車をクレジットカードで買うことはできる?
クレジットカードを普段から使っている人は「車の購入にもクレカが使えたらいいのに」と、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?クレジット払いができるかどうかは、店舗に直接確認する必要があります。
クレジット決済できればポイント大量獲得
クレジットカードを支払いに使うメリットは、利用額に応じた「ポイント」が貯まることです。車両代金・法定費用・諸費用を含めると、新車の支払い総額は100~300万円ほどが相場です。
ポイント還元率1%のカードで100万円の車を購入した場合、1万ポイントが獲得できるでしょう(1ポイント=1円の場合、1万円相当)。
しかし、実際は「カードの利用限度枠」が足りず、購入できないケースが多いようです。利用限度枠とはクレジット決済ができる上限のことで、個人の職業や年収、信用情報などによって決まります。
例えば、「三井住友カード(NL)」のカード利用可能枠は上限100万円で、人によっては50万円や80万円に設定される場合もあります。利用可能枠50万円のカードでは、100万円の支払いはできません。
車の購入代金がカード利用可能枠の範囲に収まっているかどうかを確認しましょう。
可能かは販売会社、店舗によって異なる
店舗でカード払いができるかどうかは、販売店によって異なります。車に関連する会社には「メーカー」と「ディーラー」があるのはご存じでしょう。
メーカーは「新車の開発や製造を行っている会社」のことで、代表的なメーカーには、トヨタや日産、マツダなどが挙げられます。
対するディーラーは、メーカーと直接契約をしてそのメーカーの車を顧客に小売りする「正規販売店」のことです。
ディーラーは「メーカーの営業所」と勘違いされやすいですが、実はメーカーとの資本関係のない独立した販売会社でであるケースも多いのです。支払いにクレジットカードが使えるかどうかは、ディーラーごとに異なります。
日産のディーラーA社・B社・C社がある場合、A社では「カード払いが可能」、B社では「カード払い不可」、C社では「頭金だけならカード払いOK」となる可能性があるのです。
中古車販売店では使えるお店が多い
カード払いができない店舗がある理由は「カードの加盟店手数料の負担」が高くなるためと考えられます。
加盟店舗は、カード会社に売上の金額に応じた「加盟店手数料」をカード会社に支払わなければなりません。手数料が3%かかる場合、200万円の車では約6万円の加盟店手数料が生じる計算です。
一方で、中古車販売店や中古車の場合は車両代金をクレジットカードで支払えるケースが多いようです。中古車は新車に比べて価格が安く、加盟店手数料の負担も少なめです。
ただし、自賠責保険料金や法定費用は現金払いとなる可能性が高いため、現金も持参するようにしましょう。
新車をクレジット決済できるディーラー
新車がクレジット決済できるディーラーには、入り口や店内に「国際ブランドのロゴマーク」があります。Webサイトにも支払い方法の詳細が記載されている場合があるため、必ずチェックしましょう。
国産車ディーラーの場合
トヨタの場合、トヨタファイナンス株式会社が発行するクレジットカード「TS CUBIC CARD」で新車の頭金が支払える販売店があります。
貯まったポイントはキャッシュバックされるため、次の車の購入や車検代金に活用できます。車専用のカードとして1枚つくっておくのもよいでしょう。
トヨタ以外の各メーカーでも、普段のショッピングはもちろん、加盟店での車検・メンテナンス・用品購入などで利用できるクレジットカードを発行しています。車両のクレジット決済の可否は、各販売店に問い合わせましょう。
・三菱:Diaカード
・日産:日産カード
・SUZUKI:SUZUKI CARD
・マツダ:M'Z PLUSカード
・Honnda:Honda Cカード
輸入車ディーラーの場合
「JCBカード」は、以下の正規ディーラーで、車両代金の全額または一部にJCBカードが使えます。JCBの公式Webサイトに対象店舗の一覧が掲載されているので、事前に連絡をしてカードを使う旨を伝えておきましょう。
・Audi
・Volkswagen
・Mercedes-Benz
・BMW
・MINI
・ALPINA
・JAGUAR
・LAND ROVER
・VOLVO
・PEUGEOT
・HARLEY-DAVIDSON
・シトロエン
・RENAULT
ダイナースクラブには、BMWの車購入に使える「BMW ダイナースカード」があります。
ダイナースクラブポイントを新車の購入費用に充当できる「BMW新車購入 ポイント利用プログラム」や「BMWグッズのプレゼント」など、BMWユーザーにうれしいサービスが満載です。
まとめ
車のクレジット決済は、「カードの利用可能枠」が車の代金よりも高いことが前提です。普段からクレジットカードで買い物をしている人は、会員Webサイトで「現時点での利用可能額」を確認しておく必要があります。
利用可能額が100万円で、現在までに20万円のカード利用をしている場合、次の引き落とし日までに使えるのは80万円です。足りない場合は「一時増枠サービス」を利用する手もあります。
支払い方法はディーラーごとに異なるため、必ず電話で事前に確認しておきましょう。