- 旅行にはどんなカードがおすすめ?
- 旅行サービスが強みのT&Eカード
- 海外にはシェア率の高い国際ブランド
- 交通系、航空会社系のクレジットカード
- 国内旅行で便利なクレジットカード
- 旅行に活用できる特典がある
- ETCカードが無料で使える
- 海外旅行で便利なクレジットカード
- 必要に応じて利用可能枠を上げられる
- 海外でのキャッシングが使いやすい
- 旅行保険の確認ポイント
- 利用付帯か、自動付帯かなど補償される条件
- ケガや病気のときに補償されるか
- 家族も補償の対象か
- あるとうれしいサービス
- 空港ラウンジが利用できる
- 手荷物無料宅配サービス
- 旅行好きにおすすめのクレジットカード
- エポスカード
- ビューゴールドプラスカード
- JCBゴールド
- MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- まとめ
旅行にはどんなカードがおすすめ?
「旅行が好きでいろいろな場所へ行く」という人は、クレジットカードのブランドや付帯サービスを比較しておきましょう。行き先によって、使いやすい国際ブランドは異なります。
旅行サービスが強みのT&Eカード
クレジットカードには、旅行や娯楽系のサービスが付帯した「T&Eカード」と、決済に特化した「ペイメントカード」があります。分類上、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、JCBがT&Eカードの代表です。
アメリカン・エキスプレスとダイナースクラブは、富裕層向けのカードとして世界的に顧客を獲得しています。年会費は有料ですが、その分サービスも充実しているのが特徴です。JCBもラウンジや手荷物優待など、独自の特典を付帯しています。
とはいえ、旅行に役立つカードはT&Eカードだけではありません。航空系カードやハイクラスカードを中心に、旅行時にうれしいサービスが付帯しています。
旅行の機会が多い人は、空港や観光施設で利用できる特典が付帯したカードを選びましょう。「どのカードに旅行向けサービスが付帯しているか分からない」という場合は、T&Eカードに分類されるカードから探してみることをおすすめします。
海外にはシェア率の高い国際ブランド
クレジットカードには「国際ブランド」が付帯しています。日本では「VISA」「Mastercard」「JCB」「アメリカン・エキスプレス」などが多くのお店で利用できますが、海外での傾向はどうなっているのでしょうか?
日本で普及している主要ブランドのうち、世界的にもシェアが高いのは「VISA」と「Mastercard」です。どちらも世界で7000万店舗以上の加盟店を持ち、200以上の国や地域で使えます。
Mastercardは特にヨーロッパに強いカードともいわれ、欧州旅行を考えている人におすすめです。VISAとMastercardを持っていれば、ほとんどの地域をカバーできるでしょう。
交通系、航空会社系のクレジットカード
クレジットカードには、鉄道会社が発行する「交通系カード」や、航空会社が発行する「航空系カード」があります。
交通系カードは、主に電車の利用がお得になるカードです。交通系ICカードと連動し、毎日の通勤や通学でポイントが貯まります。貯まったポイントは鉄道の運賃などに利用でき、お得に利用できるでしょう。
国内を電車や新幹線で移動する場合、交通系ICカード付帯の交通系カードがあれば改札をタッチで通過できます。ICカード単体よりポイントも貯まりやすく、スムーズな移動ができるでしょう。
航空系カードの魅力は、マイルが貯まることです。普段の買い物でマイルを貯め、航空券を手に入れて旅行もできます。また、飛行機の搭乗でもマイルが貯まるため、お得に空の旅を楽しめるでしょう。
国内旅行で便利なクレジットカード
国内旅行が多い人には、どんなカードが向いているのでしょうか?旅行先で使える特典が付帯したカードは、使い勝手がよいはずです。また、車での旅行を考えている人におすすめのサービスも紹介します。
旅行に活用できる特典がある
クレジットカードには、会員限定特典が付帯しています。例えば、セゾンカードの優待ショップは観光施設やホテルの優待が豊富です。
SPGアメックスのようなホテル系カードには、グループのホテルで利用できる優待もあります。特定のホテルや観光施設を利用する場合は、施設と連携したカードを発行するのもよいでしょう。
そのほか、旅行予約サイトの活用もおすすめです。リクルートやBooking.comなど、クレジットカードを発行している会社もあります。自社サイトの利用で還元率が上がるカードを持っておけば、お得に旅行を楽しめるでしょう。
また、クレジットカードを問わず旅行予約サイトをお得に使う方法として、「ポイントサイト」があります。ポイントサイトを経由するとクレカポイントとポイントサイトのポイントが二重取りでき、お得です。
ETCカードが無料で使える
車での旅行を考えているときは、「ETCカード」が役立ちます。高速料金が安くなるだけでなく、ゲートをスムーズに通過できるのも魅力です。
ETCカードを持っていると、事前の申し込みで料金が大幅割引になる「ドラ割」も利用できます。旅行先と自宅の往復や、旅行先での周遊が定額になるサービスです。
クレジットカードには、ETCカードが無料で使えるものがあります。年会費や発行手数料を確認し、コストがかからないものを選ぶと有利です。
海外旅行で便利なクレジットカード
クレジットカードは、海外旅行でも役立ちます。利用可能枠を上げたり、キャッシングが利用できたりと使い勝手もよいでしょう。旅行前に、利用可能枠やキャッシング枠の確認をしておくとスムーズに使えます。
必要に応じて利用可能枠を上げられる
海外旅行では、日常生活に比べてお金を使うことが増えます。旅行代金のほかに、現地で使う費用もあるでしょう。
クレジットカードは、事前に相談すると限度額の「一時引き上げ」が可能です。常時限度額を引き上げるよりも審査が通りやすく、急な支払いのときにも役立ちます。海外旅行前には、カード会社に時期や金額を相談してみましょう。
ただし、限度額の引き上げには審査が必要です。「限度額が足りない」と慌てることがないよう、予備として複数枚のカードを持っておくと役立ちます。
海外でのキャッシングが使いやすい
クレジットカードのキャッシング枠は、海外でも利用できます。旅行先で利用できるブランドを持っておけば、キャッシングもしやすいでしょう。
キャッシングにもATM利用手数料や利息がかかりますが、外貨への両替よりもお得なケースがあります。借りる日数や手数料を確認し、おおよその金額を計算しておきましょう。
キャッシングの1日あたりの利息は、「借入金額×クレジットカードに設定された年率÷365」で計算されます。数万円程度の借入なら1カ月の利息が数百円というケースもあり、手数料はそれほど高額ではありません。
ATM手数料も1回につき数百円に設定されていることが多く、必要なときに必要な分だけ外貨を準備できます。
旅行保険の確認ポイント
多くのクレジットカードには、海外旅行保険・国内旅行保険が付帯しています。補償内容や金額はそれぞれ異なり、旅行に行く前に確認も必要です。いざというときに保険が利用できるよう、条件を見ておきましょう。
利用付帯か、自動付帯かなど補償される条件
旅行保険を比較するときは、まず補償される金額や条件を確認しておきましょう。魅力的な補償条件は「自動付帯」です。料金の支払いなどの「利用付帯」で補償されるカードもありますが、自動付帯はカードを持っているだけで保険が利用できます。
また、補償金額も重要な要素です。何かあったとき十分な補償を受けるには、金額が高いカードを持っている方が安心でしょう。
クレジットカードの旅行保険は、複数のカードを持っている場合には合算できます。利用付帯の保険を複数有効にするのは難しいですが、自動付帯のカードなら低い補償でも持っておくと役立つはずです。
ケガや病気のときに補償されるか
クレジットカードの補償内容も、カードを選ぶ上で重要です。カードによっては、死亡や重篤な障害のみ補償されるものもあります。
使い勝手がよいのは、「ケガや病気の補償」がついているカードです。そのほか、賠償責任保険・携行品損害・航空機遅延費用の補償がついているものもあります。
海外では、日本の健康保険が利用できません。ケガや病気のときに病院を利用すると、高額な医療費が請求されます。突発的な事故や急病に対応できる、傷害・疾病治療費用が付帯しているものがおすすめです。
家族も補償の対象か
家族旅行を考えているなら、クレジットカードの保険を家族が利用できるかも確認しておきましょう。「家族特約」が付帯するクレジットカードは、配偶者やクレジットカードが持てない未成年の子どもも補償の対象です。
クレジットカードの保険で家族の補償を考えているなら、「家族カード」の発行も検討しましょう。家族特約が付帯しないカードでも、家族カードを発行すると保険が利用できるケースがあります。
「旅行代金は代表者がまとめて支払う」という場合は、旅行保険が自動付帯するカードが向いているでしょう。
あるとうれしいサービス
一部のクレジットカードには、空港で利用できるサービスが付帯しています。飛行機に搭乗する機会が多い人は、ぜひ検討してみましょう。旅行の回数やラウンジの利用頻度によっては、年会費を払っても元が取れるはずです。
空港ラウンジが利用できる
クレジットカードによっては、「空港ラウンジ」が利用できる特典が付帯しています。提携会社の空港ラウンジ、またはカード会社が運営する「カードラウンジ」が対象です。
ハイクラスカードには、世界の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」や「ラウンジ・キー」が付帯しているものもあります。
主に年会費が有料のカードが対象ですが、旅行でラウンジを利用する機会が多いなら、付帯サービスをチェックしておきましょう。無料でラウンジを利用できれば、快適な空の旅が楽しめます。
手荷物無料宅配サービス
手荷物無料宅配サービスが付帯しているカードは、主に「ハイステータスカード」に分類されるカードです。年会費有料で、付帯サービスが充実しています。
スタンダードカードで手荷物宅配サービスを利用したい場合は、「アメリカン・エキスプレス・カード」がおすすめです。グリーンカードとも呼ばれます。
グリーンカードは、スーツケース1個を往復無料で宅配できます。往復料金は4000円程度のため、旅行の回数が多い人ほどお得です。
往路は事前の予約が必要となり、復路では搭乗券とカードを提示します。手荷物宅配無料サービスが付帯したゴールドカード、プラチナカードはいくつかあるため、総合的な付帯サービスを比較して検討しましょう。
旅行好きにおすすめのクレジットカード
旅行好きには、どんなカードがおすすめなのでしょうか?おすすめのクレジットカードを4種類紹介します。気軽に発行できる年会費無料のカードから、海外旅行にも役立つハイクラスカードまで、それぞれの特徴を見ていきましょう。
エポスカード
エポスカードは、マルイが発行する年会費無料のカードです。年会費無料でありながら海外旅行保険が自動付帯であるなど、充実したトラベル系サービスがついています。
ただし、海外旅行保険の傷害死亡・後遺障害の補償は最高500万円です。死亡時の補償は万全とはいえませんが、傷害治療費用200万円、疾病治療費用270万円と治療費用は充実しています。
賠償責任の補償は、最高2000万円です。救援者費用、携行品損害の補償もあり、サブカードとして最適です。
エポスカード会員は旅行予約サイト「エクスペディア」の割引が利用できます。国内・海外ホテルが8%オフ、航空券+ホテル予約で2500円割引など高い割引率です。
ビューゴールドプラスカード
東京への旅行が多い人には、「ビューゴールドプラスカード」が向いています。年会費は1万1000円(税込)です。ゴールドカードは、「えきねっと」でのJR券予約やモバイルSuicaのグリーン券購入で8%が還元されます。
それ以外の特典も豊富です。東京駅構内にある「ビューゴールドラウンジ」を、無料で利用できます。
同伴者も料金を支払うと一緒に利用でき、くつろいだひとときを過ごせるでしょう。ソフトドリンクやお菓子、無線LAN環境も整い、出発前の時間を有意義に使えます。
会員優待には、「東京駅グランボーナス」や「レンタカー割引」があります。東京駅グランボーナスは、駅周辺の対象店舗を一定額利用すると優待券がもらえるサービスです。東京駅から車で移動を考えている人には、レンタカー割引が役立つでしょう。
JCBゴールド
JCBが発行する「JCB オリジナルシリーズ」は、海外利用のポイント還元率が2倍になります。「JCBゴールド」はオリジナルシリーズの上位カードです。年会費は1万1000円(税込)ですが、補償内容が充実した旅行保険が付帯しています。
海外旅行保険は旅行代金の支払いで最高1億円、代金の支払いがない場合でも自動で最高5000万円の保険が適用されます。国内旅行保険は自動付帯で最高5000万円です。
国内空港ラウンジとホノルル空港ラウンジが無料で利用できる空港ラウンジサービスも付帯し、旅行に役立つでしょう。特にハワイ旅行では「ワイキキ・トロリー」の乗車料金が無料になり、JCBプラザのハワイラウンジもあります。
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MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
ゴールドカード以上の特典を求めるなら、プラチナカードを検討しましょう。MUFGカードはアメリカン・エキスプレスと提携し、旅に役立つサービスを提供しています。
年会費は2万2000円(税込)です。アメリカン・エキスプレスならではのトラベルサービスが付帯し、ホテルや空港でもストレスなく過ごせるでしょう。
海外旅行保険は旅行代金支払いで最高1億円、支払いなしでは最高5000万円です。国内旅行保険は自動付帯で、最高5000万円の補償がついています。
世界の空港ラウンジが利用できる、「プライオリティ・パス」が無料で申し込みできるのも魅力です。アメックスブランドの特典を最大限に生かしたいと考える人には、ハイクラスカードが向いています。
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まとめ
クレジットカードには、旅行や観光に役立つサービスが付帯しています。カードによって、付帯サービスはさまざまです。
旅行保険、空港ラウンジサービスの有無は重要なポイントです。それ以外に、観光施設での割引優待や、旅行で使う交通手段の優待もチェックしておきましょう。
ハイクラスカードには多くの特典が付帯していますが、年会費との兼ね合いも考えて自分にとって使いやすいカードを発行するのがおすすめです。