Kyashの利点と使い方
Kyashは全国のVisa加盟店やオンラインで使えるプリペイドカードで、主に「決済」と「個人間での送金」が行えます。カードはアプリと連動しており、利用明細がリアルタイムで確認できるのが特徴です。
ポイントのW取りが可能に
Kyashは、基本的に事前にチャージを行う「プリペイド式」決済サービスです。電子マネーのように入金分だけ使えるため、残高以上に使いすぎる心配がありません。
事前に銀行口座などから入金した残高は「Kyashマネー」と呼ばれ、ポイントの還元対象です。一方で、キャンペーンなどで付与される「Kyashバリュー」は利用可能なサービスが限定的であり、還元対象外の取引もあります。
付与されるポイントは「Kyash ポイント」です。還元率はカードごとに異なり、利用金額に対して「Kyash Card Virtual」と「Kyash Card Lite」は0.5%、「Kyash Card」は1%が還元されます。一般的なクレジットカードの還元率である0.5%~1.0%と比べても、引けを取りません。
残高へのチャージにクレジットカードを登録すると、チャージのたびに「クレジットカードのポイント」が貯まります。Kyashポイントとの「2重取り」が可能です。
提携店舗で「Tポイントカード」や「楽天カード」などのポイントカードを提示すれば、ポイントの「3重取り」も叶うでしょう。
バーチャルカードとリアルカードを使い分ける
Kyashにはオンライン専用の「バーチャルカード」と、オンライン・実店舗の両方で使える「リアルカード」があります。
「Kyash Card Virtual」は、会員登録後にすぐに発行される無料カードです。ネットショップでは、クレジットカードと同じように「カード払い」として利用ができます。
クレカが持てない学生でも、カード払いができるようになるのがメリットです。プリペイド式のため、支払い回数は「1回払い」のみとなります。
リアルカードは、国内のVisa加盟店で使える「Kyash Card Lite」と海外でも使える「Kyash Card」の2種類です。後者は利用限度額が1回30万円・1カ月で100万円と高いため、海外旅行や大きな買い物をするときにぴったりでしょう。
登録後はバーチャルカードが発行されますが、リアルカードの申し込みはアプリ内から申請可能です。カードが届いた後「有効化」を行うことで、バーチャルカードの情報はリアルカードの情報に上書きされます。
・アプリ名:Kyash(キャッシュ) - 誰でも作れるVisaカード
・価格:無料
・App Store:ダウンロード
・Google Play:ダウンロード
JCBカードはKyashの対象外
Kyashにクレジットカードを登録しておくと、残高が残り少ないときでも慌てる心配がありません。登録できるカードブランドが指定されている点に注意しましょう。
対象の国際ブランドは2種類
登録できるカードの国際ブランドは「Visa」または「Mastercard」です。クレジットカードのほかに、支払いと同時に預金口座から引き落としがされる「デビットカード」も登録ができます。
クレジットカード・デビットカードともに有効期限内の利用可能なカードで、日本発行のものが対象です。所有者の承諾があったとしても「カード名義人」以外の登録は認められていません。家族間の貸し借りはできない点に気をつけましょう。
日本でおなじみのカードのブランドといえば、JCBがあげられますが、Kyashのチャージ用カードとしては登録ができません。「アメリカン・エキスプレス(アメックス)」や「ダイナースクラブカード」なども同様です。
登録時に3Dセキュアの設定あり
JCB以外のVisa・MastercardブランドのカードをKyashへ登録する場合、カード会社Webサイトで「3Dセキュアの利用設定」を完了させておきましょう。
Kyashではカードを登録する際、第三者による「なりすまし」を未然に防ぐための「3Dセキュア(本人認証サービス)」を導入しています。 Visaは「Visa Secure」、Mastercard は「Mastercard SecureCode」という名称です。
カード利用時は、カード情報に加えてカード会社であらかじめ設定しておいた「本人認証パスワード」の入力をクリアしてはじめて決済が完了します。
3D非対応のカードは、認証の作業は不要です。一方で、対応カードの場合、事前に認証用のパスワードなどを設定していないものは3Dセキュアが有効化していません。一部のカードでは、登録時にエラーとなってしまうことがあります。
他社プリペイドカードを経由してチャージする方法は?
JCBカードしか持っていない場合、JCBカードでチャージした「楽天バーチャルプリペイドカード(Mastercard)」などをKyashに登録し、チャージ用カードとして使うことはできるのでしょうか?
結論からいえば、Visa・Mastercardであってもプリペイドカードを使ってKyashへ登録したりチャージしたりすることはできません。
Kyashでは、Visa・Mastercardのクレジットカードまたはデビットカードのみが使えます。クレジットカードが発行できない人は、コンビニや「セブン銀行ATM」での現金チャージが可能です。
「チャージによる還元がほしい」という人は、デビットカードの申請を検討してみましょう。銀行口座を開設している人であれば、未成年でも発行が可能です。クレジットカードと同様に、還元が付くものもあります。
Kyashの注意点
ポイントの多重取りが魅力のKyashですが、すべての決済でKyashを経由した方が還元率が高くなるとは限りません。「クレジットカードで直接支払う」方が、得になるケースもあります。
ポイント還元率をチェック
Kyashを使うとポイントの2重取りが可能になりますが、場合によってはKyashを使わない方がお得な場合もあります。特に、提携店舗やグループサービスにおける「カード決済のポイント還元率」は要チェックです。
たとえば「楽天プレミアムカード」の所持者が「楽天市場」で買い物をすると、「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」というポイント倍付け制度により最大5%のポイントが還元されます。
また、「三井住友カード」では、コンビニ3社(「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「ローソン」)と「マクドナルド」の利用で、カードポイント(Vポイント)が通常の5倍も貯まるサービスもあり非常にお得です。
Kyashの還元率は、チャージとカード利用、ポイント提示があって3%前後でしょう。ポイント制度によっては、クレジットカードの直接利用とポイントカード併用がおすすめです。
ポイント対象外の決済がある
Kyashカードで決済すると「Kyashポイント」が還元されますが、ポイント対象外の決済もあります。本人や第三者による不正利用の取引や売上未確定のままの取引はもちろんですが、特に注意したいのが、日常における取引です。
「モバイルSuicaアプリ」での購入やチャージは利用頻度の高さが魅力ですが、Kyashカードをチャージ用カードとして登録したとしても、還元は付かないとされています。同様に、Apple PayやGoogle Pay経由のSuicaチャージにも、還元はありません。
クレジットカードの中には公共料金の支払いが還元対象となるものがありますが、Kyashでは基本的に対象外です。「ふるさと納税」や寄付金などの支払いもポイントはつきません。
対実店舗・オンラインを問わず、「郵便局」での支払いも還元対象外です。金券・商品券など「現金同等物の購入」も、カード利用の還元としては認められない点に注意しましょう。
なお、対象外の取引をした際に「獲得予定」とアプリに通知がされることがありますが、実際はポイント還元はされません。
まとめ
Kyashは事前にチャージをして使うプリペイド式ですが、クレジットカード決済を導入しているVisaの加盟店であれば、ほとんどの場所で使えます。
チャージポイントと決済ポイントの2重取りができるものもあり、利用者にとってはメリットが大きいでしょう。
ただ、Kyashに登録できるカードブランドはVisaやMastercardのみで、3Dセキュア非対応のカードやプリペイドカードは登録できません。対象カードを持っていない人はクレジットカードを新規発行するか、デビットカードを活用しましょう。
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