「外国人でも日本でカードローンを利用できるのだろうか?」と不安を感じる人は多いでしょう。永住権の有無や申込条件などがわからず、利用をためらうケースも少なくありません。
カードローンによっては、一定の条件を満たせば外国人でも利用可能な種類があります。永住権があれば選択肢は広がりますが、中長期の在留資格や安定した収入があれば申込める商品も存在します。ただし「必ず審査に通るカードローン」はないため、申込前に正確な情報を把握しておくことが大切です。
以下の表では、ニーズごとに外国人でも申込みやすいカードローンをまとめました。
属性 | おすすめのカードローン |
---|---|
急ぎで借りたい人 | プロミス アコム レイク |
銀行系で低金利を重視したい人 | 楽天銀行スーパーローン 住信SBIネット銀行カードローン |
収入に不安がある人 | アイフル ベルーナノーティス SMBCモビット |
本記事では、外国人におすすめのカードローン8選を紹介するとともに、審査に通る条件や必要書類、注意点を解説します。さらに、審査に落ちた場合の対策や公的支援制度についても触れるため、日本でカードローンの利用を検討している人はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 外国人でも利用できるカードローンの種類
- 外国人がカードローンの審査に通過する条件
- 外国人がカードローンを申込む際に必要なもの
- 外国人がカードローンを利用する際の注意点
- 外国人がカードローンの審査に落ちた場合の対策
- 外国人でも作れるカードローンおすすめ8選
- プロミス|在留カードがあれば外国人でも申込可能
- アイフル|永住権がなくても中長期在留者なら利用OK
- アコム|外国人でも利用しやすいサポート体制
- SMBCモビット|外国籍でも安定収入があれば審査対象
- レイク|永住者・定住者など在留資格があれば申込可能
- ベルーナノーティス|パート・アルバイトの外国人も利用しやすい
- 楽天銀行スーパーローン|銀行系で外国人にも柔軟に対応
- 住信SBIネット銀行カードローン|永住権を持つ外国人に人気の低金利ローン
- 外国人がカードローンの審査に通過する条件
- 安定した収入がある
- 日本語の読み書き・会話のスキルがある
- 日本国内に住所と電話番号がある
- 中期滞在者もしくは永住者である
- 外国人がカードローン申込時に必要なもの
- 【永住権あり】在留資格証明書類
- 【永住権なし】在留カード
- 外国人がカードローンの審査に通るためのポイント
- 安定した収入を示す
- 信用情報を健全に保つ
- 複数同時に申込まない
- 借入希望額を低めに設定する
- 外国人がカードローンを利用する際の注意点
- 短期滞在ビザでは申込めない
- 永住権がないと選択肢が狭い
- 外国人がカードローンの審査に落ちた場合の対策
- 外国人がカードローンを利用する際のよくある質問
- 外国人でもカードローンを利用できる?
- 外国人がカードローンの審査に通るコツは?
- 永久権があれば必ず審査に通る?
- まとめ:外国人でも条件を満たせばカードローンは利用可能
外国人でも作れるカードローンおすすめ8選
カードローン | 借入スピード | 上限金利 | 特長 |
---|---|---|---|
プロミス | 最短3分 | 年18.0% | 在留カードの提出で外国人でも申込可能 |
アイフル | 最短18分 | 年18.0% | 永住権がなくても中長期在留者なら利用できる |
アコム | 最短20分 | 年18.0% | サポート体制が充実しており、外国人でも利用しやすい |
SMBCモビット | 最短15分 | 年18.0% | 安定収入があれば外国人でも申込可能 |
レイク | 最短20分 | 年18.0% | 永住者・定住者など在留資格があれば外国人でも申込可能 |
ベルーナノーティス | 最短24時間 | 年18.0% | 正社員以外の外国人でも申込みしやすいカードローン |
楽天銀行スーパーローン | 最短即日 | 年14.5% | 銀行系でも永住権があれば申込可能 |
住信SBIネット銀行カードローン | 非公表 | 年14.79% | 低金利で金利優遇を受けられる場合がある |
プロミス|在留カードがあれば外国人でも申込可能
借入スピード | 融資スピード | 最短3分 | ◎ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 不要 | ◎ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | 最大30日 | ○ |
上限金利 | 年18.0% | △ | |
借入上限額 | 800万円 | △ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 書類提出 | ◎ |
郵送物 | 原則なし | ◎ |
おすすめポイント
- 最短3分で融資を受けられる
- アプリがあればコンビニATMで借入ができる
- 無利息期間は「初回借入日の翌日」からスタート
プロミスでは、在留カードを提示できれば外国籍の人でも申込可能です。申込条件は「18~74歳で安定した収入があること」で、雇用形態を問わず、パート・アルバイトでも収入があれば審査対象となります。
最短で即日融資が可能なスピード感にくわえ、初回利用者向けの無利息サービスなど、利便性の高い制度が整っている点も特徴です。申込みから契約までをスマートフォンやパソコンで完結できるため、外国人にとっても手続きがわかりやすく、安心して利用できるカードローンといえるでしょう。
アイフル|永住権がなくても中長期在留者なら利用OK
借入スピード | 融資スピード | 最短18分(※) | ○ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 不要 | ◎ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | 最大30日 | ○ |
上限金利 | 年18.0% | △ | |
借入上限額 | 800万円 | ○ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 書類提出 | ◎ |
郵送物 | 原則なし | ◎ |
(※)申込状況によって変わる可能性あり
おすすめポイント
- オリコン顧客満足度調査No.1の実績
- 審査はアイフル独自で進められる
- 女性向けサービスが充実している
アイフルは、永住権がない外国人でも在留カードを持っていれば申込可能な点が大きな特徴です。パート・アルバイトなどの安定した収入があれば審査対象となり、雇用形態に縛られにくい柔軟さがあります。
また、即日融資に対応しており、急に資金が必要になった場合にも役立ちます。公式サイトでも在留カードを含む必要書類の案内が明確に示されているため、外国籍の人でも手続きがわかりやすく安心して利用しやすいでしょう。
アコム|外国人でも利用しやすいサポート体制
借入スピード | 融資スピード | 最短20分(※3) | ○ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 不要 | ◎ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | 最大30日 | ○ |
上限金利 | 年18.0% | △ | |
借入上限額 | 800万円 | ○ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 書類提出(※2) | ◎ |
郵送物 | 原則なし | ◎ |
(※1)諸条件あり
(※2)原則、電話での確認はせずに書面や申告内容での確認を実施
(※3)お申込時間や審査により変わる可能性あり
おすすめポイント
- 利用者数や知名度が高く安心感がある
- 審査通過率が高め
- 最短20分で周囲にもバレにくい
アコムは大手消費者金融として知名度が高く、外国人の利用も可能です。ただし、審査の詳細は公表されていません。安定した収入があることや永住権、在留カードの有無などが審査されると考えられます。
また、申込みから契約までのプロセスがシンプルで、公式サイトの説明もわかりやすい点も魅力です。初めて日本でカードローンを利用する外国人でも比較的簡単に利用しやすいでしょう。無人契約機やWeb完結申込など、対面コミュニケーションの不安をカバーできる利便性の高さも評価されています。
SMBCモビット|外国籍でも安定収入があれば審査対象
借入スピード | 融資スピード | 最短15分 | ○ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 不要 | ◎ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | なし | △ |
上限金利 | 年18.0% | △ | |
借入上限額 | 800万円 | ○ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 書類提出 | ◎ |
郵送物 | 原則なし | ◎ |
おすすめポイント
- 融資スピードは最短15分
- 返済時にVポイントが貯まる
- 多目的カード「モビットVISA-W」 が便利
SMBCモビットはSMBCグループが提供するカードローンで、外国籍の人も安定した収入があれば申込可能です。最大の特徴は、申込みから契約、借入までをスマートフォンやパソコンだけで完結できる利便性の高さにあります。
勤務先への電話連絡を原則避けられるWeb完結の申込みにも対応しており、電話応対が苦手であったり、現場作業が多かったりする外国人の人にとっても利用しやすいといえるでしょう。銀行系に比べると審査が迅速な傾向があり、在留カードや本人確認書類を揃えていればスムーズに申込めます。
レイク|永住者・定住者など在留資格があれば申込可能
借入スピード | 融資スピード | 最短20分 | ○ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 不要 | ◎ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | 最大365日 | ◎ |
上限金利 | 年18.0% | △ | |
借入上限額 | 500万円 | △ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 書類提出 | ◎ |
郵送物 | 原則なし | ◎ |
おすすめポイント
- 無利息期間が365日間と長い
- 無利息期間をシミュレーションできる
- 借入や返済について無料相談できる
レイク(旧レイクALSA)は、新生銀行グループが提供するカードローンで、永住権を証明できる在留カードまたは特別永住者証明書があれば申込みできます。即日融資や無利息期間サービスなど、利用者にとってメリットの大きい制度が整っている点が特徴です。
また、申込みから契約、借入、返済までをスマートフォンやパソコンで完結できるため、日本語に不慣れな外国人でも、翻訳ツールなどを用いてスムーズに手続きを進められます。大手金融グループが運営しているため安心感があり、スピードと信頼性の両立を求める人にも適しています。
ベルーナノーティス|パート・アルバイトの外国人も利用しやすい
借入スピード | 融資スピード | 最短24時間 | ○ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 不要 | ◎ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | 最大14日 | ○ |
上限金利 | 年18.0% | △ | |
借入上限額 | 300万円 | △ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 電話連絡 | △ |
郵送物 | あり | △ |
おすすめポイント
- 専業主婦でも融資を受けられる
- 高齢者でも80歳まで融資を受けられる
- 何度でも14日間の無利息期間を利用できる
ベルーナノーティスは、通販大手ベルーナのグループ会社が運営する消費者金融です。在留カードをお持ちの外国籍の人は申込みができます。パート・アルバイトなどの非正規雇用の人でも安定した収入があれば審査に進めるため、日本で働く外国人にとって利用しやすいカードローンです。
特に「レディースローン」の利用者が多く、働く女性や専業主婦の人が生活費の不足や急な出費に対応しやすい点も特徴です。必要書類は在留カードなどの本人確認書類で、収入を証明する資料を添えることで審査通過の可能性を高められます。
楽天銀行スーパーローン|銀行系で外国人にも柔軟に対応
借入スピード | 融資スピード | 最短即日 | ○ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 不要 | ◎ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | 最大30日(初回利用で楽天銀行口座を同時申込みの場合) | △ |
上限金利 | 年14.5% | ◎ | |
借入上限額 | 最大800万円 | ○ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 電話連絡 | △ |
郵送物 | あり | △ |
おすすめポイント
- 楽天会員なら審査優遇がある
- 最大3万1,000円分の楽天ポイントを進呈(Web申込期間2025年11月6日まで)
- 最短即日で融資を受けられる
楽天銀行スーパーローンは、外国籍の人も申込めます。条件は永住権または特別永住権をお持ちで、「国内に居住し、安定した収入があること」です。
さらに、Web完結で申込める手軽さや、消費者金融より低めに設定された金利も大きな魅力です。楽天会員であれば審査や手続きをスムーズに進めやすくなります。
住信SBIネット銀行カードローン|永住権を持つ外国人に人気の低金利ローン
借入スピード | 融資スピード | 非公表 | △ |
---|---|---|---|
Web完結 | 可能 | ◎ | |
口座開設 | 必要 | △ | |
金利と借入額 | 無利息期間 | なし | △ |
上限金利 | 年14.79% | ○ | |
借入上限額 | 最高1,000万円 | ◎ | |
バレにくさ | 在籍確認方法 | 電話連絡 | △ |
郵送物 | 原則なし | ◎ |
おすすめポイント
- 24時間いつでも申込手続きができる
- キャッシュカードで借入できる
- 特定の条件を満たせば基準金利から年0.1~0.6%引下げ
住信SBIネット銀行カードローンは、低めの金利が魅力で、特に金利引下げ条件となる「SBI証券口座保有登録済」「住信SBIの住宅ローン残高がある」「ミライノカード(JCB)を保有」にあてはまる人におすすめです。外国籍の人の申込条件は「永住者であること」「安定した収入があること」などと定められています。
さらに、Web完結型で申込みから契約まで進められるため、忙しい人でも手続きしやすいのが特徴です。銀行グループが運営する安心感もあり、永住者にとって長期的に利用しやすいカードローンといえるでしょう。
外国人がカードローンの審査に通過する条件
日本でカードローンを利用したい外国人は、一定の審査条件を満たす必要があります。ここでは、外国人がカードローンの審査に通過する条件を4つ解説します。
安定した収入がある
カードローンの審査で最も重視されるポイントが返済能力であり、その根拠となるのが安定した収入です。外国人であっても、継続的に給与を得ていることが必須条件となります。
例えば、正社員や契約社員として同じ勤務先で一定期間働いている場合、収入の安定性が高く評価されやすいでしょう。アルバイトやパート勤務でも、長期的に勤務をつづけている実績があれば審査通過につながるケースがあります。一方で、転職直後や就労期間が短い場合は安定性に欠けると判断され、審査に不利となる可能性があるため注意が必要です。
収入の安定性を示すには、給与明細や源泉徴収票、確定申告書などの収入証明書を示す必要があります。これらの書類は返済能力を裏付ける重要な資料であり、不備なく提出することが大切です。
日本語の読み書き・会話のスキルがある
外国人がカードローンを利用する際には、日本語でのコミュニケーション能力も審査の重要な要素となります。カードローン契約には多くの書類や契約条件があり、これらを正しく理解するためには一定の日本語力が不可欠です。契約内容や返済ルールを理解できなければ、トラブルにつながる可能性も否めません。
実際の審査では、申込書の記入や本人確認の電話対応が日本語で行われるケースが一般的です。ここでスムーズに対応できるかどうかが、審査担当者の信頼につながります。日本語でのやり取りが難しいと判断されると、返済や契約管理に不安があるとみなされ、審査通過が難しくなる場合もあるでしょう。日常的に日本語での会話や読み書きに慣れておくことは、審査で有利に働く要素の一つです。
日本国内に住所と電話番号がある
カードローンを利用するためには、日本国内に居住していることが前提となります。金融機関は、申込者に安定した生活基盤があるかどうかを確認するため、確実に連絡が取れる住所と電話番号を必須条件としており、これらを証明できなければ審査に進むことはできません。
具体的には、住民票の登録情報や賃貸契約書など、実際に国内に居住していることを裏付ける書類の提出が求められます。さらに、在籍確認や返済に関する連絡に対応可能な電話番号も必要です。
万が一、住所や連絡先が提示できなければ、返済の確実性に疑問を持たれ、審査に落ちる可能性が高まります。外国人がカードローンを利用するには、日本での安定した生活基盤が不可欠です。
中期滞在者もしくは永住者である
外国人がカードローンを申込む際には、在留資格の提出も必要です。観光ビザや短期滞在ビザでの利用は認められておらず、長期的に日本に滞在する意思と基盤があることを証明しなければなりません。
具体的には、中長期在留資格者であることを証明する在留カードの提出が条件です。これにより、金融機関は継続的な収入と返済能力を期待できると判断します。さらに、永住権を持っている場合は、国内に安定して暮らし続けることが前提とされるため、カードローン審査において有利に働きます。
永住権がない場合でも、中期・長期の在留資格があれば利用可能なカードローンは存在しますが、選べる商品の幅は狭くなりがちです。そのため、申込前に自分の在留資格で利用可能な金融機関を確認しておくとスムーズでしょう。
お金を借りる方法については、以下の記事も参考にしてみてください。
外国人がカードローン申込時に必要なもの
外国人が日本でカードローンを申込む際には、在留資格を証明するための書類が欠かせません。ここでは、永住権がある場合とない場合に分けて必要書類を整理します。
【永住権あり】在留資格証明書類
永住権を持つ外国人がカードローンを申し込む場合は、まず在留資格を示す公的書類の提出が求められます。具体的には、在留カードや永住者証明書が代表です。これらの書類は、金融機関にとっては審査上の安心材料となります。
また、場合によっては、本人確認のために運転免許証や健康保険証などの身分証明書が必要になります。くわえて、返済能力を裏付けるための収入証明書類として給与明細や源泉徴収票、確定申告書などを提出するケースも一般的です。これらは安定収入の証拠となる資料であり、特に融資希望額が大きい場合や銀行系カードローンを利用する場合には必須となる可能性が高いでしょう。
なお、特別永住者に交付される「特別永住者証明書」も無期限での居住資格を示す書類として有効です。
【永住権なし】在留カード
永住権を持たない外国人がカードローンを申込む場合でも、就労ビザや家族滞在ビザなどの中長期在留資格を有していればカードローンを利用できる可能性があります。その場合に必要となる書類が、在留カード(中長期在留者) です。
また、金融機関によっては、居住実態や身元を確認するための書類として、パスポートや住民票の写しなどを求める場合もあります。さらに、勤務先や収入を証明できる給与明細や源泉徴収票などは、返済能力を示すのに効果的です。
永住者や特別永住者と比べると、カードローンの選択肢は限定的ですが、必要書類を正しく揃え、収入や勤務実績を示せば審査通過の可能性が高まります。申込前に金融機関ごとの必要書類を確認して準備しておくとスムーズです。
外国人がカードローンの審査に通るためのポイント
外国人が日本でカードローンを利用するには、単に在留資格を持っているだけではなく、審査を有利に進める工夫が必要です。ここでは、審査に通りやすくするための4つのポイントを解説します。
安定した収入を示す
審査条件として収入があることは欠かせない要素ですが、審査に通過するには安定性をどう示すかも重要です。金融機関は提出された書類をもとに返済能力を判断するため、給与明細や源泉徴収票、確定申告書など、収入を裏付ける資料を揃えましょう。
正社員や契約社員であれば、勤続年数が長いほど安定性が高いとみなされやすく、1年以上同じ勤務先で働いている事実を示せると信頼度が上がります。アルバイトやパート勤務の場合でも、長期間継続している実績があれば評価されるため、勤務履歴を補足資料として提出するのも有効です。
さらに、ボーナス支給や副収入がある場合は、その証明書類の提示によって「返済余力」をアピールできます。単に収入があることを伝えるのではなく、安定性と継続性を具体的な資料で示すことが、外国人が審査を有利に進める大きなポイントです。
信用情報を健全に保つ
信用情報は、カードローンの審査に影響する要素のひとつです。過去の借入や返済履歴、クレジットカードの利用状況、携帯料金の本体代金を分割払いにしている場合の支払い実績などが信用情報機関に記録され、審査時に照会されます。延滞や未払いがあると「返済に不安がある」と判断され、審査に不利となるため注意しましょう。
信用情報を健全に保つには、日常の支払いを期日通りに済ませ、延滞を起こさないことが基本です。さらに、ローンは必要最小限にとどめ、計画的に返済をつづける姿勢が評価されれば、信頼性が高まります。信用情報が良好なら、外国人でも審査に通過する可能性が高まるでしょう。
複数同時に申込まない
カードローンに申込んだ情報は、信用機関に履歴として記録されます。短期間に複数の申込みをすると、資金に余裕がないと判断され、審査が不利になる可能性が高まるため注意しましょう。
特に、外国人の場合は返済リスクを慎重に審査される傾向にあり、申込履歴が多いとマイナス要因になりかねません。審査に通過するには無駄な申込みを控え、本当に必要な1社のみに絞ることが大切です。事前に各社の条件を比較し、自分にとって適した条件のカードローンを選ぶとよいでしょう。不安な場合は、公式サイトの簡易診断や事前相談などを活用するのもおすすめです。
借入希望額を低めに設定する
初めてカードローンを申込む場合、借入希望額を低めに設定したほうが審査通過の可能性が高まります。高額の借入を希望すると、返済リスクが高いと判断される可能性があり、審査が厳しくなりかねません。一方、少額であれば返済の負担も小さく、金融機関にとっても貸出しやすいとみなされる傾向にあります。
外国人がカードローンを利用する際も、まずは少額で申込み、返済実績を積み上げましょう。期日通りに返済をつづければ、信用情報に良好な履歴が残り、将来的な増額やほかの金融サービスの利用にもプラスになります。
外国人がカードローンを利用する際の注意点
外国人が日本でカードローンを利用する際には、申込条件を満たしていても注意すべき点があります。ここでは、代表的な2つのポイントを解説します。
短期滞在ビザでは申込めない
カードローンは長期にわたる返済が前提となる金融商品であるため、観光ビザや短期就労ビザなどの短期滞在者は申込対象外となります。金融機関にとって、数ヶ月程度の滞在予定しかない利用者に貸付けを行うのはリスクが大きいためです。審査の時点で短期滞在ビザであると判断されれば、申込みは自動的に不可となります。
一方、中長期在留資格を持っている場合は申込みが可能です。在留カードに記載される「定住者」「永住者」「技術・人文知識・国際業務」などの在留資格は、日本に長期間滞在し、安定した収入を得る意思があるとみなされ金融機関に評価されやすくなります。
このように、カードローンを利用するためには「長期的に日本で生活している」という前提が欠かせません。申込前に自身の在留資格を確認し、対象外となる短期滞在ビザでないことを把握しておきましょう。
永住権がないと選択肢が狭い
永住権を持たない外国人は、将来的に日本を離れる可能性があり、金融機関からみれば貸倒れリスクが高いと判断される傾向があります。そのため、利用できるカードローンが限られる点に注意が必要です。利用できたとしても、借入上限額が低め、もしくは金利が高めに設定される可能性があるでしょう。
一方で、永住権を取得すると選択肢が広がり、銀行系カードローンのように低金利かつ条件の良い商品も検討できるようになります。将来的に安定して日本で生活する予定がある人は、カードローン利用だけでなく生活基盤の安定のためにも永住権の取得を目指すとよいでしょう。
外国人がカードローンの審査に落ちた場合の対策
カードローンの審査に落ちてしまった場合でも、生活資金を確保する方法が全くないわけではありません。状況によっては、各自治体や社会福祉協議会が実施している資金援助制度を利用できる可能性があります。
例えば、「生活福祉資金貸付制度」もその一つです。生活困窮者や低所得世帯の自立を目的に設けられた制度ですが、一定の条件を満たせば外国人でも利用が認められます。
ただし、誰でも無条件で利用できるわけではなく、貸付けが生活支援につながると判断された場合に適用される点に注意が必要です。申込時には、世帯の状況や収入、生活再建の見通しなどが審査されます。カードローンが利用できなかった場合は、こうした公的制度や相談窓口の活用を検討してみるとよいでしょう。
金欠に悩んだ場合の対策方法については、以下の記事も参考にしてみてください。
外国人がカードローンを利用する際のよくある質問
クレジットカードのQ&A
- 外国人でもカードローンを利用できる?:条件を満たせば日本のカードローンも利用可能
- 外国人がカードローンの審査に通るコツは?:安定した就労状況を示し、信用情報を良好に保つ
- 永久権があれば必ず審査に通る?:永住権があるからといって必ず審査に通るわけではない
ここでは、外国人のカードローン利用に関する基本的な疑問を整理しました。実際に利用する前に、疑問点を解消しておきましょう。
外国人でもカードローンを利用できる?
外国人でも条件を満たせば日本のカードローンを利用可能です。永住権を持っている場合、多くの金融機関で申込みが可能となり、選択肢も広がります。永住権がない場合でも、中長期在留資格を持っていれば利用できる商品があり、安定した収入や居住実態を示せれば審査通過のチャンスは十分にあります。
一方、観光ビザや短期就労ビザなどは長期的な返済を前提としないため、カードローンの利用は認められません。まずは自分の在留資格を確認し、利用対象となるかどうかを把握することが大切です。
外国人がカードローンの審査に通るコツは?
外国人が審査に通過するためには、返済能力を金融機関に証明する必要があります。給与明細や源泉徴収票などの収入証明を準備し、安定した就労状況を示すと審査に有利です。
また、クレジットカードや携帯料金の支払いを期日通りに行い、信用情報を良好に保つことも欠かせません。日常の支払い管理がきちんとできているかどうかは、金融機関が重視するポイントです。
初めて利用する場合は借入希望額を少額に設定するほうが承認されやすい傾向にあります。返済実績を積めば、信用力が高まり、将来的な増額も期待できるでしょう。
永久権があれば必ず審査に通る?
永住権を持っていることは、カードローンの審査において大きなプラス要素です。金融機関からみれば、永住者は長期的に日本に滞在する前提があり、返済能力も安定していると期待されるため、審査で有利に働きます。
ただし、永住権があるからといって必ず審査に通るわけではありません。収入や勤務先の安定性、信用情報などはどのようなケースでも重視されるポイントです。過去に返済延滞や金融事故があれば審査に落ちる可能性も高まります。
まとめ:外国人でも条件を満たせばカードローンは利用可能
外国人であっても、永住権や中長期在留資格を持ち、安定した収入があればカードローンを利用できます。申込みの際には、在留カードや永住者証明書、収入証明書などを提出し、返済能力を示すことが必要です。さらに、信用情報を良好に保ち、少額から申込むなどの工夫によって審査通過の可能性が高まります。
今回ご紹介したおすすめのカードローンは、外国人にも対応している商品を厳選しています。自分の在留資格や収入状況に合ったものを選び、無理のない利用を心がけましょう。カードローンの利用を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。