利用で1万円分の差が出ます。
特約店やANAグループでポイント3倍
ANAアメックスは、特約店などの利用で還元率が3倍までアップします。ANAグループの利用では、ボーナスポイントにより1.5倍のポイント還元です。さらに、マイルプラス加盟店の100円につき1マイルが加算され、マイル還元率は「2.5%」になります。
ANA以外の優待店である「マイルプラス加盟店」では、ポイントとマイル合わせて還元率「1.5〜2%」です。飲食関係の特約店「ANAグルメマイル」では、通常ポイントに最大2%のマイルが加わって、「最大3倍」の還元にもなります。
さらに還元率をアップしたい場合は、カードに付帯している「楽天Edy」を活用しましょう。ポイント・マイルに加えて、Edy利用による0.5%の還元がプラスされます。Edy還元率が3倍になる「ANAモバイルプラス」に登録すると、Edyの利用だけで「1.5%」の還元です。
「月額330円(税込)」のサービスですが、マイルからSKYコインへの交換が1.5倍になるなど多くの特典があります。
ANAアメリカン・エキスプレス®・カードのポイント・プログラム
ボーナスポイント・パートナーズを活用
アメックスカードには、「ボーナスポイント・パートナーズ」があります。事前手続き不要で、対象の加盟店を利用するとポイントが「2〜10倍」になるサービスです。
たとえば、「高島屋オンラインストア」や「じゃらん」の利用ではポイント2倍、フラワーギフトの「Blanc」ではポイント10倍になります。
時期によって対象加盟店やボーナスポイントは変化しますが、ポイント還元率をアップしたいときには活用しましょう。
アメリカン・エキスプレス 個人のお客さま:ボーナスポイント・パートナーズ
ポイントの使い道
アメックスのポイントには、さまざまな使い道があります。メインとなるANAマイルへの交換を含めて、どのような使い道があるのか知っておきましょう。
ANAマイルに交換
ANAアメックスは、ANAマイルに交換できるのが大きな魅力です。マイルへの交換は、「メンバーシップ・リワード カタログサイト」で受け付けています。
あらかじめ交換に必要な登録を済ませてから、サイトにログインしましょう。交換先の中から「ANAマイレージクラブ」を選ぶと、ポイント交換の画面が出てきます。
交換したいポイント数を入力し、交換完了まで待ちましょう。初回は「最長2週間」ほどかかりますが、2回目以降の交換は通常「5営業日以内」に完了します。
交換にはポイント移行コースへの登録要
マイルへの初回交換時には、ポイント移行コースへの登録が必要です。年間参加費は6600円(税込)で、2年目からは自動更新となります。
コースの登録は、アメックスの「オンライン・サービス」で行いましょう。会員ページにログインし、メニューから「プログラムについて」を選びます。メニュー内の「ポイント移行コースへの登録」ボタンから、手続きを進めましょう。
ポイント移行コースに登録しない場合、マイル交換以外の交換レートも下がってしまいます。マイルに交換する予定がない場合、ほかのアメックスカードが候補になるでしょう。
アイテムや商品券などと交換
アメックスのポイントは、ポイントのままでも商品と交換できます。マイルに交換する前に、欲しい物がないか確認しておきましょう。
交換できるアイテムやギフト券は、500以上です。ただし、「Amazonギフト券」は3000ポイント=1000円分、「JCBギフトカード」は3300ポイント=1000円分とレートはやや低めに設定されています。
マイルへの交換なら「1000ポイント=1000マイル」なので、ANAアメックスを使うならポイント移行コースへ登録し、マイルへ交換するのがおすすめです。
ポイント払いする
アメックスのポイントは、「店頭での支払い」「オンラインショッピング」「カード利用代金の充当」に使えます。
ポイント移行コースに登録していると、カード利用代金やオンラインショッピングでは1ポイントあたり「0.5〜1円」相当の換算です。どちらもポイント移行コース未登録では、0.3円相当となります。
店頭での支払いは、ポイント移行コースの登録にかかわらず「3000ポイント=1000円」相当の商品券として交換可能です。
ポイントを商品券に交換してから、その場で支払いに使えます。店頭での支払い以外を検討している場合は、ポイント移行コースの登録を考えておきましょう。
ANAアメックスの申込方法
ANAアメックスを発行するには、どのような手続きが必要なのでしょうか?対面手続きのケースもありますが、主にオンライン申し込みの流れやカードの受け取り方法を解説します。
申し込みから受け取りまでの流れ
アメックスカードの申し込みの流れは、どのカードでも基本的に同じです。オンライン申し込みの場合、まずは申し込みフォームで個人情報や追加発行したいカードなどを入力していきましょう。申し込み完了後、審査にかかる時間の目安は「約10日」です。
審査に通過すると、カードが発行されます。審査中に「本人確認書類の提出」を求められることもあり、連絡が来た場合は案内に従って手続きを進めましょう。個人の電話や勤務先に、「確認の電話」が入ることもあります。
カードの受け取り方法
カードの郵送方法は、「オンライン申し込み時の本人確認の有無」により変化します。本人確認が終了していない場合の郵送方法は、「本人限定受取郵便」です。受け取りには、「免許証」や「マイナンバーカード」などの公的証明書の提示が求められます。
あらかじめ普通郵便で「到着のお知らせ」が届くため、案内に従い郵便局での受け取りか自宅への配達日時を連絡しましょう。郵便局窓口での受け取りにも、身分証明書は必要です。印鑑も準備しておきましょう。
まとめ
アメックスカードの発行を検討している人で、ANAマイルに特化したカードを選びたいならANAアメックスがおすすめです。マイル還元率が高く、ボーナスマイルやフライトマイルも付与されます。
年会費やポイント移行の手数料はかかりますが、年間の利用金額が多い場合は「還元率の高いカード」が最適です。Edyや特約店を利用して、効率よくマイルを貯めましょう。