ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードの魅力は？無料宿泊特典の条件も

ヒルトンアメックスはどんなカード？

ヒルトンアメックスカードは、国内外にホテル＆リゾートを展開する「ヒルトン・ワールドワイド」とアメックスが提携して発行するカードです。2種類のカードがあり、求めるステータスによって選べます。

本来ホテルの優良ユーザーに加入資格のある、上級会員資格が自動付帯するのも魅力です。

ランクはスタンダード、プレミアムの2種類

アメックスが発行する「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」には2種類のランクがあります。

スタンダードカードは一般的なランクのカードで、年会費は1万6500円（税込）です。プレミアムカードは年会費6万6000円（税込）で、ハイステータスなカードといえます。

主な違いは特典やポイント還元率です。スタンダードカードには「ウィークエンド宿泊無料1泊分」が利用＆継続特典として付帯しています。ポイント還元は100円につき最大3ポイントです。

プレミアムカードの無料宿泊特典は2泊分、ポイント還元は100円につき最大7ポイントと大幅に上がります。特典とポイント還元率重視なら、プレミアムカードが候補となるでしょう。

ヒルトン・オナーズ カード|アメリカン・エキスプレス

ヒルトン・オナーズのゴールド会員以上になれる

ヒルトン・オナーズカードを持つと、自動的に上級会員資格の「ゴールドステータス」が付与されます。本来は、年間に「20回以上の滞在」「40泊以上の宿泊」「7万5000ヒルトン・オナーズ・ベースポイントの獲得」のいずれかが必要です。

年間40泊は月あたり3～4泊の実績です。20回以上の滞在でも、月1～2回はホテルを利用する必要があり、達成が難しい条件といえます。

なおプレミアムカード会員は、年間200万円以上のカード利用でさらに上位の「ダイヤモンドステータス」の会員資格が付与されます。最上位のステータスを求めるなら、プレミアムカードが最適です。

ヒルトンを利用する機会が多いなら、役立つカードといえるでしょう。

朝食無料やアップグレード、5泊目無料など

ゴールドステータス会員は、ホテルでの朝食が無料となり部屋のアップグレードも相談できます。ホテル宿泊で得られるポイントに加え、80％のエリート・ステータス・ボーナスが加算されるのも特徴です。

ホテルの朝食は数千円で提供されているものが多く、毎回無料となると割引額も大きいでしょう。対象ホテルの「コンラッド東京」では、朝食料金が5000円です。

ゴールドエリート会員は、ポイントを使って無料宿泊できる「スタンダードルーム特典」を利用し5連泊以上すると、5泊目が無料になります。5泊目から20泊目まで、5泊ごとに無料になるため、長期連泊の際に有利です。

ヒルトンアメックスはポイントが貯まりやすい

ヒルトンアメックスは、ヒルトンのホテルで使える「ヒルトン・オナーズポイント」が貯まるカードです。一般的なクレジットカードの還元率に比べると、還元率は高く設定されています。

基本的な還元率や、家族カードを発行してポイントを貯める方法を見てみましょう。

基本2～3%のヒルトン・オナーズ ポイントが貯まる

ヒルトンアメックスカードは、提携ホテル・リゾートの予約・決済で3％のポイントが貯まります。カードショッピングなど、ホテル以外での利用は2％の還元です。

なお、アメックスカードには、一部ポイント還元対象外の加盟店もあります。電気・ガス・水道・税金など一部の支払いは、200円につき2ポイント還元です。

ポイント還元率はホテル利用の方が高いため、ホテル宿泊や施設利用で積極的に活用しましょう。ヒルトンの会員ステータスで貯まるポイントに加えてクレジットポイントが貯まり、よりポイントが貯めやすくなります。

貯まったポイントはホテル宿泊の割引に使えますが、ポイントの価値は時期によって変わります。1ポイント=1円未満の可能性もあるため、宿泊時期のポイント宿泊料金を予約前にチェックしましょう。オフシーズンには有利なレートで宿泊できる場合もあります。

1枚無料の家族カードで効率的に貯められる

ヒルトンアメックスカードは、家族カードが発行できます。家族カードの年会費は1枚目が無料です。2枚目以降は6600円（税込）かかります。

家族カードを持っていると、家族のカード決済分もポイントが貯まります。1人で使うより、効率よくポイントが貯められるでしょう。

ヒルトンアメックスには「ポイントプール・プログラム」があり、家族や友人のポイントを10人まで合算できるのが特徴です。合算したポイントで宿泊に使えるので、1人で貯めるよりも無料宿泊の必要ポイントが貯まりやすいでしょう。

ヒルトン・オナーズ ポイントの使い道

ヒルトン・オナーズポイントは、主に「ヒルトン系列のホテル」で使えるポイントです。宿泊割引・無料宿泊特典の使い方や、その他の使い道を知っておきましょう。マイルにも交換できますが、レートはやや低い設定です。

対象のホテルへの宿泊などに使える

カード利用で貯まる「ヒルトン・オナーズポイント」には、複数の使い道があります。主な使い道は「ホテル＆リゾート」の宿泊料金割引です。

5000ポイントから1000ポイント単位で割引に利用でき、現金と併用ができます。もちろん、ポイントのみでの無料宿泊も可能です。

ホテルで使える最小単位である5000ポイントを貯めるには、3％還元として約17万円のカード利用が必要となります。しかし、ゴールドステータスの80％ボーナスが自動で付帯するため、さらにポイントは貯めやすい仕様です。

さらに、ツアーやコンサートなどの特典への交換、対象ショップのレンタカー割引にも使えます。通販サイト「Amazon」でもポイントが利用でき、オンラインショッピングも楽しめるでしょう。

マイルへの交換もできるが、還元率は10%

ヒルトン・オナーズポイントは、航空会社のマイルにも交換できます。ANAマイルへの交換は1万ポイント=1000マイルで、交換レートは10％です。

マイルへ交換できるポイントは多数ありますが、多くのポイントは1ポイント=0.5～1マイルの範囲内に収まっています。等価交換できるものは少ないものの、50％程度のレートが一般的といえるでしょう。

アメックス系列の「SPGアメックスカード」の場合、100円につき3～6ポイントが貯まり、ANAマイルへの交換レートは30％です。ヒルトンアメックスのマイル交換レートは高いものではなく、宿泊の方がお得に使えます。

ヒルトングループ好きには嬉しい特典

カード利用と継続で付与される「ウィークエンド無料宿泊特典」や、ヒルトンの有料会員サービス「HPCJ」の年会費優遇特典など、ヒルトンアメックスには豊富な特典が付帯しています。

普段からヒルトンを使う機会が多いなら、特典の利用を検討しましょう。

ウィークエンド無料宿泊特典

ヒルトンアメックスの特典には「ウィークエンド無料宿泊特典」があります。金・土・日の夜に、提携ホテルに無料で宿泊できるサービスです。

無料宿泊特典を受け取るには、年間のカード利用150万円かつカード契約を更新することが条件です。利用は原則、カード会員本人となります。

1年に1回、無料で好きなホテルに1泊できることを考えると、大きな還元になります。海外ホテルも対象です。

提携ホテルの無料宿泊特典が付帯する「SPGアメックスカード」では5万ポイントまでの宿泊料金に限られますが、ヒルトンアメックスには料金の制限がありません。

HPCJの年会費を1万円に抑えられる

ヒルトンを利用する人は、会員サービス「ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン（HPCJ）」に入会すると多くの優待を受けられます。

通常年会費2万5000円（税込）の有料会員サービスですが、ヒルトンアメックスカード会員は年会費が1万円（税込）です。入会すると5000円の宿泊割引券が2枚もらえるため、年会費分の元は取れます。

レストランの10～20％割引や、宿泊料金25％割引など魅力的な特典があり、利用機会が多い人ほどお得なサービスです。

2年目以降も優待料金で利用したいときは、会員資格有効期限内に継続の手続きを行いましょう。

アメックスならではの安心感

ヒルトンではアメックスカード以外にも提携クレジットカードを発行していますが、ヒルトンアメックスなら「アメックスカード」の特典も活用できます。アメックス付帯の魅力的な特典を知っておきましょう。

ショッピング・プロテクション

アメックスカード共通の特典「ショッピング・プロテクション」は、カードで購入した商品に補償がつくサービスです。自動付帯で無料のサービスのため、覚えておきましょう。

商品購入から90日以内の破損・盗難が補償され、万が一のときの安心感が得られます。補償金額は年間200万円までです。1事故につき自己負担が1万円となっているため、基本的には高額商品向けのサービスです。

商品が壊れたときには、「アメリカン・エキスプレス・保険ホットライン」に相談しましょう。

利用付帯の旅行傷害保険

ヒルトンアメックスカードには、国内・海外旅行保険が付帯しています。国内旅行では宿泊料金または交通機関の料金支払いをカード決済すると、最高2000万円の補償がつきます。

海外旅行の場合は、航空券やツアー代金の支払いで最高3000万円の補償です。なお、航空券・交通機関は出国前・出国後どちらも対象ですが、ツアー代金の支払いは出国前に終える必要があります。

本カード・家族カードどちらも対象となるため、保険を活用したいときはカード決済を心がけましょう。

プレミアムカードは何が違う？

ヒルトンアメックスカードには、ハイステータスな「プレミアムカード」があります。スタンダードカードとの特典の違いや、ポイント還元率の差を知っておきましょう。ヒルトンの利用頻度や年間利用額によっては、プレミアムカードが候補となるはずです。

無料宿泊特典が最大2泊に

スタンダードカードの無料宿泊特典は1泊ですが、プレミアムカードを保有していると最大2泊の宿泊特典が付与されます。スタンダードカードとは異なり、カード利用金額にかかわらず更新だけで1泊分の宿泊特典が付与されるのが特徴です。

さらに、年間300万円以上の利用、かつカード継続で2泊目の特典が付与されます。カード利用が多い人は、プレミアムカードを検討しましょう。

プレミアムカードの年会費は6万6000円（税込）と高額ですが、ホテル宿泊2泊分は年会費を上回るケースもあります。利用できる曜日が金・土・日に限られるものの、長期休暇が週末に当たる場合、1泊10万円を超えるような高級ホテルの利用も対象です。

会員特典を活用して、普段よりワンランク上のホテルに宿泊するのもよいでしょう。多くのホテルで、ウィークエンド無料宿泊特典が使えます。

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード

基本3～7%のヒルトン・オナーズ ポイント

プレミアムカードは、ヒルトン・オナーズポイントの還元率が高く設定されています。カードショッピングでは基本3％還元です。

なお、一部公共料金や税金支払いは1.5％還元となっています。一部ポイント還元対象外の加盟店があるため還元率を重視するときは使い道に注意しましょう。

ヒルトン系列のホテル＆リゾートでは、還元率が7％に跳ね上がります。スタンダードカードは3％還元のため、大幅なアップです。

家族カードも3枚まで無料で発行でき、家族全員でポイントが貯められます。家族カードを複数枚発行したい場合は、プレミアムカードが有利です。

旅行傷害保険、各種補償がパワーアップ

プレミアムカードの旅行傷害保険は、利用付帯です。国内旅行は最高5000万円、海外旅行は最高1億円の補償が付帯します。

さらに、「航空機遅延補償」が別途付帯しているのも特徴です。旅行中に航空会社の都合で発着が遅れた場合、思わぬ出費が必要になるケースがあります。トラブル時の宿泊費用や食事代が補償され、万が一の際も余計な出費に悩まされることはありません。

さらに、プレミアムカード限定の補償として「キャンセル・プロテクション」「リターン・プロテクション」「スマートフォン・プロテクション」も付帯しています。

キャンセル・プロテクションは、旅行などのキャンセル費用を負担する保険です。リターン・プロテクションは、商品が返品できないときに補償がおります。スマートフォン・プロテクションは、スマホの故障時に修理代金が支払われる保険です。

ヒルトンアメックスを手に入れよう

ヒルトンアメックスカードを手に入れるには、まず入会手続きを行いましょう。審査に通過すると、カードが発行されます。お得に発行できる方法や、入会特典の詳細も知っておきましょう。

入会方法と審査

ヒルトンアメックスカードの申し込みは、公式サイトで受け付けています。アメックスの公式サイトから申し込みましょう。

ポイントアップを狙うなら、ポイントサイト経由の申し込みが最適です。ポイントインカムでも、ヒルトンアメックスカードの広告が掲載されています。

アメックス公式の入会特典と、ポイントサイトの広告利用還元が二重で手に入り、お得です。

申し込み後は、アメックスに電話をすると審査状況も確認できます。利用限度額は個別に設定されるため、カードが届いてから会員サイトやアプリでチェックしましょう。

入会特典の条件を確認しよう

ヒルトンアメックスに入会してカードを利用すると、特典としてポイントが付与されます。入会特典のポイント数は、カード利用で貯まる通常ポイントを含めて最大5万4000ポイントです。

カード利用3万円で9000ポイント、30万円で1万ポイント、75万円で2万ポイントが付与されます。条件達成までの期間がそれぞれ異なり、3万円の利用はカード発行から1カ月、30万円の利用は3カ月、75万円の利用は6カ月以内と、高額になるほど長いのが特徴です。

プレミアムカードでは、最大14万6000ポイントがもらえます。条件達成に必要な利用金額は150万円と高額なので、普段カード利用の機会が少ない人は、なるべくカード発行後に高額決済を心がけましょう。

まとめ

ヒルトンアメックスカードは、ヒルトンの無料宿泊に使える「ヒルトン・オナーズポイント」が貯まるカードです。入会特典として多くのポイントが獲得できるため、発行後は積極的にカード利用を検討しましょう。

スタンダードカードとプレミアムカードがあり、ポイント還元率や特典が異なります。ステータス重視なら、プレミアムカードが最適です。

ヒルトンの利用機会が多い人は、カードを利用してみましょう。普段の買い物でもポイントが貯まります。