クレジットカードは節約生活に欠かせない
クレジットカードを使うと、なぜ節約につながるのでしょうか?その理由の一つは、「ポイント還元」です。貯めたポイントを生かして、日々の節約につなげましょう。
支払いをするだけでポイントが貯まる
クレジットカードで決済すると、ポイントの還元があります。還元率はカードによって異なりますが、現金で購入するよりポイントの分、お得です。
カードを利用するほど多くのポイントが還元されるため、カード決済を活用して、できるだけポイントを貯めていきましょう。貯まったポイントは商品への交換や買い物時の割引など、カード会社が決めた交換プログラムごとにさまざまな使い道があります。
カード会社は利用者にカードを使ってもらうために、加盟店がカード会社に支払う「手数料」の中からポイントを還元しています。節約を考えるなら、ポイントをもらって有利に買い物をしない手はありません。
ポイントのW取りもできる
クレジットカードをほかのシステムと組み合わせることによって、ポイントがさらにたくさん貯まります。
トヨタが運営する「TOYOTA Wallet」は、複数の支払い方法を搭載するスマホ決済サービスです。例えば対象のクレジットカードからTOYOTA Wallet残高にチャージすると、クレジットカードのポイントが貯まります。
さらに、チャージした残高で「iD加盟店」「MasterCardコンタクトレス加盟店」「MasterCard加盟店 (オンラインショッピング)」で利用すると、TOYOTA Wallet独自のキャッシュバックが受け取れる仕組みです。
利用金額の1.5%が還元される「毎日毎回1.5%キャッシュバックキャンペーン」が行われています。
どれくらいポイントが貯まるの?
普段の生活費をクレジットカードで支払うと、どのくらいポイントが貯まるのでしょうか?ポイント還元率が1%として、計算してみましょう。
1人暮らしで月の食費4万円、水道・光熱費1万円、雑費1万円とすると、月額は6万円です。1カ月あたり600ポイントが貯まり、年間では7200ポイントになります。
2人以上の世帯だと食費や光熱費も上がり、貯まるポイントは約2倍になるでしょう。
例えば、1%還元のクレジットカードには年会費無料の「JCB CARD W」があります。Oki Dokiポイントが1000円の利用につき2ポイント貯まります。Oki Dokiポイントの価値は1ポイント最高5円相当なので、1000円の利用で10円分のポイントが還元される仕組みです。
ポイントの使い道を決めておこう
クレジットカードのポイントが貯まったら、すべて使い切ることを考えましょう。ポイントには有効期限があるものや、特定の用途にしか使えないものもあります。貯めたポイントを使うには、カード発行前に「使い道を考えておく」のが大切です。
クレジットカードによって、使い道は変わります。例えば「楽天カード」の場合、楽天市場などの通販サイトでの利用や、コード決済サービス「楽天ペイ」の支払いに使うなど使い道は豊富です。
利用明細が家計簿代わりになる
クレジットカードで支払うと、家計簿をつける手間が省けます。利用明細がそのまま家計簿の代わりになり、レシートとの照合だけで簡単に毎月使っているお金が把握できるでしょう。
家計簿がなぜ節約術になるの?
節約の大敵になるのは、「何に使ったか分からないお金」です。家計簿をつけるのが面倒な人や、レシートをなくしてしまう人は、クレジットカードによる家計管理を考えてみましょう。
節約には「自分が今使っている金額の把握」と、把握した後の「無駄な出費の削減」が必要です。家計簿をつけると、毎月自分がどのくらいお金を使っているのか、はっきりと分かります。
日常的な出費を1枚のクレジットカードにまとめると、毎月どのくらいの金額を出費しているのか明確になるでしょう。利用明細を見ると、どんなお店で買い物をしているかも把握しやすくなります。
仕分け機能付きアプリで面倒なし
クレジットカードの利用明細だけでは、現金で支払ったものの利用記録が残りません。全体の把握のために「収支管理アプリ」を使うのもおすすめです。
クレジットカードで支払った分は、アプリに連携するだけで自動的に記録されます。現金で支払ったものもレシートの読み取りなどで手軽に取り込みができ、毎月の家計管理が簡単になるでしょう。
利用明細だけではいまいちお金の流れが分からないと考える人も、アプリに取り込めば毎月の生活費がひと目で分かります。
どうしても使いすぎてしまう場合は?
クレジットカードは、利用限度額まで自由に使えます。お金を支払った感覚が希薄になり、つい使いすぎて節約できない可能性もあるでしょう。そんなときは、使い方の工夫も必要です。
固定費をクレジットカード払いにする
「クレジットカードを買い物に利用すると使いすぎてしまう」という場合は、公共料金や保険料などの固定費をカード払いに切り替えましょう。口座振替や請求書払いをクレジットカードに変更するだけなので、使いすぎの心配はありません。
さらに、毎月請求書が来てからコンビニで支払っている人は、クレジットカードに切り替えることで支払い忘れを防げます。公共料金など、延滞すると手数料がかかるようなものは、クレジットカード払いに切り替えるのがおすすめです。
変動費はブランドプリペイドをメインに
普段の買い物や娯楽費などの変動費は、「プリペイドカード」を活用するのがおすすめです。ブランドプリペイドにはクレジットカードと同じ国際ブランドが付帯し、クレジットカードが使えるほとんどのお店で使えます。
プリペイドカードは、「事前にチャージして使う」前払い式です。毎月使う金額をチャージしておけば、使いすぎの心配もなくなるでしょう。
「Kyash」や「Visaプリペ」などのICチップ付きのプリカなら、かざすだけでスムーズに会計できる「Visaタッチ決済」にも対応しています。
プリペイドカードにも、利用金額に応じてポイントやキャッシュバックがもらえるものがあります。クレジットカードに比べると還元率は低くなりますが、現金支払いより節約につながるでしょう。
生活費節約になるカードの特徴
生活費の節約を考えるなら、「固定費の支払いでポイントが還元されるカード」や「店舗での利用で割引になるカード」が最適です。日常の支払いで還元や割引を活用すれば、その分だけ節約になります。
税金や公共料金の支払いもポイント高還元
カードによって、ポイント還元の仕組みは異なります。特に税金や公共料金は、ポイント還元の対象外になったり、還元率が下がったりするカードも多いため要注意です。カード払いができない税金・公共料金もあります。
例えば「JCBカード W」や「dカード」は、公共料金の支払いでも1%が還元されるカードです。水道・光熱費が月2万円なら、200円相当のポイントが還元されます。年間にすると2400円相当です。
税金の支払いの場合はポイント還元率だけでなく、「決済手数料」の確認もしておきましょう。カード払いを選択すると、決済手数料として数十円~数百円の手数料がかかります。
手数料とポイント還元どちらがお得なのかを計算した上で、節約に生かしましょう。
よく使うお店の割引がある
クレジットカードには、お店と提携しているものもあります。例えばウォルマートカードなら「西友」「サニー」「リヴィン」で毎日3%オフの特典が付き、スーパーでの買い物が有利です。
イオンカードには会員限定の5%割引デーがあり、エポスカードはマルイのネット通販で10%割引のキャンペーンが行われています。
それぞれのカード優待を知って、よく使うお店で割引になるカードを選びましょう。そのほか、特典として全国の飲食店やレジャー施設の割引・優待を受けられるカードもあります。
まとめ
クレジットカードを利用すると、ポイント還元や割引により節約ができます。家計簿をつける手間も省けて、普段使っているお金の流れが簡単に把握できるでしょう。
カードの使いすぎが心配な場合は、固定費だけをカード払いにするとポイント還元の恩恵が受けられます。どのカードがお得なのか、普段使うお店やサービスから考えてみましょう。