「急な出費で今月の生活費が足りない…」「どうしても支払いが必要なのに、手元にお金がない…」
冠婚葬祭、医療費、予期せぬトラブル…。理由はさまざまですが、誰しも「どこかからお金を借りなくてはいけない」という状況に直面することがあります。
そんな時、どこでどうやってお金を準備すれば良いのか、審査は通るのか、もし返せなくなったらどうしよう…と、不安や焦りで頭がいっぱいになってしまうのは、ごく自然なことです。
まず知っておきたいのは、お金を借りる方法は一つではないということ。消費者金融・銀行・クレジットカード・公的制度など選択肢は多様で、どれが最適かは状況次第です。
焦って選ぶ前に、まずはどのような選択肢があるのか、全体像を把握することが後悔しないための第一歩です。
この記事では、上記の全体像を踏まえ、あなたがいま置かれている状況(緊急度・必要な金額など)や、重視する点(スピード・金利・バレにくさなど)に応じて、最適な借入方法を見つけ出すための方法を解説します。
特に急ぎでお金が必要な人には、大手消費者金融がおすすめです。
なかでもプロミスは最短3分で融資が完了するカードローンで、融資スピードを重視する人にはぴったりの選択肢です。
この記事では、プロミスのようなスピーディに借りられる大手消費者金融から、より低金利な銀行カードローン、審査なしのクレジットカードキャッシングなどお金を借りる方法を網羅的に解説。
また、公的融資制度や生命保険の契約者貸付といった多様な選択肢も、わかりやすく解説しています。
さらに、万が一返済が困難になった場合の対処法や相談窓口、そして将来的に借入に頼らないための家計管理のヒントまで、「お金を借りる」上で知っておくべき情報を幅広く、深く掘り下げていきます。
後悔しない選択をするために、ぜひ本記事を最後までお読みいただき、ご自身にとって最も安全で最適な一歩を踏み出すための参考にしてください。
- 各借入方法のメリットやデメリット
- 借入審査に通るためのポイント
- 審査に落ちてしまったときの対処法
- 返済が困難になったときの対処法
- 今回以降お金を借りないための方法
- あなたの状況に合った借入方法を見つけるためのフローチャート
- 違法金融業者(闇金等)のリスクと確実な見分け方
- 違法業者の定義と危険性
- 万が一トラブルに遭った場合の相談窓口
- 「審査なし」は存在しない理由と審査で確認される項目
- なぜ審査は必ず行われるのか?
- カードローン等の審査で主に確認される項目
- 大手消費者金融カードローン:特徴・選び方・申込手順
- メリット・デメリット
- 即日融資のスピードと実際の所要時間
- 主要4社の大手消費者金融を徹底比較
- Web・アプリ完結での申込から借入までの流れ
- 銀行カードローン:特徴・選び方・申込手順
- メリット・デメリット
- 主要銀行カードローンの比較と選び方のポイント
- 申込から借入までの一般的な流れ
- 中小消費者金融:利用を検討する場合の注意点
- 大手との違い
- 代表的な正規中小消費者金融リスト
- クレジットカードのキャッシング:利用条件と注意点
- キャッシング枠の確認方法と利用手順
- メリット・デメリット
- 海外キャッシングについて
- その他の借入方法の特徴と注意点
- 生命保険の契約者貸付制度
- 質屋の利用
- 親族・知人からの借入
- 申込み前の準備:通過率を上げるためのチェックリスト
- Step1:自身の借入状況・収支状況の正確な把握
- Step2:必要書類の準備と確認
- Step3:希望借入額の適切な設定
- Step4:申込先の比較検討と選定
- 申込み時の注意点
- よくある入力ミス
- 年収・他社借入額の正直な申告の重要性
- 虚偽申告が発覚した場合のペナルティ
- 在籍確認の電話:対策と流れ
- 在籍確認の目的と実施タイミング
- 原則電話連絡なしの大手消費者金融について
- 電話連絡を書類提出で代替してもらう方法
- 電話応対のポイントと注意点
- カードローン審査に通らない主な理由と対策
- 理由1:信用情報
- 理由2:収入の安定性・返済能力
- 理由3:他社借入状況
- 理由4:申込情報の不備・虚偽
- 理由5:申込先の選定ミス
- 返済困難・多重債務の場合の対処法と相談先
- まずは現状把握:返済額・借入先リストの作成
- 素早い行動の重要性:放置するリスクは?
- 利用できる公的制度・専門家相談という選択肢
- 公的融資制度(生活福祉資金貸付等)の利用条件と申請方法
- 公的融資制度の概要と比較
- 申請窓口と相談からの大まかな流れ
- 債務整理:種類・メリット・デメリット・手続きの流れ
- 債務整理とは?借金問題を解決する法的手段
- どこに相談すべき?専門家の選び方
- 借入後の返済計画の立て方とシミュレーション
- 無理のない返済計画を立てるためのステップ
- 繰り上げ返済・一括返済のメリットと注意点
- 家計管理の基本と収支改善のヒント
- 簡単な家計簿のつけ方・続け方
- 固定費・変動費の見直しポイント
- お金を借りる際のよくある疑問
- 「金利」や「利息」とは?
- 消費者金融と銀行のローンは何が違う?
- 周囲にバレずにお金は借りられる?
- 在籍確認で会社に連絡が入らない方法はある?
- 土日でもお金は借りられる?
- お金を借りる際の審査は簡単?審査通過の割合は?
- 審査に通らない場合はどうすれば良い?
- 無職でもお金は借りられる?
- まとめ:お金借りる方法は目的や条件にあわせて選ぼう!
あなたの状況に合った借入方法を見つけるためのフローチャート
お金が必要になったとき、どの方法を選ぶべきか迷うのは当然です。
まだどこで借りれば良いか決められていない人は、このフローチャートを参考にして、「あなたの状況や優先順位に合わせた最適な借入方法」を見つけてください。
上記のフローチャートは最終アクションがすべて本記事の見出しとリンクしています。
何からすればいいかわからない人は、フローチャートを元に、自分の状況に合った借入方法や対策などを検討してみてください。
違法金融業者(闇金等)のリスクと確実な見分け方
正規の金融機関や貸金業者以外にも、「お金を貸します」と謳う業者が存在しますが、多くは法律を守らずに営業する違法な闇金業者です。
まずは、正規の金融機関と違法な闇金をどのように見分けるべきか、お金を借りる際のトラブルをなくすために学んでおきましょう。
そして、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合に、どこへ相談すればよいのかも、具体的な窓口をご紹介します。
違法業者の定義と危険性
違法な金融業者とは、国や都道府県への登録を行わずに貸金業を営む業者や、法律で定められた上限金利(※1)を超える利率で貸し付けを行う業者を指します。
闇金を利用する主なリスクとして、以下が挙げられます。
- 法外な高金利による返済苦
- 悪質・違法な取り立て
- 個人情報の横流しによる悪用
- 反社会勢力による別のトラブル
「審査なし」「誰でもOK」「ブラック歓迎」といった甘い言葉で勧誘してくる業者には、特に注意が必要です。
正規の貸金業者は、貸金業法に基づき必ず返済能力の審査を行います。
「審査がない」こと自体が、違法である可能性を示すサインといえます。
万が一トラブルに遭った場合の相談窓口
もし違法な金融業者からお金を借りてしまい、高金利や悪質な取り立てに悩んでいる場合は、必ず一人で抱え込まず、できるだけ早く専門機関に相談しましょう。
違法業者への返済は法律上不要ですが、個人で対応しようとすると、さらなる嫌がらせを受ける可能性があります。
以下に、主な相談窓口を掲載します。
相談は無料で行える窓口も多いので、まずは勇気を出して連絡を取ってみましょう。
相談窓口 | 電話番号 受付時間 | 特徴 |
---|---|---|
警察相談専用電話(※1) | 9110 | 実際に事件が起きていなくても、警察に相談したいことがあるときに頼れる相談室。 |
平日午前8:30~午後5:15 (各都道府県警察本部によって異なる) | ||
金融庁 金融サービス利用者相談室(※2) | 0570-016811 | 登録貸金業者に関する情報提供や、多重債務に関する相談を受け付けている。 |
平日 10:00~17:00 | ||
日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター(※3) | 0570-051-051 | 貸金業に関する様々な相談や苦情を受け付けている。違法な金融業者に関する相談にも対応しており、アドバイスや適切な窓口の案内も行っている。 |
平日 9:00~17:00 | ||
日本司法支援センター(法テラス)(※4) | 0570-078374 | 経済的に余裕がない人でも、無料で法律相談を受けられるところ。闇金問題に詳しい弁護士や司法書士を紹介してもらうことも可能です。 |
平日 9:00~21:00 土曜 9:00~17:00 | ||
消費生活センター(※5) | 188 | 商品やサービスに関する消費生活全般の相談を受け付けている。悪質な契約トラブルの一環として、闇金に関する相談も可能。 |
24時間365日 |
違法業者とのトラブルは、自分で解決しようとせず、早めに専門家へ相談することが大切です。
「借りた自分が悪い」と思い込まず、勇気を出して相談してください。
専門家は、業者との交渉や法的手続きを通じて、取り立てを止めさせ、問題を解決するために力を貸してくれます。
(※1)警察相談専用電話
(※2)金融サービス利用者相談室
(※3)貸金業相談・紛争解決センター
(※4)法テラス
(※5)消費生活センター
「審査なし」は存在しない理由と審査で確認される項目
ここまでの解説で「審査なしは危ない」と理解しているかもしれませんが、ではなぜ審査なしの金融機関は存在しないのか。
つい「どうせ大丈夫だろう」と軽い気持ちで騙されないために、審査が行われる理由について理解しておきましょう。
なぜ審査は必ず行われるのか?
正規の金融機関や貸金業者がお金を貸し出す際には、必ず申込者の「返済能力」に関する審査を行います。
これは、貸金業法という法律によって義務付けられているため、どんな金融機関でも法律を守っている限りしなくてはいけないことです(※)。
借入審査がおこなわれる理由主には2つです。
- 借り手を守るため(過剰貸付の防止)
- 貸し手を守るため(貸し倒れリスクの回避)
契約者の返済能力を事前に審査しておくことで、契約者が自己破産するような金額を貸さないため。
そして融資した側の金融機関が、契約者が返済しないことで不利益をうけないためです。
法律で決まっていることなのですから、単純に「審査なし=違法」と考えても間違いありません。
カードローン等の審査で主に確認される項目
借入審査では、契約者のどんな情報が確認されるのでしょうか。
カードローンやクレジットカードのキャッシング審査では、申込者が申告した情報と、信用情報機関に登録されている客観的な情報を照らし合わせ、返済能力を総合的に判断します。
主に確認されるのは、以下の項目です。
- 申込者本人の情報(属性情報)
- 収入に関する情報
- 信用情報
- 他社からの借入状況
大前提「返済に関係する情報」を確認するので、収入や勤続年数、勤務形態(正社員かアルバイトかなど)を重視します。
また、他社からの借入もあれば、より返済を圧迫するため審査には不利です。
信用情報とは、これまで積み上げてきた返済情報などのことで、ローンだけでなくスマホ本体の分割払いや、クレジットカードの返済履歴なども考慮されます。
そのため「これまで借金したことないのに!」と思っていても、カードの返済を何度も遅れていると、審査に落ちてしまう可能性があります。
大手消費者金融カードローン:特徴・選び方・申込手順
急な出費や一時的な資金不足に対応する方法として、テレビCMなどでもおなじみの大手消費者金融カードローンは有力な選択肢の一つです。
プロミス・アコム・アイフル・レイク・SMBCモビットなどが代表的です。
ここでは、大手消費者金融カードローンのメリット・デメリットを整理し、各社の特徴を理解しましょう。
メリット・デメリット
大手消費者金融のメリットは、なんといっても「即金性」にあります。
最短3分で融資を受けられるプロミスから、一番時間がかかるといっても最短25分のレイクまで、5社すべてが最短30分以内に融資を受けられます。
また、電話による在籍確認がないため、会社にバレることなく借入ができます。
早さだけでなく、バレずに借りたいというニーズをもつ人も多いでしょう。
一方、金利の高さは多くの人の共通認識で消費者金融のデメリットといえます。
素早くバレずに借りられるけど、金利が高く返すのに時間がかかると借りたときよりも多く返さないといけない、というのが大手消費者金融です。
即日融資のスピードと実際の所要時間
大手消費者金融の「最短〇分」という時間は、あくまで手続きが最も順調に進んだ場合の理想的な時間です。
融資速度がほかの金融機関と比べて早いのはもちろんですが、実際には、審査の混雑状況や申込情報の確認等を考慮して1時間程度を見込んでおきましょう。
大手消費者金融では、9時~21時の間に審査をおこなっており、21時までに審査完了すれば当日にお金を引き出せます。
そのため、余裕をもって19時〜20時ごろまでには申込みを終わらせ、審査結果待ちの状態にしておきたいです。
即日融資を実現するためのチェックリスト
少しでも早く、当日中に即日融資を受けるためには、申込み前の準備と手続き中の注意が重要です。
以下の点をチェックし、スムーズな借入を目指しましょう。
まず、一番簡単で一番重要なのは、審査の混雑を避け、できるだけ早い時間帯に申し込むことです。
それだけで当日中に融資を受けられる可能性はグンと高まります。
また、申込方法は、公式アプリを使ったWeb完結がおすすめです。
用意しておいた本人確認書類などをそのままアプリから提出できるため、スムーズに契約を進められます。
さらに借入希望額を少なくすることで、返済能力を厳密に審査する必要がなくなり(収入証明書など)審査が早く終わる可能性もあります。
加えてどうしてもすぐにお金が必要な場合、コールセンターに電話して審査を優先してほしいと伝えることで、ほかの申込者より優先して審査してくれることもあります。
どうしてもお金がほしいからと何社も同時に申込むと、逆に返済能力を疑われ審査には不利なので、必ずやめましょう。
主要4社の大手消費者金融を徹底比較
大手消費者金融にはそれぞれ特徴があり、どの会社が自分に合っているかは、何を最も重視するかによって異なります。
ここでは、代表的な4社を、いくつかの重要な観点から比較してみましょう。
スピード重視なら:プロミス
融資までのスピードを最優先する方には、プロミスが有力な候補となります。
最短3分での融資を公表しており(※1)、これは業界最速クラスのスピードです。
Webやアプリからの申込みで手続きがスムーズに進めば、どこよりも素早くお金を手にすることができるでしょう。
無利息期間も借入翌日から30日間あり、在籍確認も原則なしとスピード以外の部分は他社と同水準に高いため、即日融資であれば迷うことなくおすすめの一社です。
無利息期間重視なら:レイク
無利息期間を重視するならレイク一択です。
融資速度自体は25分と早いものの他社よりは若干遅いレイクですが、無利息期間はなんと最大365日もあります。
365日の無利息期間を利用するには初回契約額50万円以上という条件がありますが、50万円未満でも、初めての契約なら60日間も無利息期間があります。
無利息期間中に返済できれば返済額は借りた分だけなので、デメリットである高金利をカバーできる最も有力な消費者金融といえます。
「分単位で焦っているわけではない」という人には、業界初の無利息期間を導入したレイクが一番おすすめです。
審査が不安・1度落ちている人なら:アイフル
アイフルは大手消費者金融の中で、唯一の銀行の傘下に入っていない独立企業です。
私たちアイフルグループは大手消費者金融の中で唯一、銀行傘下とはならずに独立系企業として経営を続けています。意思決定にスピード感があり会社としての成長機会を逃さないことはもちろん、お客様のニーズに応じたサービス展開で多くの方にご利用いただいています。
アイフル:業界大手、唯一の独立企業
独立企業であることのメリットは、銀行の審査を介さず、アイフルが独自で融資をおこなう相手を選べる点です。
もし他社で審査に落ちた場合、同じ銀行傘下の消費者金融に申込むよりは、唯一違う指揮系統のアイフルを選択するほうが審査に通る可能性は上がるでしょう。
もちろんアイフルだから通る、ということは決してありません。
ですが、すでに他の大手消費者金融に落ちてしまっているなら、ぜひアイフルを検討してみてください。
初めての契約なら:アコム
初めて契約する人で、消費者金融に対して不安を捨てきれない人は、アコムがおすすめです。
他の大手消費者金融と比べて、大きく突出している特徴はありませんが、最も有名で利用者の多い安心感を提供してくれます。
実際アコムの公式サイトでは、新規契約者数のNo1(※1)と公表しており、初めて利用する人が選んでいる実績もきちんとあります。
とにかく借りるのにドキドキして不安な人は、最もスタンダードでCMでもよく見かけるアコムを選んでおくのはいかがでしょうか。
各社の特徴まとめとおすすめな人
- とにかく急ぎでお金が必要な人:プロミス
- 少しでも利息を抑えたい人:レイク
- 大手の中でも柔軟な審査を受けたい人:アイフル
- 初めてで安心感を重視したい人:アコム
最終的には、ご自身の状況や優先順位に合わせて、各社の公式サイトで最新情報や詳細な条件を確認し、比較検討することが重要です。
Web・アプリ完結での申込から借入までの流れ
現在、大手消費者金融カードローンの申込みは、スマホアプリやWebサイトから、来店不要で完結するのが主流です。
ここでは、一般的なWeb・アプリ完結での申込みから借入までの流れを5つのステップで解説します。
Step1:公式サイト・アプリからの申込情報入力
まず、利用したい消費者金融の公式サイトまたは公式アプリにアクセスし、「申し込み」ボタンから手続きを開始します。
画面の指示に従い、以下の情報を正確に入力していきます。
- 氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスなどの本人確認情報
- 勤務先の情報(会社名・所在地・電話番号・勤続年数・雇用形態・年収など)
- 住居の情報(居住形態、居住年数など)
- 希望借入額
- 他社からの借入状況(借入件数、借入総額)
入力項目は多いですが、審査の基礎となる重要な情報なので、間違いのないように丁寧に入力しましょう。
Step2:必要書類の提出
次に、本人確認のための書類を提出します。
多くの場合、スマカメラで撮影した書類画像を、アプリやWebサイトを通じてアップロードする形式です。
- 本人確認書類:運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・健康保険証などが一般的です。現住所が記載されているか、有効期限が切れていないかを確認しましょう。
- 収入証明書類(必要な場合):借入希望額が50万円を超える場合や、他社借入との合計が100万円を超える場合などに提出を求められます。源泉徴収票・確定申告書・給与明細書などが該当します。
書類に不備があると審査が遅れる原因になるため、鮮明な画像を提出することが重要です。
Step3:審査
申込み情報と提出書類に基づいて、審査が行われます。
審査では、主に以下の点が確認されます。
- 申込内容の確認:入力情報と提出書類に相違がないか。
- 信用情報の照会:信用情報機関(CIC、JICCなど)に照会し、過去のローンやクレジットカードの利用履歴、延滞情報、債務整理の有無などを確認。
- 返済能力の判断:年収・勤務状況・他社借入状況などから、返済能力があるかを判断。総量規制に抵触しないかもチェックされます。
- 在籍確認:申告された勤務先で実際に働いているかを確認します。大手消費者金融であれば、原則勤務先への電話はなく疑われる可能性は低いです。
審査結果は、メールまたは電話で通知されます。
Step4:契約手続き
審査に通過すると、契約手続きに進みます。
メールなどで送られてくる契約内容(利用限度額・金利・返済日・返済額など)をよく確認し、問題なければ同意しましょう。
このときにきちんと返済期間や返済総額を確認しておくことで、いつまでも返済が終わらないなど不安に駆られることがなくなります。
Step5:借入
契約完了後、いよいよ借入が可能になります。
主な借入方法は以下の2つです。
- 銀行振込(振込融資):指定した自分の銀行口座へ、必要な金額を振り込んでもらう方法です。
- スマホATM:スマホアプリを使って、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMなどで、カードレスで現金を引き出す方法です。
もちろん、後日郵送されるローンカードを使って、提携ATMから借入を行うことも可能です。
自分にとって都合の良い方法を選びましょう。
銀行カードローン:特徴・選び方・申込手順
大手消費者金融と並んで、お金を借りる際の主な選択肢になるのが銀行カードローンです。
メガバンクをはじめ、楽天銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行、地方銀行などが提供しています。
ここでは、銀行カードローンの一般的なメリット・デメリットを解説し、主要な銀行タイプごとの特徴を比較しながら、自分に合ったカードローンの選び方のポイントをご紹介します。
メリット・デメリット
銀行カードローンの一番のメリットは、消費者金融と比較して金利が低いところです。
大手消費者金融が上限金18.0%のところ、多くの銀行カードローンは上限金利が14%台と低いです。
金利は長期でお金を借りる際に大きく影響してくる点なので、原則金利は低ければ低いほど良いと覚えておくと良いでしょう。
また、総量規制(※)の対象外であるため、条件によっては消費者金融よりも大きな金額を借りられる可能性がある点もメリットといえます。
一方デメリットは、預金者保護の観点から審査基準が消費者金融より厳しく、融資までに時間がかかる点が挙げられます。
審査プロセスに警察庁データベースへの照会が含まれるため、即日融資できるカードローンは限られており、最短でも翌営業日から数日かかるのが一般的です。
また、大手消費者金融との大きな違いとして、無利息期間がありません。
そのため、すぐに返済した場合でも利息がつくのは注意しましょう。
総評としては、1日程度待てる・すぐに返せない額を借りる人は銀行カードローンで、スピード重視・無利息期間中に返済できる人は大手消費者金融がおすすめです。
(※)貸金業法に定められている年収の3分の1以上は借りられないという法律。ただし一般的には銀行カードローンでも年収の3分の1が限度の場合が多いため「多く借りられる=銀行カードローン」ではありません。
主要銀行カードローンの比較と選び方のポイント
銀行カードローンは、提供する銀行のタイプによって特徴が異なります。
ここでは、代表的なメガバンクとネット銀行のカードローンを中心に比較し、選ぶ際のポイントを解説していきます。
メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ)の特徴と比較
三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行などのメガバンクが提供するカードローンは、以下のような特徴があります。
- 圧倒的な店舗数
- 高いブランド力
- 他ローンでの優遇
メガバンクは、全国に支店やATMを展開しているため、対面での相談に最適です。
メガバンクなら窓口に行っても恥ずかしくないというメリットもあります。
また、高いブランド力のおかげで信頼性も高く、「消費者金融よりは銀行のほうが安心できる」という人も多いでしょう。
加えてメガバンクならではの特徴は、今回借りる以外でマイカーローンや住宅ローンなどを契約していれば、優遇金利で借りられる点です。
例えば三井住友銀行であれば、100万円以下の借入でも最大6.5%もの金利引下げが受けられます(※)。
銀行カードローンには無利息期間はありませんが、その分消費者金融よりも低金利で借りられます。
もし無利息期間中の返済が難しい・急いでない・100万円以上借りるという人は、メガバンクのカードローンを検討してみてください。
(※)三井住友銀行
ネット銀行(楽天・PayPay・住信SBI)の特徴と比較
楽天銀行・住信SBIネット銀行・PayPay銀行などのネット銀行のカードローンは、近年利用者を増やしており、以下のような特徴があります。
- Web・アプリ完結の手軽さ
- 独自の優遇サービス
- 独自サービスとの連携
- ATM手数料の無料特典
ネット銀行は実際の店舗をもちませんが、代わりに提携しているATMからの出金・入金手数料が数回無料のところが多いです。
また、Webアプリも充実しており、楽天銀行なら楽天Pay、PayPay銀行ならPayPayと独自サービスとの連携も簡単です。
さらに、独自の優遇サービスも展開しており、楽天会員ランクに応じて審査優遇があったり、SBI証券口座を登録しているだけで金利引下げがあったりします。
すでに利用しているサービスがネット銀行でカードローンを提供していれば、どんな優遇が利用できるか調べてみると、他の金融機関よりもお得に利用できるかもしれません。
申込から借入までの一般的な流れ
銀行カードローンの申込みから実際に借入を開始するまでの流れは、消費者金融と比較すると少し時間がかかる傾向がありますが、基本的なステップは共通しています。
ここでは、一般的な手続きの流れを解説します。
Step1:公式サイトから申込情報入力
銀行カードローンの申込み方法は、主に以下の3つがあります。
ネット銀行はWeb・アプリのみの場合が多いですが、メガバンクや地方銀行では複数の選択肢が用意されています。
- Web(インターネット・アプリ):銀行の公式サイトやアプリから、24時間いつでも申込手続きを開始できます。
- 店舗:銀行の支店窓口で、担当者に相談しながら申込手続きを行う方法です。
- 電話:電話でオペレーターに申込みの意思を伝え、必要事項を口頭で伝える方法です。後日、申込書類が郵送され、記入・返送が必要となる場合や、Webでの入力・書類提出を案内される場合があります。
- ローン契約機:一部の銀行では、支店やATMコーナーに設置されたローン契約機で申込みからカード発行まで行える場合があります。
ご自身の状況や利便性に合わせて最適な方法を選びましょう。Web・アプリでの申し込みが最もスムーズに進む傾向にあります。
Step2:必要書類の提出
銀行カードローンの申込みには、以下の書類が必要となるのが一般的です。
基本的に大手消費者金融の提出書類と同じですが、各銀行ごとに異なる可能性もあるので、申込時に確認しておきましょう。
- 本人確認書類:運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・健康保険証などが一般的です。現住所が記載されているか、有効期限が切れていないかを確認しましょう。
- 収入証明書類(必要な場合):借入希望額が50万円を超える場合や、他社借入との合計が100万円を超える場合などに提出を求められます。源泉徴収票・確定申告書・給与明細書などが該当します。
- Web申込の場合:スマホアプリやWebサイトの専用フォームから、書類を撮影・アップロードします。
- 店舗申込の場合:窓口で原本を提示またはコピーを提出します。
- 電話・郵送申込の場合:郵送で提出します。
- ローン契約機の場合:スキャナーで読み取って提出します。
書類に不備があると審査が遅れるため、事前に準備し、正確に提出することが重要です。
Step3:審査
銀行カードローンの審査期間は、消費者金融よりも長い傾向があります。
基本的に銀行カードローンの審査は、翌営業日から数日かかるのが一般的です。
ただ最近では即日融資可能な銀行カードローンも増えており、スピードを重視する場合でも対応できる銀行はあります。
しかし、ローンカードが必要な銀行も同じく多いので、審査結果通知が早くてもローンカードが届くまで引き出せない可能性もあります。
また、土日・祝日には審査をおこなわない銀行もあるので、消費者金融のようにどれに申込んでも素早いわけではなく、きちんと申込む銀行ごとに詳細を確認しなければいけません。
Step4:ローンカードの受け取り
審査に通過し、契約手続きが完了したら、カードレスではない場合ローンカードが発行されます。
ローンカードは郵送で自宅住所宛てに送られてきます。
申込みからカードが手元に届くまで通常1週間〜10日程度かかることを見込んでおきましょう。
Step5:借入
ローンカードが手元に届けば、設定された利用限度額の範囲内で借入が可能になります。
- ATMでの借入:受け取ったローンカードを使って、借入先の銀行ATMや、提携しているコンビニATM(セブン銀行、ローソン銀行など)から現金を引き出すことができます。
- その他の借入方法:銀行によっては、会員専用のWebサイト(インターネットバンキング)や電話を通じて、自身の銀行口座への振込融資を依頼することも可能です。
中小消費者金融:利用を検討する場合の注意点
大手消費者金融や銀行カードローンの審査に通らなかった場合、「中小消費者金融」の利用を検討する方もいるかもしれません。
しかし、中小消費者金融は審査が柔軟なメリットがある一方で、違法な闇金と見分ける知識が必要です。
ここでは、大手消費者金融との違いから、利用する上で注意しておきたいポイントを解説します。
大手との違い
中小消費者金融と大手消費者金融には、主に審査基準・利便性・リスクの面で違いがあります。
中小消費者金融の審査は、大手のようにAIによるスコアリングシステム(※1)だけに頼らず、申込者の現在の状況や個別事情を考慮する独自の基準を持つ場合が多いです。
なかには「債務整理をしていても融資できる可能性もある」と公言している中小消費者金融もあります(※2)。
ただし、「審査が甘い」わけではなく、返済能力や信用情報の確認は必ずおこなわれます。
また、利便性においては、Web完結や全国の提携ATM網を持つ大手に対し、中小は来店や郵送での契約が必要だったり、利用できるATMが限られたりすることが多いです。
さらに、最も注意すべきリスクは、中小消費者金融は情報が少なく、正規業者を装った違法な闇金業者との区別がつきにくい点です。
(※1)スコアリングシステムとは、申込者の信用度や返済能力を客観的に評価するための仕組みです。申込者の年齢や年収、信用情報などを機械的に数値化し、あらかじめ設定された基準を満たしているかどうかで合否を決めるシステムのことです。
(※2)いつも「ちなみに「いつも」のフリーローンは、信用情報に不安がある方でも、ご事情によってはお力添えできる可能性があります。」
なぜ審査が柔軟と言われるのか?
中小消費者金融の審査が柔軟だといわれている理由は、審査方法にあります。
中小消費者金融は、信用情報や属性情報のほかに、対面でのヒアリングを重視しており、申込者の人柄や返済への意欲などを評価に加えることがあります。
その代わり、Web完結に対応していない金融機関も多く、即日融資を受けられるかどうかは、事前に確認しておく必要があるでしょう。
利用する上での注意点
中小消費者金融は、地域に根ざしている企業が多く、自宅の近くにもあるかもしれません。
しかし「融資可能」と書いているだけで申込むのは避けましょう。
闇金ではない正規の貸金業者は、漏れなく金融庁の「貸金業登録」をおこなっています。
そのためまずは金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で検索し、登録されている正規の業者かを調べる必要があります。
もしくは、当サイト「ドットマネー」のように事前に調べ安心感と利便性を考慮して紹介しているサイトから申込むのがいいでしょう。
もしトラブルに巻き込まれそうになったときは、「万が一トラブルに遭った場合の相談窓口」の利用を検討してみてください。
代表的な正規中小消費者金融リスト
以下に、貸金業登録を行い、日本貸金業協会に加盟している正規の中小消費者金融をいくつか挙げます。
消費者金融 | 融資スピード | 無利息期間 | 職場への電話連絡 | 郵送物 | 上限金利 | 登録番号 |
---|---|---|---|---|---|---|
いつも | 最短45分 | 最大60日間 | 原則なし | 原則なし | 18.0% | 日本貸金業協会会員 第005847号(※1) |
セントラル | 最短即日 | 30日間 | あり | 原則なし | 18.0% | 日本貸金業協会会員 第001473号(※2) |
ダイレクトワン | 最短即日 | 55日間 | あり | あり | 20.0% | 日本貸金業協会会員 第003633号(※3) |
ベルーナノーティス | 最短即日 | 14日間 | あり | あり | 18.0% | 日本貸金業協会会員 第005746号(※4) |
上記の中小消費者は、貸金業登録されているため、安全にお金を借りることができます。
中小消費者でどれにしようか迷ったら、まずは融資スピードが早く無利息期間もあり、大手消費者金融と同じような水準でお金を借りられる「いつも」がおすすめです。
項目 | 対応 |
---|---|
審査時間 | 最短45分 |
上限金利 | 18.0% |
無利息期間 | 最大60日間(※) |
WEB完結 | 不可 |
在籍確認の電話 | 原則なし |
郵送物の有無 | 原則なし |
出典元:いつも公式
(※)初回契約額60万円以上の場合のみ
ほかの中小消費者金融についてより詳しい内容を知りたい人は、消費者金融おすすめ人気ランキング一覧【2025年最新比較】お金借りるならどこがいい?の記事もあわせてご覧ください。
(※1)いつも
(※2)セントラル
(※3)ダイレクトワン
(※4)ベルーナノーティス
クレジットカードのキャッシング:利用条件と注意点
多くの人が持っているクレジットカードには、買い物の支払いに使う「ショッピング枠」とは別に、現金を借入れできる「キャッシング枠」が付帯している場合があります。
キャッシング枠を使えば、審査を待つ必要もなく、ATMから出金できます。
ここでは、キャッシング枠の利用方法について詳しく解説します。
キャッシング枠の確認方法と利用手順
まずは、自分のクレジットカードでキャッシングが利用可能か、いくらまで借りられるのかを確認する必要があります。
キャッシング枠は、クレジットカードの会員サイトやアプリ等で確認でき、もし付帯されていれば「あなたのキャッシング枠〇〇万円」のように記載されているはずです。
キャッシング枠が付帯されていれば、以下の手順で現金を借入ましょう。
- 銀行やコンビニATMで「お引き出し」を選択
- 「お借り入れ」を選択しクレジットカードを挿入
- 暗証番号を入力し、返済方法を選択
- 借入金額を入力し、現金を受け取る
他にも、会員サイトから指定した銀行口座に振り込んでもらう方法もあります。
もしキャッシング枠がなかった場合審査が必要で、審査通過には数日かかります。
金利もカードローンと比べて低いわけではないため、大手消費者金融のカードローンを利用するほうがメリットは大きいことが多いです。
メリット・デメリット
キャッシング枠がすでにある場合、新規で契約するという心理的ハードルがない分、利用しやすいかもしれません。
ただし、クレジットカードキャッシングの金利は一般的に「15.0%~18.0%」となっており、上限金利はカードローンと同じですが、下限金利は「15.0%」とカードローンよりも高くなっています。
そのため、大きな金額を借りる場合(100万円以上)は、キャッシングじゃないほうが長期的には利息を抑えられ家計には優しいです。
またキャッシングは無利息期間もないので、少額でも利息が発生する点も考慮にいれましょう。
総評としては、「消費者金融で契約するのは心理的にキツイ」と感じる人にはおすすめできる方法といえます(すでに枠がある場合)。
海外キャッシングについて
カードローンにはないキャッシングの特徴として「海外キャッシング」があります。
もし今海外で現金が必要になった場合、カードローンではお金を振り込むことができません。
そのため、クレジットカードのキャッシングを利用します。海外でも利用方法は国内と同じく、ATMから出金できます(現地通貨で出てきます)。
ご自身の置かれている状況にあわせて検討してみてください。
その他の借入方法の特徴と注意点
カードローンやクレジットカードのキャッシング以外にも、お金を借りる方法はいくつか存在します。
ここでは、代表的な借り方として「契約者貸付制度・質屋・親族・知人からの借入」について、それぞれの特徴と利用する上での注意点を解説します。
生命保険の契約者貸付制度
確実にお金を借りたい方は、生命保険の契約者貸付制度を利用するのも一案です。
契約者貸付制度とは、解約返戻金を担保とした借入方法のことで、一般的には解約返戻金の7~8割程度を借入することができます。
今まで積み立てたお金から借りる仕組みであるため審査を必要とせず、お金が必要になった際には即日で借入できます。
手続き方法と必要書類
保険会社ごとの手続き方法は以下のとおりです。
保険名 | Web | 電話 | 窓口 | 郵送 |
---|---|---|---|---|
第一生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
明治安田生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
住友生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
日本生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
かんぽ生命 | × | × | ◯ | × |
ソニー生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
朝日生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
太陽生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アフラック | × | × | ◯ | ◯ |
メットライフ生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
プルデンシャル生命 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ほとんどの保険会社において、WEB上から契約者貸付制度の利用を申請できるため、わざわざ店舗に出向く必要がなく、自宅からでもお金を借りられます。
また、即日で借入できることに加えて、電話連絡等の通達もないため、家族に内緒でお金を借りることができます。
返済は、保険会社の指定する方法(口座振替・振込・ATMなど)で行います。
返済期日は特に定められておらず、好きな時に全額または一部を返済できることが多いです。
しかし、借入金の元金と利息の合計額が解約返戻金の額を超えてしまうと、保険契約そのものが失効してしまうリスクがあるため、十分注意しましょう。
質屋の利用
質屋は、品物を担保にお金を貸すお店です。
金融機関の審査に通らない場合でも、価値のある品物があればお金を借りられる可能性があります。
質屋で査定額が高くなる品物と、相場を下記にまとめました。
換金率の高い品物 | 相場 |
---|---|
貴金属 | 18金のネックレス(10g):10万〜十数万円 |
プラチナリング(5g):1万~3万円前後 | |
ダイヤモンド:数万〜100万円以上 | |
高級ブランド品 | ブランドバッグ:数千円~数十万円 |
高級腕時計:10万円~100万円以上 | |
デジタル機器 | iPhone最新機種:2~10万円程度 |
MacBook:3~15万円程度 | |
美術品・骨董品 | 数万円〜数百万円 |
品物の状態が良く、保証書などが残っていると評価額は上がります。
ただし、質屋は上記のように元々価値のあるものを査定してお金を貸してくれる業者です。
普通の服や時計では査定してくれない・買取業者より安いなどといったこともありえるので、そのあたりを考慮して質屋を利用しましょう。
返済期限と取り戻し
通常、質屋で預けることのできる期間は3ヶ月ほどです。
それ以上の期間で借入額を返済できなかった場合は、担保としていた物品が売却されることになり、返済義務も自動的になくなります。
また、質屋の金利は高く設定されているため、質屋からお金を借りる際は、返済可能かどうか入念に確認しておくとよいでしょう。
一例として、大手質屋「大黒屋」の金利は以下表のとおりです。
借り入れ金額 | 利率(月利) |
---|---|
100万円以上ご融資の場合 | 1.25% |
10万円以上100万円未満ご融資の場合 | 1.50% |
10万円未満ご融資の場合 | 各店舗によって異なる |
年間の金利にすると15.0〜18.0%程度になり、大手消費者金融カードローンの上限金利と同程度になります。
大手質屋以外の金利となると、さらに高金利であることも想定されますので、質屋からお金を借りる際はその点も踏まえておきたいところです。
親族・知人からの借入
最後の方法として、身近な人を頼ることを検討してみてはいかがでしょうか。
特に親や親族の方であれば、お金の問題だけでなく何事に関しても、力になりたいと親身になってくれる可能性は高いでしょう。
打診する際のポイントとしては、自分が本当にお金に困っている旨を伝えることです。
- 財布を無くしてしまった
- 詐欺や犯罪トラブルに巻き込まれた
- 病気で身動きが取れなくなってしまった
- お金を借りすぎて、どこも頼れなくなってしまった
また、身近な人からお金を借りる際は、以下の点にご注意ください。
- 家族からお金を借りる場合は、贈与税の対象とみなされる場合がある
- 友人からお金を借りる場合は、後から揉め事にならないよう借用書を作成しておく
家族からお金を借りる場合は、贈与税の対象とみなされる場合があります。
返済期限を決めずに家族からお金を借りた場合、贈与とみなされて借りたお金の全額が課税対象となる点にはご注意ください。
また、友人にお金を借りる際は、あとから揉め事にならないよう借用書を作成しておくとよいでしょう。
借用書の存在は契約の有効性を強固にするだけでなく、相手に納得してもらい人間関係の崩壊を防ぐ役割もありますので、忘れずに作成しておきたいところです。
借用書の必要性と書き方テンプレート
たとえ親しい間柄であっても、お金の貸し借りをする際は、「借用書」を作成するのがおすすめです。
これは、後のトラブルを避け、お互いの認識を明確にするために重要であり、また相手への誠意を示すことにも繋がります。
借用書に記載すべき項目は次のとおりです。
- ①タイトル:「借用書」または「金銭消費貸借契約書」
- ②作成年:契約書を作成した日付
- ③借入金額:借りた金額(「金壱拾萬円也(¥100,000)」のように漢数字とアラビア数字を併記すると確実)
- ④受領確認:借主が上記金額を確かに受け取った旨の記載
- ⑤返済期日: いつまでに返済するか(令和〇年〇月〇日)
- ⑥返済方法:一括か分割か、どのように支払うか(貸主指定の銀行口座に振り込む方法により支払う)
- ⑦利息:利息の有無と利率(例年〇%」「無利子」)
- ⑧遅延損害金:返済が遅れた場合のペナルティ(利率:年20%が上限)
- ⑨貸主・借主:住所、氏名、捺印
申込み前の準備:通過率を上げるためのチェックリスト
カードローンへの申込みを思い立った際、事前の準備をしっかり行うことで、審査に通過する可能性を高めることができます。
逆に、準備不足のまま申込めば、本来通過できたはずの審査にさえ落ちてしまうことがあるかもしれません。
ここでは、申込み前に最低限行っておくべき準備を4つのステップに分け、チェックリスト形式で解説します。
Step1:自身の借入状況・収支状況の正確な把握
まず最も重要なのは、自分自身の現在の状況を客観的かつ正確に把握することです。
ほかの金融機関からの借入状況や自分の収入、月の支出を正確に調べましょう。
他社からの借入状況や自身の収入は申込時に記入しなくてはならず、毎月の支出は自分で返済額を決めるときに必要です。
自分の記憶だけに頼るのではなく、金融機関のアプリや銀行口座等を確認して、正確な情報を得ましょう。
Step2:必要書類の準備と確認
カードローンの申込みには、必ず本人確認書類が必要となり、場合によっては収入証明書の提出も求められます。
いざ申込みをする際に慌てないよう、事前に準備し、内容を確認しておきましょう。
本人確認書類としては以下が利用できます。
- 運転免許証(表・裏)
- マイナンバーカード(表面のみ)
- パスポート(写真・住所記載部分)
- 保険証(表・裏)
50万円以上借入れる・他社を含めた借入合計金額が100万円以上の場合は、以下の収入証明書が必要です。
- 源泉徴収票
- 給与明細書
- 納税通知書/住民税決定通知書
- 所得証明書
- 確定申告書・青色申告書・収支内訳書
これらの書類を不備なく揃えておくことで、申込みから審査までのプロセスをスムーズに進めることができます。
特に収入証明書はお財布からすぐに取り出す、というわけにもいかないので、高額借入の場合は注意して用意しましょう。
Step3:希望借入額の適切な設定
いくら借りたいかも、審査に影響する重要な要素です。
必要以上に大きな金額を希望すると、返済能力を疑問視され、審査に通りにくくなる可能性があります。
ステップ1で把握した収支状況を基準に考えます。
どうしても必要な金額だけを設定するのがいいですが、返済額の決定方法や考え方などは、記事後半の「借入後の返済計画の立て方とシミュレーション」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Step4:申込先の比較検討と選定
最後に、どのカードローンに申込むかを慎重に選びます。
自分の状況に合った申込先を選ぶことで、審査落ちや借入後の後悔などを減らすことができます。
金融機関 | おすすめな人 |
---|---|
大手消費者金融 | ・スピード、手軽さ重視 |
・無利息期間中に返済できそう | |
中小消費者金融 | ・信用情報に自信がない |
・すでに他の業者で落ちている | |
銀行カードローン | ・長期にわたって返済する |
・融資スピードは重視しない |
上記の「おすすめな人」に当てはまる業者をまずは検討してみると、ミスマッチがないと考えられます。
申込み時の注意点
カードローンの申込み手続きは、Webやアプリで簡単に行えますが、入力する内容の正確性は審査結果を左右する重要な要素です。
どんなに信用情報や収入状況が良好でも、申込情報に不備や誤りがあると、審査が遅れたり、最悪の場合、審査に落ちてしまったりすることがあります。
ここでは、申込み時によくある入力ミスや、特に注意すべき項目について解説します。
よくある入力ミス
申込みフォームへの入力は、慌てず慎重に行うことが大切です。
特に以下のようなミスが多くみられるので、注意してください。
カテゴリ | よくある入力ミス |
---|---|
個人情報の誤り | 氏名・住所の漢字やフリガナの変換ミス、番地・部屋番号の入力漏れ |
電話番号やメールアドレスの入力間違い | |
生年月日の誤入力 | |
勤務先情報の誤り | 会社名の入力ミス(正式名称と異なる・(株)の有無など) |
所属部署名の不正確な記載 | |
勤務先の住所や電話番号(代表番号か部署直通かなど)の誤り | |
派遣元と派遣先の間違い(通常派遣社員は派遣元の企業情報を記入する) | |
収入・借入情報の誤り | 年収の計算間違い(通常税込年収を記載) |
他社からの借入件数や借入総額の記憶違い、申告漏れ |
これらの単純なミスが、審査の大幅な遅延や、場合によっては「不審な点がある」と見なされ審査落ちにつながることもあります。
送信前には必ず入力内容全体を見直しましょう。
年収・他社借入額の正直な申告の重要性
審査を有利に進めたい気持ちから、年収を実際より多くしたり、他社からの借入額を少なくしたりしたくなるかもしれませんが、絶対にしてはいけません。
金融機関は、審査の過程で信用情報機関への照会を必ず行います。
これにより、申込者が申告した他社借入の件数や金額が正確であるか、実際のデータと照合されます。
収入についても、提出された収入証明書類や、勤務先の規模・業種・勤続年数などから、申告された年収が妥当な範囲であるかを確認します。
もし、申告内容と客観的な情報との間に大きな乖離があれば、「虚偽申告」と判断される可能性が高いです。
たとえ年収や借入状況が審査基準ギリギリであったとしても、正直に申告することが、結果的に信頼を得る上では重要です。
不正確な情報は必ずといっていいほど発覚すると考えておきましょう。
虚偽申告が発覚した場合のペナルティ
万が一、意図的な虚偽申告が審査中または契約後に発覚した場合、以下のようなペナルティを受ける可能性があります。
- 審査中に発覚すれば、即座に審査落ち
- 契約を取り消され、借入残高の一括返済を求められる可能性
- 信用情報に記録され、将来的にローンやクレジットカードの契約困難に
軽い気持ちで行った虚偽申告が、取り返しのつかない事態を招くことも大いにあります。
カードローンの申込みにおいては、常に正確かつ正直な情報を申告することを徹底してください。
もし間違えて申請した場合は、すぐにコールセンターに電話して相談しましょう。
在籍確認の電話:対策と流れ
カードローンの審査過程で、多くの人が気になるのが「在籍確認」、特に勤務先への電話連絡ではないでしょうか。
「職場に借入を知られたくない」「電話がかかってくると困る」といった不安を感じる人は少なくありません。
ここでは、在籍確認の目的や行われるタイミング、そして電話連絡を避けるための対策や、もし電話がかかってきた場合の対応方法について詳しく解説します。
在籍確認の目的と実施タイミング
在籍確認は、カードローン審査における重要なプロセスの一つです。
主な目的は、申込者が申告した勤務先に実際に在籍しており、安定した収入を得ているかを確認することです。
これにより、申込情報の正確性を裏付け、返済能力を判断します。このときに虚偽の勤務先を申告していないかも確認します。
また、職場への在籍確認は通常、審査の最終段階で行われます。
申込者の信用情報や提出書類の内容確認が終わった後、融資実行の可否を最終判断する前に行われることが多いです。
実施される時間帯をぴったり予測することはできませんが、大手消費者金融であれば在籍確認の日時は相談できます。
そのため自分で出ることもでき、「在籍確認で同僚に疑われる」という心配も回避できます。
原則電話連絡なしの大手消費者金融について
近年、特に大手消費者金融を中心に、「原則、勤務先への電話連絡なし」を公言するところが増えています。
これは、申込者のプライバシーへの配慮や、手続きの迅速化を目的としたものです。
しかし、「原則なし」は「絶対に電話がかかってこない」ことを保証するものではありません。
多くの場合は提出された書類(健康保険証や給与明細書など)で在籍を確認しますが、以下のようなケースでは、例外的に電話連絡が行われる可能性があります。
- 提出した書類に不備がある、または書類だけでは在籍の確認が十分に取れない場合
- 申込み内容に確認が必要な点や、不審な点が見られる場合
- 金融機関の審査基準や、申込者の状況(信用情報など)によって電話確認が必要と判断された場合
つまり、「原則電話連絡なし」とは、「まずは書類で確認を試みますが、必要と判断した場合は電話連絡を行うこともあります」という意味合いだと理解しておきましょう。
各大手消費者金融のよくある質問にも、きちんと明記されています。
Q.勤務先に在籍確認の電話がかかってきますか?
A.原則、実施しません。※原則、電話での在籍確認はせずに書面やご申告内容での確認を実施します。もし実施が必要となる場合でも、お客さまの同意を得ずに実施することはありませんので、ご安心ください。
アコム 勤務先に在籍確認の電話がかかってきますか?
電話連絡を書類提出で代替してもらう方法
もし電話連絡が行われる場合でも、以下の書類を提出することで、電話連絡を避けられる可能性があります。
- 社会保険証または組合保険証
- 直近の給与明細書
- 社員証
- 源泉徴収票や確定申告書
- 営業許可証や確定申告書など
大手消費者金融では電話による在籍確認の前に必ず電話をかけていいかの確認をしてくれるので、もし連絡があればその際に書類で確認できないか相談してみましょう。
そのほかの金融機関の場合、申込み後に電話連絡が不安な旨を事前にコールセンターに相談し、「書類での確認をお願いしたい」と伝えてみるのも一つの方法です。
ただし、最終的に電話確認を行うかどうかの判断は、金融機関側に委ねられます。
電話応対のポイントと注意点
もし勤務先に在籍確認の電話がかかってくることになった場合でも、過度に心配する必要はありません。
金融機関はプライバシーに最大限配慮して連絡を行ってくれるので、担当者の個人名で連絡し、電話内容も伝えることはありません。
- 電話に出た方が「そのような者はおりません」と答えてしまうと、在籍確認が完了せず、審査が進まなくなります。
- 個人情報保護の観点から、従業員の在籍についての問い合わせに答えない方針の会社もあります。その場合は、金融機関に相談し、別の確認方法(書類提出など)が可能か確認しましょう。
- 申告した勤務先の電話番号が間違っていれば、当然確認は取れません。
在籍確認は、多くの人が不安に感じる点ですが、金融機関側もプライバシーには十分配慮して行ってくれます。
過度に恐れず、もし電話がかかってきた場合は落ち着いて対応しましょう。
会社への在籍確認電話をどうしても回避したい人は、「在籍確認なしで利用できるカードローン」の記事もあわせてご覧ください。
カードローン審査に通らない主な理由と対策
.お金を借りる際は、大抵の場合審査に通過する必要があります。
そのため、予め対策して審査通過の可能性を少しでも高めたい、と考える方も多いのではないでしょうか。
審査にスムーズに進めるためには、以下のコツ・ポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 信用情報
- 収入の安定性・返済能力
- 他社借入状況
- 申込情報の不備・虚偽
- 申込先の選定ミス
返済が遅れそうな場合は、必ず事前に連絡し、正直に状況を説明して相談することが、信頼関係を維持するために大事なことです。
親しい関係だからこそ、お金の貸し借りはルールを明確にし、誠実に対応することで、後のトラブルを避け良好な関係を続けられます。
理由1:信用情報
お金を借りる際の審査においては、信用情報の評価もチェックされることになるため、信用情報の評価を高く保つという点も非常に重要です。
- 支払いや返済の延滞
- 複数の事業者に同時に申込む
- 虚偽の申告
- 短期間での解約
- 債務整理
信用情報の評価を落とす要因としては、クレジットカードの支払い遅延や、各種ローンの返済遅延、債務整理などが挙げられ、そういった情報は5年間信用機関に残ります。
一度登録された情報は、延滞中はもちろんのこと、延滞を解消しても一般のクレジットカードと同様に約束どおり返済している人の情報として登録され続け、返還完了の5年後に削除されます。
個人信用情報機関への個人情報・個人信用情報の登録
今後スムーズにお金を借りるためにも、日々の支払いは早急に済ませるなど、信用情報の評価を落とさないよう心がけると良いでしょう。
理由2:収入の安定性・返済能力
多くの金融業者では申込条件に「定期的な収入を有すること」と掲げているように、収入の安定性を示せなければ、お金を借りることは難しいといえるでしょう。
例えばJAバンクでは、収入額に応じて限度額が以下のように設定されているため、ほかの金融業者においても、収入が多い人ほど審査に通りやすく、また限度額が大きくなることが想定されます。
【極度額20万円の場合】
満18歳以上満70歳未満の方。前年度税込年収が100万円以上ある方(自営業者の方は前年度税込所得)
【極度額50万円の場合】
満20歳以上満70歳未満の方。前年度税込年収が原則として150万円以上ある方(自営業者の方は前年度税込所得)
【極度額100万円以上の場合】
満20歳以上満65歳未満の方。前年度税込年収が300万円以上ある方(自営業者の方は前年度税込所得)
JAバンク|カードローン
ただ基本的には、毎月決まった形で収入を得られることを示せる雇用形態であれば問題なく、正社員だけでなく契約社員やパート・アルバイトでもお金を借りられる可能性があります。
とはいえ、短期バイトや日雇いバイトのように、期間によって収入が大きく変動する働き方の場合は、「定期的な収入を有している」とみなされない可能性があるため、その点はご注意ください。
また、アルバイトやパートの方でも利用できるローンについては、以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
理由3:他社借入状況
他社からの借入が多すぎる点も、審査落ちに繋がる理由のひとつとして考えられます。
なぜなら上述したように、お金を借りられる限度額は「総量規制」によって定められており、「貸金業者は申込者の年収の3分の1を超す金額の融資はできない」ためです。
Q2-1. 総量規制とは何ですか?
A2-1. 借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。金融庁 貸金業法Q&A「総量規制とは」
たとえば年収500万円の人であれば、カードローンでお金を借りるとなると500万円×1/3=150万円が上限となります。
申込んだ時点で、すでに他社から150万円近い借入がある場合、それ以上はお金を借りられない可能性が高いでしょう。
また、現時点で複数他社から借入しており、全く身動きが取れない状況にある方は、金融庁が提示する相談窓口を頼ることをおすすめします。
お金の問題は解決が難しく、誰しもが好き好んで多重債務に陥るわけではありません。
手が打てるうちにできるだけ他社からの借入を減らし、本当に困った際は一人で抱え込まずに、お金に関する窓口へ相談することを心がけてください。
理由4:申込情報の不備・虚偽
お金を借りる際、申込みで入力した内容に誤りがあったり、意図的に正確でない情報で申し込んだ場合も、審査落ちになる可能性があります。
なぜなら、貸金業者はお金を貸し付ける際、利用者の身元確認が義務付けられており、入力した情報と提出した書類に齟齬があれば、必ず真偽をチェックしなければならないからです。
取引に際して、本人特定事項(顧客等の氏名、住所等)の確認に加えて、取引を行う目的、職業等の確認が必要になります。 取引を行う目的等の確認について|日本貸金業協会
また多くの金融業者では、在籍確認のための電話連絡を実施しておりますが、その際、電話番号を誤って入力してしまえば繋がらないため、やはり審査落ちとなってしまいます。
日中忙しくて電話に出れない、あるいは周囲の人にバレたくないから電話連絡を避けたい方は、在籍確認の電話連絡を実施しない業者を利用することをおすすめします。
虚偽申請をおこなわないのは当然として、入力した内容に誤りがないかどうか、申込み前にきちんと確認しておくとよいでしょう。
理由5:申込先の選定ミス
自身の状況と、申込み先の金融機関の特性が合っていない場合も、審査に通りにくくなります。
ミスマッチの例 | 対策 | 金融機関例 |
---|---|---|
信用情報に不安もしくは傷があるのに、審査が厳しいとされる銀行カードローンに申込んでしまう | 対面審査もしくは信用情報に不安があっても融資を行っている中小消費者金融を選ぶ | いつも |
エイワ | ||
既に総量規制の上限に近い借入があるのに、総量規制の対象となる消費者金融に申込んでしまう | 個人事業主ならビジネスローン、大きな買い物があるなら目的別ローンを選ぶ | アコム ビジネスサポートカードローン |
プロミス 自営者(個人事業主)カードローン | ||
イオン銀行 目的型ローン(イオンアシストプラン) | ||
収入の安定性が低いのに銀行カードローンに申込んでしまう | 収入が低い・不定期なら無利息期間の長い大手消費者金融 | レイク 最大365日 |
いつも 60日間 |
もちろん上記のミスマッチ例で紹介したとおりに申込んでも審査に通る可能性は十分あります。
しかし、もしより通る確率を上げたい、落ちた理由が知りたいという人は、ぜひ参考にしてください。
返済困難・多重債務の場合の対処法と相談先
カードローンやクレジットカードの利用は計画的に行うことが大前提です。
しかし、予期せぬ収入減や支出増により、返済が困難になったり、複数の借入先からの返済に追われる「多重債務」のに陥ってしまったりすることもあり得ます。
ここでは、返済困難や多重債務に陥った際にまず行うべきことを解説します。
まずは現状把握:返済額・借入先リストの作成
返済が苦しいと感じ始めたら、目を背けずに、まずは自分自身の借入状況を正確に把握することが最も重要です。
現状を客観的に把握しなければ、具体的な対策を立てることはできません。
以下の項目について、借入先ごとにすべて書き出し、リストを作成しましょう。
- 借入先の名称:消費者金融・銀行・クレジットカードなど
- 現在の借入残高:各借入先に対して、現時点でいくら残高があるか
- 金利(年率):各借入契約の金利
- 毎月の返済額:各借入先に対して、毎月いくら返済しているか
- 次回の返済日:各借入の次回の返済期日
少し面倒かもしれませんが、契約書や利用明細書、会員サイトなどを確認し、正確な情報を記載しましょう。
もし手元に情報がない・どこから借りているのかわからない場合は、信用情報機関に情報開示請求を行うことで、正確な借入情報を確認できます。
このリストを作成することで、「総額でいくら借金があるのか」「どの借入の金利が高いのか」「毎月合計でいくら返済が必要なのか」といった全体像が明確になり、今後の対策を考える上での基礎となります。
素早い行動の重要性:放置するリスクは?
人間の心理的に、返済が困難な状況に陥ると、「もうどうでもいいや」と投げやりになったり、頑張って返済するために違う金融機関から借りたりと、NG行動を取ってしまいがちです。
しかし、自暴自棄になったり、とりあえず今楽になる方法を選んだりしていると、後々さらに大きな問題になることもあります。
- 遅延損害金の発生による借金総額の増加
- 信用情報への悪影響(ブラックリスト化)
- 財産の差し押さえや一括返済
- 解決策の選択肢の減少
もしすでにどこかから借入れており、多重債務で返済が厳しい・毎月の返済に追われているなどの場合、「おまとめローン」を検討しましょう。
おまとめローンは、現在借りている複数社の借入金を1本化し、金利を減らすことで返済負担を軽減する方法です。
カードローンは多くお金を借りるほど金利が下がる仕組みなので、30万円を3社よりも90万円1社のほうが金利は下がる可能性があります(※)。
(※)必ず金利が下がるわけではありません。
利用できる公的制度・専門家相談という選択肢
もしおまとめローンもできない・取れる選択肢が本当にない、という場合は公的制度や専門家への相談も検討しなくてはいけません。
失業や低所得などを理由に生活が困窮している場合、国や地方自治体が設けている公的な貸付制度や支援制度を利用できる可能性があります。
例えば「生活福祉資金貸付制度」では、無利子または低金利で生活資金や一時的な資金を借りられる場合があります。
ほかにも、弁護士や司法書士に相談することで、過払い金請求ができたり、状況に応じて任意整理の手続きをしたりなども可能です。
弁護士や司法書士に相談するのはちょっとハードルが高い、という人には法テラスなどもおすすめです。
無料で相談できるため、専門家に直接依頼するよりもハードルが低く行動できます。
いずれにせよ、ご自分の状況をなるべく正確に把握し、行動することが大切です。
公的融資制度(生活福祉資金貸付等)の利用条件と申請方法
お金を借りる方法は、民間のローンだけではありません。国や役所の公的融資制度を利用して、お金を借りることも可能です。
特に所得が低い、またはない人は、公的融資制度を活用してお金を工面する方法をとらなくてはいけません。
ここでは公的支援制度について、各制度の利用条件や申請方法を解説します。
公的融資制度の概要と比較
公的な融資制度は、対象となる世帯や資金の使い道によって、いくつかの種類に分けられます。
ここでは、主な3つの制度「生活福祉資金貸付制度」「求職者支援資金融資制度」「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」について紹介します。
制度名 | 生活福祉資金貸付制度 | 求職者支援資金融資制度 | 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度 |
---|---|---|---|
主な目的・対象者 | 低所得者世帯・障害者世帯・高齢者世帯など、社会的に弱い立場にある人の生活再建や経済的自立を支援。 | 求職者支援制度で職業訓練受講給付金を受給する予定の方で、生活費が不足する場合。 | 母子家庭・父子家庭の方や寡婦の方などを対象に、経済的に自立していくために必要な資金を貸付ける制度。 |
民間金融機関でローンを組めないほど経済的に不安のある人が対象。 | 雇用保険を受給できない特定求職者が対象。 | 夫または妻と離婚が成立していれば貸付対象。死別の場合も対象。 | |
貸付額 | 用途によって異なる。緊急小口資金は10万円以内など。 | 同居または生計を一にする配偶者、子または父母がいる場合、月額10万円(上限) × 受講予定訓練月数(最大12ヶ月)。 | 必要最低限のお金のみ貸付 |
申し込み先・流れ | 市区町村の社会福祉協議会。 | ハローワークで貸付要件の確認後、労働金庫(ろうきん)で手続き | 居住地から最寄りの市役所 |
総合支援資金・緊急小口資金は、原則として自立相談支援機関の利用相談が必要。 | 相談後、担当者の指示に従って申請書と添付書類を提出 | ||
貸付決定までの目安期間 | 緊急小口資金は概ね1週間以内。その他の資金は申し込みから最低1ヶ月程度 | 明記なし | 申込みから借り入れまで1〜3ヶ月かかる |
主な注意点 | 用途が限定されている | 審査があり借りられないこともある | 借りたお金は必ず返済が必要 |
提出書類が多い | 返済免除はなし | 提出書類が多い | |
債務整理を検討中または手続き中の人は対象外 | 必要金額を証明できないと審査に通過できない |
生活福祉資金貸付制度の概要
収入が低く生活が困窮している方、なおかつ消費者金融などの審査に通らずお金に困っている方は、生活福祉資金貸付制度を利用しましょう。
生活福祉資金貸付制度では、収入が少ない世帯・障害者世帯・高齢者世帯を対象に、金利1.5%または無利子で融資をおこなっています。
「生活福祉資金貸付制度」は、低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるとともに、その在宅福祉及び社会参加の促進を図ることを目的とした貸付制度です。全国社会福祉協議会『福祉の資金(貸付制度)』
生活福祉資金貸付制度を利用する条件は、次のいずれかに当てはまっていることです。
- 市町村民税非課税程度で他から融資を受けるのが難しい低所得世帯
- 障がい者が属している障がい者世帯
- 65歳以上の高齢者が属している高齢者世帯
生活福祉資金貸付制度は使用用途に合わせて用意されているため、次の中から適したものを選びましょう。
種類 | 資金使途 |
---|---|
総合支援資金 | 一時生活再建に必要な生活費・生活支援費・住宅入居費 |
福祉資金 | 介護用品や福祉関連の備品を購入する費用 |
教育支援資金 | 子供の授業料・入学費用 |
不動産担保型生活資金 | 生活費・冠婚葬祭など |
お金の使い道によって申込みから借入れまでの流れが異なるため、まずは社会福祉協議会で相談してみてください。
総合支援資金は、主に失業者を対象にした制度です。
お金を借りることに関する問題だけでなく、ハローワークでの相談支援もセットになっています。
生活福祉資金貸付制度は、生活保護を受給している方も利用可能です。
ただし、対象になるかどうかは市区町村によって異なるため、まずはケースワーカーに相談してみてください。
求職者支援資金融資制度の概要
現在就職活動中で、ハローワークから職業訓練受講給付金が支給されることが決定している方は、求職者支援資金融資制度が利用できます。
求職者支援資金融資は、求職者支援制度で職業訓練受講給付金を受給する予定の方を対象とした貸付制度です。
職業訓練受講給付金だけでは訓練受講中のお金(生活費など)が不足する場合に融資を受けられます。
制度の詳細を、以下に表でまとめました。
貸付対象者 | ・職業訓練受講給付金の支給決定を受けた方 ・ハローワークで求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けた方 |
---|---|
貸付額 | 月額5万円(上限)または 10万円(上限)×受講予定訓練月数 |
貸付利率 | 年3.0%(信用保証料0.5%を含む) |
担保・保証人 | 原則不要(※)労働金庫が指定する信用保証機関の利用が条件 |
求職中で職業訓練受講給付金を受給する予定の方と、対象者が絞られた融資制度ではありますが、条件に該当すれば、毎月最大5万円もしくは10万円を3.0%という低金利で借入できます。
ハローワークで申込んだ後、ハローワーク指定の金融機関(労働金庫)で手続きをおこなえば、融資を受けることが可能です。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度の概要
20歳未満の子供がいる母子家庭または父子家庭で、生活が困窮している場合には、母子父子寡婦福祉資金の貸付制度を利用できます。
母子父子寡婦福祉資金には、さまざまな種類があります。
- 事業開始資金:314万円
- 事業継続資金:157万円
- 修学資金:月額51,000~月額183,000円
- 技能習得資金:月額68,000円(一般)/一括816,000円(特別)/運転免許460,000円
- 就職支度資金:一般100,000円/特別330,000円
- 医療介護資金:340,000円/特別480,000円/介護500,000円
- 生活資金:月額105,000円(一般)/月額141,000円(技能)
- 住宅資金:150万円/特別200万円
- 転居資金:260,000円
以前までは、貸付利率3.0%でしたが、現在では無利子に引き下げられています。
返済時の負担軽減のため、貸付利率について現行の3%から無利子に引き下げる。厚生労働省「Ⅳ 経 済 的 支 援」
また、母子父子寡婦福祉資金貸付金には、扶養人数ごとに次のような収入制限が設けられているため、ご注意ください。
- 1人:274万円
- 2人:312万円
- 3人:350万円
- 4人:388万円
- 5人:426万円
仮に子供が2人の場合、年収312万円未満の方であれば、母子父子寡婦福祉資金貸付金を利用できます。
申請する、あるいは検討段階にある方は、最寄の地方公共団体の福祉担当窓口にお問合せください。
申請窓口と相談からの大まかな流れ
これらの公的融資制度を利用したい場合、まずは相談から始めます。
制度名 | 主な相談・申請窓口 |
---|---|
生活福祉資金貸付制度 | お住まいの市区町村の社会福祉協議会が基本的な窓口 |
求職者支援資金融資制度 | ハローワークで求職者支援制度の手続きと、融資要件の確認を受ける |
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度 | お住まいの自治体の福祉担当窓口(福祉事務所、子育て支援課など)が窓口 |
債務整理:種類・メリット・デメリット・手続きの流れ
自力での返済が困難になり、公的な支援制度の利用も難しい、あるいはそれだけでは解決できない場合、債務整理という法的な手続きを検討することになります。
債務整理は、借金の減額や免除を通じて、生活の再建を図るための重要な手段ですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。
ここでは、債務整理の基本的な考え方、主な種類、そして手続きを依頼する専門家の選び方について解説します。
債務整理とは?借金問題を解決する法的手段
債務整理とは、借金の返済が困難になった場合に、法律に基づいて借金を減額したり、支払いを免除してもらったりする手続きの総称です。
専門家(弁護士や司法書士)に依頼し、裁判所を通す手続きや、貸金業者と直接交渉する手続きなどがあります。
主な債務整理の方法には、以下の3つがあります。
手続きの種類 | 任意整理 | 個人再生 | 自己破産 |
---|---|---|---|
概要・手続き | ・弁護士等が貸金業者と直接交渉 | ・裁判所に申立て、再生計画の認可を得る | ・裁判所に申立て、免責許可決定を得る |
・裁判所を通さない | ・継続的な収入が必要 | ・支払不能状態であることが条件 | |
借金の減額効果 | ・将来利息のカットが主 | ・借金を大幅に減額 (例: 5分の1〜10分の1程度、最低100万円) | ・原則として全ての借金の支払義務が免除(※税金・養育費等を除く) |
・元金の減額は原則なし | |||
主なメリット | ・手続きが比較的簡易・迅速 | ・借金が大幅に減る | ・借金の返済義務がなくなる |
費用が比較的安価 | ・家を残せる可能性あり(住宅ローン特則利用時) | ||
整理する借金を選べる | ・自己破産のような資格制限がない | ||
主なデメリット | ・元金自体の減額は期待できない | ・手続きが複雑で時間がかかる | ・一定以上の財産(家、車など)を手放す必要がある |
・信用情報に影響(約5年) | ・費用が比較的高額 | ・一定期間特定の職業に就けない(資格制限) | |
・信用情報に影響(5年〜10年程度) | ・信用情報に影響(5年〜10年程度) | ||
主な対象となる人 | ・安定収入がある方 | ・借金が多額で任意整理では返済困難な方 | ・収入がない、または著しく低く、返済の目処が全く立たない方 |
3年〜5年で元金を完済できる見込みがある方 | 安定収入がある方 | ・他の債務整理手続きが困難な方 | |
債務整理を行うと、信用情報機関にその情報が登録され、一定期間(5年〜10年程度)は新たな借入やクレジットカードの作成が困難になります。
ただし、債務整理をせずに放って置くと、事態が悪化するだけです。
まずは手続きを行うべきなのか、またその手続きはこれからどう進めていけばいいのかを専門家である弁護士や司法書士に相談し、ご自身の状況に合った最適な方法を判断してもらうことが非常に重要です。
どこに相談すべき?専門家の選び方
債務整理の手続きは複雑であり、貸金業者との交渉や裁判所への書類作成など、専門的な知識が必要です。
自力で行うことは難しいため、必ず弁護士または司法書士に相談・依頼しましょう。
専門家に依頼すると、まず貸金業者に対して「受任通知」が送付され、これにより本人への直接の取り立てや連絡が停止します。
これが精神的な負担を軽減する大きなメリットです。
ちなみに司法書士と弁護士の違いは、主に扱える借金の金額と、裁判所での代理権の範囲にあります。
認定司法書士は、貸金業者1社あたり140万円以下の借金に関する交渉や簡易裁判所での手続きが可能ですが、それ以上の金額や地方裁判所以上の手続きでの代理権には制限があります。
一方、弁護士は金額の制限なく全ての債務整理手続きで代理人として活動できます。
そのため、高額な借金や個人再生・自己破産など複雑な手続きの場合は、弁護士への相談が適しています。
借入後の返済計画の立て方とシミュレーション
カードローンを利用してお金を借りた後は、滞りなく返済していくための計画を立てなくてはいけません。
「借りるまで」だけでなく、「しっかり完済するまで」を見据えた計画性が、将来的な家計の安定や、借入トラブルを防ぐ鍵となります。
ここでは、無理のない返済計画を立てるための具体的なステップや、返済を効率化するための繰り上げ返済・一括返済について解説します。
無理のない返済計画を立てるためのステップ
借入を行う前、あるいは借入直後に、以下のステップに沿って具体的な返済計画を立てましょう。
毎月の返済可能額の算出
まず、毎月いくらまでなら無理なく返済に充てられるかを把握する必要があります。
返済可能額を決めるには、自分の今の収入と支出を正確に知らなければいけません。
以下のステップで確認していきますが、理解しやすいように、収入20万円をモデルケースにして考えます。
- 手取り月収を確認する
- 毎月の固定支出を把握する
- 毎月の変動支出を見積もる
- 返済可能額を算出する
- 無理のない返済額を設定する
まずはどれだけの収入が手元に入るのかを確認します。
会社員なら把握している人も多いと思いますが、アルバイトや個人事業主の人は、ここ数ヶ月の売上や手取りを見返し、平均値を出しておくといいでしょう。
またあわせて最低金額とその原因も把握しておくことで、今後もし最低金額付近の収入になるかどうか予測ができ、返済を滞らせるリスクを減らせます。
収入とともに、家賃・住宅ローン・光熱費・通信費など、毎月必ずかかる固定的な支出を合計しましょう。
これらは必ずかかってくるお金であり、支払えないという事態に陥ってはいけないお金なので、お金の出入りを考える際に、まず固定費を収入から引いて考え始めなくてはいけません。
固定費とあわせて可能な限り食費・交際費・娯楽費などの月によって変動する支出の、平均額を見積もっておきます。
これらは自分の努力によって減らすことができますが、過度に自分を過信しすぎると達成できなかった際に大きな問題になるので、一旦これまでの最低額より少し余裕をもたせた金額を設定しましょう。
「手取り月収」から「固定支出」と「変動支出(見積額)」を差し引いた金額が、理論上、返済に充てられる最大額となります。
ただし、算出した最大額をそのまま返済額とするのではなく、必ず予備費(急な出費への備え)を考慮し、継続的に支払い続けられる現実的な金額を「毎月の返済額」として設定します。
この「毎月の返済可能額」が、返済計画の基礎となります。
つまり今回のシミュレーションでは、返済額が2万円以内になるようにすると、返済が生活を圧迫せずに、毎月滞らず信用情報も傷つかないとわかります。
面倒だとは思いますが、ここまでするとお金を借りる際の不安も減り、計画的に返済を続けていくことが可能です。
返済シミュレーションツールの活用法
返済可能額が把握できれば、続いて返済期間や返済総額を正確に把握するために、「返済シミュレーション」を活用しましょう。
例としてアコムの返済シミュレーションを利用して、先ほど求めた毎月の返済額2万円をもとに考えてみます。
まず、借入で必要な金額が10万円と仮定すると、毎月2万円返済の場合、返済期間は6ヶ月・返済総額は104,750円になります。
また生活費にも余裕をもたせて毎月1万円返済する場合は、11ヶ月かかり返済総額は109,158円です。
このように、多く返せばその分返済期間・返済総額ともに小さくでき、負担を減らせます。
自身の状況を考えて、どれだけの金額を返済できるか、1年以内には返済したいからこれくらいは頑張ろうなど、計画を立てましょう。
繰り上げ返済・一括返済のメリットと注意点
毎月の返済とは別に、家計に余裕ができた際に、通常より多く返済する「繰り上げ返済」や、借入残高の全額を一度に返済する「一括返済」を上手く使えば、期間を短縮でき返済総額も抑えられます。
カードローンでは通常、毎月の決められた返済額以上に、自由に追加で返済できるようになっています。
それを繰り上げ返済と呼び、追加で返済した分は元金に充てられるため、その分早めの完済が可能です。
元金が減ることでその後に発生するはずだった利息が減り、支払総額も大幅に節約できます。
ただし、早めに完済するために生活を切り詰めまたお金を借りなくてはいけない状態になってしまっては意味がありません。
必ず追加で返済する際は、余剰資金での返済を心がけましょう。
家計管理の基本と収支改善のヒント
カードローンなどを利用して一時的に資金を確保できたとしても、その後の返済が滞ったり、再び借入が必要になったりしては意味がありません。
信用情報を傷つけるだけでなく、多重債務・債務整理などでどんどん悪い方向に進んでしまいます。
そうした状況を避けるためには、日々の家計管理を見直し、収支を改善していく必要があります。
簡単な家計簿のつけ方・続け方
家計管理とは、簡単に言えば「収入と支出を把握し、お金の流れを管理すること」です。
面倒に感じるかもしれませんが、お金の流れを見える化することで、お金の不安が軽減され、今後お金を借りなければいけないような場面に陥る可能性をなくせます。
まずは簡単でいいので、家計簿を手軽につけていくようにしましょう。
家計簿アプリを使ったり、もっと簡単にExcelなどに手入力で記載していくのもおすすめです。
またどうしても面倒で続かない人は、食費などの変動費だけでも、買い物から帰ってきたあとに紙に書いて冷蔵庫に貼るなどでもいいでしょう。
なんにしても、まずは続けることが大事なので、一気に完璧にするのではなく、習慣化させることを意識してください。
固定費・変動費の見直しポイント
お金を貯める・少しでも余裕をもたせるためには、毎月固定でかかる「固定費」と、月によって変動する「変動費」に分けて見直すのがポイントです。
固定費は、1度見直せばその効果が長期間継続するのが大きなメリットです。
払っていることすら忘れているような固定費があるかもしれないので、特定して解約したりプランを変えたりするのに時間がかかったり手間がかかるのがデメリットです。
見直すべき固定費は次のとおりです。
見直すべき固定費 | 見直しのポイント |
---|---|
通信費 | ・容量は多すぎないか |
・不要なオプション(使わないテザリングなど)はないか | |
・格安SIMでもいいんじゃないか | |
保険料 | ・現在のライフステージに合っているか |
・保証内容は過剰すぎないか | |
家賃 | ・家賃は高すぎないか |
・もっと安い物件はないか | |
・見栄を張ってないか | |
サブスク | ・使ってないサービスはないか |
一方変動費は、日々の心がけで減らせる支出で、最もコントロールできる部分です。
変動費には次のようなものがあります。
見直すべき固定費 | 見直しのポイント |
---|---|
食費 | ・外食の頻度は多くないか |
・無駄になってる食材はないか | |
・コンビニを利用しない方法はないか | |
交際費・娯楽費 | ・過度に使いすぎていないか |
・毎月の予算を決められているか | |
水道光熱費 | ・節電、節水ができているか |
・もっと安い電力、ガス会社はないか | |
交通費 | ・近い距離は歩いているか |
・タクシーを利用していないか |
固定費・変動費ともに「これは本当に必要な支出か」と常に自分へ問いかけることで、家計は改善していきます。
今回はお金を借りてしまったかもしれませんが、これを機に生まれ変われるなら良いチャンスだと思って改善を頑張っていきましょう。
お金を借りる際のよくある疑問
お金を借りる際には、様々な疑問や不安を抱えることもあるでしょう。
ここでは、お金を借りることに関連した内容について、QA形式で疑問を解消していきます。
「金利」や「利息」とは?
金利とは、利息の計算レートのことで、利息は以下式のとおり算出されます。
金利が高いほど支払う利息も大きくなります。
利息の負担をなるべく抑えたいのであれば、借入先は金利の低いところから選ぶようにしましょう。
消費者金融と銀行のローンは何が違う?
消費者金融のローンは、手続きが簡単で審査が比較的緩やかですが、金利が高めに設定されていることが多いです。
一方、銀行のローンは、基本的に金利が低いものの審査が厳しく、手続きに時間がかかる傾向にあります。
一概にどちらか一方がおすすめというわけではなく、各業者の特徴を踏まえて自分に適した借入先を選ぶようにしましょう。
周囲にバレずにお金は借りられる?
お金の悩みはデリケートな問題であるため、なるべく人に知られたくない方は多いでしょう。
本記事で紹介した方法の中で、インターネット完結に対応したものであれば、基本的には周囲にバレずにお金を借りることができます。
具体的な方法としては、オンラインで申込みをおこない、口座振込で融資を受ける方法が一般的です。
在籍確認で会社に連絡が入らない方法はある?
在籍確認の方法は、電話連絡から書類提出に代替可能です。
ただし、基本的に在籍確認を書類提出によって済ませられるのは消費者金融のみで、そのほかの借入先では電話連絡を避けることが難しくなります。
土日でもお金は借りられる?
多くの消費者金融やネット銀行では、土日や祝日、24時間いつでもオンラインでお金を借りることができます。
ただ必ずしも審査に通るわけではないため、急遽お金が必要な状況に備えて、あらかじめ特定の業者と契約しておくことも一案です。
お金を借りる際の審査は簡単?審査通過の割合は?
お金を借りる際は、多くの場合審査をクリアする必要がありますが、これは決して簡単ではありません。
各方法によって審査通過の難易度は異なるため、一概に難易度を比較できるものではありませんが、例えばカードローンの場合、約半数以上が審査に落ちることになります。
いかなる方法にせよ、「借入は簡単」と高を括っていると、いざ借入が不可能となった際に苦労することになるでしょう。
審査に通らない場合はどうすれば良い?
お金に関する審査に通りやすくするためには、安定した収入を証明できる書類を用意し、借入額を無理のない範囲に抑えることが重要です。
そのほかにも、借入希望額と収入のバランスを考慮する、他社から借りたお金を返済しておく、等々が考えられます。
無職でもお金は借りられる?
カードローンに限らず、お金に関する審査は無職の方にとって難易度は高いと考えられるでしょう。
ただ、公的支援制度を利用することで、無職でもお金を借りることが可能です。
ただし、無職でお金を借りる場合は、返済計画をしっかりと立て、後々の自分が困らないよう留意しておく必要があります。
まとめ:お金借りる方法は目的や条件にあわせて選ぼう!
この記事では、さまざまなお金の借入先とその特徴を詳しく解説しました。
- 消費者金融:手軽に借りられるが金利が高め
- 銀行カードローン:金利が低いが審査が厳しい
- 信販会社およびクレジットカードキャッシング:カードを持っている人に便利
- キャッシュレス決済:スマホで手軽に借りられる
- キャッシュレス決済:スマホで手軽に借りられる
- 公的機関:低金利で借りられるが、特定の条件が必要
などなど、お金を借りる方法は多くの選択肢が存在するため、借入先を選ぶ際は、目的や条件に応じて選ぶことをおすすめします。
またお金を借りる前には、しっかりとした返済計画をたて、無理のない範囲での借入を心がけましょう。
【アンケート調査概要】
調査主体者:ドットマネー編集部
調査実施期間:2023年3月
調査方法:インターネット上のネットリサーチ
調査対象:コロナ禍でお金を借りたことがある人
調査回答数: 150人