Pontaカードとは?
「Ponta」とは、株式会社ロイヤリティ マーケティングが運営する共通ポイントサービスです。全国のPonta提携社で「Pontaカード」を提示して買い物をすると、金額に応じた「Pontaポイント」が貯まります。
ポイントの特徴
Pontaカードで付与されるのは「共通ポイント」と呼ばれるものです。自社やグループ会社だけで発行されるハウスポイントと異なり、業種の垣根を越えた多様な提携先で「貯めて・使える」のが特徴です。
Pontaポイントの付与率は店舗ごとに異なります。例えばローソンでは、現金支払いの場合、0~15時59分の利用では「200円(税抜)で1ポイント」、16~23時59分の利用では「200円(税抜)で2ポイント」の付与です。
ただし、クレジットカード払いでは「200円(税抜)で4ポイント」が貯まります。一部カードでは最大6ポイントの付与です。
貯めたポイントは「1ポイント=1円」として、支払いに充当できます。有効期限は「最終のポイント加算日または利用日より1年間」です。
また、リクルートカードの利用やリクルートのネットサービスで貯まる「リクルートポイント」は、Pontaポイントに交換が可能です。キャンペーンで付与される「期間限定ポイント」は交換不可ですが、Pontaポイントと合算して使えます。
ポイントを貯めるメリット
Pontaポイントは全国に提携社が多いのがメリットです。「ローソン」「シェル」「KFC」など、普段から気軽に利用できる店舗が多く、大きな買い物をせずともあっという間にポイントが貯まるでしょう。
ネット上の「Pontaポイントモール」を経由して買い物やサービス利用をすれば、さらに多くのポイントが獲得できます。「リクルートID」の取得が前提ですが、「じゃらん」「ポンパレモール」などの、リクルートが運営するサービスでもポイントが貯まります。
貯めたポイントの使い道が多彩なのもPontaポイントのメリットでしょう。提携社での支払いに使えるほか、「他社ポイント」や「商品」への交換も可能です。
なお、ネット上でポイントを使うには「PontaWeb会員登録」が必要です。
ポイントをJALマイルに交換する方法
JALマイレージバンク会員(JMB会員)はPontaポイントとJALマイルの相互交換が可能です。ポイントを地道に貯め続ければ、JALの特典航空券に手が届くかもしれません。
交換にはJMBとの紐づけが必要
PontaポイントをJALマイルに交換するには「JMBカード」と「Pontaカード(PontaWeb)」の連携が必要です。「JMB×Ponta会員登録」を行うと、ポイントとマイルの「相互交換」が可能になります。
JMBの会員でない人は、最初にJALのWebサイトで「JALマイレージバンク(JMB)」への入会を済ませておきましょう。入会後は7桁または9桁の「JMBお得意様番号」が通知されます。
マイルへの交換手続きはPontaWeb上で行います。「PontaWeb会員登録」が済んでいない人は「リクルートID」か「au ID」を取得し、手持ちのPontaカードと会員情報を登録する作業を完了させておくとスムーズです。
JMB×Ponta会員登録方法とは
手元に「JMBのお得意様番号(JMBカード)」と「JMBの6桁のパスワード」、「Ponta会員ID(Pontaカード裏面の15桁の番号)」を用意しておきましょう。
Webサイトの「JMB×Ponta会員登録」をクリックすると「PontaWebのログイン画面」が表示されます。PontaWeb会員登録やPontaカードの発行が済んでいない人は先には進めません。
ログイン後、「会員特約」に同意すると、JALのマイレージバンクのWebサイトに移行します。画面の案内に従って登録を行いましょう。JMBに新規入会した人の場合、Pontaポイントに交換できるのは入会から最大60日経過後です。
なお、21年10月から、「au ID」との連携でもJMB×Ponta会員登録ができるようになりました。登録には、au IDログイン時のパスワードが必要です。
au IDは、auのキャリアユーザー以外にも登録できます。au PAYの利用するときに必要なため、この機会に作っておくのも一つです。JMBに新規入会した場合にかかるポイント付与までの時間を短縮できます。
JMB×Ponta会員について|共通ポイント Ponta [ポンタ]
JALマイルに交換しよう
交換は2ポイント単位で「2ポイント→1マイル」の換算です。交換に必要なポイント数を保有していない場合はポイント交換はできません。
PontaWebで「つかう」→「ポイント交換」と進み、「Ponta特典交換」の専用ページで希望の交換数を入力します。
「1マイル(2Pontaポイント)」「10マイル(20Pontaポイント)」「100マイル(200Pontaポイント)」「1000マイル(2000Pontaポイント)」の四つの項目があるため、希望の口数ボックスに交換したい口数を入力し、「交換内容の確認へ進む」をクリックしましょう。
交換手続き完了時、Ponta会員情報に登録してあるメールアドレスに「交換申込み手続き完了メール」が届きます。交換にかかる日数は約1週間です。
キャンペーンを利用すればさらにお得に
期間限定で、PontaポイントからJALマイルへの交換レートがアップするキャンペーンを行っています。20%分のボーナスマイルが付くキャンペーンであれば、100Pontaポイントでは50マイル+10マイル=60マイルが獲得できる計算です。
交換ポイント数が大きければ、それだけ獲得できるボーナスマイルも多くなります。キャンペーンを利用して、賢くマイルを稼ぎましょう。
なお、キャンペーン期間中やボーナスマイルが加算されるまでの間にJMB×Ponta会員登録の解除を行った場合は、マイルが積算されない点に注意が必要です。
JALマイル交換の注意点
マイルに交換する際は「いつまでにどれだけのマイルが必要か」を明確にしてから手続きを進めましょう。マイルには有効期限があるため、計画性が大切です。一度交換申請したポイントはキャンセルができません。
交換後の有効期限やキャンセルについて
JALマイルの有効期限は交換マイル積算日から起算して、36カ月後の月末までです。2020年8月10日に交換完了した場合は、23年8月末までの間に使用しなければなりません。
Pontaの有効期限は1年間なので、期限が切れるタイミングを見計らって交換すると、マイルがより長く使えます。
交換申請をしたポイントは「数量の変更」や「キャンセル」ができません。同一人物が複数のIDを取得し、不正にポイント交換をした場合は、交換手続きは無効となり、Pontaポイントも返却されない点に注意が必要です。
ポイントをANAマイルに交換する方法
PontaポイントはANAマイルへの直接の交換ができません。ほかのポイントやマイルを経由して、ANAマイルを獲得する方法を考えてみましょう。
LINEルートの交換は終了
これまで、「Pontaポイント→LINEポイント→東京メトロポイント→ANAマイル」というように、「LINEポイント」と「東京メトロポイント」を経由するルートが多く利用されてきました。
しかし、19年12月27日をもって、PontaポイントとLINEポイントの交換サービスは終了し、このルートでは交換が不可となっています。
JALマイルに交換しJRキューポへ
PontaポイントをANAマイルに交換するには「JALマイル」を経由する方法を検討しましょう。ルートはやや複雑ですが「Pontaポイント→JALマイル→JRキューポ→永久不滅ポイント→ANAマイル」の流れです。
Pontaポイント→JALマイル:2ポイント→1マイル
JALマイル→JRキューポ:3000マイル→1500ポイント、1万マイル→1万ポイント
JRキューポは「JR九州」のポイントで、JR九州のICカード「SUGOCA」やJR九州グループのクレジットカード「JQ CARD」の利用時に貯まります。
JALマイルからJRキューポへの交換は、JALマイレージバンク機能が付いた「JMB JQ SUGOCAカード会員」の限定サービスです。「JMB JQ SUGOCAカード」を発行後、JMBの「JRキューポ特典」から手続きを行いましょう。
3000~9000マイルまでの交換率は0.5%ですが、1万マイル単位では等価交換が可能です。
さらに永久不滅ポイントからANAマイルへ
JRキューポに交換後は「永久不滅ポイント」に交換を行います。永久不滅ポイントとは「セゾンカード」で付与される有効期限のないポイントです。
ポイントの交換には、セゾンとJR九州が提携する「JQ CARD セゾン」の発行が欠かせません。年会費は1250円(税抜)ですが、年1回のカード利用で年会費が無料になるため、この機会に発行しておきましょう。
さらに、永久不滅ポイントをANAマイルに交換するには「みずほマイレージクラブカード/ANA」が必要です。ほかのカードでも交換は可能ですが「優遇レート」が適用されます。 年会費が無料なので発行して損はないでしょう。
JRキューポ→永久不滅ポイント:1000ポイント→200ポイント
永久不滅ポイント→ANAマイル:100ポイント→350マイル(200ポイント→700マイル)
まとめ
PontaとJALはポイントの相互交換が可能です。Web上で所定の手続きを済ませれば、1週間程度で移行は完了します。
一方で、PontaとANAマイレージクラブは提携がなく、マイル交換にはほかのポイントを経由しなければなりません。「JMB JQ SUGOCAカード」や「JQ CARD セゾン」「みずほマイレージクラブカード/ANA」と、3枚のクレジットカードの発行が必要になるため、煩雑と言わざるを得ないでしょう。