- オリコカードの特徴
- 信販系のクレジットカード
- 29種類と豊富なカードラインナップ
- 貯まるポイントはカードによって異なる
- 暮らスマイル
- オリコポイント
- オリコカードの使いやすさ
- 締め日、支払い日はいつ?
- 盗難、不正利用などへの対策
- 人気のOrico Card THE POINTとは
- 年会費無料で使いやすいオリコカード
- 100円=1ポイント還元
- iDとQUICPay両方に対応
- 何と言ってもポイントの貯めやすさが魅力
- 入会後6カ月は100円=2ポイント
- オリコモールを経由すると還元率UP
- 同シリーズのステータスカード
- Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
- Orico Card THE GOLD PRIME
- Orico Card THE PLATINUM
- オリコカード発行を申し込むには?
- オリコカードの入会方法
- 審査に通るためのコツ
- まとめ
オリコカードの特徴
「オリコカード」は日本の信販会社が発行するクレジットカードです。年会費無料の高還元率カード「Orico Card THE POINT」を筆頭に、29種類のラインナップがあります。
信販系のクレジットカード
クレジットカードは発行元の違いで「信販系」「銀行系」「流通系」などに区分されます。オリコカードは信販系カードの代表格で、「株式会社オリエントコーポレーション」が発行元です。
信販会社とは、クレジットやローンなどの「販売信用取引」を行う会社で、数あるカード発行元の中では老舗的存在といえます。
一般的に「信用性」が高く、「ポイントプログラム」や「特典」が充実しているのが特徴です。サービスの質も安定しており、初めてカードをつくる人にとっては安心感があるでしょう。
審査の難易度は、小売企業が発行する「流通系カード」と「銀行系カード」の中間にあたります。銀行系は信用性やステータス性が高いですが、審査難易度が高いのがデメリットです。
一方、流通系は審査通過の門戸が広いぶん、ステータス性は期待できません。信販系は、信用性・ステータス性・特典の充実度のバランスが取れたカードといえるでしょう。
29種類と豊富なカードラインナップ
オリコで発行するクレジットカードは「オリコカード」と呼ばれます。ラインナップは全29種類と豊富で、自分のライフスタイルやニーズに合った1枚が見つかるのがメリットです。
毎月の返済額が自由に決められるリボ専用カード「UPty(アプティ)」やビジネスアシスト付きの法人カード「オリコビジネスカード」など、目的に応じたカードもそろいます。
加えて、オリコが他社と共同で発行するカードもあります。「提携カード」と呼ばれ、独自の特典やサービスが付帯しているのが特徴です。
≪提携カード例≫
・Cawachi Group Card(カワチ薬局)
・マツモトキヨシメンバーズクレジットカード(マツモトキヨシ)
・ブリヂストン カーライフサポートカード(ブリヂストン)
・カインズMastercard(カインズ)
・みずほマイレージクラブカード THE POINT(みずほ銀行)
提携先のポイント機能やメンバーカードとオリコのクレジットカード機能が一体化したものも多く、両方の優待が受けられる場合があります。
貯まるポイントはカードによって異なる
通常、クレジットカードのポイントプログラムではカード会社のポイント(1種類)が貯まりますが、オリコカードは「暮らスマイル」と「オリコポイント」の2種類です。どちらが貯まるかは、カードの種類によって異なります。
暮らスマイル
「暮らスマイル」は、暮らスマイルが貯まるカードで付与されるポイントです。カード利用金額「1000円につき1スマイル」が付与され、200スマイルから商品に交換できます。
1スマイルは5オリコポイント(=5円相当)に換算されるため、カードの還元率は0.5%です。獲得したスマイルの有効期限は、「獲得した月から2回目に迎える会員の誕生月まで」です。最短で13カ月、最長で24カ月とみておきましょう。
暮らスマイルでは、年間利用額合計に応じた「クラスステージスマイル」が毎月上乗せされるのが特徴です。さらに、ゴールドカード会員は、カードの種類によって20~50%のスマイルがプラスされます。
≪ステージ加算率≫
ノーマル(50万円未満):+1倍
ステージ50(50万円以上):+1.5倍
ステージ100(100万円以上):+1.7倍
ステージ200(200万円以上):+2倍
オリコポイント
オリコポイントは「カード利用」「各種キャンペーン」「オリコモールの利用」「暮らスマイルからの交換」などで貯まるポイントです。
「THE POINTシリーズ」の標準還元率は1%で、利用金額「100円につき1ポイント(=1円相当)」が貯まります。「毎月利用金額の合算」に対してポイントが付くため、1回ごとにポイントが付くカードよりも、端数の無駄がありません。
≪THE POINTシリーズ一覧≫
・Orico Card THE POINT
・Orico Card THE POINT UPty
・Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
・Orico Card THE GOLD PRIME
・Orico Card THE PLATINUM
有効期限は、ポイント加算月を含む「12カ月後の月末」です。会員向けポイント交換サイト「オリコポイントゲートウェイ」では、オリコポイントを他社ポイント・ギフト券・ポイント商品・チャリティー商品(義援金)などへ交換できます。
オリコカードの使いやすさ
オリコカードの利用明細や請求確定金額は「Web明細」や「メール」でいち早くチェックできます。Web明細とは「利用代金明細書」とキャッシング利用時に発送される「新規ご利用内容のご案内」の郵送を停止して、オリコアプリやWebサイト上で確認できるようにするサービスです。
紙の明細書は破棄する手間がかかります。厳重に管理や処分を行わなければ、個人情報が第三者に漏れる可能性があるかもしれません。
Web明細ならパソコンに保存してデータで管理ができるため、紙が無駄になりません。パスワードをしっかり管理すれば、情報を他人に盗み見られる心配もないでしょう。
請求額の確定時は、登録したメールアドレスに通知が届きます。支払い口座にいくら入金すればよいかがすぐにわかり、支払い遅延や滞納のリスクが減らせます。
アプリ名:オリコ公式アプリ
価格:無料
Apple Store:ダウンロード
Google Play:ダウンロード
締め日、支払い日はいつ?
カード会社では、毎月決められた「締め日」に1カ月間のカード利用金額の集計を行っています。集計後に「請求金額」が確定し、「支払い日」にカード利用者へ請求する流れです。
オリコカードの締め日は「月末」、支払い日は「翌月27日」です。「毎月1日~月末まで」のカード利用金額が翌月27日に預金口座から自動的に引き落とされます(一部の加盟店を除く)。なお、支払い日が土日・祝日にあたったときは、翌営業日に変更となります。
盗難、不正利用などへの対策
クレジットカードは紛失や盗難時に不正利用されるリスクがあります。オリコカードでは、カード取引のモニタリングを24時間・365日実施しているのが特徴です。
「過去の不正利用のパターンと類似している」「第三者利用の可能性がある」と判断したときは、カードの利用を一時的に制限します。場合によっては、「本人確認(電話・SMS)」や「カードの差し替え」といった措置が取られるようです。
カードの紛失や盗難があったときは最寄りの警察署に届出をしたうえで、オリコカードの「紛失・盗難受付ダイヤル」に連絡しましょう。カードの不正使用を被った場合は「60日前」にさかのぼって、被害額が補償されます。
人気のOrico Card THE POINTとは
オリコカードには、「THE POINT(ザ・ポイント)」と呼ばれる「高還元率カードシリーズ」があります。その一つが「Orico Card THE POINT」で、「ポイントを効率よく貯めたい人」や「カード維持費をかけたくない人」に高い評価を受けているカードです。
年会費無料で使いやすいオリコカード
Orico Card THE POINTは、THE POINTシリーズの中でもっともベーシックな1枚です。ランクは「一般(スタンダード)」にあたり、高校生を除く18歳以上であれば誰でも申し込みができます。
年会費が0円のため、初めてカードを持つ人やコストを抑えたい人にぴったりでしょう。「家族カード」や「ETCカード」も無料で発行ができます。
ショッピング利用及びキャッシング利用の返済方法は、以下の通りです。返済方法の選択肢が多いため、自分のペースに合わせてカードが使えます。
・ショッピング:1回払い・分割払い・ボーナス一括払い・ボーナス二括払い
・キャッシング:1回払い・リボ払い(海外はリボ払いのみ)
ポイント高還元率のクレジットカード Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)
100円=1ポイント還元
ショッピング利用時のポイント還元率は1%で、100円につき1ポイントの「オリコポイント」が貯まります。クレジットカードの平均的な還元率は0.5%のため、Orico Card THE POINTは「高還元カード」といえるでしょう。
Orico Card THE POINTには「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」や「Orico Card THE GOLD PRIME」などの上位カードがありますが、標準還元率はすべて同じです。
iDとQUICPay両方に対応
100円や200円の少額決済をする際、「クレジットカード決済をするのが気まずい」という人もいるはずです。ほとんどは、「店員さんの手を煩わせそう」「暗証番号の入力が面倒」といった理由からでしょう。
Orico Card THE POINTは「iD」と「QUICPay」の両方に対応しており、加盟店ではカードを端末にかざすだけの簡単決済が行えます。
Apple Walletにカードを登録すれば、全国のQUICPay加盟店では「Apple Pay決済」も可能です。Androidの場合は「おサイフケータイ」にカードを登録しましょう。全国のiD加盟店では、スマホを端末にかざすだけで支払いが完了します。
なお、iD・QUICPayの利用でオリコポイントは加算されません。電子マネーの利用でポイントを貯めたい人は、「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」の申し込みを検討しましょう。
何と言ってもポイントの貯めやすさが魅力
Orico Card THE POINTは、使い方次第で還元率が2倍にも3倍にもアップします。特に、入会後半年間はポイントが大きく稼げるチャンスです。ネットショッピングをする際は、「オリコモール」を活用しましょう。
入会後6カ月は100円=2ポイント
Orico Card THE POINTは「入会から6カ月間」に限り、通常の2倍のオリコポイントが貯まるのがメリットです。「100円につき2ポイント」が付与されるため、還元率は2%になります。年会費無料のカードの中では、最高の還元率といってよいでしょう。
ポイントの付与上限は、「5000ポイント(利用額25万円相当)」です。6カ月で4万1666円以上のカード利用があれば、ポイント還元の恩恵が最大限享受できるでしょう。
オリコモールを経由すると還元率UP
「オリコモール」は、オリコが運営する「ポイントアップサイト」です。カード会員は、モールを経由して各店舗で買い物をすると、「カード利用分のポイント(1%)」+「オリコモール特別加算(0.5%)」+「オリコモール利用分のポイント(最大15%)」が貯まります。
モールを経由せずにOrico Card THE POINTでカード決済した場合、1万円(税抜)の買い物ではわずか110ポイントしか貯まりません。
モールを経由すれば、最大1550ポイントが上乗せされます。「Amazon」や「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」など大手通販サイトで買い物をするときも、オリコモールを経由しましょう。
同シリーズのステータスカード
Orico Card THE POINTの上位カードには、以下の3種類があります。基本のポイント還元率はすべて1%ですが、付帯するサービスや特典が異なります。
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」は、年会費1986円(税込)の手頃なカードです。カード決済では「1%」、電子マネー(iD・QUICPay)では各「0.5%」、リボルビング払いでは「0.5%」のポイントが還元されます。Orico Card THE POINTよりも、効率よくポイントが貯まるでしょう。
主な付帯保険は、最高補償額2000万円の「海外旅行傷害保険」と1000万円の「国内旅行傷害保険」です。オリコの福利厚生サービス「Orico Club Off」も付帯しており、全国の関連ホテルやテーマパークで会員限定優待が受けられます。
ゴールドカードはOrico Card THE POINT PREMIUM GOLD(オリコカード ザ ポイント プレミア
Orico Card THE GOLD PRIME
「Orico Card THE GOLD PRIME」はワンランク上のサービスが付いた「ゴールドカード」です。年会費は1万1000円(税込)とやや高めですが、最高補償額5000万円の「国内・海外旅行保険」と、最高1000万円の「家族特約」が付いています。
「国内外の空港ラウンジサービス」や「Wi-Fiサービス(Boingo)」も無料で利用ができるため、旅行好きにはぴったりでしょう。
本カードの国際ブランドはMastercard一択で、iD・QUICPayのほかに「Mastercardコンタクトレス」が搭載されているのが特徴です。コンタクトレス決済に対応する全国のMastercard加盟店では、カードをかざすだけのスピード決済が叶います。
Orico Card THE GOLD PRIME(オリコカード ザ ゴールド プライム)
Orico Card THE PLATINUM
「Orico Card THE PLATINUM」は、シリーズ最高峰の「プラチナカード」です。年会費は2万370円(税込)で、下位カードで受けられる特典・サービスのほかに「コンシェルジュサービス」が付帯しています。
「ホテルの予約」や「旅先の情報収集」などのプライベートな要望に電話1本で対応してくれるため、旅行や出張時の手間がグッと省けるでしょう。
Orico Card THE POINTシリーズでは、ポイント還元率が1番高いのにも注目です。下位カードのポイント特典に加え、オリコモールで「1%」、海外利用で「0.5%」、誕生月の利用で「1%」の特別加算が享受できます。
「国内・海外旅行傷害保険」の補償額はそれぞれ最高1億円で、万が一の事故やケガに備えられます。
プラチナカードはOrico Card THE PLATINUM(オリコカード ザ プラチナ)|クレジットカードのオリコカ
オリコカード発行を申し込むには?
オリコカードの申し込み方法は「オンライン」と「郵送」の2パターンがあります。郵送申し込みは資料請求や返送に時間がかかるため、オンラインでの申し込みを検討しましょう。審査結果のメールが届いてから、「最短8営業日」でカードが発行されます。
オリコカードの入会方法
オンラインの場合、公式Webサイトにある「カードの申し込み」をクリックしましょう。フォームに「本人情報」や「勤め先情報」を入力して送信すると、「入会審査」が開始されます。
審査結果がメールに届くため、案内に従って「支払い口座の登録」を行いましょう。カードが手元に届くまで、「2~3週間」程度を要します。
学生や未成年で申し込みを希望する場合は、一部郵送での手続きが必要です。入会フォームをオンラインで送った後に審査が完了すると、メールではなく郵送で「入会申込書」が届きます。必要事項を記入し、本人確認書類のコピーと一緒に送付しましょう。
なお、契約済みのオリコカードをほかの種類に切り替えることはできません。2枚目の新規発行は可能です。
オンラインでは「新規入会・利用キャンペーン」を行っています。入会特典とキャンペーン参加で最大8000円相当のポイントが貯まるチャンスもあるため、郵送申し込みよりもずっとお得です。
審査に通るためのコツ
入会審査では、「本人の支払い能力」がチェックされます。入会申し込みで提出した「個人情報」や「勤め先情報」のほか、指定信用機関に登録されている「クレジットヒストリー」や「ローンの借入・返済状況」も、重要な審査の判断材料です。
審査に通るためのコツは、「キャッシング枠を0円で申し込むこと」です。キャッシング枠が多くなればなるほど、カード会社は貸し倒れのリスクを多く背負わなければなりません。そのぶん審査の難易度も上がります。
「貸し付けは、申込者の年収の3分の1を超えてはならない」という「総量規制」があることも覚えておきましょう。他社カードでキャッシング枠を利用していると「申し込んだ枠の合計」が総量規制の上限を超えてしまい、審査落ちする可能性があります。
出典:お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)【貸金業界の状況】 | 日本貸金業協会
まとめ
オリコカードのラインナップは全29種類です。なかでも「THE POINTシリーズ」は、街中でもオンラインショッピングでもオリコポイントがどんどん貯まります。
カード年会費をかけたくない人はベーシックな「Orico Card THE POINT」、基本的な保険や補償をプラスしたい人は年会費がお得な「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」を選ぶとよいでしょう。
「Orico Card THE GOLD PRIME」からは、年会費がグッと上がります。下位カードにはない充実したサービスが魅力ですが、「年会費の元が取れるか」も考慮しましょう。